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オーロンゲ
31
オーロンゲとは、ポケモン剣盾に登場するポケモンの一種である。

基礎データ

全国図鑑No.0861
ガラル図鑑No.240
カンムリ雪原図鑑No.039
パルデア図鑑No.287
キタカミ図鑑No.192
ローマ字表記Ohlonge
分類ビルドアップポケモン
タイプあく / フェアリー
高さ1.5m
重さ61.0kg
せいべつ100%♂
特性いたずらごころ/おみとおし/わるいてぐせ(隠れ特性)
タマゴグループようせい/ひとがた

各言語版での名称

ドイツ語Olangaar
英語・スペイン語・イタリア語Grimmsnarl
フランス語Angoliath
韓国語오롱털
中国語(簡体字)长毛巨魔
中国語(繁体字)長毛巨魔

進化


ベロバーギモー(Lv.32)→オーロンゲ(Lv.42)


キョダイマックス


詳しくはキョダイマックスオーロンゲの記事で。


概要

ポケモン剣盾で初登場したポケモン。ベロバーの最終進化系。

ギモーの時に生えた髪の毛進化することでさらに伸びて全身に巻き付くまでに至りフェアリータイプらしからぬ何ともゴツイ姿へと変化した。

体色もピンク色部分がほとんどなくなってほぼ緑色へ変化し、それまでとは大きく印象が変わる。


攻撃モーションの際に片手を覆う毛が一瞬ほどけるので確認出来るが、その身体は実はギモーの時と同じような細身である。

筋繊維のような働きをする髪を全身に纏うことによりマッシブな体型に見せ掛けるだけでなく、実際にカイリキーをもねじ伏せるパワーを発揮する。また、敢えてほどいて相手を絡め捕る触手のように奮うことも可能。


このように心身共に逞しくなったものの、性格はベロバー時と余り変わらない悪ガキのままで、相変わらずくだらない悪さと悪戯は止めない模様。

この点は進化して行く内に凶暴性が増していくミブリム系とは逆といえる。


元ネタは恐らく、オーガまたはオーク。名前の由来はそれらに「ロン毛」を加えたもの。

あるいはベロバーと合わせて見るに、妖精王・オベロンに由来している可能性もある。


また、生息域が同じブリムオン系統とは共通点が多く、度々話題に上がる場合がある。詳細はオロブリを参照。


色違いは全身白髪で、皮膚はマゼンタ色である。


ゲームにおける性能

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
9512065957560510

見た目に違わず攻撃が1番高く、HPと特攻が続いて並ぶ。反面、防御と特防は低めであり、見た目より打たれ弱い。髪で覆っているだけで本来は華奢であるからであろうか?

しかし、対戦環境では耐久に振られた妨害型が多いため、相手とするとしぶといポケモンに感じやすい。


タイプ

悪・フェアリーの複合は弱点3、耐性4(エスパードラゴン無効)と可もなく不可もない組合わせ。

あくタイプの弱点がほとんど等倍となった代わりに、自身も持つフェアリーが弱点となっている。


専用技として、ギモーの際に覚える悪タイプ必中技「どげざつき」と、フェアリータイプの特攻ダウン効果付物理技「ソウルクラッシュ」を有する。


それ以外にもふいうちDDラリアットとあく技は充実しており、フェアリー技もじゃれつくを取得可能。サブウェポンも3色パンチアームハンマーパワーウィップなど豊富。これに特性「いたずらごころ」を踏まえた補助技も充実しており、戦術幅はかなり広い。


特性

特性の中でもかなり強力ないたずらごころはあくタイプに無効化されてしまうが、第9世代の項で述べるように壁貼りに関しては影響はなく、オーロンゲの場合は自身があく複合であるため、同タイプや同特性のポケモンと対面しても不利どころがむしろ非常に有利である。このメリットを活かして強引に繰出されるリフレクター&ひかりのかべなど、サポート面での安定性の高さが大きな魅力となっている。


