プロフィール
名前 | 針谷佳穂 |
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誕生日 | 6月17日 |
身長 | 152cm |
星座 | 双子座 |
血液型 | A型 |
担当楽器 | ユーフォニアム |
好きな色 | ミントグリーン |
趣味 | 猫画像を集める |
特技 | パラパラ漫画 |
好きなもの | 楽しい雰囲気、壬生菜(みぶな)の漬物、パフェ |
嫌いなもの | 気まずい雰囲気、ウニ |
CV | 寺澤百花 |
概要
北宇治高校の女子生徒で、主人公の黄前久美子のふたつ下の代にあたる新1年生。吹奏楽部に所属し、低音パートでユーフォニアムを担当している。
前髪を短く切りそろえたマニッシュボブがトレードマークで、いつも笑い顔を絶やさない天然な気質の持ち主でもある。また、中学時代は漫画部で活動しており、北宇治高校に進学して間もなく自身の親友である釜屋すずめや義井沙里、上石弥生たちとともに吹奏楽部への入部を希望している。そうして低音パートの新たなメンバーとなった彼女は、担当楽器となったユーフォニアムを携えて吹奏楽部での新たな活動をスタートさせていく。
佳穂は高校から吹奏楽部を始めた初心者ということもあって、苛烈な指導に直面して涙を見せることも少なくない。しかしながら、彼女は経験豊富な3年生の先輩である黒江真由や、沙里やすずめといった頼もしい親友たちに励まされるようにして、苦難の先にある「嬉しさ」の形を見いだしていくことになる。
人物
容姿
焦げ茶色の短い髪があちこちに飛び跳ねているマニッシュボブと、白い頬にうっすらと浮き出たそばかすが印象的な、どことなくおとなしめな空気感を漂わせる女子生徒(最終楽章前編、55ページ、146ページ、最終楽章後編、17ページ)。短い前髪の下にある一重の目は目尻になるにつれて細く垂れ下がっており、「招き猫みたいで可愛い」というような飾り気のないにこやかな表情を形作っている。(最終楽章前編、55ページ、62ページ、短編集3巻、52ページ)
そのような普段から浮かべている笑い顔やおとなしそうな雰囲気、持ち前の天然でぽわぽわとした振る舞いなどが相まって、彼女は久美子や低音パートリーダーの川島緑輝をはじめとする周囲の面々から「アルパカみたいだ」というような印象のもとに見られている。(最終楽章前編、173ページ、最終楽章後編、354~355ページ)
性格
彼女は基本的に自ら進んで発言することは少なく、誰かの話をニコニコと笑いながら聞いていることが多い(最終楽章前編、272ページ、最終楽章後編、30ページ、127ページ)。その控えめで遠慮がちな振る舞いのなかにはたびたび彼女自身のマイペースな人間性が現れ出ており、久美子をはじめとする先輩たちからは「少し天然なところがある」や「ぽわぽわしている」などと評されている。(最終楽章前編、173ページ、282~283ページ、284ページ、短編集3巻、24ページ、54ページ)
また、彼女にはストライクゾーンの広い笑い上戸な一面もあり、親友同士の愉快なやり取りに手を打って笑ったり、即興の親父ギャグがツボに入って噴き出したりと、見ているほうまで釣られそうになるほどの豪快な笑いっぷりを見せることもしばしばある。(最終楽章前編、57~58ページ、61ページ、90ページ、111ページ、最終楽章後編、176ページ、短編集3巻、49ページ)
その他
- 中学時代は漫画部で活動しており、絵やパラパラ漫画を描くことを趣味や特技としている(最終楽章前編、55ページ)。また、彼女は文化部上がりということもあって運動することは苦手で、体育の授業では沙里と一緒になってすずめと弥生の活躍を眺めることを常としている。(最終楽章前編、146ページ、短編集3巻、182ページ)
- 家では兄弟姉妹のいない一人っ子であり、姉のいるほかの部員たちのことを羨ましがっている。あわせて、お菓子の取り合いなどといったしょうもない日常の喧嘩についても「そういうのやってみたいけどなぁ」といった憧れを見せている。(最終楽章前編、147ページ)
- 小学生のころには、当時3年間片思いをしていた男の子が遠くに引っ越してしまったことで失恋を経験しており、自身の親友である沙里から慰められている。(短編集3巻、49ページ)
