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プロフィール編集

名前月永求
誕生日3月3日
身長153cm→156cm(※)
星座うお座
血液型A型
担当楽器コントラバス
好きな色鶯茶(うぐいすちゃ)、淡萌葱(あわもえぎ)
趣味天体観測ジオラマ作り
特技何時間でもぼーっとできる
好きなものリサイクルマーク、太陽の塔、姉
嫌いなもの可愛いって言われること、祖父
CV土屋神葉

※:『響け!ユーフォニアム3』BD/DVD 第2巻ブックレットより


概要編集

北宇治高校の男子生徒で、主人公の黄前久美子のひとつ下の代にあたる新1年生。吹奏楽部に所属し、低音パートでコントラバスを担当している。

一見して美少女と見まごうほどの中性的な出で立ちと、他者に興味を抱かない徹底したマイペースぶりを併せ持っており、それらの強烈な個性によって加藤葉月をはじめとする低音パートの先輩たちを入部早々に驚かせている。

私立の男子校である龍聖学園中等部の出身である彼は、高等部への進学を蹴るような形で北宇治高校に入学を果たしている。同校の吹奏楽部に入部して以降は、「月永」という名字からくる周囲からの疑念に対してあからさまな嫌悪感を示しつつ、コントラバス担当の直属の先輩である川島緑輝からマンツーマンの密接な指導を受けることになる。


人物編集

先輩後輩

容姿編集

目元まで伸ばされた長い前髪や伏せられがちな瞳を縁取る長い睫毛(まつげ)、華奢(きゃしゃ)で繊細な体つきなど、中性的かつ精巧な雰囲気を漂わせる小ぶりな男子生徒(第二楽章前編、61ページ、第二楽章後編、167~168ページ、最終楽章前編、61ページ、最終楽章後編、126ページ、253ページ)。そのフランス人形のような美しい造形の顔立ちに、低音パートの先輩である久美子や葉月たちは「学ランを着ていなければ美少女だと思い込んでいた」「嘘やろ。あれ男子なん? 女の子かと思った」などと衝撃を受けることになる。(第二楽章前編、61ページ、78ページ)

彼の華奢な首筋には男性特有の喉仏の影はまだ見られず、そこから発せられる声音は耳に心地いいボーイソプラノになっている(第二楽章前編、267ページ)。また、桜貝のような爪があしらわれた細く繊細な指先やくびれの辺りできゅっと引き締まった体つきなど、彼のまとう少年期特有の美しさは成熟していく過程でいずれ幻のように失われてしまうのだろうと久美子に認識されている。(第二楽章前編、264ページ、267ページ、最終楽章後編、357ページ)


性格編集

久美子や葉月といった2年生の先輩、さらにはパートリーダーの後藤卓也を前にしても無気力で投げやりな受け答えを崩さない、生気の一切感じられないマイペースな性格の持ち主。(第二楽章前編、61ページ、第二楽章後編、65ページ)

その脱力しきった鈍(にぶ)い態度は、低音パートの先輩たちから「つかみどころがない」「暖簾(のれん)に腕押し」などといった不愛想な印象で受け取られている(第二楽章前編、78~79ページ、短編集3巻、34ページ)。また、低音パートにおける直属の先輩の緑輝が基本的に寛容な性格をしているために大きな問題こそ起きていないものの、もし彼女の代わりに体育会系気質の先輩がいた場合には「いまごろ音楽室に雷が落ちていたことだろう」として、彼の反応の鈍さを危惧(きぐ)する声も挙がっている。(第二楽章前編、63ページ、短編集2巻、29ページ)

しかしながら、いつもの求は周囲に対して興味を示さないものの、自身を指して名字の「月永」を呼ばれた際には、「その呼び方はやめろ」とそれまでの脱力しきった雰囲気から一変して明確に拒絶の声を張り上げるなど、成長期ならではの不安定さや周囲に対する警戒心の存在もうかがうことができる。(第二楽章前編、90ページ、最終楽章後編、259ページ、劇場版『誓いのフィナーレ』公式ファンブック、51ページ)


