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鎧塚みぞれ

よろいづかみぞれ

『響け!ユーフォニアム』の登場人物、および『リズと青い鳥』の主人公。
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プロフィール

名前鎧塚みぞれ
誕生日7月2日
身長154cm
星座蟹座
血液型AB型
担当楽器オーボエ
好きな色青、紺、灰
趣味家で飼っている猫と一緒にダラダラすること
特技音ゲー、心理戦のゲームに強い
好きなものソーダ味のお菓子、炭酸ジュース
嫌いなもの電波の悪い場所
CV種﨑敦美


概要

北宇治高校の2年生で、吹奏楽部に所属。ダブルリード(オーボエ&ファゴット)パートの一員として、部の中でただ一人オーボエを担当している。
トランペット担当の吉川優子ユーフォニアム担当の中川夏紀らと同じ南中学校の出身であり、優子や元フルート担当の傘木希美たちとともに中学時代から吹奏楽部の活動に励んできた楽器経験者でもある。

無口かつ表情の乏しい人物で、かつては豊かな表現力を誇っていた演奏も、物語の1年前に起こった集団退部事件を機に「ロボットみたいだ」と評されるほどの無機質なものへと変わってしまった。
そんな彼女は、部内唯一のオーボエ奏者というポジション、そして胸の内に秘める希美への複雑な想いによって、希美の部活復帰を巡る一連の騒動の中で重要な役割を担うこととなる。

人物

【宣伝】響け!2
リズと青い鳥


容姿

原作小説およびコミカライズ版では涼やかに切りそろえられた短めの黒髪(原作2巻、52ページ)、TVアニメ版では青みがかった長髪ぱっつんの前髪と、それぞれに異なるキャラクターデザインがなされている。しかし、いずれの場合も「可愛らしいというよりかは、綺麗という形容が似合う」(原作2巻、53ページ)というような、繊細で儚げな印象を与えているという点で共通している。
また、深海の底を思わせるような感情の灯らない瞳、色素の薄い肌や薄い唇など、彼女を構成する一つひとつのパーツは精巧な作り物を思わせるような美しさと無機質さを併せ持っている。(第二楽章後編、9ページ、180~181ページ)
余談だが、TVアニメ版のキャラクターデザインを手掛けた池田晶子は、スタッフインタビューのなかで「このタイプの子特有の、少しもったりした感じの生っぽい体つき」を意識しながら作ったとも述べている。(TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』コンプリートブック、90ページ)

性格

無口で感情の表現があまり上手ではなく、その口数の少なさと無表情さにより、低音パートの1年生である黄前久美子をはじめとする多くの部員たちからは「人形みたいだ、全然感情がつかめない」といった印象を持たれている。(原作2巻、53ページ)
また、部内の人間関係にも特別に興味を抱いている様子はなく、吹奏楽コンクール京都大会が終了してから数日後に、優子に彼女と1年生2人(久美子と麗奈)の不仲の可能性を問いかけるなど、部内の動静や部員同士の関係性を気にすることなくマイペースに過ごしている節が見られる。(TVアニメ版2期1話)
生来の人見知りである彼女は、見知らぬ相手と話すことに苦手意識を覚えており、その警戒心ゆえに他人からの好意をすぐに受け止めることはできない(第二楽章前編、149~150ページ)。しかし、長い月日をともに過ごしたり何度も顔を合わせるような相手に対しては、心を開いて彼女なりの信頼を置く様子を見せている。

