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プロフィール

名前高坂麗奈
誕生日5月15日
身長158cm
星座おうし座
血液型O型
担当楽器トランペットコルネット(原作小説)
好きな色青、白
趣味映画鑑賞(映画は一人で見に行く)、演奏会には父とよく行く
特技トランペットピアノ
好きなものパスタ柑橘系のジュース
嫌いなもの納豆
CV安済知佳

概要

北宇治高校の1年生で、吹奏楽部に所属。トランペットを担当している。

容姿端麗・頭脳明晰な黒髪の美少女で、そのクールな印象とは裏腹に胸の内ではトランペットに対して熱い想いを抱いている。

一見して他を寄せつけないような雰囲気を放つ彼女であるが、心を許した相手や想い人の前では年相応の少女のような純粋さや素振りを見せることもある。


主要登場人物たちのなかでも、主人公の黄前久美子との関係性を見る限り、本作における準主人公的なキャラクターであるともいえる。

ちなみに、シリーズの作者である武田綾乃は作品の構想段階では麗奈を主人公として考えていたものの、そののちに部内全体の状況を一歩引いて俯瞰(ふかん)するキャラクターとして久美子を生み出し、主人公の座は彼女に移すことにしたと明かしている。(原作公式ガイドブック、191ページ)


人物

【宣伝】響け!ユーフォニアム高坂麗奈

容姿

艶のある長い黒髪とこぼれ落ちんばかりの大きな瞳が目を引く、自信にあふれた美しい容姿の少女。(原作1巻、12ページ)

その美しさは時に同性さえもはっとさせるほどで、主人公の久美子をはじめとして同じ1年生の加藤葉月川島緑輝たちも彼女に対して美人という感想を抱いているほか(短編集1巻、158ページ)、異性である男子部員からは3年生の田中あすか中世古香織と並び立つほどの美人であるとも評されている。(短編集1巻、143ページ)

背丈は158センチと平均的であるものの、なかなかのものをお持ちである(原作2巻、121ページ、第二楽章後編、103ページ)。また、白ソックスを穿(は)いているキャラクターが多い本作では珍しく黒ニーハイを着用している。(夏服では紺のハイソックス

余談だが、TVアニメ版における構想段階のキャラクターデザインではカチューシャをつけていたり、身長が久美子より高く設定されていたりしていたが(※麗奈が162センチ、久美子が159センチ)、試行錯誤の末に上記のような現在のデザインに落ち着いている。


性格

周囲と同じであることをよしとせず、「特別な存在になりたい」と願うストイックな性格の持ち主(原作1巻、203ページ、第二楽章前編、290ページ)。当初は他者とのあいだに距離を取り、特定の誰かと一緒にいることを嫌う”孤高の存在”であったものの(原作1巻、192ページ)、主人公の久美子との交わりを通して次第に年相応の少女らしい一面を表すようになり、また、徐々に周りとの交流の輪を広めていくことになる。

胸の内に秘めたトランペットに対する想いは強く、いかなる困難が立ち塞がろうとも真正面から打ち破ろうとする熱い意志を持っている(第二楽章前編、319ページ、第二楽章後編、276ページ)。その不屈の精神やトランペットに対するプライドは半端ではない強さであり、いかなる周囲の状況も我関せずといった具合で、たとえ周囲から孤立しようがお構いなし。よくいえば孤高な、悪くいってしまえば頑固な人物。

そのため、彼女自身は”トランペット道”を究めんとする求道者のような雰囲気を醸し出している。


幼少期からピアノバイオリンをはじめとするさまざまな楽器を習っていた彼女は、「できなかったものができるようになる」ことに練習の楽しさを見出しており(短編集1巻、231ページ)、どのような状況にあっても楽器の練習の手を抜くことはしなかった。また、ピアノのコンクールなどでほかの子に負けることがあっても、悔しいといった感情を相手にぶつけたりせず、「自分が負けたのは自身の努力が足りなかったせいだ」と自らの力不足を認める素直さも身につけている。(短編集1巻、232ページ)


なお、基本的に隙や動揺を見せることは少ない彼女であるが、吹奏楽部の顧問である滝昇に対してはぞっこんの片想いであり、彼が貶(けな)されたと感じると憤慨して一歩も引かないなど、想いを寄せている滝が関わることには感情をあらわにしてしまう一面もある。(原作1巻、93ページ、TVアニメ版1期3話)


家庭環境

彼女の住む家は宇治上神社の近くの住宅街の一角に建てられており(原作1巻、92ページ、最終楽章前編、286~287ページ)、高校に進学した当初は自転車で、1年生の夏休み以降(TVアニメ版ではサンライズフェスティバルの前)は電車によって通学している。

その家の造りは、久美子をして「城だ」や「すごく綺麗なおうち」と言わしめるほどの豪奢(ごうしゃ)なものになっており、凝った細工で装飾された鉄製の門や華やかなシャンデリアが吊るされたエントランス、カフェのようなテーブルが並べられたお洒落なベランダなど、質と品のよい調度品に囲まれた美しい空間を構成している。(最終楽章前編、287~290ページ)

その家の一角には、プロの演奏者である父親が仕事場として使っているスタジオ(防音室)のほか、彼が趣味でコレクションしているさまざまな金管楽器を保管する物置部屋も設けられている。とりわけ、その物置部屋にずらりと置かれている楽器は種類もメーカーもさまざまで、ユーフォニアムだけ見てみてもヤマハ(YAMAHA)やベッソン(BESSON)、ウィルソン(WILLSON)など、世界中のメーカーから集める父親の熱心ぶりをうかがうことができる。(最終楽章前編、291~292ページ)


プロのトランペット奏者である麗奈の父親は、コンサートのためにヨーロッパ諸国をはじめとする世界中を飛び回ったり、アメリカの音楽大学の教授や日本の吹奏楽界の有名な指導者のひとりである滝透滝昇の父親)など、国内外を問わず音楽界に広いつながりを持っている(原作1巻、260ページ、最終楽章前編、289ページ、最終楽章後編、345ページ)。一方の母親もまた、ママさんバレーや音楽鑑賞を趣味とする精力的な人柄の持ち主であり(最終楽章前編、289ページ、292ページ)、麗奈はこのふたりによる影響を色濃く受けながら日々の暮らしを送っている。


その他

  • 北宇治高校の学内でも一二を争う成績優秀者であり、入学式の際には新入生代表を務めている。以降は、久美子たちとは異なる進学クラス(クラスは3学年一貫して7組)に属して勉強している。(原作3巻、272ページ、最終楽章前編、18ページ)
  • 部内では楽器係を担当しており、楽器庫にしまわれている管楽器やソフトケースの管理を任されている。(TVアニメ版1期6話、2期1話)
  • 好きな食べ物は柑橘系。2年生のときのあがた祭りの際には、そのことを知っていた久美子からみかん飴を渡されている。(第二楽章前編、310ページ)

演奏技術

高坂麗奈


幼いころからプロのトランペット奏者である父親から指導を受け、防音室を備えた自宅や音楽教室でのレッスンなどの充実した環境で育ってきたために、極めて高いトランペットの腕前を持っている。

