基礎データ
全国図鑑 | No.0647 |
---|---|
イッシュ図鑑 | No.298 |
ローマ字表記 | Keldeo |
ぶんるい | わかごまポケモン |
タイプ | みず / かくとう |
高さ | 1.4m |
重さ | 48.5kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | せいぎのこころ |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ケルディオ | 蹴る+ケルピー+ロデオ |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Keldeo | 日本語名に同じ |
韓国語 | 케르디오 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 凯路迪欧 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 凱路迪歐 | 日本語名の音写 |
ロシア語 | Кельдио | 英語名の音写 |
タイ語 | เคลดิโอ | 日本語名の音写 |
概要
ポケモンBW発売より1年半後に公開された幻のポケモン。映画「キュレムVS聖剣士ケルディオ」の主役ポケモンとして発表された。
「美しい水辺に現れる"わかごまポケモン"」とされている。
その容姿と格闘タイプ複合ということから、テラキオン・ビリジオン・コバルオンと何らかの関係があると以前から推測されていた。
名前の由来は、「蹴る」+イギリスのスコットランド地方に伝わる水辺の幻獣「ケルピー」+「ロデオ」。
分類の「わかごまポケモン」は漢字で「若駒」と書く。意味は若い馬。
『ポケモンBW2』において、ケルディオを手持ちに入れてある場所に行くと、特別なイベントが発生する。詳しくはかくごのすがたの記事を参照。
残念ながら、色違いは2024年現在も未解禁。
解析によってその姿は判明しており、水色の部分が黄緑色に変わる。
生態
美しい水辺を好み、世界中の海や川を駆け巡る。蹄の穴からウォータージェットの様に水を吹き出し、水中翼船の如く水面を滑るように移動したり、高い場所への移動を可能としている。覚悟が彼(?)の力の源で力を込めると残像を作り出すほどのスピードを発揮出来る。
BW1のイベントによると、生まれはセッカの湿原で、かつて人間達の戦争で森が火事で焼けてしまった際に親と逸れた折に、聖剣士が親となり、生きて行くための術と知恵を授けた。やがてケルディオは聖剣士を凌ぐほどの力を有するようになるが、若者故の無鉄砲さ故か、冒険を求めてセッカの森より姿を消したという。BW1ではセッカの湿原で聖剣士と再会させることでしんぴのつるぎを覚えさせることが可能。
BW2ではセッカの湿原ではなくサンギタウンの先にある誓いの林へ行くこととなり、そこでイベントが発生ししんぴのつるぎを思い出すことが可能。
なお、BW2以降「しんぴのつるぎ」を覚えるとかくごのすがたに変化する。
また、ソウリュウシティ近くにある修行の岩屋は未熟であったケルディオが聖剣士達と修行していた場所であったことを窺わせるNPCのセリフがある。
ゲームの特徴
第5世代
映画「キュレムVS聖剣士ケルディオ」の特別前売り券特典として、「ブラック・ホワイト」及び「ブラック2・ホワイト2」に配布されたのが初。
配布時点ではレベルは15、覚えているわざは「アクアジェット」「にどげり」「にらみつける」「バブルこうせん」。もちものは「ポイントマックス」。
レベルが15になった理由はポケモン映画が15周年だからとされているようだ。
親名はしょこたん。これは映画「キュレムVS聖剣士ケルディオ」で中川翔子が声優を務めることから。
日本では第5世代においてこの配布しか行われていない。
ちなみに海外では第5世代期間中2回に渡って配布されている。
一回目は2012年8月27日から10月6日(海外版BW2発売直前)までの間、Gamestop(ゲーム中古専門店。日本にはない)でレベル15が海外版BWで配布された。
レベルは15で、持ち物もポイントマックスと日本と同じ。こちらの親名は「SMR2012」などが主流。
二回目は2013年1月末から2月中旬までの期間で、こちらはWi-Fi配信であったため日本でも海外版BW2で受け取り可能だった。
レベルは50。親名は「WIN2013」など。
第6世代
「ポケモンスクラップ2015」対象ポケモンに選ばれ、ビクティニ等と共に手に入った。レベルは同じく15、親名は「Pスクラップ」。
第8世代
『ポケモン剣盾』では2020年2月にDLCに先んじてガラル地方に行けるようになった。
さらに、DLC『冠の雪原』では意外な形で登場。
