※誇張や大袈裟な解説が見られる為、編集時にそういった表現は控えるようお願いします
技のデータ
初出 | 第5世代 |
---|---|
いりょく | 95 |
めいちゅう | 100 |
PP | 15 |
タイプ | あく |
わざ分類 | 物理 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
備考 | 相手の「こうげき」の数値でダメージを計算する |
英語名 | Foul Play |
概要
第五世代から存在する技。相手の力を逆に利用して攻撃する。
超フーパの専用技を除けばあくタイプ物理最強技である。しかし……
その効果はダメージ計算時に相手の「こうげき」を参照するという、あくタイプの技の中でトップクラスにヒネたものとなっている。
当然ながら種族値だけでなく、その個体の攻撃個体値の高さや努力値の振られ具合、積み技などによる攻撃のランク補正も参照される。
個体厳選をする際、物理攻撃技を搭載していない特殊アタッカーや耐久型ポケモンの攻撃個体値を最低(「ダメかも」)にしておくことが強く推奨されている理由の1つがこの「イカサマ」の存在である(他に「こんらん」時の自傷ダメージ対策・「ちからをすいとる」対策がある)。
エスパー・ゴースト等あくタイプを弱点とするタイプであれば尚のこと。一方で、あくタイプの技を軽減可能なタイプであれば必ずしもこの限りではない。
ただし、あくまでも「こうげき」の数値のみ参照なので、やけど、こだわりハチマキ、ちからもちといった道具や特性による補正、一致判定等は全て自身のものが影響される。
一方であくタイプの技でありながら、あくタイプのメインウェポンにしづらいという難点がある。
というのも、あくタイプは元々攻撃面に優れるポケモンが多く、弱点を突く目的なら素直に自分のステータスで殴った方が良い場面が多かったのである。
一応、現在は弱点を突けるエスパー・ゴーストタイプにも、リキキリンやゴルーグ、ソウブレイズにイダイトウなど完全物理アタッカー、もしくは二刀流型のポケモンも増えているのであるが…。
勿論全く利点がないわけではない。
相手の攻撃力に依存するということは「自身の努力値を攻撃に振る必要がない」および「物理攻撃力を高める積みアタッカーの処理に有効」ということとなる。
そのため耐久型や特殊型ならある程度採用しやすい。また、あくタイプ技なので無効タイプがないのも大きく、攻撃技をイカサマだけにしても止まりづらい。
仮に弱点を突けなくとも、悪技が等倍の物理アタッカー相手なら確2圏内に持ち込めることは多く、行動回数を稼ぎやすい耐久型にとって一撃で落とせないことは大きなデメリットとはならない。
主に耐久が高いが攻撃力が低いブラッキーやバルジーナなどには最適な技といえる。
中には攻撃種族値が高くても、サポート型に重視したオーロンゲやミカルゲなどで採用する場合もある。つまり、イカサマは攻撃が高いポケモンでは採用出来ない訳ではなく、耐久に振れるポケモンなら種族値関係なく採用できるのだ。
また、伝説戦では自然と攻撃が高いポケモンがひしめく環境となるのでこの技が刺さりやすい。
「デスウイング」で長期戦を狙うイベルタルには悪技の1つとされることも。
他にも「いばる」と組みわせるコンボ、通称「イバサマ」も実用的。第6世代ではクレッフィ・トルネロス・ボルトロス等がこの戦法で大暴れした。
ただし、調子に乗り過ぎて上げ過ぎた「こうげき」で自分がやられないように注意する必要はある。特性「てんねん」のポケモンなら比較的安全。
第6世代からはあくタイプがはがねタイプに等倍で通るようになり、「こうげき」が非常に高いメタグロスやギルガルドなどの対策として需要も増加している。
また、ORASではホルードが教え技で習得したが、特性が「ちからもち」の場合イカサマの威力が倍化して凄まじい威力が期待できるようになった。
第7世代では「いばる」および「こんらん」弱体化で「イバサマ」コンボは決まりづらくなったが、Zワザ化することで普通に高威力をぶつけることもできるようになった。
またUSUMでは最序盤からマーイーカが捕獲できるため、ストーリー攻略でもイバサマコンボを使っていける。ストーリー攻略でのNPCトレーナーは技も読みやすいため、強い物理技を持っていないポケモンを読んで繰出すことで比較的簡単にコンボを決めることが可能。
第8世代でイカサマがわざレコードになり気軽に覚えられるようになった。
そしてゴーストタイプに環境トップであるドラパルトが登場したことにより一気に注目されるようになる。
参考までに、ドラパルトにタイプ一致でイカサマを当てるとH無振りA極振りならダイマックスしていなければ確実に1発で仕留められる。特殊型でも高乱数1発。
ドラパルトの素の素早さは142と高いが最速でもスカーフ最速78族以上なら抜けられるため、イカサマ持ちにこだわりスカーフを持たせておくのも悪くはない。
余談
この技を最高威力で運用できるのは特性の恩恵で威力2倍に出来るホルード、メガクチート、ポリゴンZと全員が非あくタイプ……であったのだが、はりこみフォクスライが解禁されたことで状況限定ではあるが彼らを上回る威力を出せるようになった。
その他ゲームにおいて
ポケモンGOでも金銀世代追加に伴い、あくタイプ技として登場。
ただし、「相手の攻撃力を参照」という点は流石に再現が難しかったのか、威力70固定のごく普通の技となっている。あくタイプのゲージ技の中では今のところ「しっぺがえし」に次いで高い威力を誇り、現在あくタイプのポケモン(特にブラッキーやヘルガー)のメインウェポンとして珍重されている。
ちなみに、あくタイプ以外ではニャースも習得可能(当初はペルシアンに進化させると失われてしまったが、後に進化後も覚えるようになった)。
ちなみにポケモンカードゲームBW拡張パック第1弾「ブラック/ホワイトコレクション」収録のゾロアークの習得技としても設定されており、その効果というのが、「相手のバトルポケモンが持っているワザを1つ選び、このワザとして使う。」という本家でも見られないトンデモ効果を有している。
必要なのは無色エネルギー2個だけなのですぐ技を放ちやすい。
ただし、これは相手が強い技を持っているという前提の技なので、主に終盤の切返しに向いているであろう。相手が育てた大型ポケモンを逆用して倒せれば痛快である。
関連タグ
いかさまダイス…こちらは道具。性能的には全くの無関係。