隠れ特性「わるいてぐせ」は効果そのものよりもいたずらごころを用いない場合に相手のトレースによりいたずらごころを渡したくない場合や、悪タイプ相手にも補助技を通したい際に用いられる。おみとおしは自身がいたずらごころでないことをバラしてしまうため、どうしてもラムのみやカゴのみを確認して眠り状態を通したい場合などを除き選考外。


持ち物

持ち物は壁技の持続ターン数増加に役立つ「ひかりのねんど」、相手の行動順を強制的に後攻に操作可能な「こうこうのしっぽ」、「まんぷくおこう」がメインであった。初期環境では「たべのこし」型も使われたが、発動回数を稼ぐとその分壁の持続ターン数を消費してしまうというジレンマがあり、すぐにそうした型は廃れた。


第8世代において

初期環境で幅を利かせていたドラパルトミミッキュに対して強く出れる点が高く評価された。初期環境より既に一定の採用が見られ、ドラパルトアーマーガアと共に第8世代の厨ポケ仲間入りを果たした。


期間限定で開催されたミュウツーマックスレイドバトルにおいても、「いたずらごころ」により変化技を一早く繰出せるイカサマで大ダメージを狙える、ソウルクラッシュでダメージを与えつつ相手の特効を下げられるといった利点が評価され、主に壁張りサポーター要員として大活躍を見せた。


DLC「鎧の孤島」ではグラススライダーを習得したゴリランダー流行により使用率は減ったが、役割遂行の強さは健在で、ウーラオスに対しても強く出れる等、強さは相変わらずである。


素早さインフレが進んだ伝説解禁戦以上のレギュレーションでは、「いたずらごころ」を活かしての先制「こわいかお」による素早さデバフ要員としての性質が強くなった。DLC解禁前に同じ「いたずらごころ」サポータとして同じような技である「さきおくり」を主軸としたヤミラミが使われていたことを考えるとある意味では当然である。


WCS2022期にはガオガエンとオーロンゲで起点を作り、グラードンで晴れを展開し、ザシアンと「サンパワー」リザードンをエースへ据え、そこにトリトドンを足した晴れパがダブルバトルで流行。「ぼうふう」をメインウエポンとするサンダーをWCS環境より駆逐する格好となった。


第9世代において

第9世代ではソウルクラッシュがパラドックスポケモンテツノブジンも習得可能となったため、専用技ではなくなった他、新たにすてゼリフを習得出来るようになり、いたずらごころとの相性が良くなった。特にこのすてゼリフを獲得したのは大きい。不利対面でも先制すてゼリフさえあれば、安定して交代出来るようにった。しかも音技なのでみがわりも無効。いたずらごころ無効のあくタイプにさえ注意すれば最強クラスのサイクル型として利用出来るようになったといえる。


前より得意であった変化技によるサポートも変わらず担当可能。悪テラスタルで対策可能……と思いきや、意外な抜け道として壁貼りは味方の場に対する変化技であるため、悪テラスタルされても当のいたずらごころは無効にされず先手で発動可能。そのため先発オーロンゲの壁貼りを咎める手段は、第8世代でもそうであったったが基本的には「かわらわり」か特性「すりぬけ」しかない。こうした事情から初期環境では、最強の壁貼り要員として非常に高い支持を得ている。

一応、穴はありハッサムが数少ない対策となる。「こだわりハチマキ」を持ったA特化ハッサムの「テクニシャン」込みテラスタルバレットパンチ」で物理耐久特化型でも確定1発に出来る。しかも、素早さ種族値はハッサムの方が65とオーロンゲより5勝るため、先制技同士の撃ち合いとなってもハッサムが勝てる。

マスカーニャも確定急所「トリックフラワー」で壁を無効化しに掛かるため、パーティにおける草の一貫を切らないと苦戦しやすい。

新規相方としてはラウドボーンを獲得している。オーロンゲにとっての苦手技である相手のみがわりや積み技を、ラウドボーンの特性「てんねん」と音技「フレアソング」で対策可能。


