基礎データ
全国図鑑 | No.0560 |
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イッシュ図鑑 | No.118 |
セントラルカロス図鑑 | No.101 |
アローラ図鑑 | No.336 |
ガラル図鑑 | No.225 |
ブルーベリー図鑑 | No.122 |
ローマ字表記 | Zuruzukin |
ぶんるい | あくとうポケモン |
タイプ | あく / かくとう |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 30.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | だっぴ / じしんかじょう / いかく(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう/ドラゴン |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ズルズキン | ずるい+ずるずる+頭巾 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Scrafty | scrappy(喧嘩好きの)+crafty(ずるい) |
ドイツ語 | Irokex | Irokese(モヒカン刈り)+Exuvie(抜け殻) |
フランス語 | Baggaïd | baggy(英語でだぶだぶの)+caïd(ボス、首領) |
韓国語 | 곤율거니 | dragon(英語で竜)+율(yul、ずり落ちる)+건달(geondal、ごろつき) |
中国語(簡体字) | 头巾混混 | 头巾(tóujīn、頭巾)+混混儿(hùnhunr、不良・チンピラ) |
中国語(繁体字) | 頭巾混混 | 頭巾(tóujīn、頭巾)+混混儿(hùnhunr、不良・チンピラ) |
ヒンズー語 | टोपीबान | टोपी(topi、帽子)+बाण(baaṇ、矢印) |
ロシア語 | Скрафти | 英語名の音写 |
タイ語 | ซึรุซึคิน | 日本語名の音写 |
進化
ズルッグ → ズルズキン(レベル39)
概要
『ポケットモンスターブラック・ホワイト』(第5世代)で初登場したポケモン。
分類の「あくとう」は、悪党と悪・格闘の複合タイプであることをかけてあるのだと思われる。
後述するがタマゴグループは陸上&ドラゴン。
悪・格闘で龍…つまりこういうことだろうか。
ちなみに悪・格闘の順番なのはこの系統が唯一。
目が据わり、頭は真っ赤なモヒカンになりヤンキー度アップ。脱皮したせいか主な体色はオレンジ色に変化している。
下半身には相変わらず腰パンのようなダボついた皮を持つ他、ズルッグ時代の頭部の皮の名残か、首周りにくしゃくしゃになった頭巾が付いた。アニメ版では実際にこれを目出し帽のように被った個体が登場している。
生態もヤンキーそのもので、群れの中で頭のトサカが一番大きい個体がリーダー。
縄張りに入ってきた外敵に対しては集団で叩きのめし、唾のように酸性の液体を吐きだして攻撃する。脱皮した皮をずり上げて敵の攻撃を受け止めつつ、反撃に転じる。
やる気が無さげに見えても、そのキックはコンクリートブロックを破壊するほどの威力を持ち、ローブシンの持つコンクリートすら砕くという。
ヒールじみた外見に違わぬ荒っぽい性質だが、第7世代の図鑑説明では「一生を決まった縄張りで過ごし、家族や群れの仲間をとても大事にする」という郷土愛豊富なヤンキーを思わせる設定が明かされた。
ゲームにおける特徴
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
65 | 90 | 115 | 45 | 115 | 58 | 488 |
ズルッグがレベル39になると進化する。
タマゴグループは陸上&ドラゴン。
陸上が入っているのでドーブル対応。優秀な物が多い遺伝技に同時遺伝不可能な物が無いのはうれしい(遺伝技の仕様が変わる第6世代以前)。
気怠そうな外見とは裏腹に非常に器用なポケモン。
悪タイプのお陰で、格闘タイプの天敵であるエスパー、ゴーストのポケモンを前にしても有利に戦える等、多くの相手に対応できるポテンシャルを持つ。
攻撃技の種類は中々あり、一致技の2種と格闘サブでおなじみの岩技に加え、遺伝で3色パンチを扱える。
補助技の方はビルドアップに加え遺伝によってりゅうのまいを習得可能。
りゅうのまいからとびひざげりにつなぐ攻撃型かドレインパンチとビルドアップでしぶとく居座る耐久型か分かりにくいこともこのポケモンの強さの要因の1つである。
ステータス面においては耐久面は数値上ドータクンとほぼ同じ(タイプの関係でドータクン程ではないが)。
素早さは遅いが、最速+りゅうのまいで112族抜きと最低限はある。
ただし攻撃は格闘タイプにしては90と控えめな数値であり、積み技込みでもかなり低いのが惜しい。
特性はどれも優秀。「だっぴ」なら耐久型の弱点である状態異常も回復できるし、「じしんかじょう」なら格闘タイプにしてはやや控えめな攻撃力を補え、りゅうのまいなどと組み合わせる事でうまくいけば全抜きも夢じゃない。「いかく」なら物理相手に強く出られ、ねこだましと併せてダブルバトルへの適性も持つ。
当然シナリオを進める上でも優秀なポケモンであり、低レベルのうちから強力な技をどんどん覚えてくれる他、タイプ相性上イッシュ四天王のうち三人はズルズキンがタイプ一致で弱点を突ける(強化後の一部ポケモンは例外)。
高めの耐久と積みアタッカーへの適性から第5世代ではそれなりの使用率を誇ったが、第6世代からは四倍弱点となるフェアリータイプが登場。耐性は少ないが弱点も少ないことをステータスに活かしていたズルズキンにとって四倍弱点の追加は致命的となり、一気に使用率を落としてしまった。