普段の彼は他者と馴れ合うことを好まず、周囲に対して警戒の意識を張り巡らせているものの、使命や責任を任されると自ら進んでそれらを成し遂げようとするような律儀な一面をあらわにしている(短編集3巻、21ページ、148ページ、201〜202ページ)。また、彼は自身の内向的で意地っ張りな振る舞いについても、内心では同年代の友人たちの社交的で思いやりにあふれるそれと比較して、その都度自身の幼稚さにいたたまれない思いを実感している。彼自身は、そのコンプレックス(劣等感)の基である自身の不器用さについて「だからといって社交的な対応をしようとは思えない。できないものはできないし、無理なものは無理だ」などと割り切ろうとしているものの、いつかはその自身の特質と向き合わなければならないことを薄々ながら実感している。(短編集3巻、89ページ、91〜92ページ)


その他編集

  • 自身を指して「可愛らしい」といわれることを嫌がる求は、内心では男らしくなることを望んでおり、とりわけ自身の背の低さに対しては深いコンプレックスを抱いている(第二楽章前編、169ページ)。なお、2年生に進級してからも、後輩の女子部員をはじめとする周囲からは「月永先輩、可愛いー。この部の癒しやわー」などとちやほやされており、求はそのたびに眉間に皺(しわ)を寄せている。(最終楽章前編、79ページ、138ページ、TVアニメ版3期2話)
  • 上等そうなグレーのハンカチや綺麗な書き方の字、粛々(しゅくしゅく)とした上品なパンの食べ方など、彼の家柄や育ちのよさなどを推察する要素も作中にいくつか登場している。(第二楽章前編、264ページ、最終楽章前編、58ページ、最終楽章後編、125ページ)

演奏技術編集

月永求誕生日2021


中学校の吹奏楽部でコントラバスを演奏していた姉の影響を受けてコントラバスを始め、龍聖学園中等部の吹奏楽部で3年間演奏活動に勤しんできた楽器経験者。(第二楽章前編、61ページ、最終楽章後編、259ページ)

中学時代の吹奏楽部はコンクールなどで目立った成績を獲ることができず、また、求自身もコントラバスに詳しい先輩と接する機会を持てなかったために、楽器の練習は教本をはじめとした独学によるものであった(第二楽章前編、129ページ)。彼はこれまできちんとした指導を受けることがなかったために間違った癖が見受けられることもあるものの、練習の積み重ねによって分厚くなった指の皮などが示すように、コントラバスに対しては強い信念のもとに真摯(しんし)に向き合ってきた様子がうかがえる。(第二楽章前編、79ページ、129ページ、劇場版『誓いのフィナーレ』公式ファンブック、51ページ)

北宇治高校に進学してからは、コントラバスの名手である緑輝に「弟子入り」する形でマンツーマンの指導を受け、コンクールシーズンや代替わり以降のアンサンブルコンテストなどの機会を通してその実力をめきめきと向上させている(第二楽章後編、353ページ、短編集2巻、219ページ、269ページ)。そして、それらの練習の成果として、彼の実力は直属の先輩である緑輝から「大丈夫やから安心して。やるときはやるから」と全幅(ぜんぷく)の信頼を置かれるものになっているほか、彼女の同級生である久美子からも「彼もまたソリストの候補だ」「実力的にもコンクールメンバーは確定だろう」などといった高い評価のもとに見られるようになっている。(最終楽章前編、151ページ、最終楽章後編、124ページ、332ページ)


なお、中学時代にはコントラバス以外にカラーガードも経験しており、サンライズフェスティバルでは先輩の緑輝とともにフラッグを携えてパレードの本隊を先導している。(第二楽章前編、160~161ページ、最終楽章前編、145ページ、劇場版『誓いのフィナーレ』)


経歴編集

響け!ユーフォニアム(コントラバス)


求は小学校の金管バンドを指導する父親と私立中学の吹奏楽部の顧問である母親とのあいだに生まれ、物心がつく前から音楽に囲まれるようにして育ってきた。ピアノのレッスンも毎週のように受けており、求が5歳のころには姉の月永満(つきなが みちる)とともにピアノの発表会に参加している。(最終楽章後編、10ページ)

