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プロフィール編集

名前川島緑輝
誕生日11月3日
身長148cm
星座さそり座
血液型B型
担当楽器コントラバスエレクトリックベース
好きな色ピンクパステルカラー
趣味お菓子づくり、ぬいぐるみ収集
特技料理、裁縫が得意
好きなもの甘いもの、可愛いもの全部。爬虫類が大好き。ペットはイグアナ(名前はマカロン)
嫌いなもの苦いもの、可愛くないもの、パソコン(操作方法がわからないから)
CV豊田萌絵

概要編集

北宇治高校の1年生で、吹奏楽部に所属。低音パートでコントラバスを担当している。

小動物を思わせるような快活でふわふわとした見た目とは裏腹に、その内面には強くしなやかな意志と深い見識を備えており、屈託のない振る舞いと確かな自信によって幾度となく周囲を元気づけている。また、彼女は自身のそのままの名前で呼ばれることを嫌がっており、自身のことを「緑(みどり)」と呼ぶようにうながしてもいる。

緑輝は中学生時代に名門のお嬢様学校「聖女中等学園」に通っており、吹奏楽部でコンクールの全国大会に出場するなどといった華々しい経験を重ねてきている。少女漫画のような世界に憧れを抱いて共学の北宇治高校に進学した彼女は、そこで黄前久美子加藤葉月をはじめとする新たな友達と出会いながら、「皆で楽しく演奏したい」という気持ちのもとに吹奏楽部での活動を始めていくことになる。


人物編集

響け!ユーフォニアム*緑ちゃん

容姿編集

茶色を帯びたふわふわとした猫っ毛にエメラルドグリーンのリボン型の髪留めを添えた、柔和で優しげな顔立ちの女子生徒(原作1巻、17ページ、19ページ、21ページ、短編集1巻、13ページ、96ページ、第二楽章前編、16ページ)。生気に満ちあふれた大きな瞳や小柄で華奢(きゃしゃ)な体つき、パタパタと元気よく駆け回る快活な振る舞いは、見る者に小動物を連想させるような愛らしさを覚えるものになっている。(原作1巻、22~23ページ、206ページ、原作2巻、25ページ、短編集1巻、81ページ、第二楽章前編、16ページ、294ページ)

また、可愛いものが大好きな彼女はおしゃれにも強いこだわりを持っており、リボン型の髪留めやポンポンのついた靴下、ピンク色のファンシーな絆創膏(ばんそうこう)など普段使いの小物にも気を遣っているほか、サンライズフェスティバルで着用するパレード衣装の配布を待つ際には「ダサいデザインだったらどうしよう。そんなの着せられたら、緑死んじゃう」と深刻そうな顔つきで不安がる様子も見せている。(原作1巻、114~115ページ、222~223ページ)


性格編集

いつも屈託のない明るい笑顔を振りまいている、純粋で無邪気な性格の持ち主(原作1巻、43ページ、208ページ、237ページ、短編集1巻、16ページ)。彼女は自身の想いをまっすぐに伝えることを信条としており、普段の自由奔放な振る舞いのなかにそれらの真摯(しんし)で堂々とした生きざまを見て取ることもできる。(原作1巻、224ページ、304~305ページ、原作2巻、124ページ、305ページ、第二楽章後編、350ページ、短編集2巻、85~86ページ)

また、彼女は天真爛漫(らんまん)で意気揚々とした振る舞いが目立つものの、他人の心を慮(おもんばか)ってさり気なくフォローに徹するような聡(さと)い一面や、いかなる苦境にも折れない鋼のような強靭な精神力など、幼げな見た目からは想像もできない達観ぶりを秘めており、それらの要素をもって久美子や葉月といった部の仲間たちを事あるごとに勇気づけている。(原作1巻、292ページ、原作2巻、78~80ページ、短編集2巻、87ページ、最終楽章後編、211~212ページ)


生活環境編集

南欧ふうの外観と白を基調とした上質な内装で構成されている一軒家に、父親・母親と自身の妹である川島琥珀(かわしま こはく)の4人で暮らしている。彼女は両親のことを「パパ」「ママ」と呼んでおり、一緒にあがた祭りや水族館に遊びに出かけたり、手作りのお菓子を作ってもらうなど、良好な暮らしぶりを垣間見ることができる。(原作1巻、170~171ページ、第二楽章前編、232~233ページ、短編集2巻、23ページ)

