基礎データ
すかん | No.229 |
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英語名 | Houndoom |
ぶんるい | ダークポケモン |
タイプ | あく / ほのお |
たかさ | 1.4m |
おもさ | 35.0kg |
とくせい | はやおき / もらいび / きんちょうかん(隠れ特性) |
進化
デルビル → ヘルガー(Lv.24)
メガシンカ
ヘルガー→メガヘルガー(「ヘルガナイト」を所持)
概要
初登場は第2世代(『ポケットモンスター金・銀』)。
名前の由来は、Hell(地獄)+ガー(鳴き声)またはタスマニアタイガー、海外版のHoundoomはHound(猟犬)+doom(滅亡)からと思われる。
日本語の名前にある「Hell」、海外版の「Hound」から察するに、恐らく元ネタはイギリス伝承上の妖怪ヘルハウンド。ケルベロスだと思っているプレイヤーが多いが、ケルベロスは基本的に3本首であり、ヘルガーとはあまり似ていない。
残念ながらイギリスモチーフのガラル地方には出現しない。
デルビルから進化後、頭から角が2本生え、背中には肋骨状の装飾ができ、胸には髑髏の様な装飾が付き、進化前と比べ、邪悪さと禍々しさはかなり増した。このツノが大きく反り返った個体が群れのリーダーである。
尻尾も長く伸び、先端は悪魔を髣髴させる三角形状になっている。
足首の輪のような部位は実は剥き出しになった軟骨であり、衝撃を和らげる役割がある。
ヘルガーの遠吠えは「地獄から死神が呼ぶ声」と例えられるほど不気味で、聞いたポケモンは慌てて自分の巣に戻るらしい。
また、口から吐く炎は体内の毒素を燃やしたものなので、火傷を負うといつまでも傷口がうずいてしまう(これがスモッグやヘドロばくだんを覚える原因だと思える)。匂いは独特の鼻を突き刺すような匂いがするらしい。二酸化硫黄の匂いだろうか…?
恐ろしい逸話に反して、群れの統率は取れており、捕獲した獲物はリーダーが独占することは無く、仲間たちで均等に分け合っている。
図鑑の分類がダークポケモンであるせいかポケモンコロシアムではラルガタワーコロシアムの3人目がダークポケモンとして所持している(続編ではデルビルがダークポケモンとして登場する)。
余談だが、ヘルガー達の分類との言葉被りを避けるためか、上記ダークポケモンは海外では「シャドウポケモン」と呼ばれている。
体内に毒素を持つことから、このポケモンは当初ほのお・あくではなくほのお・どくだったのではないかとする説もある。
根拠はこの他に使い手のカリンがどくタイプも連れており、彼女の手持ちにいるブラッキーもまたどくタイプ説が存在すること、ロケット団の手持ちに元々どくタイプが多いことなど。
ちなみにほのおとどくの複合は第7世代になって初めて登場した。
第5世代から追加された『れんごく』という技が最もよく似合うポケモンであろう。煉獄とは元々小さな罪を清算し罪を浄化する場所である。
『れんごく』の技性能(というか命中率)が実戦に耐えられるものでないのが残念。
対戦における性能
あくタイプにしては珍しく「とくこう」の方が高い。そのためソーナンスには滅法強い。次いで「すばやさ」、「こうげき」と続く。
逆に「ぼうぎょ」は若干致命的とも言えるほど低く、弱点の「インファイト」や「じしん」などでなくともタイプ一致の物理技を食らえば一撃で沈んでしまうことも多い。
だが、その打たれ弱さを利用して「カウンター」を使用する戦術も多く見られる。
技はタイプ一致の特殊技「かえんほうしゃ」、「だいもんじ」、「オーバーヒート」、更には「ねっぷう」や「あくのはどう」の他、アイテムや状況に応じて「ソーラービーム」「ヘドロばくだん」をぶち当てるのも手。
タイプ一致の先制物理技「ふいうち」を覚えられる為物理特殊の二刀流も十分可能。意外な所では「きしかいせい」も覚えられる。
補助では「カウンター」「わるだくみ」などを覚えられ、更にXYにて「みちづれ」が追加された。「きあいのタスキ」+「カウンター」で1匹持っていき、「みちづれ」でもう1匹、という芸当も可能。
特性はどちらも優秀なので迷いどころである。どちらかと言えば「もらいび」が優勢か。
隠れ特性は「きんちょうかん」。
相手の「オッカのみ」などの半減実などを気にせず技を使うことができる。「リンドのみ」を封じつつ「ソーラービーム」で苦手なラグラージなどを狩ることも可能。
出した瞬間に特性が相手にバレるのが最大の難点。
XYではめでたくメガシンカを獲得した。
……のだが、道具(≒タスキ)が持てない、メガシンカ出来るのは1試合で1匹まで、更にメガシンカ後の微妙な性能もあって、普通に「きあいのタスキ」を持たせた方が強いという意見もある。「みちづれ」も加わってしまった為尚更である。
詳しくはメガヘルガーの記事にて。
因みに登場した第2〜3世代では、あく技が全て特殊技扱いだったこと、またあく技最高威力である「かみくだく」をタイプ一致で使える数少ないポケモンだったことが重なり、事実上最も「かみくだく」を使いこなせるポケモンだった。
ところが第4世代になって、それまで登場していたあく技が全て物理に移動してしまった為、事実上全あく技を没収されるという前代未聞の事態に見舞われた。
代替技として「あくのはどう」を用意されているものの、現在に至るまでこの技を一向に自力で覚えてくれない。
その為、この技のマシンが消滅していたBWでは習得が困難で、前作での厳選が必須なほか隠れ特性との併用はまず不可能(ハイリンクで厳選するしかない)という苦境に立たされた。
現在では教え技や技マシン復活もあって事なきを得ている。
主な使用トレーナー
- アポロ / ロケット団幹部
- カリン / 四天王(ジョウト)
- アスナ / ジムリーダー(ホウエン)強化後及びPWT
- カツラ / ジムリーダー(カントー)HGSS強化後
- オーバ / 四天王(シンオウ)
- アカギ / ギンガ団リーダー
- ギーマ / 四天王(イッシュ)BW2強化版
- シエラ / GOロケット団リーダー(ポケモンGO)
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