サポート型オーロンゲ相手に悪テラスタルすると、テラスタル無駄撃ち壁貼りによるダメージ半減+返しの一致フェアリー……と酷い返り討ちに合ってしまうので注意したい。


テラスタイプはテラスタルなしを前提とした一致テラスタル採用に始まり、ハッサムの「バレットパンチ」対策となるほのおやはがねがメイン。


シリーズ2、シリーズ3においては環境に刺さるハッサムに締め付けに遭い、弱体化。シリーズ3では四災が厄介で、いずれもあくタイプなので相手を対象にした変化技が無効化されてしまう。使用率もシリーズ2では早くも40位前後に低迷。


総合的には「すてゼリフ」まで貰ったにも拘らず期待外れというべき状況となった。というのは、相手を対象とする変化技がサーフゴーに全て無効な上にフェアリー打点も半減されるためである。シリーズ3に「いたずらごころ」を無効化するあくタイプを含む上にあくで抜群打点を作れる四災が追加されたのも大きい。


それでもシーズン15辺りにママンボウと共にサイクルを回し、自身の「イカサマ」やママンボウの「ミラーコート」で迂闊に攻撃して来た相手を料理する「ママンロンゲサイクル」が流行。


シリーズ7では禁止級伝説解禁による素早さ超インフレに「いたずらごころ」で対抗でき、こくばじょうバドレックスに一致「イカサマ」で手痛い一撃を食らわせることが可能な枠として、使用率が大幅上昇。エースとなる禁止級伝説を自慢の壁貼りで実質HP2倍にすることができるのも大きい。

ただし、ウーラオスの「すいりゅうれんだ」(れんげきウーラオス)、「あんこくきょうだ」(いちげきウーラオス)といった対策は浸透しており、そこまで対処困難なポケモンではない。


ダブルバトルでは中々の活躍をしている。PJCS2023優勝パーティには「ミストフィールド」で状態異常対策をした型が投入されていた。ランクバトルではシリーズ4からハバタクカミを通すための「うそなき」サポーター型も散見されるように。

だがDLC「藍の円盤」で「サイコファング」がマシン技として普及すると、一気に失墜。オーロンゲ自体はあくタイプなので「サイコファング」は無効であるが、控えエースに引いた際、あるいは「ねこだまし」や「しんそく」警戒でテラスタルを切った際に合わせられると最悪。


その高いサポート性能を買われて、テラレイドバトルでも壁張りで味方を保護したり、ちょうはつで相手の積み技を妨害したりと、ブラッキー等と並ぶ優秀なサポーターとして活躍している。相手を攻撃しつつ(=バリアで防がれない)能力を下げる技を準専用技に加えひやみずを持つため、物理用と特殊用で分けると良い。


使用トレーナー

ゲーム版



番外作品

ポケモンマスターズ

エピソードイベント「海の上のライバル対決!」開催と同時に水着verマリィのバディとして登場。

性能はビルドアップとスキルによって攻撃・防御・急所率を上げ、ソウルクラッシュ・かみくだくの2タイプの技で攻めることが可能。

トレーナー技で回復付帯と堪える状態を付与し、攻撃・防御ランクと同じ分だけ素早さ・特防を上げることが出来、バディーズ技も自分のバフ量のみ威力が上がる。

必要な能力を全て自己完結バフを掛けることが出来るため、編成自由度がかなり高い。


アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

  • マリィのオーロンゲ

余談

これまで登場したポケモンの中でもトップクラスに威圧的で恐ろしげな風貌をしているオーロンゲだが、キャンプでは他のポケモンと仲良く遊んだり(時々喧嘩もする)、プレイヤーが話しかけると笑顔で応じてくれたり、果ては美味しそうにカレーを平らげたりとその見た目との凄まじいギャップを見せてくれる。

愛嬌があると捉えるか、違和感があると感じるかは人それぞれである。

元々設定として「身体は大きく成長しても性格はベロバー時代のイタズラ好きのまま」というのがあるのでこれは愛嬌といえるであろう。

また、特徴的な鼻の形より某ギャンブラーを連想する人もいるとかいないとか…


設定や種族値を見る限りは攻撃一辺倒の脳筋に見えるが、「ゲームにおける性能」の項にあるとおり実際は「攻撃も可能なサポート役」といった活躍が多い。印象で騙し変化技を駆使するあたり、ある意味老獪な魔王らしい。

