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三日月の舞

みかづきのまい

堀川奈美恵(松田彬人)作曲の吹奏楽オリジナル曲。
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曖昧さ回避

クレセリアの専用技はこちら。⇒みかづきのまい

概要

三日月の舞(Crescent Moon Dance)とは、松田彬人(作曲者名義は堀川奈美恵)の作曲による吹奏楽曲。
2015年4月から同年6月末にかけて放送されたTVアニメ『響け!ユーフォニアム』のために特別に書き下ろされた曲であり、作中では吹奏楽コンクールの自由曲として登場している。
(なお、原作小説においてはコンクールの課題曲として登場しており、TVアニメ版ではこの曲の代わりとして第1期が放送された2015年の吹奏楽コンクール課題曲である「プロヴァンスの風」が起用されている)
一般的な吹奏楽曲に多く見られるABA形式(三部形式。急・緩・急)をとっており、比較的とっつきやすい曲構成であるものの、High B♭を含むトランペットのソロ、曲全体を通して躍動する低音楽器など、曲の難易度は決して易しくない。
フルスコア(総譜)は、当初『響け!ユーフォニアムDVD&Blu-ray第1巻の店舗特典として数量限定で配られたこともあって入手に難を要したが、2015年8月末より株式会社ヤマハミュージックメディアの楽譜配信サイト「ぷりんと楽譜」にて購入が可能となった。
各パートごとの譜面も、同じく「ぷりんと楽譜」を通して入手することが出来る。

なお、原作小説では吹奏楽コンクールの課題曲(課題曲Ⅴ)として登場しているが、過去の吹奏楽コンクールの課題曲の中にも、この曲のように「舞」や「ダンス」をモチーフにした曲が幾つか存在する。
風と炎の踊り」(1989)、「ベリーを摘んだらダンスにしよう」(1994)、「吹奏楽のための「風之舞」」(2004)等がその代表的なものである。

曲の構成

冒頭~前半部

めく
Lapis lazuli



Allegro vivace con energia (♩=152 ca.) 4分の4拍子~4分の3拍子
輝かしく鳴り響くトランペットのファンファーレ、その勢いを後押しするように連符を散りばめるフルートクラリネットらの木管楽器、機動力を見せつけながら曲全体を支えるベースラインが一体となりながら、ダイナミックな満天の星空を描き出す。
弾けるシンバルと共に各楽器ごとにモチーフの橋渡しが行われ、躍動的な響きに乗りながら4分の3拍子のリズムへと流れるように移り変わっていく。

煌びやかなタンバリンの装飾を纏いながら、クラリネットが浮遊感溢れる三拍子のメロディを優雅に歌い上げる。
フルートやグロッケン、トランペットなど、様々な楽器が代わる代わる顔を出しながらフレーズを華々しく歌い継いでいき、うねる連符の木管楽器、スネアドラムの収束する刻みによって元の4拍子へと戻っていく。
再び冒頭のファンファーレを繰り返し、新たにトロンボーンユーフォニアムらの力強い上向形のモチーフを挟んだ曲は、跳ね回る木管楽器と重厚な低音楽器に押し出されるようにして全合奏のフォルテシモを奏でると、ベースラインの減衰と共に静寂へと移り変わる。

中間部

月の海



Lento con espressione (♩=66) 4分の4拍子
盛り上がった曲調が静かに収まると、その静けさの中にトランペットの高音が一筋の輝きのように差し込む。
拡がっていく伴奏を導き、伸びやかに歌われるそのトランペットは、その高音の中に甘く切ない響きをはらみながら旋律を紡いでいく。
トランペットのソロが静かにまとめ上げられると、次いで現れるクラリネットをはじめとした木管楽器がしっとりとしたメロディを歌い上げていき、その途上でオーボエユーフォニアムが短くも感情的なソロを吹き交わし、抒情的な雰囲気を伴いながら優しく終息していく。

