「バリィバキュロムッ!!」
基礎データ
各言語版での名称
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | ブラックキュレム |
英語
| Black Kyurem |
ドイツ語 | Schwarzes Kyurem |
スペイン語 | Kyurem Negro |
フランス語 | Kyurem Noir |
イタリア語 | Kyurem Nero |
韓国語 | 블랙 큐레무 |
中国語 | 暗黑酋雷姆 |
フィンランド語 | Nlack Kyuremiksi |
インドネシア語・マレー語 | Kyurem Hitam |
オランダ語 | Zwarte Kyurem |
ポーランド語 | Czarny Kyurem |
ブラジルポルトガル語 | Kyurem Preto |
ロシア語 | Чёрный Курем |
タイ語 | แบล็กคิวเรม |
トルコ語 | Kara Kyurem |
ベトナム語 | Kyurem Đen |
概要
『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』より登場したキュレムのフォルムチェンジ(正確に言えば吸収合体形態)。
キュレムに「いでんしのくさび」という特別などうぐを使うことでゼクロムを吸収し、この姿となる。このときにゼクロムはいったん失われるが、もう一度「いでんしのくさび」を使うことで元に戻る。
デザインもキュレムとゼクロムの合体だと分かるようになっており、上半身の右半分にゼクロム、左半分にキュレムの特徴が見られる。 ゼクロムのデザインコンセプトを受け継いでか、屈強な両腕や肩部・胸部のゴツゴツとした逞しい筋肉が目立ち、腰回りは装飾が少なくスッキリしているなど、上半身に重心が寄っている男性的な印象の強いシルエットとなっている。合体という響きからでんきタイプが入ってると間違われたりするが、あくまでタイプはドラゴン/こおりである。
理想を司るゼクロムを吸収したことによって「未来に実現するポケモンと人間の理想の世界」を見通すようになり、それを守るために電気と氷のエネルギーを操る力を振るうといわれている。
なお、性格、個体値、色違いなどの情報はキュレムのものを参照し、ゼクロムの情報は一切反映されない。これは対になるホワイトキュレムも同様。
色違い
体の灰色が濃く、氷のような部分が青っぽくなり、瞳と鶏冠状の部分が紫色になる。ブラックキュレムの色違いはゼクロムが元となっている部分もゼクロムの色違いと同様に体内の光が緑色になる。
ゲームでの特徴
『ブラック2』のストーリーにて、ゲーチスの手によりNと共にいたゼクロムを取り込んで主人公の前に立ちはだかる。このバトルではゲーチスにより捕獲は出来ず、倒すしかない。
「いでんしのくさび」は殿堂入り後はジャイアントホールでキュレムとの戦闘後に入手。
ちなみに『ポケモンBW』のソフトの相手と対戦をする場合、相手側からは「キュレムのすがた」として表示される(ステータスはブラックキュレムのままである)。
キュレムを手持ちに加えている状態でキナンシティの民家にいる女性に話しかけると「いでんしのくさび」が貰える。
おおぞらをとぶで行けるマボロシのばしょの一つで、レシラムとゼクロムが手持ちにいる状態で行けるキュレムがいる「いびつなあな」にて、隠しアイテム扱いで拾う事ができる。
『SM』では殿堂入り後、『USUM』ではエピソードRRクリア後にエーテルパラダイス1Fのエントランスにいるビッケと話した後、エーテルパラダイスB2Fのラボエリアにいる財団職員から「いでんしのくさび」を貰う事ができる。
殿堂入り後、キュレムが手持ちかボックスにいる状態でラテラルタウンのほりだしもの市で会話をすると「いでんしのくさび」が貰える。
手持ちかボックスにキュレムがいるとき、マリナード市場の競りに「いでんしのくさび」が並ぶことがある。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
125 | 170 | 100 | 120 | 90 | 95 | 700 |
2つのポケモンが1つになって出来たポケモンだけあり、高い種族値を誇る。特にゼクロム同様物理攻撃力が非常に優れており、その種族値はなんと170もある。物理が強力なグラードンやレジギガスをも上回り、メガシンカやゲンシカイキを含めてもメガガブリアスと並んで全ポケモン中第7位タイである。
その他のステータスはおおむねキュレムのものを受け継いでおり、とくこうが下がった以外、ほぼ同じ。
この形態になることでこおりタイプの専用技「フリーズボルト」を習得できる。威力はこおりタイプ最強技「ふぶき」を上回る140。まれに相手を「まひ」にする追加効果があり、物理氷技という点を見れば「つららおとし」の90、「つららばり」5回ヒット時の25×5を更新する数値とも言える。
非常に強力な技であるが、発動に2ターンかかる関係でまともに使うには「パワフルハーブ」が必須な上にブラックキュレム自体が他の物理こおり技を覚えないというのが悩みといえる。
さらに、ゼクロムを取り込んだ証として「クロスサンダー」も使用できる。
カイオーガやホウオウ・ルギアに大ダメージを与えられるA170からの物理でんき技であるのだが、一致技では無くなった関係で強化アイテム無しだと耐久無振りでも落とせず、持たせると今度は「フリーズボルト」がまともに使えないという惜しい状態になってしまう。
ただしこおり・ドラゴンであるためみずとでんきが半減、こおりが1倍であり、おまけに第7世代からは「ぜったいれいど」も無効のため対カイオーガの受け出しは比較的安定する。
第8世代