また、自室では「マカロン」と名付けられた体長1メートルほどのイグアナを飼っているほか、ベッドサイドには緑輝の身長よりも大きなオオサンショウウオのぬいぐるみ「カイザー君」が横たわっている。(短編集2巻、23ページ、27~28ページ)


その他編集

  • 彼女は自身のことを「緑輝(さふぁいあ)」と名前で呼ばれることに強いコンプレックスを抱いており、事あるごとに「緑(みどり)って呼んでほしい」と周囲に呼びかけている(原作1巻、17ページ、19~20ページ、原作2巻、20ページ、136ページ、短編集1巻、13ページ、155ページ)。なお、緑輝の両親は「ほかの子とは違う、特別な子に育ってほしかった」という願いを込めて彼女の名前を命名していたほか、もしも緑輝が男に生まれた場合には「大輝(だいや)」と名付けるつもりであったことも明かしている。(短編集1巻、155~157ページ)
  • 京都府内や関西圏内、ひいては全国各地の吹奏楽強豪校についての情報を余さず網羅しており、自他ともに認める「吹奏楽オタク」として情報の収集と発信に心力を注いでいる。吹奏楽コンクールやサンライズフェスティバルなどのイベントにおいては、パンフレットを保管用と観賞用で複数枚入手したり、強豪校の演奏を間近で観れることに大喜びしたりといった熱心ぶりを見ることができる。(原作1巻、135〜136ページ、原作2巻、304~305ページ、第二楽章後編、55~56ページ、短編集2巻、82ページ、最終楽章前編、242ページ)
  • 少女漫画やドラマなどで描かれるラブロマンスに強い憧れを抱いており、「一緒にいるだけで心臓がぎゅーってなって、うっかり手が重なってドキッ! みたいなピュアな恋がしたい」などといった想いを夢見心地に打ち明けるなどしている(原作1巻、169ページ、短編集1巻、66ページ、82ページ)。また、低音パートの先輩である後藤卓也長瀬梨子の円満な付き合いを心から応援しており、彼らのようなカップル生活を送ることを高校生活の密かな目標として掲げている。(原作1巻、208ページ、短編集1巻、159ページ)
  • チューバのマスコットキャラクター「チューバくん」をはじめとする可愛いものが大好きで、TVシリーズではしばしば学校帰りのコンビニで「楽器くんシリーズ」のガシャポンに興じたり、チューバくんの着ぐるみに興奮して抱きつくといった様子も見せている(TVアニメ版1期3話、1期6話)。また、彼女はサックスパートの同級生である牧誓と意気投合して、部内に「チューバくん同盟」を結成している。(『新北宇治高校吹部紹介プロフィールカード(牧誓、川島緑輝)』掲載の紹介文)
  • 彼女は元から可愛いものが好きであることから、将来の進路として服飾の専門学校に行くことを宣言している。その明確な進路決定のもとに勉強に一生懸命取り組むようになった彼女は、2年生に進級して以降着実に成績を向上させており、葉月をはじめとする周囲から感心を寄せられるようになっている。(短編集2巻、27ページ、最終楽章前編、264ページ、最終楽章後編、16ページ、短編集3巻、41ページ)

演奏技術編集

川島緑輝


中学時代を吹奏楽コンクールの”全国常勝校”として名高い「聖女中等学園」で過ごし、同校の吹奏楽部においてコントラバスの腕前を磨き上げた経歴を持つ相当な実力者。(原作1巻、21~22ページ、原作2巻、22ページ、短編集1巻、13ページ、第二楽章前編、19ページ)