設定と実際多用されている運用が全く逆のあくタイプという点ではサポートに見せかけた脳筋イカを髣髴とさせる。


伝説のポケモンでも無いのに専用技が2つもある。この点はエースバーンも同じ。


上記のような対戦における壁張り役が浸透し過ぎたのか、2020年3月にポケモンカードゲームにてオーロンゲのスターターデッキが発売された際のネット広告で「壁張ってる場合じゃねえ!」というキャッチコピーが付けられてしまった。


ヤミクモケリンがオーロンゲと見た目が似ているということでGoogle検索のサジェストに「オーロンゲ ケリン」と出ていたが、本人がそのことをネタろした動画を配信した。

同じBANsメンバーであった天開司もゲットしたベロバー「デスケリン」と名付けて育てたり、ケリンのネタを再現したりしている。

エルフのえるも似ていることを認識しているが、旅へは連れて行かなかった。


外見に限ればドイツの『黒き森(シュヴァルツバルト)伝説』(シューベルトの楽曲のモチーフともなっている)の魔王・エル・ケーニッヒ(『ハンノキの王』を意味する)が、スコットランドに伝わる妖精・ウリシュクの中でも、邪悪な個体であるピアレイ(『モジャモジャなもの』を意味する)が存在し、これもモチーフではと思われる。


関連イラスト


関連タグ

ポケットモンスター ポケモン ポケモン剣盾

ポケモン一覧 あくタイプ フェアリータイプ


0860.ギモー0861.オーロンゲ/キョダイマックスオーロンゲ→0862.タチフサグマ


♂️しかいないポケモン

ニドラン♂/ニドリーノ/ニドキング

ケンタロス/パルデアケンタロスコンバット種/ブレイズ種/ウォーター種

バルキー/サワムラー/エビワラー/カポエラー

バルビート ラティオス/メガラティオス

エルレイド/メガエルレイド ガーメイル

ダゲキ ナゲキ

ワシボン/ウォーグル/ヒスイウォーグル

トルネロスけしん/れいじゅう

ボルトロスけしん/れいじゅう

ランドロスけしん/れいじゅう


ポケモン関連

  • ブリムオン:色々と対となる存在
  • グソクムシャ:同じく進化しても本来の性質は変わらないポケモン。ただし、プラス面で語られるオーロンゲとは異なり、こちらは『図体だけがデカくなった』とマイナス面で語られる。

CPタグ

オロブリ オロマリ


その他

基礎データ

全国図鑑No.0861
ガラル図鑑No.240
カンムリ雪原図鑑No.039
パルデア図鑑No.287
キタカミ図鑑No.192
ローマ字表記Ohlonge
分類ビルドアップポケモン
タイプあく / フェアリー
高さ1.5m
重さ61.0kg
せいべつ100%♂
特性いたずらごころ/おみとおし/わるいてぐせ(隠れ特性)
タマゴグループようせい/ひとがた

各言語版での名称

ドイツ語Olangaar
英語・スペイン語・イタリア語Grimmsnarl
フランス語Angoliath
韓国語오롱털
中国語(簡体字)长毛巨魔
中国語(繁体字)長毛巨魔

概要

ポケモン剣盾で初登場したポケモン。ベロバーの最終進化系。

ギモーの時に生えた髪の毛進化することでさらに伸びて全身に巻き付くまでに至りフェアリータイプらしからぬ何ともゴツイ姿へと変化した。

体色もピンク色部分がほとんどなくなってほぼ緑色へ変化し、それまでとは大きく印象が変わる。


攻撃モーションの際に片手を覆う毛が一瞬ほどけるので確認出来るが、その身体は実はギモーの時と同じような細身である。

筋繊維のような働きをする髪を全身に纏うことによりマッシブな体型に見せ掛けるだけでなく、実際にカイリキーをもねじ伏せるパワーを発揮する。また、敢えてほどいて相手を絡め捕る触手のように奮うことも可能。