その演奏力は、入部して間もない1年生のころからトランペットパートのエース(首席奏者)を任されるレベルにあり、北宇治高校吹奏楽部の全部員のなかでも屈指の技量を誇っている。実際に、楽器のベルを通して高らかに鳴り渡る彼女の音色は、しびれるような高音や技巧を凝らしたテクニックなどをさらりと吹きこなすのみならず、曲想に添った甘美な響きで聴く者の心を揺さぶる圧巻の表現力を内包するものであり、部員の誰もが認めるほどの突出した完成度で彩られている。(原作1巻、296ページ、原作公式ガイドブック、87~88ページ、最終楽章前編、75ページ、最終楽章後編、223ページ)

吹奏楽部の顧問である滝も、1年生部員のなかでも全国レベルのコントラバスの腕前を持つ川島緑輝と並べて彼女の実力を高く評価しているほか(TVアニメ版2期1話)、その緑輝からも「あの子ぐらい吹ける子なんて、全国レベルでもほとんどおらんし」(原作1巻、280ページ)と見られているなど、彼女を部内のエースとして以上に学生の域を飛び越えた非凡な奏者として評価する者も少なくない。(第二楽章後編、360ページ、最終楽章前編、133ページ、最終楽章後編、185ページ)


彼女の使用する金色のトランペットのモデル(型番)は、YAMAHA YTR-6310Z。カスタムモデルからさらに改良を重ねた”プロフェッショナルモデル”と評される逸品である。

中学時代に親から買って貰ったものであり(原作1巻、67ページ)、また、小学校3年生のときにも誕生日プレゼントとしてトランペットを貰っている。(短編集1巻、233ページ)


経歴

響け!ユーフォニアム01

小学生時代~中学生時代

格式の高い音楽一家に生まれ育った麗奈は、幼いころから高みを目指すために努力を惜しまないこと、そしてそれを実現するための環境が備わっていることが当たり前であると考えており、その意識が元になってクラスメイトとすれ違いを起こしたり、集団で群れることをよしとせず独りになることもしばしばあった(短編集1巻、233~234ページ、第二楽章後編、120~121ページ、TVアニメ版2期11話)。また、自身の父親が高名な吹奏楽部の指導者である滝透を家に招いていたり、彼の息子で当時音大生であった滝昇に対してレッスンを施していたこともあり、のちに吹奏楽部の顧問として接する滝とは幼いころから面識を持つことになる。(短編集1巻『お兄さんとお父さん』)

中学校に進学後は吹奏楽部に所属し、そこで黄前久美子塚本秀一佐々木梓と出会うことになる。しかし、活動はともにしていたものの元来の孤高な性格や吹奏楽コンクールに向ける意識(熱量)の差などにより、久美子をはじめとする部の仲間たちと深い関りを持つことはなかった。(原作1巻、192ページ)


高校1年生時

高校への進学を控えたころ、一時は立華高校をはじめとする吹奏楽部強豪校への入学も視野に入れていた麗奈であったが、かねてより慕っていた滝昇が新たに北宇治高校へと赴任するという話を母親から聞き出したことにより、吹奏楽部強豪校への進学を蹴る形で北宇治高校へ進学することを決意する。(原作1巻、142~143ページ、260~261ページ)

同校に入学し、進学クラスで学ぶかたわら吹奏楽部への入部も果たした麗奈は、だらけた体質の吹奏楽部を改革しようとする新顧問の滝に不信感をあらわにする部員たちに対して、「言っとくけど、滝先生すごい人だから! 馬鹿にしたら許さないから!」というような苛立ちを覚えている(原作1巻、93ページ、TVアニメ版2期3話)。そののち、滝の改革が功を奏して部員たちのやる気に火がついて以降は、上を目指そうとする部全体の大きな流れのなかで孤高を貫きながら練習に取り組む姿を見せている。


そのような折、コンクールシーズンが近づいて吹奏楽コンクールの自由曲(原作小説では「イーストコーストの風景」、TVアニメ版では「三日月の舞」)が発表され、曲中のソロパートはオーディションをもって決定する旨が達せられると、麗奈はソロパートの座を手にすることを目標に練習を行うようになる。しかし、パートリーダーの3年生である中世古香織もまたソロパートの座を熱望しており、彼女を支持する2年生の吉川優子からはその姿勢を疎(うと)ましく思われていた。(TVアニメ版1期7話)


オーディションを経て、吹奏楽コンクールA編成部門の出場メンバーが発表された際に、曲中のソロパートを担当する部員たちの名前も併せて発表された。そこで麗奈は、実力派の先輩である3年生の香織を差し置く形でソリストとして選ばれることになる。(TVアニメ版1期9話)

しかしその後日、ソリストの決定に納得がいかない優子は、顧問の滝に対して麗奈との面識があったことを暴露した上で「麗奈を贔屓(ひいき)したのではないか」と問いただした。これを滝に対する侮辱と受け取った麗奈はすかざず話に割って入るが、その際に「なぜ私が選ばれたか、そんなのわかってるでしょ? 香織先輩より、私の方が上手いからです!」という意見を突きつけてしまい、その無遠慮さに激怒した優子と一触即発の状態になってしまう。パートリーダーの香織の制止によって引き離されたものの、この衝突によって麗奈支持派と香織支持派の対立が表面化し、コンクールへの出場を控えた部内に不和が生じることになる。(原作1巻、253~256ページ、278ページ、TVアニメ版1期10話)


この状況を重く見た滝の提案で公開方式の再オーディションが実施されることになり、最後のチャンスを望む香織の立候補によってソリストの座の対立問題はひとまず白紙へと戻った(※なお、原作小説では本番前日のホール練習において香織が自発的に立候補する形となっている。原作1巻、293~294ページ)。そしてその数日後、全部員の見守るなかで行われた再オーディションにおいて、麗奈は香織に対する想いや部内の空気といったさまざまなプレッシャーをはねのけ、完璧かつ聴く者の心を揺さぶる演奏を披露する。これにより、再オーディション希望者の香織のみならず優子をはじめとする全部員をきっちりと納得させ、正式にソロパートの座を任されることになった。(原作1巻、296~299ページ、TVアニメ版1期11話)


以降は、圧倒的な実力に裏付けられた甘美な響きを余すところなく披露し、北宇治高校吹奏楽部の関西大会(支部大会)への進出、そして全国大会への出場に貢献している。惜しくも全国大会の本番では部全体としての力が及ばず銅賞という結果に終わってしまうものの、久美子や香織、優子といった部の仲間たちからの熱い信頼と励ましによって、ふたたび前を向いて奮起することになる。(原作3巻、360~361ページ、TVアニメ版2期12話)


高校2年生時

新たな体制になった吹奏楽部が4月に入り、多くの新1年生たちを新部員として迎え入れて以降は、麗奈は小日向夢をはじめとする新たなパートメンバーたちと活動をともにすることになる。もとより人好きのしない性格の持ち主である麗奈は、後輩の面倒を見ることの難しさを実感するとともに、気さくな性格で場を切り盛りしてくれる3年生の加部友恵に対して感謝の意を表すようになる。(第二楽章前編、210ページ)

