加圧された細い水流
300MPaほどに加圧された水を0.1mm-1mmほどの小さい穴などを通して得られる細い水流。
これを用いて切断などの加工を行うことを、『ウォータージェット加工』『ウォータージェット切断』『ウォーターカッター』(water cutter)と呼ばれる。
利点として、
- 加工部に熱が加わらないので、熱に弱い物質の切断も可能。
- 加工粉塵が空中に飛散せず容易に回収できる
- 火炎や火花が出ないため、ガスなど爆発物や引火物がある場合に対して有効。
- 水は比較的管理がしやすいため、運用費を安く出来る。
また流速を変えることで人体にも使用可能。
金属・鉄筋コンクリート・ダイヤモンド等硬い物に対して、水に何らかの研磨材を添加して高圧噴射で加工する『アブレシブジェット加工』も行われる。
ウォータージェット推進
船底から汲み上げた水を、主機(動力源)により動作する高圧ポンプで、後方のノズルから勢い良く吐出する事で推進力を得る方法で、『ハイドロジェット推進』、英語圏では『ポンプジェット推進 (Pump-jet)』とも呼ばれる。
スクリューに比べて推進効率は劣るが、高速推進に有効。
レジャー用の水上オートバイから、高速船、高速巡視船・巡視艇、テクノスーパーライナー、ミサイル艇、近年は船外機や原子力潜水艦等にも使用される。
主な使用例
ウェーブピアサー型高速船・「ナッチャンWorld」 | 水中翼船・ジェットフォイル「セブンアイランド結」 |
インディペンデンス級沿海域戦闘艦 | シーウルフ級原子力潜水艦 |
水上バイク | |
因みに、