『ポケモン剣盾』ではDLCに先んじて2020年2月にガラル地方にキュレム連れて行けるようになった。
そして何とキュレムが「りゅうのまい」「つららばり」を新たに習得した。これで懸案の物理こおり技不足が多少解消されただけでなくダイマックスで威力130にしてぶつけることができ、念願の積み技も手に入れたことで中途なすばやさを補えるようになった。
役割破壊またはダイマックス時のこうげき上昇用としてかくとう技の「ボディプレス」も獲得し、総じて非常に強化されたと言える。
第9世代
『ポケモンSV』ではでんきテラスタルすることで、「クロスサンダー」をタイプ一致で撃てるようになった。さらには「いかさまダイス」が追加されたことで、「つららばり」「スケイルショット」が使いやすくなっている。
上記の電気テラスタルをすることで、苦手な鋼タイプの前でも「りゅうのまい」を積み一気に畳み掛けることも可能。さらには天候の仕様変更で雪状態であればこおりタイプのキュレムは防御が上がるのでより積みやすくなっている。
レギュレーションGにおいて、これらの性能や天敵のザシアンの弱体化から注目されているポケモンの一匹であった。
ただしブリジュラスに対しては、「じきゅうりょく」を「テラボルテージ」でも無効化出来ず防御を爆上してしまうことになるため注意。
しかし実際にレギュレーションGが始まると型が1つしか無いが故に一点読み行動される事で苦境に立たされることとなった。
単体では微妙だが、アローラキュウコンの「ゆきふらし」と「オーロラベール」で徹底サポートすると、油断したところに刺さる程度の実力は発揮できる。
番外作品
ポケモンマスターズ
- マジコスN&ブラックキュレム
2022年11月14日に「メインストーリー 悪の組織編・プラズマ団」に合わせて実装された、こおりタイプのテクニカル。
ストーリーにおいて、Nのゼクロムがトウヤのキュレムと合体した姿。
ポケマスにおいてはキュレムはゲーチスのバディーになっているが、それとは別個体。(トウヤいわく「英雄が二人いるなら脱け殻たるキュレムが2匹いてもおかしくはない」との事だが、このゲーチスはポケマス世界とは別世界から来たので別世界の個体とも考えられる)。
技
フリーズボルト | 攻撃待機状態になる。攻撃待機状態のあいだは他の行動ができない。この技を再度つかうと攻撃待機状態を解除して攻撃する。30%の確率で相手をまひ状態にする |
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れいとうビーム | 10%の確率で相手をこおり状態にする |
共鳴するおたけび |
|
ボクの数式! | 自分の攻撃と特攻を4段階+急所率を3段階あげる |
バディーズ技
世界を変える想いが輝くフリーズボルト |
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相手の攻撃がさがっているほど威力があがる |
パッシブスキル
ダメージ貫通攻撃 | 攻撃するときに以下のすべての効果を発揮する。
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待機攻撃時BC2加速9 | 発動待機状態や攻撃待機状態になる技での攻撃が成功したときにバディーズわざ発動可能状態までのカウントを2減らす |
異常確率上昇1 | 技の追加効果で状態異常にするときの成功率をあげる |
超覚醒(2024年12月追加)
世界を変える数式 | 初めてバディーズわざをつかったときだけバディーズわざ発動可能状態までのカウントを3減らす。攻撃する相手が状態異常のときは味方全員の技の威力をあげる。 |
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ポケモン不思議のダンジョン
ボスとして登場。
「氷の祭だん最奥部」でホワイトキュレムかブラックキュレムとバトルになる。クリアすることで初めてこの形態にフォルムチェンジ可能。
みんなのポケモンスクランブル
ゼクロム・レシラム・キュレム捕獲済みの状態で、ゼクロムが出てくるステージで昼または夜の12時台の時に行くとブラックキュレムが出現することがある。
同作品ではフォルムチェンジができないため、この方法でしか入手できない。
アニメ版
アニポケ・第1~7シリーズ
劇場版『キュレムVS聖剣士ケルディオ』
ベストウイッシュの劇場版にて登場するキュレムが自在にフォルムチェンジする。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 第11章
本章男主人公のラクツは元々は身元不明の遺児であるが、唯一持っていたのが「いでんしのくさび」であった。
ラクツが海底遺跡から脱出した際にその「いでんしのくさび」でアクロマに利用されていたキュレムが、ゲーチスを止めるためNを連れて来たゼクロムを吸収合体してブラックキュレムとなり、プラズマフリゲートの補助なしでサザナミタウンを海ごと凍らせる。
レシラムから解放されたブラックとホワイトの攻撃を受けるが、内部からブラックキュレムを攻撃しようとしたNがはじき出されたことで攻撃できないレシラムに反撃し、ジャイアントホールへと逃走。
強力になったオーバードライブでアイリス、共に行動していた七賢人アスラと合流したブラック達を攻撃するも、七賢人ロットがアクロママシーンを無効化したことで支配から解放されるが……
余談
アニポケの劇場版でキュレムとゼクロムをそれぞれ演じた役者の苗字はどちらも高橋となっている。
キュレム:高橋克実
ゼクロム:高橋英樹
関連イラスト
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