このように心身共に逞しくなったものの、性格はベロバー時と余り変わらない悪ガキのままで、相変わらずくだらない悪さと悪戯は止めない模様。

この点は進化して行く内に凶暴性が増していくミブリム系とは逆といえる。


元ネタは恐らく、オーガまたはオーク。名前の由来はそれらに「ロン毛」を加えたもの。

あるいはベロバーと合わせて見るに、妖精王・オベロンに由来している可能性もある。


また、生息域が同じブリムオン系統とは共通点が多く、度々話題に上がる場合がある。詳細はオロブリを参照。


色違いは全身白髪で、皮膚はマゼンタ色である。


ゲームにおける性能

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
9512065957560510

見た目に違わず攻撃が1番高く、HPと特攻が続いて並ぶ。反面、防御と特防は低めであり、見た目より打たれ弱い。髪で覆っているだけで本来は華奢であるからであろうか?

しかし、対戦環境では耐久に振られた妨害型が多いため、相手とするとしぶといポケモンに感じやすい。


タイプ

悪・フェアリーの複合は弱点3、耐性4(エスパードラゴン無効)と可もなく不可もない組合わせ。

あくタイプの弱点がほとんど等倍となった代わりに、自身も持つフェアリーが弱点となっている。


専用技として、ギモーの際に覚える悪タイプ必中技「どげざつき」と、フェアリータイプの特攻ダウン効果付物理技「ソウルクラッシュ」を有する。


それ以外にもふいうちDDラリアットとあく技は充実しており、フェアリー技もじゃれつくを取得可能。サブウェポンも3色パンチアームハンマーパワーウィップなど豊富。これに特性「いたずらごころ」を踏まえた補助技も充実しており、戦術幅はかなり広い。


特性

特性の中でもかなり強力ないたずらごころはあくタイプに無効化されてしまうが、第9世代の項で述べるように壁貼りに関しては影響はなく、オーロンゲの場合は自身があく複合であるため、同タイプや同特性のポケモンと対面しても不利どころがむしろ非常に有利である。このメリットを活かして強引に繰出されるリフレクター&ひかりのかべなど、サポート面での安定性の高さが大きな魅力となっている。


隠れ特性「わるいてぐせ」は効果そのものよりもいたずらごころを用いない場合に相手のトレースによりいたずらごころを渡したくない場合や、悪タイプ相手にも補助技を通したい際に用いられる。おみとおしは自身がいたずらごころでないことをバラしてしまうため、どうしてもラムのみやカゴのみを確認して眠り状態を通したい場合などを除き選考外。


持ち物

持ち物は壁技の持続ターン数増加に役立つ「ひかりのねんど」、相手の行動順を強制的に後攻に操作可能な「こうこうのしっぽ」、「まんぷくおこう」がメインであった。初期環境では「たべのこし」型も使われたが、発動回数を稼ぐとその分壁の持続ターン数を消費してしまうというジレンマがあり、すぐにそうした型は廃れた。


第8世代において

初期環境で幅を利かせていたドラパルトミミッキュに対して強く出れる点が高く評価された。初期環境より既に一定の採用が見られ、ドラパルトアーマーガアと共に第8世代の厨ポケ仲間入りを果たした。


期間限定で開催されたミュウツーマックスレイドバトルにおいても、「いたずらごころ」により変化技を一早く繰出せるイカサマで大ダメージを狙える、ソウルクラッシュでダメージを与えつつ相手の特効を下げられるといった利点が評価され、主に壁張りサポーター要員として大活躍を見せた。


DLC「鎧の孤島」ではグラススライダーを習得したゴリランダー流行により使用率は減ったが、役割遂行の強さは健在で、ウーラオスに対しても強く出れる等、強さは相変わらずである。


素早さインフレが進んだ伝説解禁戦以上のレギュレーションでは、「いたずらごころ」を活かしての先制「こわいかお」による素早さデバフ要員としての性質が強くなった。DLC解禁前に同じ「いたずらごころ」サポータとして同じような技である「さきおくり」を主軸としたヤミラミが使われていたことを考えるとある意味では当然である。