後半部

Indigo Moon



Vivace (♩=156) 4分の4拍子
中間部の優しげな余韻をかき消すようにして現れるスネアドラムティンパニ、それに先導された木管楽器とグロッケンが明るいフレーズを奏で、曲は新たな展開を見せる。
跳ね回る木管楽器を追いかけるようにして、バリトンサックスをはじめとする低音楽器が低音から高音まで縦横無尽に駆け回り、高音楽器との細やかな連符の絡みを見せる。
そこから緊張感を高めつつテンポを徐々に緩めていく曲は、元の速さに戻ると同時に終幕へ向けて駆け出していく。
その所々に後打ちや拍子の複合を伴いながら華々しく曲は進んでいき、唐突なチャイムと共に飛び出したホルンがテンポの更なる巻き上がり(Presto (♩=168))を告げる。
音楽が加速を伴って膨れ上がっていく中、ティンパニの力強いロールに支えられ、ひとつに重なった管楽器がクレッシェンドの最高点を目指して全速で突き進み、重厚なスフォルツァティッシモのもとに終わりを告げる。

TVアニメ版の作中では

吹奏楽コンクールにおける自由曲であると同時に、作品内では事実上唯一の「書き下ろし」吹奏楽曲でもある。
また、ストーリー内でも中間部のトランペットのソロパートを巡ってのエピソード(1期10話~1期11話)や後半部のテクニカルなパッセージに対する主人公・黄前久美子の苦悩(1期12話)など、このアニメ作品を象徴する曲となっている。
そのため、作中に登場する吹奏楽曲の中でも特別な扱いとなっており、販売されているサウンドトラックアルバムでは、「香織トランペットソロパートオーディション」、「麗奈トランペットパートオーディション」、「香織トランペットソロVer.」、「麗奈トランペットソロVer.(京都府大会での演奏シーン使われたもの)」、「関西大会突破Ver.」、「全国大会銅賞Ver.(TV版では未使用)」、「short(3年生卒部会時に1・2年生だけで演奏)」の7バージョンが個別に録音・収録された。

このうち「関西大会突破Ver.」は、TVアニメ版2期5話において、ノーカットの上、演奏中にセリフ・効果音等が一切入らない形で盛り込まれており、また、劇場版『響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』の作中でも「全国大会銅賞Ver.」がやはりノーカット、セリフ・効果音無しで使用されている。

主な演奏団体(関連動画)

北宇治高等学校吹奏楽部(Kitauji High School Music Club)
洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウインドアンサンブル(Senzoku Gakuen Collage of Music Freshman Wind Ensemble)


「響け!ユーフォニアム」スペシャルイベント(夜の部)


航空自衛隊航空中央音楽隊(JASDF CENTRAL BAND)


ウィッシュ・ウインドオーケストラ(WISH Wind Orchestra)


関連タグ

音楽 吹奏楽
三日月  月に乗る 宇宙 星空
トランペット オーボエ ユーフォニアム
クレセリア みかづきのまい

響け!ユーフォニアム - 原作小説およびコミカライズ版では課題曲、TVアニメ版では自由曲として登場する。
マーチ「プロヴァンスの風」 - TVアニメ版に登場。北宇治高校吹奏楽部のコンクール課題曲。TVアニメ版1期が放送された2015年の吹奏楽コンクールでも、実際の課題曲となっている。
イーストコーストの風景 - 原作小説およびコミカライズ版に登場。第2楽章と第3楽章が北宇治高校吹奏楽部のコンクール自由曲として選ばれる。

外部リンク


参考文献

  • 「ブラストライブ 2015 vol.36」 株式会社プロスコープ 2015年7月30日発行 88~89ページ
  • 松田彬人(解説) TVアニメ『響け!ユーフォニアム』オリジナルサウンドトラック「おもいでミュージック」CDブックレット ランティス 2015年7月8日リリース 3~4ページ
  • 大和田雅洋(解説) 「『響け!ユーフォニアム2』北宇治高校吹奏楽部 入部ブック」 株式会社ヤマハミュージックメディア 2017年4月1日発行 49~57ページ

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