夏になって部がコンクールシーズンを迎え、吹奏楽コンクールへの挑戦が本格化するようになると、麗奈はコンクールの自由曲「リズと青い鳥」の演奏の要である鎧塚みぞれ傘木希美の相性の悪さをいち早く見抜いたり、実力者でありながら目立つことを嫌がる後輩の夢をトランペットパートの1st(ファースト)の座に据えようとするなどといった動きを見せるようになる(最終楽章後編、24~26ページ、57~58ページ、67~69ページ、178ページ)。コンクールへの挑戦の陰で麗奈がそれらの働きかけを行った根底には、現部長である優子の施策による融和重視の部活運営により、部全体として高みを目指そうとする闘志が薄らいでいるのではないかという危機感が存在しており、彼女はみぞれと希美の問題や夢の配置換えなどに際して「アタシはみんなのベストが集まった演奏にしたい。そう、ずっと思ってます」と胸の内の歯がゆさを明かしている。(第二楽章後編、177~180ページ)


また、部活への取り組みと並行して自身の将来像についても意識を向けるようになり、音楽の勉強をするために世界に飛び立つことによっていままでの友達関係を疎遠にしてしまうことへの不安を実感したり、音楽家を目指すことの意義を「自分が生きた成果を残す」ためであると定めたりと、やがて来る進路のための準備を着実に進める様子が登場している。(第二楽章前編、318~319ページ、第二楽章後編、159~160ページ)


ドラムメジャー就任~高校3年生時

万全の態勢で臨んだ吹奏楽コンクール関西大会において、北宇治高校吹奏楽部は見事「金賞」の栄誉を手にした。しかし、”全国常勝”の雄である明静工科高校や秀塔大学附属高校、そして特別顧問の「源ちゃん先生」の指導のもとに大躍進を遂げたダークホース・龍聖学園高等部の実力にはあと一歩のところで及ばず、全国大会推薦校の枠を彼ら3校に譲ってしまうことになる。

この結果を前にした優子たち部のトップは、次年度のコンクールで北宇治高校吹奏楽部が全国大会出場を果たすための措置として、部員たち一人ひとりの演奏技術の底上げを図るために顧問や部長・副部長とはまったく別の立場から部全体の演奏指導を行う新たな幹事役職を立ち上げる必要があると結論づけた。そして、その構想のもとに行われた次年度の役職指名のなかで新たな幹事役職「ドラムメジャー」に選ばれたのが、ほかならぬ麗奈であった。(第二楽章後編、386ページ)

新部長の久美子、新副部長の秀一とともに「幹部」と呼ばれる三役体制を確立して以降は、麗奈は豊富な知見をもって顧問や部長・副部長たちの立ち上げる企画や決心に参与したり、座奏やマーチングなどのさまざまな演奏の場で顧問の代役として部員たちへの指導や指揮を行うなどしている(最終楽章前編、13ページ、15ページ、75ページ、118ページ、239ページ、340ページ)。また、先代の部長である優子の構想や麗奈の人間性をよく知る久美子の方針によって「ドラムメジャーを音楽の指導のみに専念させる」(最終楽章前編、12ページ、188ページ)という配慮もなされており、部活動のなかで起きる人間関係もろもろの問題を部長や副部長が受け持つことにより、彼女が音楽的な指導に専念できるような環境も整えられている。


4月になって新年度を迎えてからは、部員たちの構成が「完全に滝先生世代」であるという時期的な特性と、部員たちに対して大きな裁量権を任されているという役職上の特性を踏まえて、「今度こそ絶対に全国大会で金賞を取る」ことを指導目標に据えて取り組むようになる(最終楽章前編、48~49ページ、95ページ、132ページ、252ページ)。その目標を達成するための手段として、麗奈はこれまで培ってきた豊富な知識と経験に裏付けられた的確かつ高度な演奏指導と、元来のストイックな性格を強く押し出した鮮烈なカリスマ性を披露しており、つねに活動の最前線に立つ形で部員たちを先導している(最終楽章前編、95~96ページ、344~346ページ、367ページ)。そして、そのような強い指導力で部員たちを導く姿によって、麗奈はいつしか下級生をはじめとする部員たちから「鬼のドラムメジャー」という二つ名のもとに畏怖(いふ)を抱かれるまでになっている。(最終楽章前編、339ページ、376ページ)


しかし、全国大会で金賞を獲ることを念頭に置いた麗奈の指導は、「鬼のドラムメジャー」の二つ名に違わない苛烈で容赦のないものとなっており、とりわけ初心者として入部した1年生たちのなかには、その冷淡かつ威圧的な指導によって委縮したり泣き出したりする者も現れている(最終楽章前編、165~167ページ、最終楽章後編、266~267ページ)。部内の大多数を占める経験者の部員たちは、全国大会金賞の獲得という目標の厳しさを理解し、それを達成するために高い完成度を要求する麗奈の指導に応えようとしているために決定的な衝突は起こしていないものの(最終楽章前編、213~214ページ、216ページ、最終楽章後編、291~292ページ)、その方針によって生み出された部内の空気を「ずっと競争をあおられている感じがする」「自分の意思で動いているというより、危機感に脅されている気持ちになることが多い」などと感じ取る者もちらほらと出てきている。(最終楽章前編、331~332ページ、最終楽章後編、173~174ページ)


黄前久美子との関係

センシティブな作品

概要および中学生時代

低音パートでユーフォニアムを担当する同級生で、麗奈と同じく大吉山北中学校の出身でもある。

中学時代から吹奏楽部での活動でともに勤しんでいたものの、当時はそこまで親しい間柄ではなく、互いのことを「黄前さん」「高坂さん」と名字で呼び合う顔見知り程度の関係であった。(原作1巻、192ページ)

しかし、中学3年生のときに挑んだ吹奏楽コンクール京都大会(府大会)で”ダメ金”を獲ったことをきっかけに、ふたりの運命は交わることになる。


センシティブな作品


この年の北中学校吹奏楽部は府大会において金賞を受賞するが、それはより上の大会である関西大会(支部大会)への出場選考に落ちた”ダメ金”であった。最初から本気で吹奏楽コンクール全国大会への出場を目標に据え、本番のステージで全力を出し切った麗奈は、関西大会への道が閉ざされた現実を前に膝を抱えて泣き崩れていた。一方、”ダメ金”であっても金賞を獲ったことそれ自体に嬉しさを覚えていた久美子は、自身の隣ですすり泣く麗奈を見て「泣くほど嬉しかったの? 良かったね、金賞で」と声をかける。久美子にとってその言葉は何の嫌味もない素直な心根を反映したものであったのだが、それがかえって麗奈を逆撫ですることになる。


悔しい。悔しくて死にそう……」と胸の内を吐き出すようにしながら、麗奈は久美子に「何故ダメ金なんかで喜べるのか」「私たちは全国大会を目指していたんじゃなかったのか」と語りかける。しかし、全国大会への出場など夢のまた夢という認識を抱いていた久美子は、あくまで悪気のない純粋な好奇心から「本気で全国行けると思ってたの?」と麗奈に問いかける。