WCS2022期にはガオガエンとオーロンゲで起点を作り、グラードンで晴れを展開し、ザシアンと「サンパワー」リザードンをエースへ据え、そこにトリトドンを足した晴れパがダブルバトルで流行。「ぼうふう」をメインウエポンとするサンダーをWCS環境より駆逐する格好となった。


第9世代において

第9世代ではソウルクラッシュがパラドックスポケモンテツノブジンも習得可能となったため、専用技ではなくなった他、新たにすてゼリフを習得出来るようになり、いたずらごころとの相性が良くなった。特にこのすてゼリフを獲得したのは大きい。不利対面でも先制すてゼリフさえあれば、安定して交代出来るようにった。しかも音技なのでみがわりも無効。いたずらごころ無効のあくタイプにさえ注意すれば最強クラスのサイクル型として利用出来るようになったといえる。


前より得意であった変化技によるサポートも変わらず担当可能。悪テラスタルで対策可能……と思いきや、意外な抜け道として壁貼りは味方の場に対する変化技であるため、悪テラスタルされても当のいたずらごころは無効にされず先手で発動可能。そのため先発オーロンゲの壁貼りを咎める手段は、第8世代でもそうであったったが基本的には「かわらわり」か特性「すりぬけ」しかない。こうした事情から初期環境では、最強の壁貼り要員として非常に高い支持を得ている。

一応、穴はありハッサムが数少ない対策となる。「こだわりハチマキ」を持ったA特化ハッサムの「テクニシャン」込みテラスタルバレットパンチ」で物理耐久特化型でも確定1発に出来る。しかも、素早さ種族値はハッサムの方が65とオーロンゲより5勝るため、先制技同士の撃ち合いとなってもハッサムが勝てる。

マスカーニャも確定急所「トリックフラワー」で壁を無効化しに掛かるため、パーティにおける草の一貫を切らないと苦戦しやすい。

新規相方としてはラウドボーンを獲得している。オーロンゲにとっての苦手技である相手のみがわりや積み技を、ラウドボーンの特性「てんねん」と音技「フレアソング」で対策可能。


サポート型オーロンゲ相手に悪テラスタルすると、テラスタル無駄撃ち壁貼りによるダメージ半減+返しの一致フェアリー……と酷い返り討ちに合ってしまうので注意したい。


テラスタイプはテラスタルなしを前提とした一致テラスタル採用に始まり、ハッサムの「バレットパンチ」対策となるほのおやはがねがメイン。


シリーズ2、シリーズ3においては環境に刺さるハッサムに締め付けに遭い、弱体化。シリーズ3では四災が厄介で、いずれもあくタイプなので相手を対象にした変化技が無効化されてしまう。使用率もシリーズ2では早くも40位前後に低迷。


総合的には「すてゼリフ」まで貰ったにも拘らず期待外れというべき状況となった。というのは、相手を対象とする変化技がサーフゴーに全て無効な上にフェアリー打点も半減されるためである。シリーズ3に「いたずらごころ」を無効化するあくタイプを含む上にあくで抜群打点を作れる四災が追加されたのも大きい。


それでもシーズン15辺りにママンボウと共にサイクルを回し、自身の「イカサマ」やママンボウの「ミラーコート」で迂闊に攻撃して来た相手を料理する「ママンロンゲサイクル」が流行。


シリーズ7では禁止級伝説解禁による素早さ超インフレに「いたずらごころ」で対抗でき、こくばじょうバドレックスに一致「イカサマ」で手痛い一撃を食らわせることが可能な枠として、使用率が大幅上昇。エースとなる禁止級伝説を自慢の壁貼りで実質HP2倍にすることができるのも大きい。

ただし、ウーラオスの「すいりゅうれんだ」(れんげきウーラオス)、「あんこくきょうだ」(いちげきウーラオス)といった対策は浸透しており、そこまで対処困難なポケモンではない。


ダブルバトルでは中々の活躍をしている。PJCS2023優勝パーティには「ミストフィールド」で状態異常対策をした型が投入されていた。ランクバトルではシリーズ4からハバタクカミを通すための「うそなき」サポーター型も散見されるように。