彼女は北宇治高校の吹奏楽部に所属してからも、指導をあおぐ先輩がいないにもかかわらずスラスラと指示通りの演奏をこなしてみせたり、演奏に関して一切の妥協を許さない顧問の滝昇からお墨付きの評価を貰ったりするなど、飛び抜けた実力を遺憾(いかん)なく発揮した華々しい活躍ぶりを見せている(原作1巻、109ページ、229ページ、244~245ページ、TVアニメ版2期1話)。そのような彼女の奏でるコントラバスの音色は、胸が躍るような豊かな響きやしっとりとした深い余韻、そして演奏に対する純粋な喜びや楽しさを随所にみなぎらせており、聴く者を魅了するような優雅な仕上がりになっている。(第二楽章前編、124~125ページ、296ページ、短編集2巻、274ページ、最終楽章後編、254ページ、364ページ)


自身のコントラバスに対するプライドと情熱はかなり高く、卓越した実力を持ちつつもそれにあぐらをかいたり慢心することはなく、血のにじむような努力も厭(いと)うことはない。高校入学時点ですでに指の皮が完全に硬くなっており、その後の練習でもたびたび指に絆創膏を巻いたりしているが、それはコントラバスの腕を磨くために、指をそこまで酷使してでも努力してきたというひとつの証である。(原作1巻、223ページ、原作2巻、95ページ、第二楽章前編、84ページ)

また、自身のコントラバスの演奏に関しては「自分がほかの学校のコントラバスに負けたって思ったこと一度もないです。だから北宇治がコントラバスで負けることはないです。安心してください」と言い切るほどの自信を持ち、実際に確かな実力がある緑輝を馬鹿にする人間はいない(原作2巻、30ページ)。あわせて、彼女は吹奏楽の編成におけるコントラバスの存在意義や果たすべき役割についても深く精通しており、「コントラバスの響きは演奏全体の雰囲気を一変しうるほどの強みを秘めている」という認識のもとに、日々よりよい形の演奏を追い求めている。(第二楽章前編、294~295ページ)


なお、彼女は音楽に対してひたむきな情熱を捧げているものの、彼女にとって音楽活動はあくまで「吹奏楽部でみんなで一緒に頑張るのが好き」というような趣味の域に留まるものであり、将来プロの音楽家になることは自身のなかで定めていない。(短編集3巻、41〜42ページ)


経歴編集

低音パート三人組

中学生時代~高校1年生時編集

緑輝は小学生のころから私立の名門女子校に通っていた生粋のお嬢様であり、中学生時代には吹奏楽コンクールで3年連続で金賞を獲得する経験をしたり、年3回にわたる定期演奏会に参加したりと充実した学生生活を送っている(原作1巻、21ページ、223ページ、短編集1巻、66ページ、原作公式ガイドブック、11ページ)。しかしながら、中等部の吹奏楽部の華々しい活躍の裏には、コンクールメンバーを決めるためのオーディションなどに起因するすれ違いや衝突といった不和が巻き起こっており、彼女はそれらの光景に際して「コンクールの結果以上に大切なものもあると思うねんなあ。実力だけで決めてしまうのって、なんか悲しいやん」というような想いを抱くようになっている。(原作1巻、279~281ページ)


中学時代のあるとき、緑輝は友達と一緒に観に行った青春映画がきっかけで「自分もこんなふうな学園生活を送りたい!」と思い立ち、中学3年生の春に突如として内部進学を辞めて外部の共学の高校に進むことを決める。当初は共学であれば学校については特にこだわりはなかったものの、最終的に「制服が可愛かったから」という理由で北宇治高校を進学先に選んでいる。(短編集1巻、66~67ページ)

北宇治高校に進学した緑輝は、さっそく入学式で同校の吹奏楽部の演奏を耳にし、そのレベルの低さを実感するものの、元から「普通に楽しくやれたら構わない」という姿勢であったために深く気にすることなく同部に入部を果たしている(原作1巻、23~25ページ)。そのまま低音パートの新たなメンバーとなった彼女は、座奏でコントラバスを演奏するのみならず、サンライズフェスティバルのパレード演奏では2年生の先輩である井上調とともにカラーガードを受け持ってパレードの本隊を先導したり(原作1巻、119ページ、121ページ、128ページ、TVアニメ版1期5話)、文化祭や駅ビルコンサートなどのポップス曲を披露する場ではエレキベースに持ち替えて参加したりするなど(TVアニメ版2期6話、2期7話)、多くの発表の場において華々しい活躍を披露している。