その他

  • 吉川・中川による新体制の下では定期演奏会係を担当しており、後輩である久美子の補佐を受けながらも楽譜の発注や演奏会のプログラム作成等の関連事務を円滑に処理している。更に、久美子も呆れるほどに饒舌な田中あすかによる曲目解説トークを一言一句漏らさずノートに書きとっており、その記述の正確性とひた向きな姿勢によって久美子を驚かせてもいる。(原作公式ガイドブック、53~54ページ)
  • 大人しい印象が強いみぞれだが、意外にノリの良い一面もあり、定期演奏会におけるパフォーマンスに際しては自ら立候補して「浦島太郎」の亀役を買って出ており、衣装合わせの際には亀の格好したままピョンピョン跳ねている。(原作公式ガイドブック、89ページ)
  • 吉川・中川体制のもと行われた新入生部員に対するパート紹介の際には、みぞれはオーボエの紹介に当たってラーメン屋のチャルメラによる客寄せ用の曲をオーボエで演奏してみせている(第二楽章前編、49~50ページ)。なお、映画『リズと青い鳥』では、彼女の後輩である剣崎梨々花が練習中に上機嫌になった際にこのフレーズを思い返している。


演奏技術

みぞれ



毎朝一番に音楽室に来てオーボエの練習に励んでいる(第二楽章前編、281ページ、『響け!ユーフォニアム』DVD&BD4巻ブックレットのパート紹介)など、最も熱心に練習している部員のひとりであり、それ相応の高い実力を持っている。
特に彼女の連符に対する執着は尋常ではなく、配布されている基礎練習用の曲の速いパッセージの部分を何度も繰り返し練習している。その正確さは見る者が舌を巻くレベルであり、一切狂いのない指先の動きは機械の作業を見ているようにも思えるほどである。(原作2巻、83~84ページ)
副部長を務める3年生の田中あすかも、みぞれの実力を買った上で「たいていの曲はスラスラ吹けるし、ほんま助かってんねん」と評している。(原作2巻、56ページ)

2年生時(原作2巻~3巻、TVアニメ版2期)

みぞれの奏でるオーボエの音色は凛と澄んでいて美しいものであるが、久美子に「なんか物足りない気がする」(原作2巻、52ページ)、「なんか、淡泊……」(TVアニメ版2期1話)といった思いを抱かせている。また、吹奏楽部のコーチを任されている外部指導員の橋本真博も、夏合宿における合奏練習で「三日月の舞」のオーボエソロを聴いた際に「音も綺麗だし、ピッチも安定してる…… けどねえ、ぶっちゃけつまらん」と端的に告げており、まるでロボットが吹いているかのような無感情な演奏であるとも述べている。(原作2巻、188ページ、TVアニメ版2期3話)

しかしその一方で、彼女の昔からの親友である傘木希美は、彼女の演奏について「演奏はすごい情熱的で、楽しそうな音だして。感情爆発って感じだったのに」(原作2巻、246ページ、TVアニメ版2期4話)という具合に、久美子たちの物とは相反する評価をしている。淡泊な音色しか知らなかった久美子はその希美の感想を意外に思っていたが、のちにみぞれと希美が和解し、彼女らがかつての親密な関係を取り戻すようになると、その言葉が真実であることを実感する。
みぞれの奏でる音楽の全ては「希美のためのもの」であり(原作2巻、271ページ)、彼女がこれまでずっと淡泊な音色しか出せないでいたのは、その音楽を聴かせる一番の相手である希美がそばに居なかったことに起因するものである。
希美と和解することができたみぞれはそれまでの淡泊な音色から一転し、しっとりとした甘く繊細な調べを奏でるようになり、その変容ぶりには外部指導員の橋本も驚きを隠せずにいた。(TVアニメ版2期5話)

3年生時(第二楽章前後編、映画『リズと青い鳥』)

