データ
概要
第3世代のRSEで初登場した技。
鳴らしたら嫌なあの音で相手の特防を2段階下げる技。
ポケモンの技の中でもかなり珍しい特防を下げる変化技である。うそなきは同じ効果。
恐らく「きんぞくおん」であるためはがねタイプになった技。
が、追加当時に技の効果を活かせられたのはコイル系統のみ。かろうじてカブト系統が活かせるかどうかレベルだった。
理由は言うまでも無く当時の技分類がタイプ依存の上、習得者の大半が物理偏重だからである。
第4世代のDPtからは技分類の仕様が変わったのだが、何故か習得者は物理偏重であるまま変わっていない。
主にジバコイルが特殊受けを流すために採用する事が多い。
また、サンダーでも使われることがあるのだが、この技を習得するサンダーは長年の間ポケモンXDでしか入手できず、捕獲後EDに入って即セーブされるため、超絶レベルの厳選難易度を誇っていた。
「きんぞくおん」とある通り音技に分類されるため、ぼうおんには無効化される。また、あまのじゃくに使ってしまうと相手の特防が逆に上がってしまうため、使用する際には相手の特性に注意。
第6世代のポケモンXYからは音技の仕様変更でみがわりを貫通するようになり、若干強化された。
また、第8世代のポケモン剣盾で追加されたアイテムのどスプレーにも対応。喉からこんな音を出していたら相当痛めそうだがあまり気にしない方が良いだろう。
決まれば、何もしない時の3倍(単品の1.5倍で特攻・特防の片方だけでの4段階相当)のダメージを以降与えられるようになるため、のどスプレーの使い方の中でも特に強力とされる。
ただし、前述のとおり特殊型での習得者がやたらと少ないこと、この技は命中率85と安定とは言えず外れたらのどスプレーも不発に終わることがネックか。
サンダーはランクマッチなど過去作技が使えないルールでは没収となっているが、第8世代のサンダーは主に耐久型として環境の中心に居座るほど使用率が高く、もしこのコンボが成立したらアタッカー性能まで跳ね上がり特殊耐久が極端に高いごく一部以外のポケモンはダイマックスなどでも使わない限り概ね粉砕される。
一線を超えないという点では使えなくて良かったのかもしれない。
第9世代のテラレイドバトルでは「いやなおと」「うそなき」と並ぶテラレイド初心者が強いと勘違いしがちな技である。
デバフ効果自体は優秀なのだが、バリアを張られると一切効かない上に、大体の場合バリア中にデバフが解除される。おまけに全く同じ効果でバリアの上からでも通る「アシッドボム」があり、立つ瀬がない。しかも命中率の観点で「うそなき」の劣化である。
はがねテラスタル相手にも効くのは差別化点だが、そうだとしても基本は火力デバフを優先すべきである。
一応ミライドンはこれしか覚えないことや、「のどスプレー」とのコンボが成立することから、ワンパンを狙うのに使われる。
ポケモンSVでは藍の円盤でわざマシンも追加されたが、わざマシンマシンに関して、当初はきんぞくおんが収録されているわざマシン223の作成に『バイオレット』限定のタテトプスのツメが必須という不具合があった。
『スカーレット』でも通信を駆使して野生のメタモンを変身させたり、タテトプス/トリデプスのテラレイドバトルに便乗するという回避策もあったが、更新データで修正されるまでの応急処置としてわざマシン223を10個配布するという対応が行われた。…詫び石ならぬ詫び「きんぞくおん」である。
習得者としては、なんとあのサンダーが習得。ポケモンXD以来となる習得であり、きんぞくおんサンダーが現代の環境でも無理ない範疇で実現できるようになった。
第9世代のランクバトルでは稀にサーフゴーが「てんねん」や「おんみつマント」ハピナスへの対策として使う程度か。