また、母方の祖父は吹奏楽コンクールの”全国常勝校”として名高い大阪府の明静(みょうじょう)工科高校の吹奏楽部で顧問をしている月永源一郎(つきなが げんいちろう)であり(最終楽章前編、35ページ、138ページ、247ページ、最終楽章後編、9ページ)、求は幼いころから「月永源一郎の孫」という前評判のもとに見られながら、自身を通して祖父に媚(こ)びを売ろうとする大人たちと顔を突き合わせていた。(最終楽章後編、258ページ)

(あわせて、TVシリーズでは姉の満が祖父の指導する高校の吹奏楽部に入部して活動しており、彼女がそこで周囲から「月永源一郎の孫」という妬(ねた)みの混じった色眼鏡で見られたことで、求もまた彼女が音楽を嫌いになりながら体調を崩していくさまをまざまざと突き付けられるようになっている。※TVアニメ版3期4話)


聖女学園の系列校である男子校・龍聖学園に入学した求は、樋口隆(※TVシリーズでは樋口一弦)をはじめとする同級生たちと気兼ねない友達づきあいをするかたわら、姉である満の影響を受けて中等部の吹奏楽部でコントラバスを始めるなど、順風満帆な学生生活を送っている(短編集3巻、85ページ)。しかし、求が中学2年生になったころ、当時高校生であった姉の満が病気によって亡くなってしまい、孫が心配になった祖父の源一郎は求の高等部への進学に合わせて龍聖学園へ移ることを決めるようになる。源一郎の龍聖学園への異動は彼自身の善意によるものであったのだが、求はそれによって高等部での生活でも「月永源一郎の孫」として扱われてしまうのではないかという憂慮(ゆうりょ)を抱き、彼の影響下から離れるために別の高校へ進学することを考える。(最終楽章後編、243~244ページ、257~258ページ)

そこで求が進学先に選んだのが、祖父の知り合いである吹奏楽指導者・滝透の息子、滝昇が教師として勤めている北宇治高校であった。また、親同士のつながりを通して彼のバックボーン(境遇)を知り、「滝先生は、僕と似てる気がした」と共感を覚えたことも、彼が北宇治高校を選んだ理由のひとつになっている。(最終楽章後編、245ページ、258~259ページ)


龍聖学園高等部への進学を蹴るような形で北宇治高校に入学し、コントラバスを続けるために吹奏楽部に入部した求は、当初は「一生徒として存在できるなら、それでいい」というような無気力な考えのもとに過ごしながら、「月永」という名字からくる周囲からの疑念に過剰なまでの嫌悪感を示していた。それらの身勝手な振る舞いをとった結果として、求は先輩の緑輝によって叱責(しっせき)されてしまうものの、同時に彼女の圧倒的な実力と慈愛にあふれた人柄にかつての姉の姿を見いだし、一転して強い憧れを抱きながら活動に取り組むようになる。(第二楽章前編、63ページ、最終楽章後編、258~259ページ)

求にとって北宇治高校の吹奏楽部は、彼が月永源一郎の付属品などではなくひとりの人間として正当に扱われる「世界からの逃げ場」であるとともに、音楽を愛していた亡き姉のためにコントラバスを続けることのできる場所でもある。それらを深く認識している求は、かつての母校である龍聖学園が吹奏楽コンクールで大躍進を遂げる様子を見ながらも、一切の後悔の言葉も口にせずに「僕は、北宇治の人間です」と胸を張って宣言している。(最終楽章後編、260ページ、315ページ、短編集3巻、89〜90ページ、TVアニメ版3期4話)