吉川・中川の新体制発足から半年が経ち、艶やかな表現力と機械じみた技巧を更に磨き上げたみぞれは、部内の誰もが認めるほどの実力者のひとりとして名を連ねるようになる。(第二楽章後編、24ページ)
かつてみぞれは、優子からみぞれ自身の将来について「音大に進んでそのまま海外の楽団に入っているようなイメージがある」と言われたことがあったが(短編集1巻、171ページ)、この頃になると外部指導員の新山聡美もみぞれの持つ才能と実力に注目するようになり、「あなたのその才能がここで終わるのは、あまりにももったいない」として、音楽大学への進学を勧められている。(第二楽章前編、384ページ)
しかし、2年前に希美が退部した際のトラウマを完全に払しょくしきれていないみぞれは、「いつかまた、希美が自分の前からいなくなってしまうかもしれない」という思いから、吹奏楽コンクールの自由曲「リズと青い鳥」第3楽章にある希美のフルートとのかけ合いに、自らの想いと実力のすべてを乗せきれないでいた。(第二楽章前編、12~13ページ、第二楽章後編、83~84ページ)
(なお、このフルートとのかけ合いにブレーキをかけている要因としては、希美に対するトラウマのほか、当該部分のかけ合いを曲の元になった物語の登場人物たちに重ね合わせていたことも大きく影響している。※第二楽章後編、180~181ページ)

「最愛の相手を自らの手から解き放つ」という物語の登場人物の行動を理解できず、それゆえにオーボエの演奏も模範的なものに留まっていたみぞれのもとに、彼女の様子を見かねた外部指導員の新山が訪れる。新山はソロの吹き方が分からないと悩むみぞれに対して、曲に対するアプローチそのものを変えてみるという手法を提案し、物語の中で青い鳥を解き放つリズの視点ではなく、リズの元を離れることを受け入れる青い鳥の視点から演奏を組み立てることをみぞれに勧めた。(第二楽章後編、229~233ページ)
この新山とのやり取りを通して青い鳥の視点から曲の流れを見つめ直したみぞれは、「最愛の相手の望みを受け入れることによって、自らの愛のあり方を示す」というアプローチのもとに持てる想いと技術のすべてを乗せた演奏を披露し、かけ合いの相手である希美のそれをも遥かにしのぐ圧倒的な表現力をもって全体合奏の流れを破綻させるまでに至っている(第二楽章後編、237~240ページ)。その際の圧巻の演奏技術と表現力は、希美や久美子といった部員たちはもちろん、プロの音楽家である外部指導員の橋本や新山たちも「これは……とんでもないもん掘り起こしたね」とうなり声を上げながら認めるほどのものであった。(第二楽章後編、239ページ)

その他

彼女の吹くオーボエのモデルは、フルオートマチックのオクターブ・キー・システムやリードの差し込み口の特徴から、YAMAHA YOB-432と推測されている。
中学生の頃に両親に買ってもらったもので、まめに手入れをしているおかげで新品同様の輝きを放っている。(短編集1巻、168ページ)
また、自宅には学校の音楽室等に置いてあるものと同じ規格のグランドピアノがあるほか、かつて音楽教室に通っていた経験を持っているために、ピアノもある程度演奏することができる。(第二楽章後編、69~70ページ、74ページ)

ちなみに、オーボエに関して高い実力を有しているにも関わらず、音楽の好みについてはあまりこだわりはなく、吹奏楽部それ自体についても希美に誘われるまでは興味はなかった。(原作2巻、255ページ、原作公式ガイドブック、34ページ)