新体制発足~高校2年生時編集

響け!ユーフォニアム_116


コンクールシーズンを終えた吹奏楽部が吉川・中川の新体制へと移行するのと時を同じくして、緑輝は先代のパートリーダーである田中あすかから「伝統の低音パートの意思を継いでほしい」という言葉のもとに、次代の楽曲解説係のポジションに就くよう頼まれている。元から自他ともに認める吹奏楽オタクであった緑輝はこのあすかの願いを快諾(かいだく)し、新体制における低音パートの「知恵袋」として音楽に関する知識を広めることを心に決めるようになる。(原作公式ガイドブック、115~116ページ)

こうして低音パートの新たな音楽解説担当になった緑輝は、吹奏楽コンクールの課題曲・自由曲にまつわる情報や関西圏内の強豪校の勢力分析など、部の仲間たちがコンクールをはじめとする一連の活動に万全の備えで挑戦できるようにするための多様な解説を披露しており、葉月をはじめとする部の仲間たちから「みどペディア」と呼ばれるような高い信頼を預けられるようになっている。(第二楽章前編、87ページ、227ページ、短編集2巻、211ページ)

また、新部長の吉川優子を中心とした吹奏楽部の運営については、緑輝は部のトップである優子の卓越したリーダーシップを評価しながらも(第二楽章後編、349ページ)、彼女がすべての課題をひとりで抱え込もうとする特質を挙げながら「誰かに無理に仕事を押しつけるなんて、そんなのはダメです。ダメダメです! ひとりが我慢しないと成り立たないような部活は、そもそもその運営方針自体が間違っているんやと思います」と強い疑念を示しており、次年度以降の運営体制は役割や負担を分散しながら協同する方針にしたいという思いを明かしている。(第二楽章後編、261ページ)


高校3年生時編集

川島緑輝生誕2024


代替わりによって黄前久美子を部長とする「チーム黄前」体制が新しく始まると、緑輝は持ち前の実力と器量によって低音パートのリーダーに選ばれることになる(最終楽章前編、58ページ)。4月になって新年度を迎えてからは、彼女はサンライズフェスティバルの衣装決めをはじめとするさまざまな会議に参加したり、針谷佳穂釜屋すずめといった低音パートの1年生たちに対して音楽の基礎知識を教えたりするなど、パートリーダーとして部の運営や後輩の育成に積極的に関わる様子を見せている(最終楽章前編、57~58ページ、169~170ページ、254~255ページ)。あわせて、コンクールシーズンにおける一連の活動のなかで顧問の滝が見せた優柔不断さとそれに起因する部内の不和についても、部長の久美子と転入生の黒江真由が関わるソリストの枠の采配を例に挙げながら「滝先生が上手くやってたらこんな問題も起こらなかった」と徹底の不備を指摘するとともに、「どっちが選ばれても滝先生はいろいろと言われることになるねんな。滝先生はシンプルにオーディション時の実力を比べてるだけやと思うのに、その結果に対して周りが意味を見出してる」というような、部員たちの滝に対する過剰な信頼もまた不和を構成するひとつの要素になっているのではないかという推論(すいろん)も打ち立てている。(最終楽章後編、177~180ページ)


進路決定〜引退後編集

緑輝は自身の進路として服飾の専門学校に進むことを早くから定めており、その明確な目標のもとに1年生のころから順調に成績を向上させている。そうして、高校3年生の9月の初旬に、彼女はめでたく推薦入試によって志望先の合格通知を受け取っている(最終楽章後編、251〜253ページ、短編集3巻、163ページ、TVアニメ版3期11話)。以降は、吹奏楽部でコンクールシーズンの残りの期間に打ち込んだり、部活を引退したあとは一般受験に臨むほかの生徒たちに先駆ける形で卒業までのモラトリアム(猶予)期間を楽しんでいる。

また、彼女は、これまで続けてきた高校生活に区切りをつけて新しい人生に踏み出すことに対して不安や恐れを抱くことはなく、未来へ向けてまっすぐな期待を寄せている。彼女が抱くこの前向きな気持ちは、高校生活の3年間、ひいてはこれまでの自身の人生のすべてで経験してきた出来事や決断は、きっと自身の将来の糧(かて)になり、未来をよりよいものにしてくれるだろうという想いが基になっており(彼女はこれを「いまの毎日は未来への種まきみたいなもの」と称している)、彼女は折に触れて自身のこの想いを明かすことで親友たちを勇気づけている。(最終楽章後編、263〜264ページ、TVアニメ版3期11話)

