基礎データ
全国図鑑 | No.0823 |
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ガラル図鑑 | No.023 (カンムリ雪原図鑑:No.165) |
パルデア図鑑 | No.042 |
ぶんるい | カラスポケモン |
タイプ | ひこう/はがね |
たかさ | 2.2m |
おもさ | 75.0kg |
とくせい | プレッシャー/きんちょうかん/ミラーアーマー(隠れ特性) |
進化
ココガラ→アオガラス(レベル18)→アーマーガア(レベル38)
キョダイマックス
タイプ | ひこう/はがね |
---|---|
たかさ | 14.0m~ |
おもさ | ???.?kg |
カラスポケモン・アーマーガアがキョダイマックスした姿。
詳細は「キョダイマックスアーマーガア」のを参照。
概要
『ポケットモンスター ソード・シールド』で初登場した、黒鉄の外殻で身体が覆われた大型のカラスポケモン。
名前の由来は「アーマー(鎧)+ガア(カラスの鳴き声)」と思われる。
公式イラストでは小柄に見えるが、高さ2.2mと同じカラスポケモンのヤミカラス、ドンカラスよりもはるかに大きく力強い。ゲーム中でもCPUや野生で登場する時は、しっかりと大きめなサイズで登場する。
このサイズは伝説系やメガシンカを除いた鳥ポケモンの内では現時点で最大級。
ガラル地方の空の王者。颯爽と飛行する姿が確認されており、黒光りする鋼の姿は相手を威圧し恐れさせ、鋭い眼光と鳴き声で戦いを仕掛けたポケモンを追い払う。
また、飛行能力だけでなく知能も鳥ポケモンの中では優れている。
ガラル地方では、アーマーガアに自動車のような形をしたゴンドラを持たせ、そこに人を乗せて街から街へと運ぶガラル交通社のアーマーガアタクシーが人々の交通手段としてお馴染み。
ゲーム内ではプレイヤーがエリア間を素早く移動する手段として機能するほか、『剣盾』のオリジナルアニメ『薄明の翼』にも、タクシー業に従事するアーマーガアやタクシードライバーの姿が度々登場。
その一方、パルデア地方では天敵であるデカヌチャンに常に狙われている為タクシー業が出来ず、役割をイキリンコに譲っている。
ガラルでは王者でも、別の地方ではそうはいかないらしい。ただし、デカヌチャンがいないパルデアの大穴では多数生息している様子が見られる。
つまるところアーマーガアにとっては地上よりエリアゼロの方が安全という事である。これは酷い
更に公式でこんなのが上がる始末
色違いは黄色味を帯びた銀色のカラーリングになっている。
ゲーム上における特徴
同複合 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アーマーガア | 98 | 87 | 105 | 53 | 85 | 67 | 495 |
エアームド | 65 | 80 | 140 | 40 | 70 | 70 | 465 |
テッカグヤ | 97 | 101 | 103 | 107 | 101 | 61 | 570 |
何気に複合の鳥ポケモンでは初めて1つ目のタイプがひこうになっている。
実は同作の序盤鳥「ココガラ」の最終進化系で、鉄砲魚がタコに、ピラニアがサメに進化する世界とはいえ、まさかアオガラからカラスに進化するとは誰が予想しただろうか。
また、同カテゴリの中では、進化するレベルが最も遅い。
その為如何にも強そうな見た目だが、種族値は合計値がファイアロー以下と際立って高いわけではない。しかし配分に無駄がなく、物理耐久はエアームドにほんの少し劣るだけで十分な数値があり、物理受けとして名高いヤドランとほぼ同等。
特殊耐久も不一致「だいもんじ」程度なら耐えるくらいにはあり、素早さも高くないとは言えバンギラスなどのメジャーな低速ポケモンを上回る絶妙な値。
通常特性は相手にきのみの使用を禁じる「きんちょうかん」と相手のPP消費を増やす「プレッシャー」、隠れ特性は第8世代初かつ専用となる、相手からの能力ダウン効果を跳ね返す「ミラーアーマー」。
通常特性2種も弱くはないが、ダイマックス技による能力ダウンが猛威を振るう第8世代では隠れ特性が活きる場面が多く、ランクバトルにおいては「ミラーアーマー」の採用率がおよそ9割と圧倒的。
技も回復技の「はねやすめ」に耐久を高める「てっぺき」「ビルドアップ」、後続をサポートする「リフレクター」「ひかりのかべ」、積み技による突破を許さない「ちょうはつ」と耐久型をやる上で欲しい技は一通り揃っている。
アタッカーとしても最低限の攻撃力が確保されており、攻撃技では先述の「てっぺき」と相性がよい「ボディプレス」を覚えるほか、癖のない一致技の「ドリルくちばし」「アイアンヘッド」、壁貼りとの相性がよい「とんぼがえり」も覚える。