TVアニメ版1期における活躍

みぞれとゆうこ



TVアニメ版1期では個人練習のシーンや吉川優子と会話しているような場面が度々登場するものの、アニメの放送開始から終了まで台詞は一言も喋っていない

  • 第2話では、新入部員の楽器体験の際にトランペットの試し吹きをした高坂麗奈の音をいち早く聴き分け、その実力に少しながら驚く表情を見せている。また下校途中のワンシーンから、高校へは電車で通学している様子。
  • 第4話では、廊下でスケール(音階)の個人練習をしているシーンが一瞬だけ映っている。彼女の隣の教室の中では、丁度その頃顧問の滝昇フルートパートの3年生を叱って泣かせていたのだが、彼女は意に介さずに黙々と練習を続けていた。
  • 第5話のサンライズフェスティバルでは、パートリーダーの喜多村来南らとともにボンボンを持ってステップを担当している。パレードという演奏形態上、繊細な音色と構造のオーボエは他の楽器のサウンドにかき消されたり直射日光で管体にダメージを生じるため、ファゴット担当の先輩とともにステップ係に移ったものと思われる。
  • 第8話では、トランペットパートの2年生である優子からあがた祭りに誘われているが、それに対してやんわりと首を振って断っている。また、彼女には最終話(13話)のコンクール本番の舞台袖でも「どう、大丈夫?」と声をかけられており、その時はリードを咥えながら微笑みを返している。

以上、TVアニメ版1期では台詞が全くなかった彼女であるが、TVアニメ版1期の総集編とも言うべき劇場版(2016年4月23日放映)では、優子との会話のシーンで短いながらもとうとう台詞が追加された
そして、その担当声優については2016年6月4日に種﨑敦美であることが正式に発表された。

傘木希美との関係

中学時代~高校2年生時

『響け!ユーフォニアム』原作2巻 鎧塚みぞれ&傘木希美



物語の1年前に吹奏楽部を去った元フルート担当の傘木希美は、中学時代からずっと一緒に吹奏楽部の活動に励んできた、みぞれにとって友達以上の”特別”な存在である。
かつて中学生の頃にずっと独りだったみぞれは、希美に声をかけられて吹奏楽部に入部したことをきっかけに、「毎日が変わった。希美といると、楽しかった」(原作2巻、256ページ)と充実した思いを実感するようになる。
しかし、明るい性格で友達も大勢いる希美にとって、みぞれはあくまでたくさんいる友達の中のひとりに過ぎず、彼女はその互いに対する熱量の違いを次第に苦しく思うようになる。

その熱量の違いは、北宇治高校に進学して吹奏楽部に入部し、その当時の部の体質を理由に希美がみぞれに何の断りもないまま退部したことにより、更により強くこじれることとなる。
当時のみぞれは希美が退部していることすら夢にも思わず、先輩からその話を聞かされて初めてその事実を知った。そこでみぞれは、希美にとっての自分が「報告するほどの間柄ですらない」ものであると思い込み、大切な友達として希美に執着する自分の熱量との落差に、”吐き気を催すほどの強い感情”を抱くようになる。(原作2巻、257~259ページ)
(もっとも、希美が退部時にみぞれに声をかけなかった理由のひとつに「みぞれが真面目に練習していたから」という物があるのだが、そのみぞれの真面目な練習の原動力となっていたのは「希美により良い音楽を聴かせたい」という想いであり、それが皮肉にも両者のすれ違いを生んだ一因となっている)

希美が部活を去ってもなお、みぞれは彼女との唯一の接点である楽器を手放せず、それでいて美しい音色を奏でる理由を失ったままオーボエ担当のポジションに残り続けていた。
そんななか、滝昇が新任顧問に就任して部の体質が変わり、確かな実力を身に付けて関西大会への進出を決めるようになると、部から離れていた希美がもう一度部活に戻りたいとやって来るようになる。みぞれはそんな希美に”相談ひとつしない、その程度の存在”と拒絶されることに恐怖を覚え、同時に今なお希美に執着する自分自身に対して強い嫌悪感を抱くようになる。

吹奏楽コンクール関西大会の直前に希美は偶発的にみぞれと再会するが、そのあまりに突発的な出来事にみぞれは驚き、思わずその場から逃げ出してしまう。みぞれは自分を探して追いかけてきた久美子や優子に対し、希美との関係性から生まれたトラウマを告白するが、逆に優子からの励ましと慰めを受けて、希美と向き合って真実を知ることを決意する。
希美と対面したみぞれは、希美が退部の際に声をかけなかった本当の理由を知り、同時に今まで勝手な思い込みから彼女をずっと避けていたことを謝る。そんなみぞれに、希美は府大会での彼女たちの活躍を心から素晴らしいと思ったこと、そしてみぞれの奏でるオーボエをもう一度聴きたいと語り、みぞれはその申し出を受けて笑顔で応えた。