(なお、TVシリーズの監督を務める石原立也は、シリーズの第3期にあたる『久美子3年生編』を制作するにあたり、作品全体を貫くテーマに緑輝の言う「未来への種まき」の考え方を取り入れていることを明かしており、緑輝の声をあてている豊田萌絵をはじめとするキャスト陣を納得させている。(参考記事))


主要キャラクターとの関係編集

黄前久美子編集

Hibike! Euphonium


低音パートでユーフォニアムを担当している同級生。1年生。

緑輝は久美子のことを「久美子ちゃん」と呼んでおり、対する久美子は「緑ちゃん」と呼んでいる。

入学式の日の放課後に、久美子と葉月が吹奏楽部に入部する話を交わしていたところに声をかけたのが互いに知り合うきっかけとなっており(原作1巻、19~20ページ)、以降は吹奏楽部の同じパートのメンバーとして練習に取り組んだり、クラスのなかで一緒に昼食を食べたりするなど、学生生活のオンオフを問わずに交流する親しい仲として過ごしている。(原作1巻、42~43ページ、短編集1巻、156ページ)

押しに弱くためらいがちな性格の持ち主である久美子に対して、緑輝はそれらの特質を見抜いた上で「我の超絶テクニックを見よ! って思ったらいいわけ」というような提案や「緑、本気で全国行けるって思ってるから」などの堂々とした振る舞いをもって励ましている(原作1巻、304~305ページ、原作2巻、281ページ、短編集1巻、24ページ)。また、互いに3年生に進級して部内の要職に就いてからも、部長としての仕事に奔走する久美子の労をねぎらったり、部内全体の不和と自身の悩みを混同して考えてしまう彼女のために「久美子ちゃんが悩んでることって、どうすべきかじゃなくて、どうしたいかなんかもしれへんね」とアドバイスを提示したりするなど、3年間親しくしてきた仲間としての信頼を基とした気遣いを見せている。(短編集2巻、195~196ページ、200~201ページ、最終楽章後編、153~154ページ、268~271ページ)


加藤葉月編集

オパールちゃん♪


低音パートでチューバを担当している同級生。1年生。

緑輝は葉月のことを「葉月ちゃん」と呼んでおり、対する葉月は「」と呼んでいる。

北宇治高校に入学した初日の放課後に話しかけたことをきっかけとしてクラスでも部活でも親しく交わる仲になっており、互いに明るく前向きな性格であることも相まって、普段からスキンシップを交えた愉快なやり取りを繰り広げている(原作1巻、49ページ、168~170ページ、原作2巻、20~21ページ、81ページ、304ページ)。奔放に駆け回る緑輝のあとを葉月が慌てて追いかけるのがいつもの構図となっているものの(原作2巻、200~201ページ、短編集1巻、45ページ)、時には踏み出すことをためらう葉月の背中を緑輝が力強く押したり、失恋に落ち込む葉月のことを慰めようとするなどといった優しく寄り添う姿も垣間見せている。(原作1巻、207~209ページ、短編集1巻『好きな人の好きな人(前編・後編)』)


なお、葉月とはクラスや部活のみならずプライベートでも自宅に招いたり一緒に買い物に出かけるなどといった親しい交流をしており、とりわけ彼女を自宅に呼んだ際には自身の妹である琥珀やペットのイグアナ「マカロン」などを紹介している。(短編集1巻、156ページ、160ページ、第二楽章前編、232ページ、短編集2巻、23ページ)