だがDLC「藍の円盤」で「サイコファング」がマシン技として普及すると、一気に失墜。オーロンゲ自体はあくタイプなので「サイコファング」は無効であるが、控えエースに引いた際、あるいは「ねこだまし」や「しんそく」警戒でテラスタルを切った際に合わせられると最悪。


その高いサポート性能を買われて、テラレイドバトルでも壁張りで味方を保護したり、ちょうはつで相手の積み技を妨害したりと、ブラッキー等と並ぶ優秀なサポーターとして活躍している。相手を攻撃しつつ(=バリアで防がれない)能力を下げる技を準専用技に加えひやみずを持つため、物理用と特殊用で分けると良い。


番外作品

ポケモンマスターズ

エピソードイベント「海の上のライバル対決!」開催と同時に水着verマリィのバディとして登場。

性能はビルドアップとスキルによって攻撃・防御・急所率を上げ、ソウルクラッシュ・かみくだくの2タイプの技で攻めることが可能。

トレーナー技で回復付帯と堪える状態を付与し、攻撃・防御ランクと同じ分だけ素早さ・特防を上げることが出来、バディーズ技も自分のバフ量のみ威力が上がる。

必要な能力を全て自己完結バフを掛けることが出来るため、編成自由度がかなり高い。


アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

  • マリィのオーロンゲ

余談

これまで登場したポケモンの中でもトップクラスに威圧的で恐ろしげな風貌をしているオーロンゲだが、キャンプでは他のポケモンと仲良く遊んだり(時々喧嘩もする)、プレイヤーが話しかけると笑顔で応じてくれたり、果ては美味しそうにカレーを平らげたりとその見た目との凄まじいギャップを見せてくれる。

愛嬌があると捉えるか、違和感があると感じるかは人それぞれである。

元々設定として「身体は大きく成長しても性格はベロバー時代のイタズラ好きのまま」というのがあるのでこれは愛嬌といえるであろう。

また、特徴的な鼻の形より某ギャンブラーを連想する人もいるとかいないとか…


設定や種族値を見る限りは攻撃一辺倒の脳筋に見えるが、「ゲームにおける性能」の項にあるとおり実際は「攻撃も可能なサポート役」といった活躍が多い。印象で騙し変化技を駆使するあたり、ある意味老獪な魔王らしい。

設定と実際多用されている運用が全く逆のあくタイプという点ではサポートに見せかけた脳筋イカを髣髴とさせる。


伝説のポケモンでも無いのに専用技が2つもある。この点はエースバーンも同じ。


上記のような対戦における壁張り役が浸透し過ぎたのか、2020年3月にポケモンカードゲームにてオーロンゲのスターターデッキが発売された際のネット広告で「壁張ってる場合じゃねえ!」というキャッチコピーが付けられてしまった。


ヤミクモケリンがオーロンゲと見た目が似ているということでGoogle検索のサジェストに「オーロンゲ ケリン」と出ていたが、本人がそのことをネタろした動画を配信した。

同じBANsメンバーであった天開司もゲットしたベロバー「デスケリン」と名付けて育てたり、ケリンのネタを再現したりしている。

エルフのえるも似ていることを認識しているが、旅へは連れて行かなかった。


外見に限ればドイツの『黒き森(シュヴァルツバルト)伝説』(シューベルトの楽曲のモチーフともなっている)の魔王・エル・ケーニッヒ(『ハンノキの王』を意味する)が、スコットランドに伝わる妖精・ウリシュクの中でも、邪悪な個体であるピアレイ(『モジャモジャなもの』を意味する)が存在し、これもモチーフではと思われる。


関連タグ

ポケットモンスター ポケモン ポケモン剣盾

ポケモン一覧 あくタイプ フェアリータイプ


0860.ギモー0861.オーロンゲ/キョダイマックスオーロンゲ→0862.タチフサグマ


ポケモン関連

  • ブリムオン:色々と対となる存在
  • グソクムシャ:同じく進化しても本来の性質は変わらないポケモン。ただし、プラス面で語られるオーロンゲとは異なり、こちらは『図体だけがデカくなった』とマイナス面で語られる。

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