のぞみぞ



2人の互いに対する熱量の差は変わらないままであったものの、今までのすれ違った感情や思い込みが解けたことにより、2人はかつての”一緒にいて楽しかった”頃の関係を取り戻すことに成功した。
その後、原作本編ではみぞれと希美の絡みに関して、時系列的に言えば、駅ビルコンサート直前における久美子らの1年生4人組と南中出身の2年生4人組の絡みを最後に描写はないものの、その後もみぞれの口からしばしば希美の名前が出てくるため、両者の交流は保たれていることが伺える。(※その後の希美の直接的な描写は原作公式ガイドブック所収の短編「星彩セレナーデ」中の一場面まで出てこない)
一方、TVアニメ版2期では駅ビルコンサート後も2人の絡みがしばしば描かれている。

高校3年生時

リズと青い鳥



吉川・中川体制の新年度が始まって以降、みぞれと希美の2人は部内でも指折りのトップ奏者として部員たちに認められながら、特に表立った決裂を生じさせることなく日々の練習に打ち込んでいた。
そのようなゴールデンウィークのある日、吹奏楽部の外部指導員である新山聡美がみぞれを呼び出し、みぞれの才能に更なる可能性を感じていることを明かし、そしてその可能性を飛躍させるために音楽大学への進学を勧めた。将来に希望のなかったみぞれは、新山の提案に答えを出せないまま大学のパンフレットを貰って退室するが、その途上で偶然希美と鉢合わせる。みぞれの持っていた大学のパンフレットを読み、それを新山から貰ったことを聞かされた希美は、不意に「私、ここの音大受けようかな」と口にする。その言葉を受けたみぞれは、希美と一緒の進路を選びたいという純粋な想いから「希美が受けるなら、私も」と、希美に音楽大学への進学意志を告げた。(第二楽章前編、382~387ページ)

吹奏楽部がコンクールシーズンに入り、自由曲「リズと青い鳥」の練習が始まるようになると、みぞれと希美はそれぞれ曲の題材となった物語を読み、曲中の見せ場として登場するオーボエフルートのかけ合いを通して「なんかちょっと、私たちみたいだな」と、自分たち2人と物語の登場人物たちの境遇を重ね合わせるようになる。最愛の相手から別れて飛び立った青い鳥に、かつて自身のもとから離れていった過去を持つ希美の姿を重ねたみぞれは、「本番なんて、一生来なくていい」と、希美と過ごす幸せな日々に終わりが来ることを恐れるようになる。(第二楽章前編、12~13ページ)
物語の世界を楽曲に移し込もうとするあまり、みぞれは最愛の相手を自らの手で解き放つリズの想いを理解できずに苦しむようになる。結果としてみぞれの演奏は感情的で奔放な希美のそれと噛み合うことはなく、模範的な形に留まり続けることとなった。希美はそんなみぞれを「がんばれ」と応援しつつ、拮抗する実力同士による対等なかけ合いの形を模索しようとしていた。

そんな折、演奏の表現に悩むみぞれのもとに外部指導員の新山が訪れ、曲に対するアプローチを変えてみることを提案する。青い鳥を見送ったリズの視点ではなく、リズの選択を受け入れる青い鳥の視点から演奏を組み立てることを決めたみぞれは、全体合奏の場において希美のそれを遥かにしのぐほどの圧倒的な演奏を披露した。これを受けて、これまでみぞれと自身は対等な演奏者同士と思い続けていた希美は深い衝撃を受け、絶望による嗚咽の末に「みぞれの魅力を自分がすくい上げる」形としてのかけ合いを心に決めるようになる。(第二楽章後編、250ページ、254~255ページ)