高坂麗奈編集

トランペットパートに所属している同級生。1年生。

緑輝は麗奈のことを「高坂さん」と呼んでおり、対する麗奈は「川島さん」と呼んでいる。

吹奏楽部に入部して間もないころ、楽器庫で偶然麗奈とすれ違った緑輝は、彼女の美少女ぶりを目の当たりにして「すっごい綺麗! 胸もおっきいし。あー、眼福眼福!」と頬を赤らめながら興奮しており、その後もしばしば「おっぱいの大きな子」などと明け透けな言い方をひけらかしている(原作1巻、67ページ、原作2巻、81ページ)。自身の親友である久美子が麗奈との仲を深めるにつれ、緑輝もまた徐々に麗奈との関わりを持つようになり(原作2巻、135~136ページ)、2学期の文化祭を迎えるころには呼び方も互いに「麗奈ちゃん」「緑ちゃん」と近しいものへと変化している。(短編集1巻、179~180ページ)

また、吹奏楽部における麗奈の活躍ぶりを傍目(はため)で観ていた緑輝は、麗奈の持つ特質である「美しさ」やそのなかに秘められた「威圧感」などをもとにして、彼女のことを「白蛇のようだ」と評してもいる。(最終楽章前編、172ページ)


田中あすか編集

あすか先輩とサファイアちゃん


低音パートでユーフォニアムを担当しているふたつ上の先輩。3年生。

緑輝はあすかのことを「あすか先輩」と呼んでおり、対するあすかは「緑ちゃん」と呼んでいる。

吹奏楽部の新入部員に対する楽器決めの際に、自身がコントラバスの経験者であることを明かした緑輝は、低音パートのリーダーであるあすかの熱烈なオファーを受けて真っ先に彼女のもとへ引き抜かれることになる(原作1巻、38~39ページ)。その後の低音パートにおける活動のなかでも、緑輝はあすかにおもちゃとしていじくり回される一方で、彼女の見せる卓越した人心掌握術やリーダーシップに感心したり、抜群のプロポーションを指して「モデルさんみたい」「あだるてぃーな感じがする」と評するなどの関わりを見せている。(原作1巻、40ページ、121ページ、原作2巻、140ページ、短編集1巻、81ページ)

また、コンクールシーズンが終わって新体制が始まるころに、緑輝は部活を引退したあすかから音楽解説係の仕事を引き継ぐように頼まれており、使命感に燃える緑輝は解説を披露するたびに彼女をリスペクト(尊敬)する形で赤縁の伊達眼鏡をかけるようになっている。(原作公式ガイドブック、115~116ページ、第二楽章前編、87ページ、短編集2巻、211ページ)


月永求編集

先輩後輩


低音パートでコントラバスを担当しているひとつ下の後輩。新1年生。

緑輝は求のことを「求くん」と呼んでおり、対する求は「緑先輩」と呼んでいる。

緑輝は当初、気だるげな態度のもとに周囲を拒絶する求の振る舞いに困りながらも先輩としての対応をとっていたものの(第二楽章前編、64ページ)、あるとき彼が自身の実力を卑下(ひげ)するつもりで「コントラバスなんて誰が弾いても同じ」と発言したことを受けて、「その言葉はすべてのコントラバス奏者に対する侮辱だ」と彼を一喝する。このときの緑輝が見せた圧倒的な実力と真摯な態度によって改心した求は彼女への弟子入りを強く懇願(こんがん)するようになり、結果として緑輝は彼と師弟関係を結ぶことになる。(第二楽章前編、125~127ページ)

緑輝はそののち、求の努力家な一面を見抜いて彼のことを褒めたたえたり、的確かつ質の高い演奏指導を施して短期間のうちに彼の実力を大いに向上させるなど、マイペースながら親密な交わりを持つようになっている(第二楽章前編、128~129ページ、264ページ、短編集2巻、29ページ、最終楽章前編、302~303ページ)。また、彼女は求の苗字が「月永」であることから彼の背後にある境遇を察し、「求くんは求くん、緑たちの可愛い後輩。ただ、それだけのことなんやから」と、彼の居場所を守るために素性を無暗に追及しないよう努めてもいる。(第二楽章後編、350~351ページ、最終楽章前編、249ページ)