しかし、エアームドの十八番である「ステルスロック」「ほえる」といった技はことごとく覚えられず、「どくどく」も習得者に大幅に制限がかかった影響で覚えられないためエアームドと同じような運用はできない。
「リフレクター」「ひかりのかべ」で味方をサポートしたり、「ちょうはつ」「いやなおと」「きんぞくおん」「こわいかお」等によるエアームドとは違うベクトルでの妨害が得意。
また、「ビルドアップ」や「つけあがる」を覚えるので、高耐久にものを言わせたねむねご戦法を取るのも面白いだろう。
アーマーガアはクレバーなポケモンだが、トレーナーにもアーマーガアに恥じないクレバーな運用が求められるといえるだろう。
対戦環境(ランクバトル)ではミミッキュ、ドリュウズ、カビゴンといった最メジャー級の物理アタッカーに対して明確な有利が付く。てっぺき、ボディプレスを活かした物理受けとして高い使用率を誇っていたが、最近ではダイジェットを活かしたサポートアタッカーが流行。
ますます動きが読めず、ドラパルト、オーロンゲと並びに第8世代の強ポケとして認知されて、ランクバトルのシングル使用率ランキングにおいては、シーズン1から長らく『剣盾』での新ポケモンの中ではドラパルトの次に高い順位をキープしていた。
序盤鳥ではファイアロー以来のトップメタなのだがファイアローはポケモン対戦の根幹を揺るがすチート特性を持っていたのに対して、アーマーガアは単純な使いやすさや優秀な複合タイプ、型の多さ等が評価されており、同タイプの先輩と同様にバランスの良さ故の高使用率を獲得していると言った点で異なる。
しかし2020年6月、隠れ特性が解禁されたエースバーンとゴリランダーの使用率がうなぎのぼりとなり、遂にその座は陥落した(使用率のデータはポケモンホームの統計による)。
第9世代
耐性10タイプに加え、壁張りと「いやなおと」「きんぞくおん」「ちょうはつ」を覚えることから、テラレイドバトルにおけるサポート要員として活躍できる。
ver1.1現在、人気のテラレイド要員であるテツノカイナ、ミライドン/コライドン、ブラッキー等は共通してフェアリーが苦手であるため、穴埋めとして入れておくと良い働きをするだろう。
★7テラレイドバトルでダイケンキがピックアップされると、その対策として使われるようにもなった。そのダイケンキはテラスタルがむしで固定な上に、攻撃技が「アクアカッター」、「メガホーン」、「つじぎり」、「ドリルライナー」となっているため、味方でいかくを撒きつつひこうテラスタルを切って「ドリルくちばし」を連打しながら適宜「はねやすめ」を挟めば簡単に勝てる。
この際の個体は性格いじっぱり、持ち物「たつじんのおび」、努力値はAB252、特性「ミラーアーマー」が推奨される。「いかく」持ちはソロで調達することもできるので、無理に通信でレイドの参加者を集める必要はない。
対戦面ではアーマーガア自身に大きな変更点はないが、準伝説、パラドックスポケモンなしで行われるランクバトルシリーズ1シーズン1ルールでは主流受けポケモンの1体として活躍している。ドオーの一致メインウエポン両方を無効化できることもさることながら、初期環境における耐久型の頂点に立ったキョジオーンにもタイプ相性上有利で「てっぺき」+「ボディプレス」により崩しも行えるのが大きい。
回復技の最大PPが仕様変更により軒並み減少した影響で耐久型ポケモン1体あたりの総PPが減少傾向となり、そのことから「プレッシャー」型が刺さりやすくなった。「いかく」持ちが環境に少なくなり、「ミラーアーマー」が刺さりにくいというのもあり、第8世代よりも「ミラーアーマー」型が少なくなって「プレッシャー」型が比較的多くなっている。
上位帯では忽ちアーマーガアとドオーの耐久型コンビの対策をしないと勝てないとまで言われるようになった。
初期環境から600族ドラゴンのラインナップが豪華なので、それらの数値と耐性を活かしたサイクルパも組まれる。
テラスタイプは元々苦手なほのおやでんきに強く出られるドラゴン、「ボディプレス」の火力を底上げできるかくとう、ひこうウエポンでの遂行力を高められるひこうがメイン。
因みにかくとうテラスタルの個体は北2番エリアで入手できるため、一種のデザイナーズコンボと言える。隠れ特性の「ミラーアーマー」がこの世代では必須ではないため、通常特性固定なのは苦になりづらいか。
パラドックスポケモンが解禁されたシリーズ2環境においては、最初ほのおテラスタルの増加で弱点を露骨に突かれる場面が目立つようになり、特殊アタッカーの増加によって「ゴツゴツメット」の発動機会が減るなど苦難に見舞われた。
だが研究が進むにつれて、相性補完の良いテツノカイナに「とつげきチョッキ」を持たせて特殊を受けさせ、自身で物理を受けるコンビが使われるようになった。シーズン3環境においてはハバタクカミ対策として「アイアンヘッド」を覚えた型が増加しているが、A無振り個体の「アイアンヘッド」でH4振りハバタクカミが確定1発となる。