合奏練習の終了後、みぞれは希美と2人きりで話をする機会を得る。みぞれとのあいだにある歴然とした実力差を自覚している希美は、みぞれに黙って音楽大学を進路から外したことを打ち明け、自分はみぞれのように特別な人間ではないことを告げた。
そんな希美を、「希美は、いつも勝手」の一声で制したみぞれは、中学時代から今までずっと、希美に見放されたくない一心で部活も楽器も続けてきたことを明かす。自分にとっての特別な存在である希美とずっと一緒にいることだけを望むみぞれの想いに触れることとなった希美だったが、それでも希美は「自分は賞賛されるような人間ではなく、むしろ軽蔑されるべき」の姿勢を崩そうとしない。
あくまでも突っ張ろうとする希美に対し、みぞれは「大好きのハグ」によって彼女に気持ちを直接伝えることを試みる。

青・ピンク・紫



希美にその身を預けきったみぞれは、自分の人生が希美との出会いをきっかけに変わったことを感謝するとともに、そんな希美のリーダーシップや明るく楽しそうな振舞い、そして希美のすべてが好きであると告白する。
みぞれの想いのすべてを受け止めた希美もまた、みぞれのひたむきな努力家精神、そしてその結晶であるオーボエの音色が好きであることを打ち明けた上で、「ありがとう」の優しい一言のもとにみぞれを押し戻し、別れて帰宅の途についている。(第二楽章後編、301~307ページ)

リズと青い鳥まとめ2



吹奏楽コンクールの自由曲「リズと青い鳥」のかけ合いと、それぞれの進路を巡る複雑な思惑を経て、みぞれと希美の互いを想う感情の天秤は一方通行という形でありながらも釣り合いを見せるようになった。(第二楽章後編、250ページ)
また、みぞれと希美のそれぞれが別々の道を歩むことを自覚し、それを互いに認め合うようにもなっており、希美のもとから離れて音楽大学を目指すことを決めたみぞれは「希美がいなくても、私、オーボエを続ける。音楽は、希美が私にくれたものだから」と、自分自身の道を選ぶことに対する決意を明らかにしている。(第二楽章後編、361ページ)

その他の主要キャラクターとの関係

中川夏紀

低音パートでユーフォニアムを担当している2年生。
同じ中学校の出身であるが、互いに知り合ったのは北宇治高校の吹奏楽部に入部して以降になる。
短編集1巻の描写(「北宇治高校文化祭」)から同じクラスであることがうかがえるが、原作小説では両者にあまり目立った絡みはない。
映画『リズと青い鳥』では、3年生に進級した後の夏紀とみぞれの絡みが幾つか描かれており、登校後に別れた希美を見送るみぞれの背後から近づいてちょっかいを出したり、体育の授業で行われたバスケットボールにおいて交代をしり込みするみぞれに代わってコート入りし、みぞれに向かってサムズアップを決めるシーン等が登場している。

吉川優子

友達



トランペットパートに所属する2年生。
中学校以来、ともに吹奏楽部の活動に励んできた仲。ただし中学生の頃は、誰に対しても物怖じすることがなく、明確に意思表示できる彼女のことが苦手であった。(短編集1巻、167ページ)
みぞれと優子が親しくなったのは、物語の1年前に起こった当時の1年生(現在の2年生)の大量退部の一件の後であり、それ以降は2人で行動することが多くなった。
のちに優子が新部長に指名された際には、低音パートの2年生である後藤卓也は優子の”補佐役”である副部長の候補として、真っ先にみぞれを思い浮かべたほどであった。