この言葉を発した直後、さすがの久美子も「これはまずい」と気がつくのだか、時すでに遅し。「アンタは悔しくないわけ?」と涙をたたえた眼差しで久美子を射抜いた麗奈は、「アタシは悔しい。めちゃくちゃ悔しい」とこみ上げる感情を叩きつけるようにしてその場を去っていった。

そして、このときの麗奈が向けたまばゆいほどにまっすぐな視線、そして自らが発してしまった浅はかな失言は、久美子の記憶の奥底に暗い影を投じることとなる。


北宇治高校進学後

♡


ふたりは進学先である北宇治高校において偶然の再会を果たすが(原作小説及びコミカライズ版では新入生代表挨拶、TVアニメ版では部活見学で再会)、当初は久美子が中学時代の思い出を引きずり麗奈を敬遠していたこともあり、顔を合わせたら挨拶する程度の素っ気ない距離感をとっていた。しかし、所属する北宇治高校の吹奏楽部が新任顧問の滝昇の指導のもと激変していく過程において、ふたりは互いに少しずつ心を開きながら惹かれあっていくことになる。


顧問の滝との初合奏を終え、滝の下した酷評に部員の大半が沈み込んでいるなか、麗奈はたったひとりで「新世界より」の「家路」を演奏する。その演奏を聴いていた久美子は、後日麗奈に呼ばれてふたりきりになった際に「元気が出た」と感謝の言葉を彼女に贈った。久美子はその場を去ったあとに「今の絶対引かれた……」とつぶやくが、当の麗奈はむしろ頬を赤らめて「惹かれた」様子であった。(TVアニメ版1期3話~1期4話)

それから幾日か過ぎ、サンライズフェスティバルに向けてパレード練習を行っていたある日の帰り道、久美子と一緒に下校していた麗奈は、吹奏楽部を激変させた顧問の滝への印象と、それに絡めた失言を慌てて取り繕ろうとする久美子の様子を見て、「黄前さんらしいね」と髪をかき上げながら笑顔を見せている(TVアニメ版1期5話)。一方の久美子もまた、吹奏楽コンクール京都大会に向けた練習のなかでパートリーダーの香織とソロパートの座をかけて争う姿勢を見せる麗奈に「高坂さんらしいね」と声をかけており、久美子から仕返しされてしまったのではないかという念を麗奈に抱かせている。(TVアニメ版1期6話)


あがた祭り

❤TOKIMEKI❤


6月になり、あがた祭りの開催日が近づいてきたころ、久美子は部室近くの手洗い場で塚本秀一からあがた祭りに一緒に行かないかと誘われる。秀一からの突然の誘いに動転した久美子は、とっさに「ごめん、この子と行くことにしてて!」と説明しながら、たまたまそのときに部室を出てきた誰かの腕をつかむ。

そしてその誰かこそ、ほかならぬ麗奈であった。久美子としては秀一から逃れるための急場しのぎの策をとったわけであるが、当の麗奈が本気で信じ込んでしまったために、久美子は麗奈とふたりであがた祭りに行くことになる。


宇治上神社の前で久美子と待ち合わせる約束をした麗奈は、白いワンピースを身にまとって彼女の前に現れる。そのまま縁日を回るものと思い込んでいた久美子とは対照的に、麗奈は「行こ、大吉山。登るの」と語りかけると、困惑する久美子を連れて大吉山の山道へと向かう。

(その理由は「日常から離れたひとときを楽しむための」旅代わり。麗奈本人としては青春18きっぷを買って旅立つのを希望していたが、翌日に学校があるために実現できなかったと答えている)

そして、他愛もない話をしながら山道を登っていく途上で、麗奈は「私本当はさ、久美子と一緒に遊んでみたいなって思ってたの」と口を開き、久美子が生来持っている性格の悪さを前々から気にしていたこと、そしてその表面上の「いい子」の裏に隠された本性を暴いてみたかったことを打ち明ける。当然、久美子はそれを悪口と受け取るが、麗奈はそれを否定するばかりか「これは、愛の告白」として堂々たる宣言をした。


その後、ふたりは大吉山の山腹に設けられた展望台へとたどり着く。久美子は麗奈に対して、眼下に広がる祭りの夜景を眺めるために登ったのかと問いかけるが、麗奈はその問いかけを「他人と違うことがしたかったの」という言葉で否定する。そして「久美子なら、わかってくれると思って」という前置きのもとに、内に秘めていた本心を語りだす。

あふれる有象無象に媚びたくない。大多数の人間が理解できないことをしたい。当たり前に出来上がっているもののすべてと距離を取り、自らの信念を貫くことを生き方の指針に据え続けてきたという麗奈の想いを前にして、久美子は強く共感する(第二楽章前編、290ページ)。「わかるよ、高坂さんの気持ち……」と口を開いた久美子の額に、麗奈は自身の人差し指を突き立てると、「麗奈」と正すように久美子に迫る。

その体勢のまま久美子をまっすぐに見つめる麗奈は、「私、特別になりたいの。ほかのやつらと、同じになりたくない」と本心の核となる言葉を告げ、トランペットを演奏するのはそのための手段であること、そして自らのトランペットを通してすべての人間から賞賛される”本物の特別”になってみせるという願望を打ち明けた。

そうして秘める想いのすべてを明かしきった麗奈は、「トランペットをやったら、特別になれるの?」という自身の想いを引き出すきっかけとなった久美子の言葉を受けて、「やっぱり久美子は性格悪い」とはためくワンピースを押さえながら彼女に笑いかけている。(原作1巻、184ページ、192~205ページ、TVアニメ版1期8話)


吹奏楽コンクール京都大会に向けて

likeじゃなくてLove


あがた祭りでの一夜のあと、ふたりは互いに「久美子」「麗奈」と下の名前で呼び合うほどの仲へと進展していった。

コンクールメンバーを決めるオーディションの当日、先輩たちと競い合わなければならないという事実を悟って怖気付いていた久美子に、麗奈は「私も頑張るから頑張って。約束」と励ましの言葉とまっすぐな視線を向け、ソロパートの座さえも手に入れようとする熱い闘志をもって久美子を勇気づけている。(TVアニメ版1期9話)

そのオーディションの結果、麗奈は自由曲にあるソロパートの担当に選ばれるが、それによってパートリーダーの香織を支持する吉川優子と対立する形となる。麗奈と滝が昔からの顔見知りであることを根拠にオーディションに不正があったと主張する優子に憤慨した麗奈は、彼女との言い合いの末に部室を飛び出していった。そうして部室を程度離れてから、心配して後をついてきた久美子の姿を認めた麗奈は、「ウザい! ウザい! うっとおしい!!」と腹の底に溜めていた感情を一気に爆発させた末に、そばに立つ久美子に同意を求めて身をゆだね、「久美子、私、間違ってると思う?」と彼女の肩に顔をうずめる。久美子もまた、ううん、思わない。と静かに返し、そのまましばらくのあいだじっと動かないでいた。