コンクールシーズンの終了に伴って緑輝をはじめとするひとつ上の代の先輩たちが引退し、オーボエ担当の剣崎梨々花を中心とする自分たちの代の新体制が始まると、求は彼自身の意思にかかわらず「最高学年の先輩」として見られることになる。そうして、新体制の部が京都府から遠く離れた沖縄県真日瑠(まひる)島まで遠征し、同島内のアミューズメントパーク内でパレード演奏を行うことになった際には、彼は副部長である奏からカラーガードのまとめ役をやるように言い渡され、3月中旬の本番に向けてカラーガードチームの取りまとめにあたっている。彼はその役職に際して、当初は奏から押し付けられたことに不服の意をあらわにしていたものの、やがてその責任を実感することによってほかのメンバーたちの面倒をしっかりと見るようになっているほか、自身の先輩である緑輝にカラーガードのコツを相談するといった改善・向上のための動きも見せている。(短編集3巻、201〜202ページ)

(なお、求のそのような資質を先見的に見抜いていたひとつ上の先輩の塚本秀一は、次代の幹部の選出に際して求の名前を挙げ、「アイツ、意外と人望厚いし」と推しているものの、ほかの現幹部である久美子たちは求の内向きな性格を勘案して「期待はしたいけど、ちょっと博打すぎる」と却下している。※短編集3巻、148〜149ページ)


川島緑輝との関係編集

求緑アンソロジー表紙(文字なしver)

概要および高校1年生時編集

低音パートでコントラバスを担当しているひとつ上の先輩。2年生。

求は緑輝のことを「緑先輩」と呼んでおり、対する緑輝は「求くん」と呼んでいる。

求が入部した当初、先輩である久美子や葉月が彼を指して「つかみどころがない」などと感想をこぼしているなか、緑輝は彼の振る舞いのなかに隠された本質を察して「血統書付きの捨て猫のようだ」という形で評価をしている(第二楽章前編、100ページ)。求はその後もしばらくは無気力な態度のもとに緑輝と接していたものの、そのようなある日の練習の最中、求は自身のことを卑下(ひげ)するつもりで「コントラバスなんて誰が弾いても同じ」と発言してしまう。その言葉をすべてのコントラバス奏者に対する侮辱と受け取った緑輝は、彼の目の前で自身の全力をつぎ込んだ独奏を披露し、その圧倒的な完成度のもとに求を一喝した。(第二楽章前編、124~125ページ)


その緑輝の圧巻の独奏を前にした求は、これまでの自身の誤った認識を改めるとともに、「僕を、緑先輩の弟子にしてください!」と強く頼み込む(第二楽章前編、125~127ページ)。それをあっさりと認めた緑輝と師弟関係を結ぶことができた求は、その翌日から緑輝にぴったりと付き従い、彼女に対する歓喜のオーラと心酔ぶりを全身からにじみ出すようになっている(第二楽章前編、128~131ページ、最終楽章前編、35ページ、61ページ、107ページ)。また、その緑輝に向ける熱意の強さは、同じ低音パートの3年生である中川夏紀をして、現部長の吉川優子がかつての先輩である中世古香織に向けていた熱烈な好意に勝らぬとも劣らないものと評されてもいる。(第二楽章前編、232ページ)


なお、求が緑輝に向けている好意は、決して異性に対する恋愛感情(求いわく「卑俗な感情」)によるものではなく、類まれな演奏技術と神がかり的な人格を尊敬する、文字通りの「崇拝」(求いわく「神様」)の意識が基になっている(第二楽章前編、265~266ページ、最終楽章前編、185~186ページ、短編集3巻、33〜34ページ、劇場版『誓いのフィナーレ』)。あわせて、彼はかつて好意を抱いていた自身の姉の姿を緑輝に重ねてもおり、彼女の人柄に触れるようにしながら「緑先輩は、姉さんに似てるんです」というような想いを明かしている。(第二楽章前編、266ページ、最終楽章後編、259ページ、短編集3巻、89〜90ページ)


高校2年生時編集

2年生に進級しても緑輝との「師匠と弟子」の関係は健在であり、彼女を熱烈に慕いながらついて回る様子は低音パートの日常風景のひとつに数えられている(最終楽章前編、35ページ、61ページ、107ページ)。また、その尻尾を振るかのような従順さは同じ低音パートの黒江真由釜屋すずめたちから「緑ちゃんと求君の関係性って素敵だね」「求先輩と緑先輩はつきあってるんですか?」などと見られるようになっているほか(最終楽章前編、185ページ、最終楽章後編、110ページ)、ひとつ下の後輩である上石弥生については、緑輝から努力を褒められてデレデレに甘える求の様子を目の当たりにして「何を見せられとるんや」と頬を引きつらせている。(最終楽章前編、303ページ)