部長就任後も優子はみぞれのことを何かと気にかけており、定期演奏会係となったみぞれの補佐に夏紀と協力して久美子を充てるなどしている。
一方、みぞれも部長としての優子の奮闘ぶりを高く評価しており、元部長となった小笠原晴香に対しては「優子は頑張ってます。すごく」と言い切り、優子の先輩である中世古香織には「安心して、大丈夫です」と答えている。
また、これまで希美一色だったみぞれの心に優子の存在が徐々にかつ確実に占めつつあり、そのことをみぞれの言葉から久美子も感じ取っている(第二楽章後編、175ページ)。更に高坂麗奈が優子による部の運営のあり方に異議を呈した際には、珍しく饒舌な口調で優子の正当性を主張している。(第二楽章後編、179ページ)

黄前久美子

祝二期製作決定



吹奏楽部のひとつ下の後輩。1年生。
当初、学年も所属パートも異なることから久美子はみぞれのことを殆ど知らなかったが、高坂麗奈から毎朝一番に練習に来る先輩として彼女のことを聞き知った。その後、様々な紆余曲折を経て次第に久美子はみぞれと親しくなり、吹奏楽コンクール全国大会の本番前には吉川優子直伝のグータッチを互いに交わしている。(原作3巻、328~330ページ、TVアニメ版2期12話)

鎧塚先輩とコツン



なお、TVアニメ版2期12話では本番直前の久美子とのグータッチのほか、本番終了後に希美やその他の部員たちにグータッチをして回っている。

また、みぞれが新体制における定期演奏会係を担当するにあたり、優子と夏紀の推薦で久美子がその補佐役として選出されると、「うん。うれしい」とその喜びを彼女なりにあらわにして補佐役を辞退しようとする久美子の退路を断っており、結局、久美子はみぞれの補佐を担当することになった。
(なお、この頃になると久美子は一見無表情なみぞれの面持ちの微妙な変化から、みぞれの考えや気持ちを読み取ることができるようになっている。※原作公式ガイドブック、8ページ)
その後の定期演奏会に向けた2人の頑張りの詳細については、原作公式ガイドブック『北宇治高校の吹奏楽部日誌』所収の短編「冬色ラプソディー」を参照。

田中あすか

副部長と低音パートのリーダーを務めている、ひとつ上の先輩。3年生。
あすかは部内でただ一人のオーボエ奏者であるみぞれを重宝しており、一方のみぞれもあすかに相談事をもちかけたりするなど頼りにしている。
また、あすかの退部騒動が起こった際に彼女に誘われてその自宅に訪れることになった久美子に対して、みぞれは「待ってます」という伝言を依頼している。
みぞれのあすかに対する評価は「本当にすごい人」(原作公式ガイドブック、135ページ)。また、他者にあまり関心を抱かないみぞれも、あすかに褒められた際には満足げな顔を浮かべており、そのような仕草からもあすかを”特別”に見ている一片をうかがい知ることができる。(原作公式ガイドブック、54ページ)

中世古香織

トランペットパートのリーダーを務めている、ひとつ上の先輩。3年生。
物語の1年前、他人にあまり興味や関心がなく、吹奏楽部の先輩の顔さえろくに覚えていなかったみぞれにとっても香織は憧れの存在であり、みぞれも「あんなふうに生まれてきたらよかったなあ」という想いを抱いている。(短編集1巻、169ページ)

新山聡美

新山聡美「私のお部屋へいらっしゃい。感情面の個人レッスンよ・・」



顧問の滝昇が木管楽器の指導のために呼んでいる外部指導員。滝とは音大時代の後輩の関係に当たる。専門はフルートで、プロのフルート奏者でもある。
みぞれのオーボエの才能と実力に注目している。