足跡イベントで捕獲した3匹の聖剣士(ポケモンGOや過去作より連れて来た個体ではダメ)を手持ちに入れた状態で、カンムリ雪原のダイ木の丘近くの小島にあるカレー鍋付近でカレーを作ると、何とケルディオがシンボル出現する。シンボルエンカウントする形式を取っているためなのか、個体値厳選やシンクロによる性格厳選も可能。
幻ポケモンではORASのデオキシス以来となる通常入手が可能ということから多くのプレイヤーを驚かせた。
第9世代
『ポケモンSV』においては、DLC『ゼロの秘宝』後編である藍の円盤にて聖剣士と共に解禁。他の三闘は条件を満たすと入手出来るが、ケルディオ自身は流石に前作のように通常入手は出来ず、ポケモンホームで連れて来るしかない。(その代わりに別の幻ポケモンが通常入手出来るようになっている)
またDLCで導入されたシンクロ機能では様々な移動タイプがあるが、上記の特徴を反映してか水上を地上のように走り回ることが出来る。
対戦での性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
91 | 72 | 90 | 129 | 90 | 108 | 580 |
ニョロボン以来の水・格闘タイプ。
とくこう種族値が129あり、格闘タイプとしては最も高い。
みずタイプとしてもカイオーガ、パルキアに次いで2番目のとくこう種族値の持ち主。すばやさも108と中々で、ゴウカザルなどと同速。
耐久値も中々の数値であるが、攻撃は72と控えめ。
合計種族値は580と「幻のポケモン」カテゴリの中ではフィオネに次ぐ2番目の低さであるが、いつも通り一般対戦では使用することが出来ない。
対戦ではその恵まれた特攻や素早さを生かした速攻アタッカーとして運用されることが多い。
特殊アタッカーながら「しんぴのつるぎ」のおかげでハピナスやバンギラスを安定して狩れる。水タイプの天敵であるナットレイやユキノオーへの有効打にもなるため、めざめるパワー炎も特に必要ない。
補助技もちょうはつやリフレクター、めいそう、ふるいたてるとそこそこ恵まれている。攻撃は低いが、タイプ一致でそこそこの威力が出る先制技アクアジェットも採用の余地がある。
ただし、特性は攻撃が低いステータスが災いしてほぼ死に特性となってしまっている。
自力習得技も物理に偏った技ばかりを覚える聖剣士としての特徴をそのまま受け継いでしまっており、攻撃技はタイプ一致技(「ハイドロポンプ」や「きあいだま」)以外はやや貧弱。水タイプのお家芸である「れいとうビーム」も覚えない(教え技で「こごえるかぜ」は覚える)。水と格闘の相性補完が優秀なのは救いか。
第8世代
『ポケモン剣盾』では何とわざレコードで新たに「はどうだん」を覚えられるようになっている。特殊耐久が低い相手に撃ちたいときに有用で、しんぴのつるぎとの使い分けが重要となるであろう。
ただし、かくとうポケモンとして運用しようとした場合、新要素ダイマックスとの相性は最悪なので注意。おまけにめざパが廃止されたのでこおり技は「こごえるかぜ」1本となる。
ちなみに、「しんぴのつるぎ」を覚えると自動的に「かくごのすがた」となるのだが、この姿の実装はBW2以降のため、実はBWで「しんぴのつるぎ」を覚えた場合「いつものすがた」のまま「しんぴのつるぎ」を使用することが可能。
第9世代
新規習得は、くさわけ、ひやみず、バトンタッチ、テラバースト、しんくうは、いたみわけ、すてみタックル、はやてがえし。
このうち、特に先制技として、しんくうはは特殊型のステータスとマッチしており、アクアジェットよりも火力が出しやすい。
また同じく特殊型故にテラバーストも素で打って行けるため中々に相性は良い。
テラスタルシステムも、多くの弱点をカバーできるため、まずまずといった所。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版「キュレムVS聖剣士ケルディオ」
- CV:中川翔子
- 本作の主役。「聖剣士」の後継者とされ、コバルオン・テラキオン・ビリジオンの下で修行する幻のポケモン。
- 聖剣士となるための試練であるキュレムとのバトルを一向に許されず、その焦りから聖剣士の忠告を無視して「自分は聖剣士である」と嘘をつきバトルを挑むも、その強さに圧倒され額の角をへし折られ、挙句に自分を助けに来た聖剣士達が氷漬けにされるところを目の当たりにし、恐怖でその場より逃亡し追われる身となる。
- 山沿いを走る列車の屋根で倒れているところをサトシ達に発見され、サトシ達の助けを受けつつ再びキュレムの元へと向かい、覚悟を決め自分の心の内を素直に明かした上で再度バトルを挑む。
- 作中で使用した技は「ハイドロポンプ」「かげぶんしん」「きあいだま」「しんぴのつるぎ」。
番外作品
ポケモンマスターズ
カルネ(スペシャル)&ケルディオ
『激突! ポケモン合戦!』に合わせて、2021年10月29日に実装。かくとうタイプのテクニカルで、すがたは「かくごのすがた」。
カルネによれば、彼女のパートナーであるサーナイトと
