本来の意味の「天然」は⇒天然
データ
初出 | 第4世代 |
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効果 | 相手の能力変化を無視する |
- 正確には以下の通り。
- このポケモンが技を使用するときは、相手のぼうぎょ・とくぼう・回避率のランク補正を無視する。
- 他のポケモンから技を受けるときは、相手のこうげき・とくこう・命中率のランク補正を無視する。
概要
第4世代から存在する特性。
パッと見ただけでは詳細がつかみにくいが、つまりは以下の通り。
- 相手のポケモンが「こうげき」や「とくこう」を上げても、てんねん持ちの自分のポケモンが受けるダメージは変わらない。
- 相手が「ぼうぎょ」や「とくぼう」を上げても、自分のてんねん持ちのポケモンが与えるダメージは変わらない。
- 相手が回避率を上げても、てんねん持ちの自分のポケモンが使う技そのものの命中率で放てる。
- てんねん持ちの自分のポケモンの能力変化は無視されないので、そのポケモンが「こうげき」を上げて物理技を使った場合ダメージは上昇する。
- てんねん持ちの自分のポケモンが攻撃する場合、相手のこうげき上昇は無視されない。よってイカサマのダメージは上昇する。
- ただしいずれの場合も「すばやさ」は無視できず、先攻後攻や「ジャイロボール」「エレキボール」のダメージ処理は通常通り行われる。
相手の能力変化に対する強力なキラーとなり、所謂「積みポケモン」に対しては滅法強い。
無視するのはあくまで能力変化だけなので、「ひかりのかべ」「リフレクター」「オーロラベール」は無視できない。
もちろん急所によるダメージ上昇や追加効果、特性「こんじょう」「ねつぼうそう」「こだいかっせい」「クォークチャージ」等による攻撃系上昇も無視できない。
能力変化を無視することがメリットばかりではなく、例えば相手の「りゅうせいぐん」「ばかぢから」「リーフストーム」「ゴールドラッシュ」等は常に最高威力を受けてしまう。
同様に「インファイト」「ぶちかまし」等防御系の能力がダウンする技も、「てんねん」持ちに対しては防御がダウンしないままである。
また、勘違いされやすいが能力の変化を無視するだけであって変化していないわけではない。
技「アシストパワー」「つけあがる」「ふんどのこぶし」の威力上昇は防げず、「てんねん」持ちが引っ込むと能力変化は当然反映される。
「かたやぶり」持ちによる攻撃の能力の変化は無視できないため過信は禁物。
とはいえ、特にシングルバトルでは能力変化を使う相手が多く、この特性が有効に働く場面は多い。
特にダブルバトルや下記のレイドバトルではてんねん持ちの自分のポケモン以外に対してはてんねんの効果が無い点に注意する必要がある。
例えばダブルバトルで相手のくろのいななきによってとくこうの上がった黒馬バドレックスからアストラルビットをてんねん持ちの自分ポケモンとてんねんを持たない自分ポケモンの2体が受ける場合、てんねん持ちの自分ポケモンには上がったとくこうの能力ランクは適用されないが、てんねんを持たない自分ポケモンには能力ランクがしっかり適用される。
対戦でも多く見かけるケースなので要注意。
第9世代でドオー、ラウドボーン、ヘイラッシャといった優秀なてんねん持ちが追加されたが、もしかすると伝説解禁戦を見据えてのザシアン対策として実装されたのだろうか?
テラレイドバトルでは相手のバフを無効にできることからこちらを有利にしやすい反面、てんねん持ちに対するデバフによるサポートが行えない点で耐久が上げられず不利になることもあるため注意が必要。
例えばテラレイドバトルで見かけるラウドボーンやヘイラッシャは特防バフは覚えないし、相手への特攻デバフも効かないため、特殊アタッカーのレイド相手には不利になりがち。
また、レイドバトルの難易度はレイド対象のレベルに依存するが、レベルや素のステータスは即ちてんねんで無効にできる能力ランクとは無関係である。
そして前述の通り、そもそもてんねんは自分以外の味方のポケモンには適用されないため、相手のバフが苛烈でもないなら、てんねんによって相手のバフを無効にできるよりも自分以外の味方がてんねんのバフ無効の影響を受けないことや、自分や味方が相手に与えるデバフがてんねん持ちに適用されない方がデメリットとして大きい。
このため難易度が高い相手の場合はてんねん持ちを無理に使うくらいなら、味方のみならず自分にも有効なデバフを積極的に用いる方が有効である。
ちなみに、テラレイドバトルの攻略において攻略サイトではてんねんは高評価を付けられやすいが、攻略サイトはソロプレイを前提とした評価であるため。
マルチプレイでは前述通りてんねんはむしろ相性が悪くなるため注意しよう。
所有ポケモン
太字は隠れ特性。