高坂麗奈

トランペットパートに所属するひとつ下の後輩。1年生。
パートや学年も異なるためあまりみぞれとの交流はなかったものの、部内でも有数の実力者同士として、麗奈はみぞれの持つ高い演奏技術を認めている(第二楽章後編、24ページ)。しかし、吹奏楽コンクールに挑むなかでみぞれと希美のソロのかけ合いに不和を感じ取った麗奈は、「いまのみぞれ先輩の演奏は、ほんまに実力どおりなんかなって」と次第に疑念を抱くようになる。(第二楽章後編、68~69ページ)
コンクールに向けた練習のなか、みぞれと直接話をする機会を得た麗奈は「前々から感じていたんですが、みぞれ先輩、希美先輩と相性悪くないですか?」と、自由曲のソロのかけ合いが合わないのはみぞれが希美のことを信用していないからではないのかと問いかけている(第二楽章後編、177ページ、179~180ページ)。併せて、みぞれの本当の実力が今のままではないことを見通した上で「アタシはみぞれ先輩の本気の音を聞きたい」と、みぞれが自身のブレーキを外すのを待っていると伝えている。(第二楽章後編、180ページ)

剣崎梨々花

『リズと青い鳥』オーボエ先輩後輩



オーボエを担当するふたつ下の後輩。1年生。
パートリーダーのみぞれとは対照的に、陽気で社交的な性格の持ち主。
入部当初は素っ気ない対応で口数も少ないみぞれに対して距離感を覚えていたが、みぞれのことをよく知る部員(※原作小説では久美子、映画「リズと青い鳥」では希美)からのアドバイスを受けて積極的な働きかけを続けることにより、みぞれの心を開いて仲良くなることに成功している。

喜多村来南岡美貴乃

良く見ると大三元



ダブルリードパートのひとつ上の先輩(3年生)で、ともにファゴットを担当している。特に喜多村来南は同パートのリーダーでもある。
TVアニメ版では喜多村と岡はよく2人一緒にいるが、彼女たちがみぞれと絡んでいる描写は登場していない。しかし、来南も彼女たちなりにみぞれに気を使っている模様で、みぞれに話しかけているほか、みぞれも彼女たちを「見た目によらず優しい」「いい人」として評している。(TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』コンプリートブック、29ページ)

オーボエ&ファゴットパートのメンバー一覧(原作第二楽章版)

オーボエ

  • 鎧塚みぞれ(3年) - パートリーダー
  • 剣崎梨々花(1年)

(※なお、他にもファゴット担当の1年生部員がいるが、作中では氏名不詳となっている)

余談

みぞれのどこか儚げで愛らしさを感じさせる容姿と、無口で小動物的な性格とが相まって、高坂麗奈の中の人(安済知佳)やネットの一部からは「みじょれ」「みじょれ先輩」等と呼ばれている。

関連イラスト

冬制服

みぞれパイセン
響け!ユーフォニアム 落描き詰め合わせ4


みぞれ先輩
優子世代卒業&映画『リズと青い鳥』公開おめでとう



夏制服

ユーーーフォ
鎧塚みぞれ


みぞれさん
Liz



Tシャツ(夏合宿)

その曲、やめて。



中学生時代

C93 新刊①『Calorso』表紙
reminiscence*



メイド服(北宇治高校文化祭)

響け!ユーフォニアム_04
みぞれせんぱい


メイドのぞみぞれ
みぞれメイドと梨々花ちゃん(+1)



ワンピース(劇場版前売り券特典クリアファイル)

ユーフォ新作映画おめでとうございます!
きゅーーーん



関連タグ

響け!ユーフォニアム リズと青い鳥
オーボエ
傘木希美 - 中学時代からの親友で、1年の時に吹奏楽部を退部している元フルート担当。2年生。
吉川優子 - 中学時代からの友人。トランペットパートの2年生。
新山聡美 - 木管楽器の指導を担当をしている外部指導員。
黄前久美子 - 吹奏楽部の後輩で、本作の主人公。
高坂麗奈 - 吹奏楽部の後輩。
喜多村来南 - ダブルリード(オーボエファゴット)パートのリーダー。3年生。
岡美貴乃 - ダブルリードパートの先輩。3年生。
剣崎梨々花 - ダブルリードパートの後輩。ふたつ下の新1年生。

ぱっつん 前髪ぱっつん 青髪 青い髪

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