演奏技術
佳穂は高校から吹奏楽部を始めた完全な初心者であり、これまで音楽と接した経験についても鍵盤ハーモニカとリコーダー程度であった。(最終楽章前編、55ページ、最終楽章後編、17ページ)
彼女は自身の親友であるすずめと弥生と一緒に低音パートに加わった際に、ユーフォニアムを自身の担当楽器にしている(最終楽章前編、86ページ)。同楽器の担当となった彼女は、始めて数か月のうちはリップスラーの奏法や音名の読み方、音程のとり方などに頭を悩ませていたものの(最終楽章前編、107~109ページ、272~273ページ)、2年生の先輩である鈴木美玲や鈴木さつき、吹奏楽部副顧問の松本美知恵たちから指導を受けることにより、夏休みを終えるころにはほかの経験者の1年生たちと遜色(そんしょく)ないレベルにまで上達を果たしている(最終楽章後編、252ページ)。TVシリーズにおいても、彼女は経験豊富な3年生の先輩である真由から質の高い手ほどきを受けたことで、お盆休みを迎えるころにはひとつ上の先輩である久石奏から「高校3年生のときの中川夏紀と肩を並べるレベル」(奏いわく「すでに夏紀先輩より上手い」)の実力を得ていると評されている。(TVアニメ版3期4話、3期7話)
また、入部して間もないころに行われたサンライズフェスティバルのパレード演奏においては、佳穂は部の方針によって楽器を演奏しながら行進する組に振り分けられている。その当時、演奏の基礎さえままならないレベルにあった彼女は、パレードの歩き練習においても左右の足を逆に踏み出してしまったり、ひとりだけ列の外にはみ出してしまったりといった失敗を立て続けに行っており、その都度ドラムメジャーである高坂麗奈から「初心者やからってできひん理由にはならへんで」などといった厳しい指摘を受けている。(最終楽章前編、138ページ、166ページ、222ページ)
余談だが、TVシリーズで佳穂が使用しているユーフォニアムのモデル(型番)は、YAMAHA YEP-321(「『響け!ユーフォニアム』×ヤマハ スペシャルサイト」内の紹介)。学校の備品であり、先年度の卒業生である中川夏紀が使用していたものを受け継いだ形となっている。
主要キャラクターとの関係
義井沙里
クラリネットパートに所属している同級生。新1年生。
佳穂は沙里のことを「サリー」と呼んでおり、対する沙里は「佳穂」と呼んでいる。
二人は保育園に通っていたころからの親友であり、佳穂は昔から沙里の家を訪れるかたわら、彼女の家の仕事(寺(神社)における巫女バイト)を手伝うなどの間柄であった。(最終楽章前編、205~208ページ、短編集3巻、47〜50ページ)
北宇治高校に進学し、沙里の勧めで吹奏楽部に入部して以降は、佳穂はパレード練習などで厳しい指導を受けた際に、吹奏楽部経験者である沙里から励ましを受けるなどしている(最終楽章前編、187ページ)。佳穂もまた、沙里が授業中に体調を崩した際に彼女の家まで送りに行き、そのまま部活を欠席してまで付き添ったりと友情の一端を垣間見せているほか(最終楽章前編、206ページ)、初めて吹奏楽コンクールの舞台を経験したのちには「吹部に入ってよかったー」と、自身のことをこれまでずっと励まし続けてくれた彼女に向けて感謝の言葉を述べている。(最終楽章後編、21~22ページ)
釜屋すずめ
低音パートでチューバを担当している同級生。新1年生。
佳穂はすずめのことを「すずめ」と呼んでおり、対するすずめは「佳穂」と呼んでいる。
二人は保育園に通っていたころからの気の知れた間柄であり、佳穂は姉のことを熱烈に慕っているといったすずめのプライベートな一面についても深く知りえている(最終楽章前編、147ページ)。また、吹奏楽部への入部におけるパート決めの際には、佳穂は「二人が入るなら、私もこのパートがいい」と言いながらすずめの腕をつかんだり、その後もしばしばすずめの思いつくしょうもないギャグに大爆笑したりと、互いに気兼ねない交わりを重ねながら日々の活動を過ごしている。(最終楽章前編、65ページ)
上石弥生
低音パートでチューバを担当している同級生。新1年生。
佳穂は弥生のことを「弥生」と呼んでおり、対する弥生は「佳穂」と呼んでいる。