その後、校庭を見下ろす高台のベンチにふたりで腰かけながら、麗奈は自身の父親がプロのトランペット奏者であること、その父親と滝の父親が知り合いで、自身も滝のことを入学前から知っていたことを打ち明ける。そして、優子との言い合いのきっかけになった滝への非難を取り上げながら「私さ、滝先生のこと好きなの」と、滝に対して好意(ライク)ではなく恋慕(ラブ)の情を抱いていることを久美子に告げた。滝を想って憤慨する麗奈の姿に乙女的な側面を見出した久美子はそれを素直に語るが、ばつが悪くなって顔を赤らめた麗奈に「性格悪っ」とそっぽを向かれることとなる。(TVアニメ版1期10話)


滝の計らいにより、自由曲のソロパートはホール練習での再オーディションをもって正式に決めることとなった。しかし、その過程で競争相手である香織の過去と、彼女を応援する先輩の優子の本心を知り、そして3年生の先輩を差し置いて1年生の自分がソロパートに選ばれたことから部内のきりきりした空気を生んでしまったことへの自責の念を考え、麗奈は香織にソロパートを譲るのがもっともな解決への道筋なのではないかという想いを抱くようになる。再オーディションの本番前、”らしくない”弱音を見せる麗奈に、久美子は「麗奈は特別になるんでしょ? 流されちゃダメだよ!」と真っ向から強い否定の言葉をぶつける。その久美子の想いが本物であるかどうかを知りたい麗奈は、何があっても裏切らずにそばにいてくれるかを久美子に問いただす。揺らぐ麗奈を支えることを心に決めている久美子は、もし彼女がオーディションに勝って悪者扱いされたら自分も一緒に悪者になることを、自らのすべてをゆだねるほどの覚悟をもって答える。そして、裏切ったら殺されてもいいという自身の覚悟の裏付けを示すために、久美子はかつてあがた祭りの日に麗奈から告げられた「愛の告白」という言葉をそのまま返して贈っている。

その言葉を贈られた麗奈は一瞬瞳をうるませると、やがてすべてを受け止めた微笑みを久美子に向け、去り際に「大丈夫。最初から負けるつもりなんて、まったくないから!」という、いかにも麗奈”らしい”自信にあふれた言葉を向けた。


そして再オーディションにおいて香織を圧倒するソロを披露した麗奈はソロパートの担当として正式に認められることとなり(TVアニメ版2期11話)、そこに至るまでに数々の困難をともに乗り越えた麗奈と久美子は、互いをかけがえのない存在として認め合うようになる。


吹奏楽コンクール関西大会以降

久美子と麗奈


吹奏楽コンクール関西大会(支部大会)以降を描く原作小説の2巻と3巻、およびTVアニメ版の第2期では、久美子と麗奈の関係は互いに”親友”という位置づけで概ね安定している。

麗奈の方は、ときには久美子が滝の過去について黙っていた件について、ふたりきりで大吉山の展望台に登って問いただしたり(原作3巻、287~293ページ、TVアニメ版2期11話)、定期演奏会に向けての練習時に久美子の演奏にダメ出しをしたりすることもあるが(原作公式ガイドブック、73ページ)、花火大会に誘ったり(原作2巻、35ページ、TVアニメ版2期1話)、久美子の髪をいじって遊んだり(原作3巻、73ページ)、風邪をひいて寝込んだ久美子を心配して見舞ったりするなど(TVアニメ版2期8話)、久美子に対して親しみを全面的にあらわにしている。

また、久美子との親交を通じて同級生の川島緑輝加藤葉月らとも交流を持つようになり、麗奈も麗奈なりに周囲の人間との距離を縮めようと努力をしている。(『響け!ユーフォニアム2』コンプリートブック、10ページ)


一方、久美子の方はすっかり親友となった麗奈との交流に幸福感を味わいつつも、麗奈の音楽的な実力に対してある種の畏敬(いけい)の念を抱き続けている(原作公式ガイドブック、87~88ページ)。また、麗奈との友情が永遠ではなく、いつか終わるのではないかということについても不安を抱いている。(原作2巻、119ページ)


高校2年生時

ユーフォlog


2年生に進級し、吉川・中川体制の新年度を迎えるようになると、麗奈と久美子のふたりは仲の良い親友同士として、後輩の小日向夢をはじめとする多くの新1年生たちに認知されることとなる(第二楽章後編、276ページ)。しかし、低音パートの後輩である鈴木美玲からは、ただの親友と呼ぶにはいささか距離感が近すぎることを指摘されてもいる。(第二楽章前編、137ページ)

また、北宇治高校での1年間の活動を経て互いに起こった成長と変化を自覚するようにもなったほか(第二楽章前編、290ページ、319~320ページ)、麗奈と久美子のそれぞれが描く将来像の違いから「一緒にいる口実が、いつかなくなるんじゃないか」という漠然とした不安を抱くようにもなっている。(第二楽章前編、318~319ページ)


高校3年生時

代替わりによって麗奈と久美子がそれぞれドラムメジャーと部長に就任してからは、「全国大会金賞」を目標として活動する部をともに運営しながら、プライベートにおいても長い交友によって築き上げられた信頼感と親密ぶりを見せている(最終楽章前編、49ページ、123ページ、176ページ、265ページ、296~297ページ、339ページ)。また、久美子が自らの進路を決めかねている様子を目にした際には、麗奈はしばしば「アタシは久美子が音楽続けてくれたらうれしいけどね」と、彼女の演奏の腕前に対する評価と将来の関係性の維持のために、音楽大学に進学することを薦めている。(最終楽章前編、161ページ、265~266ページ、296~297ページ)

久美子とのあいだに漂う親密ぶりは、3年生の転入生である黒江真由や2年生の後輩である剣崎梨々花たちから「ふたりって本当に仲良しなんだね。ちょっとうらやましいな」「ふたりが一緒にいると、なんだが安心感がある気がします」と評されるなど、ほかの部員たちからも一目置かれるようになっている(最終楽章後編、65ページ、68ページ)。しかし、吹奏楽コンクールへの挑戦が佳境を迎え、部員たちの顧問に対する不信感が次第に明らかになると、麗奈は部長である久美子の方針が「部員たちの納得を重んじる」ことであると知る。その方針のもとに、顧問に対する不信感もある程度は許容しなければならないと語る久美子を前にした麗奈は、ひどく冷静な声音のもとに「だったら、部長失格やな」という見限りと落胆の言葉を向けている。(最終楽章後編、183~186ページ)

そして、この運営方針の違いによって生まれた久美子との不和は、一見すると通常どおりに見える触れ合いのなかにぎこちなさとよそよそしさを挟む結果となってしまい、2年生の久石奏をはじめとする聡(さと)い後輩たちには、それらの違和感から不仲を推察されるようになっている。(最終楽章後編、199ページ、206ページ、261~262ページ)


滝昇との関係

クリエイト・ユア・ディスティニー


吹奏楽部の顧問で、麗奈にとってライクではなくラブな人。(原作1巻、261~262ページ、TVアニメ版1期10話)