コンクールシーズンが近づき、3年生部員たちが将来の進路や卒業についての話題を振り始めるころになると、求はいつか来るであろう緑輝との別れを予感して寂寥(せきりょう)感をつのらせたり、姉を失った自身の重い過去を彼女に打ち明けるなど、感情的で素直な行いをとるようになっている。そして、それらのストレートな想いをすべて受け止めた緑輝が実の弟に接するかのように元気づけるのを受けて、求はその都度奮い立ったり頬を紅潮させるなどといった反応を見せている。(最終楽章前編、361~364ページ、最終楽章後編、125~126ページ、253~255ページ、259ページ、356~358ページ)


その他の主要キャラクターとの関係編集

久石奏編集

ポッキーゲームして訳分からん事になってる求奏


低音パートでユーフォニアムを担当している同級生。1年生。

求は奏のことを「お前」と呼んでおり、対する奏は「求君」と呼んでいる。

奏は求の苗字が高名な吹奏楽指導者である月永源一郎と同じ「月永」であることに当初から着目しているひとりであり、入部して間もないころに求のことをわざと「月永君」と名字で呼んで挑発している(第二楽章後編、351ページ)。そしてその結果として、気分を害した求は彼女のことを「他人の嫌なところをわざと突くやつ」と意識し、明らかな警戒心を示しながらともに過ごすようになっている。(第二楽章前編、90~93ページ、最終楽章後編、23~24ページ)

また、自身の祖父である源一郎とのわだかまりが解消されて以降は、求は奏から「月永君」と挑発されても特に気分を害すことはなく、逆に彼女のことを「久石」と呼んで意趣返しをするような一幕を見せている。(TVアニメ版3期5話)


余談だが、TVシリーズ(劇場版『誓いのフィナーレ』)で求の声を演じた土屋神葉は、意地を張って奏と言い合いになる求のことを「学生らしい不安定さと極端さがある」と語っているほか、「求くんたちが将来あのけんかを思い出したら、きっと笑い話になるのではないかな」というような想像も浮かべている。(劇場版『誓いのフィナーレ』公式ファンブック、51ページ)


黄前久美子編集

低音パートでユーフォニアムを担当しているひとつ上の先輩。2年生。

求は久美子のことを「黄前先輩」と呼んでおり、対する久美子は「求君」と呼んでいる。

求が入部した当初は、久美子のことを警戒していたためにあまり接点は持たなかったものの、同じパートでともに過ごすうちに、彼女に対して律義な挨拶や緑輝に対する心情などをぽつぽつと語るようになっている。(第二楽章前編、264~267ページ、第二楽章後編、311ページ)

代が替わって久美子が新たな部長となり、彼女が部を牽引(けんいん)するポジションにつくようになると、求は龍聖学園高等部に通っている樋口との絡みや副部長である秀一が見せた異変などの機会を通して、彼女と顔を突き合わせる機会が増えるようになる。それらの折に久美子と接した求は、彼女のことを「信頼のおける部長」と意識しながら、誰にも明かそうとしなかった身の上や本心などを打ち明けるようになっている。(最終楽章前編、245~248ページ、最終楽章後編、161~163ページ、256~260ページ、短編集3巻、88ページ)


塚本秀一編集

塚本秀一生誕祭2019


トロンボーンパートに所属しているひとつ上の先輩。2年生。

求は秀一のことを「塚本先輩」と呼んでおり、対する秀一は「」と呼んでいる。

部内において1年生の男子部員のまとめ役を買って出ている秀一とは、パレード衣装の採寸をはじめとして何度か顔を合わせる機会があり、それらの機会を通して求の発する「名字で呼ぶなオーラ」を察した秀一は、彼を名前呼びすることを心がけるようになっている(第二楽章前編、167~168ページ)。何度かの顔合わせを通して互いに意思疎通を図ることができるようになった二人は、その後もほかの男子部員たちを交えながら昼食をとるなどしてたびたび交流を図っており、2年生に進級して新年度を迎えてからは、求は秀一のことを「男子部員たちの中心的存在」と意識しながらそつない交わりを見せている。(最終楽章前編、284~285ページ、最終楽章後編、162~163ページ、短編集3巻、31〜34ページ)