初めて会ったときは2匹ともお互いに探りあってた感じだったが、しばらく一緒にいるうちに打ち解けた模様。どちらも気難しいところもあるが、今では一緒に昼寝してることもある。
きれいな水辺が好きであるため、パシオでは街の噴水でよく遊ぶらしい。
「気高き魂を!」で、自分の特攻を4段階、急所率を3段階あげ、自分を回復付帯状態にすることができる。また、攻撃が成功したときに相手の防御、特防、素早さを吸収するパッシブスキルを持っているため、相手の弱体化と自分の能力アップを同時にできる、攻守を兼ね備えたバディーズとなっている。
「わざゲージアップ」も持っているので、わざゲージにも余裕を持って戦うことができる。
技
しんぴのつるぎ | 相手の特防ではなく相手の防御をもとにダメージを与える |
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わざゲージアップ | 自分のわざゲージを3増やす |
はどうだん | 攻撃が必ず命中する |
気高き魂を! | 自分の特攻を4段階、急所率を3段階あげる。自分を回復付帯状態にする。 |
バディーズ技
未来と栄光をつかむファイティングレイ |
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相手の特防ではなく相手の防御をもとにダメージを与える。自分の防御があがっているほど威力があがる |
パッシブスキル
攻撃時防御能力吸収9 | 技での攻撃が成功したときに相手の防御を1段階さげる。同じ分だけ自分の防御をあげる |
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攻撃時特防能力吸収9 | 技での攻撃が成功したときに相手の特防を1段階さげる。同じ分だけ自分の特防をあげる |
攻撃時素早さ能力吸収9 | 技での攻撃が成功したときに相手の素早さを1段階さげる。同じ分だけ自分の素早さをあげる |
ポケモン不思議のダンジョン
ビリジオンの昔からの仲。ビリジオンには「以降関わりたくない」という手紙を送っているが、これはケルディオがキュレム一味に捕らえられてしまい、ビリジオンに手が及ばないようにするためだったと後々語られる。
マグナゲートを呼び出す「エンターカード」の知識はピカイチ…なのだが、余りに独創的でエーフィに彼を褒めるべきか突っ込むべきか迷わせている。
エンディングで主人公がいない間に勝手に仲間となっている。
本作でも同個体が登場。ビリジオンが「連絡が取れなくなった」と捜索依頼を出す為、水の大陸・あたらし山脈 2Fに向かって見つけるとビリジオンと共にコネクテッドする。
「ルチャブルのわざかくトゥーッ」で技「しんぴのつるぎ」を教わるとダンジョンに入るときにフォルムチェンジ可能。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ラクツのケルデマル
- 特性:せいぎのこころ・性格:まじめ
- 第10章から登場。テレパシーによれば一人称は「ボク」であり、少年のような少々幼い口調で話す。後ろ脚から水を噴射して空を飛ぶ事が可能。
- コバルオン・テラキオン・ビリジオンの弟子で彼らを「先輩」と慕っており、「ちかいのはやし」で修行をしながら師を待ち続け、到着した彼らから最後の指導を受けて「剣」を完成させる。P2ラボでダークトリニティ相手に苦戦するデント・ポッド・コーンを見かねて助太刀に入り窮地に陥るが師達に救われる。
- 11章で師を失ってからも「ちかいのはやし」を守り続けていたが、フタチマル以外に他のポケモンを捕まえない考えを持っていたラクツよりその実力を見込まれて「技の習得を手伝う」ことを条件に捕獲された。
- 手持ちとなってからの期間は短いにもかかわらずフタチマルとの見事なコンビネーションを見せている。
- キュレムに凍らされた時にこおり状態を治す「ナナシのみ」を持たされていたことで一早く抜けだし、先輩の声に導かれて海底遺跡に辿り着き再会。ラクツの本質に戦慄し彼に従うことへの不安と不信を抱くが、先輩から「戦う理由と戦う相手を見極め、己を脅かす最も強大な敵に立ち向かえ」と厳しく諭される。
- 先輩達を凍らせたのはアクロマがもう1匹持っていた色違いの赤いゲノセクトだと知り、放置することはポケモンの強大な敵になると「かくごのすがた」にフォルムチェンジし、アクロマの持つ「うつしかがみ」を破壊。それにより先輩達が強制的にけしんフォルムへと戻されたランドロスらを撃破できた。
関連イラスト
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0646.キュレム(ブラックキュレム/ホワイトキュレム)→0647.ケルディオ(いつものすがた/かくごのすがた)→0648.メロエッタ(ボイスフォルム/ステップフォルム)