一応どくづきという対抗手段はあるが、火力の低さが災いして不利を覆せないのも痛いところ。
第7世代では強力なフェアリーが更に増加し、対戦環境に天敵が溢れかえる事態に。
第8世代にも続投したが、強化点はインファイトやあなをほるを習得した程度。むしろはたきおとすやいかりのまえばなどの重要な技が剥奪され、耐久型は弱体化してしまっている。
『鎧の孤島』実装以降は新たに同タイプのウーラオス(いちげきのかた)が登場。幸いにも競合しない性能ではあったが強力なポケモンであり、相変わらず肩身が狭い状況が続いている。
第9世代ではテラスタルを獲得。
はがねタイプへと変わる事で文字通り要塞の様に堅牢なポケモンへとなる。
技面では「はたきおとす」を再習得した他「アンコール」を新規習得している。「アンコール」で「りゅうのまい」を積む隙を作るという、これまでにない使い方ができるようになったと言える。こちらが積んだ素早さに相手も「りゅうのまい」で追いつこうとした場合、それこそ「アンコール」の出番である。
使用トレーナー
ゲーム版
- ギーマ:四天王(イッシュ)
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- ハチクマン:怪人
- トウキ:ジムリーダー(ホウエン)
- カゲツ:四天王(ホウエン)
- マリィ:剣盾ライバル
- ネズ:ジムリーダー(ガラル)
- ゼイユ:ポケモントレーナー
漫画版
アニメ版
アニポケ・第1-第7シリーズ
【ベストウイッシュ】
- 第43話
野生個体が登場し、王冠に釣られたアイリスのキバゴを誘拐し岩場にある小屋に立て籠る。サトシ達と同行していたニャースが交渉する為に話し合いをするが、「自分と一緒にバトルしてくれる相手が必要」しか喋らない。サトシのツタージャとピカチュウによってキバゴが救出された後、要求を呑んだサトシのポカブとバトルするがあっさり負け、泣き出して白状する。
ニャースの翻訳によると「バルジーナにねぐらを取られてしまい、取り返す為に協力してくれるポケモンを探していただけだった」との事。更に言えばそのバルジーナも別のバルジーナに巣を取られ…という、ニャースがいなければ分からない複雑な事になっていた。
サトシのズルッグはこのズルズキンから「とびひざげり」を教わり、習得する。
- その他
70話と120話にイメージとして出演。
【XY】
- 5話・18話・129話(映像)・131話に登場。
- 最強メガシンカAct2・4に登場。
【サン&ムーン】
48話でテレビの中に登場。
『ボルケニオンと機巧のマギアナ』に出演。
番外作品
ポケモンGO
攻撃力が高くないのでレイドでは使われず、フェアリー二重弱点が痛いのでジム防衛ではほぼ見かけない。しかし、対ロケット団戦やgoバトルリーグでは活躍の場がある。
種族値が耐久寄りであり、通常技として非常に優秀なカウンターにグロウパンチを積むことも出来れば、悪タイプの優秀な技であるイカサマを撃つこともできる。アシッドボムも覚えるが、グロウパンチが使いやすいためかこの技を採用する人はほとんどいない。
弱点があまり多くないが、同じカウンター族であるチャーレムに弱く、フェアリー二重弱点によりあまえるですぐ倒されてしまう。
対ロケット団戦では特にリーダー戦で活躍する。リーダーは悪タイプのポケモンを出すことが多いのでカウンターの通りが良く、ズルズキンは悪タイプの技に二重耐性をもつので有利に働きやすい。
ポケモンマスターズ
マリィ&ズルズキン
2024年6月28日にダメージチャレンジの報酬で実装された、あくタイプのフィールドロール。
技
かみくだく | 20%の確率で相手の防御を1段階さげる |
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ミニキズぐすりG | 味方全員のHPを最大HPの約20%回復する |
きあいだま | 10%の確率で相手の特防を1段階さげる |
負けるかっての! | 味方の攻撃と特攻を2段階+急所率を1段階あげる |
バディーズ技
どこまでもネバっちゃうダークインパクト |
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★6EXアップ後:、初めてバディーズわざをつかう直前に「こわもてゾーン」の効果を発生させ、このときだけ発生した場の効果の時間を延長する。 |
パッシブスキル
初登場時こわもてゾーン化 |
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初めて登場したときだけゾーンをこわもてゾーン(あくタイプの攻撃の威力をあげる)にする |
ダウン確率上昇9 |
技の追加効果で能力値をさげるときの成功率をあげる |
攻撃時素早さダウン9 |
技での攻撃が成功したときに相手の素早さを1段階さげる |
余談
BWが発売されたばかりの頃は、ズルッグの評判の良さから進化前の面影こそは残しているものの進化後の姿にがっかりしたプレイヤーも多かったらしい。
しかし、後に公式絵が公表されると評価は一変。
どうやらズルズキンが微妙だったのはドット絵の見栄えがイマイチだっただけなようで、そのズルッグの可愛さも引き継いだ外見からズルズキンも可愛いと評するプレイヤーが増え、現在ではズルッグと共に高い人気を誇る。
ホウエン地方の四天王であるカゲツはその特徴的なヘアスタイルがズルッグ系に外見が似ており、リメイク版となるポケモンORAS発売前から使用が期待されていた。結果は見事に強化版パーティにメンバー入りしてファンを喜ばせた。
関連イラスト
関連タグ
0559.ズルッグ→0560.ズルズキン→0561.シンボラー
同複合タイプ
ゴロンダとは不良イメージという所でも近い。