麗奈は滝のことを「滝先生」と呼んでおり、対する滝は「高坂さん」と呼んでいる。

互いの父親同士が知り合いであり、麗奈も小学生のころから彼と顔見知りの間柄になっている(短編集1巻「お兄さんとお父さん」、TVアニメ版2期11話)。そのことが原因となって、高校1年生時の吹奏楽コンクールに向けたオーディションでは一騒動起きている。また、吹奏楽コンクール関西大会(支部大会)に向けた夏合宿において、新しく木管楽器のコーチとして呼ばれた外部指導員の新山聡美と滝との爽やかな関係性を目の当たりにした際には、衝撃のあまり死んだ魚のような目をしながら茫然とするなど(原作2巻、166ページ、TVアニメ版2期2話)、昔からの顔見知りである一方で、彼のプライベートな部分はほとんど知らない様子である。


2学期が始まり、全国大会に向けた練習を行うようになったある日の帰り際、麗奈は偶然滝の机上に置かれていた彼の若かりし頃の写真を目にし、そのなかに一緒になって写るひとりの見知らぬ女性の姿を見た(TVアニメ版2期9話)。のちに麗奈は滝の旧友である橋本真博から、その女性が滝の妻であったこと、そして彼女は5年前に亡くなっていることを聞き出し、告げられた真実を前にして大きく動揺した(なお、原作小説では滝の口から直接真実を告げられている。※原作3巻、290ページ)。自分だけが真実を知らなかったことに対して、麗奈は母親や親友の久美子を強くとがめるが、同時に妻が居たことを知って動揺した自分自身の弱さについても認めている。(原作3巻、291~292ページ、TVアニメ版2期11話)


自身の想いを久美子に打ち明けたことにより踏ん切りをつけようとした麗奈であったが、それでも滝の亡き妻の存在を頭から引き離すことはできなかった。同じパートの先輩である優子や香織からも心配されたことを受けて、麗奈は練習の帰り際、滝に対して彼の妻がどのような人だったのかを問い、その答えのなかから滝が亡き妻に向ける想いの強さを感じ取った。その後日の早朝、麗奈は久美子を連れて滝の妻が眠る墓の前に立ち、「あなたの想いを受け継いだ滝先生の夢を叶えてあげたい」と黙して想いを告げると、突き抜けるようなトランペットの響きとともに決意を新たにした。(TVアニメ版2期11話)


吹奏楽コンクール全国大会の本番を終え、結果発表に先立って行われた指揮者賞の授与の際に、麗奈は突発的に立ち上がり、壇上の滝に向かって「先生、好きです!!」と大声で告白する(原作3巻、355ページ)。麗奈は視線をステージに固定したまま茫然と立ち尽くしたのち、かたわらにいた久美子に「どうしよう…… 滝先生に告白しちゃった……」と、顔を赤らめながら恥じらいを見せる。そんな麗奈に、隣に座る久美子は「大丈夫。誰も告白と思っていないから」と語りかけたところ、彼女の言葉通り、麗奈の突発的な愛の叫びを単なる滝への声援と受け取った優子や香織たちから「高坂、いまのマジファインプレー!」などと声をかけられることになる。(原作3巻、356~357ページ、TVアニメ版2期12話)


全国大会の表彰式を終えたのち、トランペットパートのメンバーの集まりのなかに滝が訪れる。麗奈の愛の叫びを自身への声援と受け取っていた滝は、麗奈に自身のいままでの指導を振り返りつつ礼を述べた。そんな滝に対して、麗奈は部員たちみんなが滝を尊敬していること、そして自身も滝を慕って北宇治高校にやってきたということを語った上で、改めて「先生! 私、本当に滝先生のことが好きなんです!!」と告白をした。この麗奈の想いを間近で見届けた香織や笠野沙菜、優子をはじめとするパートメンバーは、麗奈が滝に対して本当にラブの感情を抱いていることを知り、それぞれの驚きをあらわにしている。

しかし、滝は麗奈の告白の言葉を「そういっていただけると、教師冥利に尽きます。ありがとうございます、高坂さん」と受け取っただけであり、そのまま微笑んで立ち去っていった。麗奈もまた、自身の言葉が告白として受け取られなかったことに、肩を落として落胆をしている。落ち込む麗奈に、優子は肩に手をかけながら励まし、香織も麗奈に対して「頑張ろっ」と声をかけて慰めている。(TVアニメ版2期12話)


なお、原作3巻にも類似の場面が出てくるが、上記のやりとりは久美子とあすかがいる場所で行われており、滝の返答に対して麗奈は無邪気に喜んでいる。ただし、麗奈の言葉が滝に告白として受け取られていないことは久美子とあすかに見透かされている。(原作3巻、366~368ページ)


2年生に進級して新年度を迎えてからも、麗奈は引き続き滝に向けてラブの感情を抱いており(第二楽章前編、73ページ)、吹奏楽コンクールの本番に向けた個別レッスンの機会を得て「滝先生とふたりきりになれる」と息巻いていたり、滝に顔をのぞかれた途端に赤面しながら硬直するなど、普段のクールな印象を置き忘れてしまったかのような純粋さを垣間見せている。(第二楽章後編、21ページ、短編集2巻、171ページ、178~179ページ)


代替わりを経てドラムメジャーに就任し、北宇治高校吹奏楽部の音楽づくりを任されるようになってからは、滝の指揮する吹奏楽部を「全国大会金賞」に導くために、顧問の意向を絶対とする姿勢のもとに指導を行うようになる(最終楽章前編、124~125ページ、226~227ページ、253~254ページ、最終楽章後編、288ページ)。とりわけ、その姿勢は吹奏楽コンクールへの挑戦が幕を開けてから顕著に現れるようになっており、オーディションの結果を通して垣間見える滝の迷いに不満を漏らす部員たちに制裁を下したり、顧問の判断より部員たちの納得を重んじようとする久美子と仲違いを起こしたりするなど、滝に対する憧れがもとになった「正しさ」を追求するあまり周囲との軋轢(あつれき)を生じてしまうこともある。(最終楽章後編、156~158ページ、184ページ、286ページ)


吉川優子との関係

麗奈と優子

概要および高校1年生時

トランペットを担当しているひとつ上の先輩。2年生。

麗奈は優子のことを「優子先輩」と呼んでおり、対する優子は「高坂」(ほかの部員たちを交えた場では「高坂さん」)と呼んでいる。

コンクール自由曲のソロパートに関する騒動ではひと悶着あった間柄であり、問題が決着したあとに麗奈は自身の言動と振舞いを謝罪したものの(TVアニメ版1期12話)、その後も両者のあいだには微妙な空気が漂っていた(原作2巻、85ページ、TVアニメ版2期1話)。もっとも、優子は麗奈の持つ高い実力に関しては認めており、関西大会に向けた合宿の際には久美子に対して「全国大会に出場するために麗奈のソロを支持する」という旨の発言をしている。(原作2巻、216ページ、TVアニメ版2期3話)


吹奏楽コンクール全国大会での結果が銅賞に終わると、トランペットパートの面々が集まっているなかで麗奈はパートリーダーの香織に向かって「すみませんでした、先輩」と謝罪をするが、優子はその際、香織になだめられた麗奈に「高坂、来年、金賞取るよ」と発破をかけている。(TVアニメ版2期12話)


