概要
武田綾乃による青春部活小説『響け!ユーフォニアム』シリーズの登場人物、中川夏紀、吉川優子、鎧塚みぞれ、傘木希美によるカルテット(4人組)タグ。カルテット名(グループ名)は、4人とも同じ中学校(南中学校)の出身であることが由来となっており、TVアニメ版の放送とともに組まれた『北宇治カルテット』(黄前久美子、加藤葉月、川島緑輝、高坂麗奈の4人組グループ)への対抗の意味合いも含めて名づけられている。
グループを構成している4人については、ストーリーの大きな流れのなかでは夏紀と優子(なかよし川)、みぞれと希美(のぞみぞ)の絡みをメインとして登場しているものの、夏紀が希美に対して憧れと罪滅ぼしの意識を、優子がみぞれに対して心配を寄せているために、ときおり夏紀と希美、優子とみぞれという関わりのもとに4人組のグループを形成している。なお、夏紀とみぞれの絡みや優子と希美の絡みも作中に登場しているものの、それぞれ関わり方があっさりしていたり過去の行いに対する憤りを秘めているために、先に挙げたような関係性よりは深まっていない。
高校2年生の夏(吹奏楽コンクール関西大会以降)にそろい踏みした4人は、その後の文化祭の出し物(短編集1巻『北宇治高校文化祭』、TVアニメ版2期6話)などで和気あいあいとしたやり取りを見せているほか、代替わりを経た新体制では優子が部長で夏紀が副部長、みぞれと希美は部内のトップ奏者(TVアニメ版では希美は会計係も担当している)という重要なポジションを担っている。翌年4月から始まった新年度では、部内の中核という立場からストーリーにおける存在感も増しており、とりわけコンクールシーズンにおいては自由曲『リズと青い鳥』に登場するソロのかけ合いとみぞれと希美のそれぞれの進路を焦点として、4人の思惑が交錯(こうさく)する様子が大きくフィーチャーされている。
高校卒業後は、夏紀と優子、希美の3人は私立の一般大学に、みぞれは音楽大学にそれぞれ進学するものの、前者の3人は学内でたびたび交流しているほか、夏休みに行われたみぞれの音楽大学のコンサートに顔を出して4人での再会を果たしたりするなど、立場や境遇が変わっても友情に基づいた関係を保っている様子をうかがうことができる。
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『劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜』公開記念番組〜2年生編〜(2017年9月)