佳穂と弥生もまた、沙里やすずめと同じく保育園のころからの幼馴染であり、当時から現在に至るまで仲良しの4人組のなかで気兼ねないやり取りを重ねている。佳穂はそのなかで、たびたび運動神経と気遣いに長けた弥生から引っ張ってもらいながら過ごしている。(短編集3巻、48ページ)
また、佳穂は、弥生が趣味の手作りジャンボクレープを焼き上げた際には、それをもぐもぐと無心で頬張りながら満喫する様子を見せている。(短編集3巻、53〜54ページ)
黄前久美子
吹奏楽部の部長とユーフォニアムを担当しているふたつ上の先輩。3年生。
佳穂は久美子のことを「久美子先輩」「部長」と呼んでおり、対する久美子は「佳穂ちゃん」と呼んでいる。
初心者の1年生である佳穂にとって、3年生の部長である久美子は雲の上の存在であり、自身の手を久美子が取った際にオロオロと瞳を揺らしたり、沙里の看病のために部活を休んだ折に久美子がやって来た際には「やっぱり怒られるんですか?」などと慌てる様子を見せている。(最終楽章前編、86ページ、210ページ)
部がコンクールシーズンを迎えて以降は、出場する部門の違いから互いに顔を合わせる機会は減ったものの、佳穂は機会を見つけてはユーフォニアム担当のメンバーたちで集合写真を撮ったり、コンクールの本番に臨む久美子のために応援のメッセージを寄せるなど、同じ楽器の後輩として触れ合う機会をかけがえのないものとして実感している。(最終楽章後編、329~330ページ、353~355ページ)
黒江真由
低音パートでユーフォニアムを担当しているふたつ上の先輩。3年生。
佳穂は真由のことを「真由先輩」と呼んでおり、対する真由は「佳穂ちゃん」と呼んでいる。
パレード練習などの強度の高い練習において、佳穂はしばしば経験者である真由から「佳穂ちゃんなら大丈夫だよ。落ち着いてやっていこ」などといった優しいフォローをかけられている(最終楽章前編、166ページ)。また、普段のパート練習においても、彼女は演奏経験の豊富な真由からマンツーマンで的確な指導を受けたり、同じく3年生の先輩である加藤葉月や川島緑輝たちを交えた上で和気あいあいと談笑するなど、良好な関係を築いている様子をうかがうことができる。(最終楽章前編、196ページ、TVアニメ版3期4話)
久石奏
低音パートでユーフォニアムを担当しているひとつ上の先輩。2年生。
佳穂は奏のことを「奏先輩」と呼んでおり、対する奏は「針谷さん」と呼んでいる。
計算高く抜け目のない奏に対して佳穂は恐れを抱いており、練習と関係のないオフの際にはたいてい緊張の面持ちのもとに彼女と接している。(最終楽章後編、128ページ)
また、コンクールシーズンにおいては、その始終を通して奏と一緒に接する機会も多く、佳穂のことをおもちゃ扱いしてからかう彼女に対して慌てた対応を見せることもしばしばある。(最終楽章後編、353~354ページ)
鈴木美玲
低音パートでチューバを担当しているひとつ上の先輩。2年生。
佳穂は美玲のことを「みっちゃん先輩」と呼んでいる。
チューバ担当の部員たちのなかでもとりわけ優れた演奏技術を誇る美玲に対して、佳穂は「やっぱりみっちゃん先輩はずば抜けてるなぁ」と尊敬の眼差しを向けている。あわせて、普段の美しく凛とした立ち居振る舞いについても「姿勢も綺麗だし、カッコいいし」などと、ぽっと頬を赤らめながらぼんやりと眺める様子を見せている。(最終楽章前編、145ページ、TVアニメ版3期2話)
関連イラスト
冬制服
夏制服
巫女服姿
関連動画
TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』キャラクターPV 針谷佳穂&上石弥生&義井沙里 ver.(2024年3月)
関連タグ
黄前久美子 - ユーフォニアムを担当しているふたつ上の先輩。部長を務める3年生。
黒江真由 - ユーフォニアムを担当しているふたつ上の先輩。新年度から転入してきた3年生。
久石奏 - ユーフォニアムを担当しているひとつ上の先輩。計算高く聡明な2年生。
義井沙里 - クラリネットを担当している同級生。しっかり者の新1年生。
釜屋すずめ - チューバを担当している同級生。お調子者の新1年生。
上石弥生 - チューバを担当している同級生。バンダナが特徴的な新1年生。
新南中カルテット - 釜屋すずめ、上石弥生、義井沙里とのカルテット(4人組)タグ。