上記より、関西大会(支部大会)の頃までは麗奈と優子のあいだには微妙な空気が漂っていたものの、全国大会の本番を控えるにつれ、両者の関係は徐々に改善されていった様子をうかがうことができる。

また、2月に行われた定期演奏会の当日、部長となった優子が本番前の挨拶のなかで「去年はいろいろあったけど、でも、それがあったからこそいまこうしてみんなとこんなふうに音楽ができてんのかなって思います」と口にした際に、優子と麗奈は互いに目を見合わせている。(原作公式ガイドブック、110ページ)


高校2年生時

吉川・中川体制の新年度において、麗奈と優子は良好な先輩・後輩としての関係を築いているほか、麗奈は優子のことを「よくも悪くも突っ走っちゃう人やけど、まあ、そういう強引なところが先輩のええとこなんやと思う」として、そのような特質があるからこそ部長に向いていると語っている(第二楽章前編、29ページ)。また、傘木希美が優子とあすかとを比較した際には「優子先輩は有能やと思いますけど」と不満げに反論して希美を驚かせるなど、会話のなかで何かと優子の名前を出すことが多くなっている。(第二楽章前編、283ページ)

ただし、麗奈は決して優子に盲従しているわけではなく、自身の意見を言うべきところではしっかりと意見を述べている。しかし、その様子は久美子をはじめとする周囲の目には揉めごとのように映るほど激しいものとなっている。(なお、麗奈自身は揉めごとであることを否定しており、優子と対立することがあっても、1年前の場合とは異なり、優子の立場や考え方に理解を示している。※第二楽章後編、168~169ページ、178ページ)

優子もまた、新入部員に向けたパート紹介においてトランペットの紹介を麗奈に一任したほか(第二楽章前編、45~46ページ)、自身の次の新体制においては、麗奈は人間関係に悩ませずに音楽面に専念させたいとの考えを示している。(第二楽章後編、377ページ)

そしてコンクールシーズンが終わりを迎える頃になると、麗奈は「アタシ、優子先輩が部長でよかった」と、噛み締めるようにしながら内心を打ち明けるようになる。(第二楽章後編、349ページ)


高校3年生時

幹部職となって部員たちの前に立つ機会が増えた麗奈は、先代の部長であった優子の掌握術から着想を得て、手を叩いて皆の注目を集めるなどといった手法を取り入れている(最終楽章前編、151ページ、最終楽章後編、217ページ)。また、コンクールシーズンの合間に顔を出したOGの優子と再会した際には、ドラムメジャーとして今後の活動方針を述べているが、その語り口調は肩の力が抜けたような気兼ねない雰囲気を漂わせており、優子に対する信頼感がにじみ出たものとなっている。(最終楽章後編、43~44ページ)


その他の主要キャラクターとの関係

中世古香織

トランペットパートのリーダーを担当しているふたつ上の先輩。3年生。

麗奈は香織のことを「香織先輩」と呼んでおり、対する香織は「高坂さん」(原作小説では「麗奈ちゃん」)と呼んでいる。

麗奈は香織のことを「先輩のなかではいちばん上手い」と評している(TVアニメ版1期6話)。コンクール自由曲のソロパートに関する騒動で一悶着あったものの、優しく他者に気を使う香織の性格や麗奈の香織への謝罪(※原作小説では再オーディションの直後、TVアニメ版では再オーディションから数日後の出来事)もあって、解決以降は香織とのあいだに険悪な空気は流れていない。

ソロパートをめぐる騒動後は、むしろ香織とは良好な先輩と後輩との関係が築かれているようで、北宇治高校の文化祭では麗奈のほうから香織のクラスの出し物を見に行こうと提案している。(なお、TVアニメ版2期6話では麗奈と久美子は香織と偶然出会った形に変更されている)


また、吹奏楽コンクール全国大会での結果が銅賞に終わった際、「ここまで、よう頑張ったね」と香織に頭を優しく撫でられた麗奈は、「すみません、先輩」と涙ながらに謝罪している。それに対して「謝ることなんてなんもないのに。ここまで来れたんは麗奈ちゃんのおかげやわ」と笑いと涙を交えながら香織も麗奈に感謝の意を表した(原作3巻、360~361ページ)。なお、TVアニメ版でも類似の場面が登場するが、こちらでは麗奈の謝罪の言葉に対して香織から「高坂さんが謝ることじゃない。これが私たちの実力だったんだよ」と語りかけられている。(TVアニメ版2期12話)


加藤葉月川島緑輝

ここが青春だよ~~


低音パートでそれぞれチューバコントラバスを担当している同級生。1年生。

呼び方は当初、麗奈が「加藤さん」「川島さん」、葉月と緑輝のふたりが「高坂さん」と、互いに名字に「さん」付けで呼んでいたものの、のちに麗奈と緑輝のふたりは「緑ちゃん」「麗奈ちゃん」と呼ぶようになっている。

原作1巻およびTVアニメ版1期ではあまり絡みはないものの、原作2巻以降とTVアニメ版2期では、久美子を交えた上で4人でプールに行ったり食事をしている描写が見られる。また、音楽に対する熱意に関しては緑輝と共通するものがあるため、1年生時の吹奏楽コンクール関西大会以降、緑輝とは久美子に次いで親しくなっており、吹奏楽コンクール全国大会の当日には、緊張の片鱗を微塵も見せない緑輝の様子を見た際に「その点、緑ちゃんってすごいな。ほんまに」と、彼女の持つ精神面の強さに感心している。(原作3巻、351ページ)


一方、葉月に関してはやや距離があるらしく、のちに葉月が「麗奈」と呼ぶようになっても、麗奈の方は相変わらず「加藤さん」と呼んでいる。もっとも、麗奈は葉月の努力については認めており、駅ビルコンサートの本番前には緑輝たちと一緒に葉月を励ましているほか(TVアニメ版2期7話)、定期演奏会に向けた練習では葉月を厳しく指導する一方で、その上達ぶりをしっかりと褒めている。(原作公式ガイドブック、72ページ、105ページ)


塚本秀一

トロンボーンを担当している男子部員の同級生。1年生。

麗奈は秀一のことを「塚本」と呼んでおり、対する秀一は「高坂」と呼んでいる。

麗奈と同じく大吉山北中学校出身の出身で、中学時代からともに吹奏楽部の活動に励んでいる。麗奈は秀一が久美子に抱いている好意を見透かしており、久美子に対して素直に好意を打ち明けられない秀一のことを「意気地がない」と評している。秀一もまた、気の強さと行動力を併せ持った麗奈に対して苦手意識を抱いている。(短編集1巻、195ページ、199ページ)

北宇治高校の文化祭において、麗奈は秀一と久美子がふたりで麗奈のクラスの出し物であるお化け屋敷を訪れるように手回しをしており(短編集1巻「北宇治高校文化祭」)、そのため後に秀一が久美子と交際するようになって以降、秀一はますます麗奈に対して頭が上がらなくなっている。(原作公式ガイドブック、70ページ)