シーズン3最終盤には「バトンタッチ」クエスパトラで「つけあがる」エースアーマーガアをサポートする「クエスアマガ」が上位帯に一定数現れていた。
シーズン6終盤になると四災以外でパーティを開拓しようという動きが強まり、その流れでハバタクカミが注目された。そこで、上位陣はハバタクカミ対策としてアーマーガアを採用するケースが増えた。ハバタクカミの型として「ブーストエナジー」型が増えてこだわり系アイテム型が減り、変化技もある程度使う型や初期状態の火力が低い型が増えたため、「ちょうはつ」や「はねやすめ」を持ったアーマーガアで見ることができる場面が増えた。加えて、「こだわりハチマキ」型や初手「テラバースト(ひこう)」「するどいくちばし」型で「はねやすめ」切りのカイリューが増え、それらのアタッカーカイリューを後投げから受けつつ「とんぼがえり」で「マルチスケイル」を剥がすことができる場面が目立つようになった。そうしたカイリューは速度を削った型も多く、「とんぼがえり」から展開した後続のアタッカーで上からしばいて何とかなることも。これがシーズン6終盤にアーマーガアが再評価されたことの正体である。
シリーズ3には対パオジアン、イーユイに特化したみずやほのおのテラスタルの型も散見される。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
番外作品
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
期間限定の追加スピリットとしてスピリッツボードに登場。階級は「HOPE」。
対戦の流れは空中攻撃強化の補正が付いたメタリドリーとジャイアントメタリドリーを連戦で行うルール。
通常のサイズの後に、ジャイアントが登場するのは上述のキョダイマックスが元ネタと考えられる。
余談であるが、公式ツイッターでアーマーガアのスピリット情報を掲載する際に、階級を間違えて投稿してしまうというミスが発生、後に訂正と詫びの投稿もされた。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 新無印2話:初登場。モブがルギアとのレイドバトルで使用。
- 新無印68話:シゲルが拾ったファイヤーの羽を回収しに登場した。
- 新無印99話:ゴウが乗ってきたアーマーガアタクシーが一瞬登場している。
- 新無印100話:ワイルドエリアにて2羽が登場。恐らく、番と思われる。子供のココガラの1羽がなんらかでケガを負っていた為に気が立ってしまい、周囲のポケモン達を追い払っていた。ダンデが相手になった事で落ち着きを取り戻し、怪我を負っていたココガラもダンデにより治療された。
- 新無印115話:冒頭でアーマーガアタクシーが登場。
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- アメジオのアーマーガア
- 2話から登場。詳細はこちら
『薄明の翼』
タクシー業に従事する個体が全ての話で登場。
少年・ジョンは最終話におけるこの個体とダンデとのある出来事がきっかけで……
余談
モチーフはワタリガラスと思われ、ガラル地方のモチーフたるイギリスにおいてはアーサー王の化身とされているとの神話が伝えられており、鎧に身を包んでいるのもその為と思われる。
また、かの王はイギリスの危機に蘇るとされているので、ワタリガラスがいなくなる事はイギリスが滅びることを意味するとされ、同じようにガラルにも「アーマーガアがいなくなるとガラル地方は滅ぶ」という昔話が伝えられている。
他にも、アーサー王に関係した動物は獅子、熊と諸説存在する。
また、ドンカラスもワタリガラスに似ているが、あちらは帽子の形からギャングやオーディンを思わせる要素が強い。
名前から某ロボットゲームを連想した人も多い。奇遇にも搭乗者達の異名もワタリガラスが由来になっている他、博士と同じ名前のキャラも登場している。
デザイン担当は、過去にギルガルドやメガスピアーも担当したありがひとし。
⇒ありがひとし 2019年11月15日のツイート
ちなみに彼は別のロボットゲームの漫画で有名である。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモン剣盾
ポケモン一覧 ひこうタイプ はがねタイプ
鳥ポケモン ココガラ
0822.アオガラス→0823.アーマーガア(キョダイマックスアーマーガア)→0824.サッチムシ
同複合タイプ
序盤鳥・最終進化形態+α
ピジョット | ヨルノズク | オオスバメ |
ムクホーク | ケンホロウ | ファイアロー |
ドデカバシ | アーマーガア | タイカイデンorカラミンゴ |
固定そらをとぶ要員抜擢仲間
メガラティアスorメガラティオス
リザードン・ムクホーク
ヒスイウォーグル・イキリンコ