基礎データ
図鑑No. | No.861 |
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分類 | ビルドアップポケモン |
タイプ | あく / フェアリー |
高さ | 1.5m |
重さ | 61.0kg |
特性 | いたずらごころ/おみとおし/わるいてぐせ(隠れ特性) |
進化
概要
ポケモン剣盾で初登場したポケモン。ベロバーの最終進化系。
ギモーの時に生えた髪の毛は進化することでさらに伸びて全身に巻き付くまでに至り、フェアリータイプらしからぬ何ともゴツイ姿へと変化した。
体色もピンク色の部分がほとんど無くなってほぼ緑色に変化し、それまでとは大きく印象が変わる。
攻撃モーションの際に片手を覆う毛が一瞬ほどけるので確認できるが、その身体は実はギモーの時と同じような細身である。
筋繊維のような働きをする髪を全身に纏う事によりマッシブな体型に見せかけるだけでなく、実際にカイリキーをもねじ伏せるパワーを発揮する。また、敢えてほどいて相手を絡め捕る触手のようにふるうことも出来る。
元ネタは恐らく、オーガまたはオーク。名前の由来はそれらに「ロン毛」を加えたもの。
あるいはベロバーと合わせて見るに、妖精王オベロンに由来している可能性もある。
また、生息域が同じブリムオン系統とは共通点が多く、度々話題に上がる事がある。詳細はオロブリを参照。
色違いは全身白髪で、皮膚はマゼンタ色である。
ゲームにおける性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
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95 | 120 | 65 | 95 | 75 | 60 |
見た目に違わず攻撃が一番高く、HPと特攻が続いて並ぶ。反面、防御と特防は低めであり、見た目よりもかなり打たれ弱い。髪で覆っているだけで本来は華奢だからだろうか?
悪・フェアリータイプの組み合わせは弱点3、耐性が4(エスパー・ドラゴン無効)と可もなく不可もない組み合わせ。
専用技として、ギモーの時に覚える悪タイプの必中技「どげざつき」と、フェアリータイプの特攻ダウン効果付き物理技「ソウルクラッシュ」を持つ。
それ以外のメインウェポンとしてかみくだくやじごくづき、ふいうちにDDラリアットとあく技は充実しており、フェアリー技もじゃれつくを覚える。サブウェポンも3色パンチやアームハンマー、ビルドアップと相性のいいドレインパンチにパワーウィップなど豊富。これに特性いたずらごころを踏まえた補助技も充実しており、戦術の幅はかなり広い。
特性の中でもかなり強力ないたずらごころはあくタイプに無効化されてしまうが、オーロンゲの場合は自身があく複合であるため、同タイプや同特性のポケモンに対して非常に有利。
このメリットを活かして繰り出されるリフレクター&ひかりのかべなどの安定性の高さや、現在幅を利かせているドラパルトやミミッキュに対して強く出れる点が高く評価されており、対戦環境に一定数存在しており、ドラパルト、アーマーガアと共に第8世代の厨ポケの仲間入りを果たしている。
期間限定で開催されたミュウツーのマックスレイドバトルにおいても、「いたずらごころ」により変化技をいち早く繰り出せる、イカサマで大ダメージを狙える、ソウルクラッシュでダメージを与えつつ相手の特効を下げられるといった利点が評価され、主に壁張りサポーター要員として大活躍を見せた。
鎧の孤島ではグラススライダーを習得したゴリランダーの流行により使用率は減ったが、役割遂行の強さは健在で、ウーラオスに対しても強く出れる等、強さは相変わらずである。
キョダイマックス
タイプ | あく / フェアリー |
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高さ | 32.0m~ |
重さ | ???.?kg |
全身に纏っていた髪の毛が更にボリュームアップし、手足が延長されスマートな外見となる。その大きさもあり、小悪魔だったベロバーが魔王へと到達したかのようなオーラを放っている。
しかし足先などの末端に本体が確認できない事から、やはり髪の毛によって実際のサイズよりも大きく見せている可能性はある。髪の毛でパワードスーツを構築したという感じだろうか。
世界一高いビルをジャンプで飛び越え、足先の体毛を変形させて放つドリルキックはガラルの大地に大穴を穿つ程の威力を発揮するという。実際のバトルでは見ることはできないが、図鑑の近接モーションで動きが確認できる。
このオーロンゲが放つあくタイプの技は「キョダイスイマ」へと変化する。相手にダメージを与えるだけでなく、50%の確率であくび状態にする追加効果を持っている。
強力だが、先にダイフェアリーを撃ってしまうと展開されたミストフィールドで追加効果が台無しになってしまうので要注意。
余談
これまで登場したポケモンの中でもトップクラスに威圧的で恐ろしげな風貌をしているオーロンゲだが、キャンプでは他のポケモンと仲良く遊んだり(時々喧嘩もする)、プレイヤーが話しかけると笑顔で応じてくれたり、果ては美味しそうにカレーを平らげたりとその見た目との凄まじいギャップを見せてくれる。
愛嬌があると捉えるか、違和感があると感じるかは人それぞれである。
また、特徴的な鼻の形から某ギャンブラーを連想する人もいるとかいないとか…
設定や種族値を見る限りは攻撃一辺倒の脳筋に見えるが、「ゲームにおける性能」の項にあるとおり実際は「攻撃もできるサポート役」といった活躍が多い。印象で騙し変化技を駆使するあたり、ある意味老獪な魔王らしい。
設定と実際多用されている運用がまったく逆のあくタイプという点ではサポートに見せかけた脳筋イカを髣髴とさせる。
伝説のポケモンでも無いのに専用技が2つもある。この点はエースバーンも同じ。
上記のような対戦における壁張り役が浸透し過ぎたのか、2020年3月にポケモンカードゲームにてオーロンゲのスターターデッキが発売された際のネット広告で「壁張ってる場合じゃねえ!」というキャッチコピーがつけられてしまった。
ヤミクモケリンがオーロンゲと見た目が似ているということでGoogle検索のサジェストに「オーロンゲ ケリン」と出ていたが、本人がそのことをネタにした動画を配信した。
同じBANsのメンバーだった天開司もゲットしたベロバーに「デスケリン」と名付けて育てたり、ケリンのネタを再現したりしている。
エルフのえるも似ていることを認識しているが、旅には連れて行かなかった。
外見に限ればドイツの『黒き森(シュヴァルツバルト)伝説』(シューベルトの楽曲のモチーフにもなっている)の魔王・エル・ケーニッヒ(『ハンノキの王』を意味する)が、スコットランドに伝わる妖精・ウリシュクの中でも、邪悪な個体であるピアレイ(『モジャモジャなもの』を意味する)が存在し、これもモチーフではと思われる。
使用トレーナー
関連イラスト
関連タグ
ポケモン剣盾 あくタイプ フェアリータイプ
オロブリ オロマリ
ブラフォード:長い髪を自在に操るキャラクター
山岸由花子:ブラフォードの実質的な後輩。
ベヨネッタ:長い髪を体に巻き付けている。その髪を使って戦う。