ともに幹部職となった3年生時には、「仏の副部長」と揶揄(やゆ)される秀一の活動方針や部員対応を前にしてしばしば衝突を起こしており、部長である久美子の仲裁を受ける局面も目立っている。(最終楽章前編、122ページ、125ページ、250ページ、376~377ページ)


黒江真由

低音パートでユーフォニアムを担当している、麗奈と同学年の転入生。新3年生。

麗奈は真由のことを「黒江さん」(吹奏楽コンクール関西大会以降は「真由ちゃん」)と呼んでおり、対する真由は「麗奈ちゃん」と呼んでいる。

吹奏楽コンクールの”全国常勝”を誇る九州の超強豪校、清良女子高校の吹奏楽部で活動していた真由に対して、麗奈は彼女の入部当初から「即戦力」という評価のもとに見ていた(最終楽章前編、88ページ、97~98ページ)。また、コンクールシーズンの合間にプールに遊びに出かける話が持ち上がった際には、さらりと彼女も一緒に誘おうかと提案したり、実際のプールの場では真由の持つフィルムカメラに興味を示したりと、久美子の知らないところで仲を深めているような描写が登場している。(最終楽章後編、33ページ、68~69ページ)


田中あすか

低音パートでユーフォニアムを担当しているふたつ上の先輩。3年生。

麗奈はあすかのことを「あすか先輩」と呼んでおり、対するあすかは「高坂さん」と呼んでいる。

所属するパートが違うせいもあり、本編では彼女との直接的な絡みはないが、麗奈はあすかのことを奏者としての卓越した技術は認めつつも、「結構性格がキツくて利己主義」と評している(原作3巻、95~96ページ)。また、北宇治高校の文化祭においてあすかが絡んできた際には、香織に対する態度とは打って変わって素っ気ない態度で終始接している(ただし、TVアニメ版2期6話では麗奈は自身のクラスの出し物のシフトの都合上、あすかのクラスに赴いていないため、麗奈はあすかと接触していない)。

また、原作3巻における全国大会での描写から、あすかのほうも麗奈に対して距離を置いているようにうかがえる。


鎧塚みぞれ

オーボエを担当しているひとつ上の先輩。2年生。

麗奈はみぞれのことを「みぞれ先輩」と呼んでいる。

吉川・中川体制のコンクールシーズンにおいて、麗奈はみぞれの持つオーボエの真の実力がいまだに発揮されていないことを見抜いており、その原因がみぞれの希美に対する執着にあるとして懸念を抱いていた(第二楽章後編、67~69ページ)。併せて、そのような事態の打開を試みるため、麗奈はみぞれと希美の噛み合わなさを問いただした上で「私はみぞれ先輩の本気の音を聞きたい」と、面と向かって自らの想いを告げきっている。(第二楽章後編、177~180ページ、映画『リズと青い鳥』)

また、久美子とリズと青い鳥のソロパートを演奏することで、自身と久美子のみぞれと希美に対する見解を間接的に示したりもしている。(映画『リズと青い鳥』)


小日向夢

トランペットパートに所属しているひとつ下の後輩。新1年生。

麗奈は夢のことを「小日向さん」と呼んでおり、対する夢は「高坂先輩」と呼んでいる。

麗奈と同じ北中学校の出身であり、中学時代から吹奏楽部のパートメンバー同士として接している(第二楽章前編、81ページ)。トランペットの実力に関しては麗奈も一目置くほどに達者であるものの、その一方で麗奈とは対照的に楽器で目立つことを忌避(きひ)しようとする傾向が見られるため、その点について麗奈は気を揉んでいる。(第二楽章後編、25~26ページ)


語録集

———久美子なら、わかってくれると思って。

私、興味ない人と無理に仲良くなろうとは思わない。誰かと同じで安心するなんて、馬鹿げてる。当たり前に出来上がっている人の流れに、抵抗したいの。全部は難しいけど。

でもわかるでしょ? そういう、意味不明な気持ち。


私、特別になりたいの。ほかのやつらと、同じになりたくない。

だから私は、トランペットをやってる。特別になるために。


(久美子:トランペットをやったら、特別になれるの?)


なれる。

もっと練習してもっと上手くなれば、もっと特別になれる。

自分が特別だと思ってるだけのやつじゃない。本物の特別になる。

(原作1巻、203ページ、TVアニメ版1期8話)



(久美子:麗奈はプロになってどうするの?)


———私は生きた成果を残したい。


(久美子:生きた成果って、具体的にはどういうの?)


楽器を吹くこと。

演奏して自分の音を誰かに届けること。それが私の生きていく意味だと思ってる。

(第二楽章後編、159〜160ページ、劇場版『誓いのフィナーレ』)


関連イラスト

冬制服

★麗奈ちゃんかわいい★HOLIDAY DIARY#4

高坂 麗奈65日目,高坂麗奈


夏制服

心響プロジェクター二期

高坂麗奈生誕2022「お祭り、行くんでしょ」


パレード衣装(サンライズフェスティバル)

いつもポーカーフェイス?麗奈

高坂麗奈センシティブな作品


白ワンピース姿

地面の星空、そしてその上に輝く君れいな

麗奈最強モード♡麗奈生誕祭


浴衣姿

浴衣れーな高坂麗奈

KumiRei花火大會異聞


水着姿(高校1年生時)

センシティブな作品センシティブな作品

センシティブな作品センシティブな作品


黒ワンピース姿

高坂麗奈劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

大吉山 異聞 貳久美子と麗奈のあがた祭り


水着姿(高校2年生時)

センシティブな作品そんなに見ないでよ…変態。

響け!ユーフォニアム_136久美子×麗奈


中学生時代

高坂麗奈 中学制服ver.響け!ユーフォニアム

響け!ユーフォニアム_104全国大会に行く!


関連動画

TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』キャラクターPV 高坂麗奈ver.(2024年2月)


関連タグ

響け!ユーフォニアム

トランペットコルネット

黄前久美子 - ユーフォニアムを担当している同級生。互いに認め合う間柄の1年生。

塚本秀一 - トロンボーンパートに所属している同級生。面倒見のいい男子部員の1年生。

佐々木梓 - 中学時代の吹奏楽部の同級生。現在は立華高校に進学している。


中世古香織 - トランペットパートのリーダーであるふたつ上の先輩。人望の厚い3年生。

吉川優子 - トランペットパートのひとつ上の先輩。麗奈とは折り合いの悪い2年生。

小日向夢 - トランペットパートのひとつ下の後輩。引っ込み思案な新1年生。

滝昇 - 吹奏楽部の顧問。互いの父親同士が面識があったことから麗奈のことは顧問就任前から面識があった。


黒髪ロング 黒ニーソ 絶対領域 れいぱい

くみれい - 黄前久美子とのカップリング(コンビ)タグ。

井ノ上たきな - 外見や性格がよく似たキャラクターつながり。また、声優の安済知佳は当該キャラクターのオーディションを受けた際に、過去に麗奈を演じた経験から「通るならこの子かな」という思いを抱いていた。(参考記事


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