代替わりを経て「チーム黄前」体制による新年度を迎えてからも、求とのマンツーマンの師弟関係は安定して継続しているほか、黒江真由釜屋すずめといった低音パートの新たな仲間たちからもその関係性を好意的に見られるようになっている(最終楽章前編、185~186ページ、最終楽章後編、110ページ)。求からの強い憧れに応えようと努める緑輝は「緑、できるだけ求くんのこと受け止めてあげたいなって思ってるねん。なんせ、師匠やからね!」と意気込みを見せているものの(最終楽章後編、110ページ)、夏合宿の夜に求から呼び出された折に彼の過去を洗いざらい打ち明けられたことを受けて、「緑、いろいろわかってるつもりでいたけど、全然やったなって」と深く反省することになる。しかしながら、それでもなお求のよき師匠であろうとする緑輝は、彼の過去を受け止めた上で一緒に頑張っていきたいと自身の想いを新たにするとともに(最終楽章後編、120~122ページ、126ページ、259ページ、TVアニメ版3期8話)、緑輝との別れを予感して寂寥(せきりょう)感をつのらせる求のために「求くんは泣き虫さんやね。しょうがないなぁ」と笑顔を見せながら元気づけるなど、あふれる慈愛のもとに彼を導くようになっている。(最終楽章後編、254~255ページ、356~358ページ、TVアニメ版3期4話、3期13話)


黒江真由編集

\やるぞー/


緑輝の3年生への進級と時を同じくして転入してきた、ユーフォニアム担当の同級生。新3年生。

緑輝は真由のことを「真由ちゃん」と呼んでおり、対する真由は「緑ちゃん」と呼んでいる。

吹奏楽コンクールの”全国常勝”を誇る清良女子高校の吹奏楽部に所属していた経歴を持つ真由に対し、吹奏楽オタクである緑輝は顔を合わせた当初から「緑、真由ちゃんの演奏聞くの楽しみ!」と強い興味を寄せている(最終楽章前編、28ページ、97ページ)。また、清良女子高校が福岡県にあることから、真由に博多弁をしゃべってほしいとお願いするなどといった悪気のない絡みも見せている。(最終楽章前編、31ページ)

なお、緑輝は真由との触れ合いを通して、彼女の柔らかな雰囲気のなかに秘められたこだわりの頑なさや、そのこだわりを表出することのできる強さの存在をしっかりと看破(かんぱ)しており、「遠目には綺麗で漂っているだけに見えるけれど、うっかり刺されたらピリッと痛い」という共通項のもとに、彼女のことを「クラゲみたいだ」と評するようになっている。(最終楽章前編、173ページ、TVアニメ版3期3話)


関連イラスト編集

冬制服

緑に輝くえび茶リボンサファイアちゃん

響け!ユーフォニアム一挙放送お疲れ様でしたセンシティブな作品


夏制服

川島サファイアさふぁいあ

川嶋緑輝響け!ユーフォニアム 川島緑輝


カラーガード(サンライズフェスティバル)

小绿サファイアちゃん

川島緑輝【カワシマサファイア】(通称:みどり)flag bearer


水着姿

センシティブな作品


ウェイトレス姿(北宇治高校文化祭)

メイド喫茶のサファイア川島学園祭で・・・


北宇治Tシャツ(駅ビルコンサート)

今日の色紙#109「川島緑輝」


関連動画編集

TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』キャラクターPV 川島緑輝ver.(2024年2月)


関連タグ編集

響け!ユーフォニアム

コントラバス ベース

黄前久美子 - 低音パートに所属している同級生。ユーフォニアムを担当している1年生。

加藤葉月 - 低音パートに所属している同級生。チューバを担当している1年生。

田中あすか - 低音パートのリーダーを務めているふたつ上の先輩。吹奏楽部の副部長でもある3年生。

高坂麗奈 - トランペットパートに所属している同級生。才色兼備な実力者の1年生。

黒江真由 - 緑輝の高校3年生への進級にあわせて転入してきた、ユーフォニアム担当の同級生。新3年生。

月永求 - 低音パートでコントラバスを担当しているひとつ下の後輩。緑輝を慕う新1年生。

川島琥珀 - 緑輝の妹。


天然パーマ アホ毛 ポンポン


求緑 - 月永求とのカップリングタグ。

はづみど - 加藤葉月とのカップリング(コンビ)タグ。

北宇治カルテット - 黄前久美子、加藤葉月、高坂麗奈とのカルテット(四人組)タグ。


外部リンク編集

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