黒江真由編集

求の高校2年生への進級と時を同じくして転入してきた、ユーフォニアム担当のひとつ上の先輩。新3年生。

求は真由のことを「黒江先輩」と呼んでおり、対する真由は「求君」と呼んでいる。

二人は互いに同じパートで活動しているものの、楽器が違うことや求自身の無関心さもあってあまり仲は深まっていない。また、求は自身の先輩である緑輝に強く傾倒していることから、真由の醸(かも)し出す優しげな魅力に惹かれておらず、ほかのパートの男子部員たちが彼女にメロメロになる様子についても「みんな、黒江先輩のことが気になるんですかね」と怪訝(けげん)な様子で首を傾げている。(短編集3巻、32ページ)


樋口隆(樋口一弦)編集

龍聖学園の高等部に通っている、求と同年代の男子生徒。1年生。

求は樋口のことを「樋口」と呼んでおり、対する樋口は「」と呼んでいる。

求と樋口は龍聖学園初等部の1年生のころから同じクラスで学んでいた幼馴染同士であり、樋口もまた長い付き合いである求のことを「マブダチ」と語っている(最終楽章後編、242ページ、短編集3巻、86〜87ページ)。中等部の吹奏楽部で一緒に活動していたころは、求は樋口から「お前はじいちゃんがすごいから絶対Aメンバーやろ」というような機嫌を損ねる冗談を言われることもあったものの、求は樋口の本質を知っているために彼に悪意がないことを見抜き、深刻に気に留めるようなことはしていない。(最終楽章後編、243ページ、256ページ、258ページ)


しかしながら、求の祖父である源一郎が龍聖学園高等部へ移ることが決定すると、彼の影響下から離れたい求は逃げるように北宇治高校へと進路を変え、そのまま高等部へ進学した樋口とは疎遠になってしまう。源一郎と求の二人を和解させたい樋口は、吹奏楽コンクールやサンライズフェスティバルなどの機会を用いて求と接触を図り、龍聖学園に顔を出さないかと誘うようになるものの、求はそんな旧友に対して「うるさいな、黙ってろよ」「それ以上言ったら殴るぞ」などといった不遜(ふそん)な態度で威嚇し、彼の要求を頑なに跳ねのけている。(第二楽章後編、334~336ページ、最終楽章前編、243~246ページ)

なお、求の樋口に対する態度は表面上こそ悪ぶっていたり尖っていたりするものの、その内面には龍聖学園での思い出や旧友に対する親密さなどが見え隠れしており、自身の身の上と天秤にかけた上での葛藤もうかがうことができる。(最終楽章前編、247ページ、短編集3巻、91〜92ページ)


関連イラスト編集

冬制服

月永求生誕祭2020月永求


夏制服

求くん鈴木美玲log


パレード衣装(サンライズフェスティバル)

緑求まとめ②4/19!!


関連動画編集

TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』キャラクターPV 塚本秀一&月永求 ver.(2024年3月)


関連タグ編集

響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ

コントラバス

川島緑輝 - 低音パートでコントラバスを担当しているひとつ上の先輩。2年生。

黄前久美子 加藤葉月 - 低音パートに所属しているひとつ上の先輩。2年生。

久石奏 鈴木美玲 鈴木さつき - 低音パートに所属している同級生。1年生。

中川夏紀 後藤卓也 長瀬梨子 - 低音パートに所属しているふたつ上の先輩。3年生。

針谷佳穂 釜屋すずめ 上石弥生 - 新たに低音パートに所属することになるひとつ下の後輩。新1年生。


中性的 美少年

求緑 - 川島緑輝とのコンビ(カップリング)タグ。

求奏 - 久石奏とのコンビタグ。


外部リンク編集

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