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プロフィール編集

名前小笠原晴香
誕生日10月28日
身長165cm
星座さそり座
血液型O型
担当楽器バリトンサックス
好きな色白、黒
趣味ロック鑑賞、ライブに行くこと
特技けん玉
好きなものこってりしたもの。ラーメン焼き肉
嫌いなものふわふわしたもの。ワッフルパンケーキ
CV早見沙織

概要編集

北宇治高校の3年生で、吹奏楽部に所属。サックスパートでバリトンサックスを担当しており、吹奏楽部の部長とサックスパートのリーダーを務めている。

心優しい性格の持ち主であるものの、時にはその性格からくる押しの弱さと部長としての責務の板挟みに遭い、コンプレックス(劣等感)を抱いてうずくまることもある。しかしながら、彼女の優しさと勇気を兼ね備えた前向きな人柄は、多くの部員たちから慕われるものとなっている。

そんな彼女は、日々の活動に取り組むなかで副部長の田中あすかのようなリーダーシップを備えていないことを自覚しつつも、全国大会を目指そうとする吹奏楽部の歩みとともに自身を奮い立たせ、少しずつ成長を見せるようになる。


人物編集

晴香先輩🌸

容姿編集

長い黒髪を二つ結びおさげに仕立て上げた、飾り気のない純朴(じゅんぼく)さを漂わせる女子生徒。眉尻の下がった目元や縮こまることの多い輪郭などからは、彼女自身の元来の性質である気の弱さが如実に見て取れるものの、それらは同時に「部長の顔を見ると、なんかほっとします」というような親しげな印象も与えている。(原作1巻、157ページ、第二楽章後編、47〜48ページ、短編集2巻、62~63ページ)

部長として皆の前に立つ際にはピンと伸びた背筋や凛とした芯のある声音を見せるものの(原作1巻、32ページ)、自信を喪失するとたちまちのうちにしゅんと丸まったものになってしまう。(原作1巻、131ページ)


なお、TVアニメ版のキャラクターデザインとしては、当初はカールのかかったセミロングポニーテールカチューシャをつけた案などいくつかの候補があったものの、最終的に原作小説のイラストを手がけたアサダニッキの設定画に準拠した二つ結びのおさげに決定している。


性格編集

周囲への気配りを欠かさない心優しさと他者を思いやる情け深さを持ち合わせており、部員たち一人ひとりの意見にしっかりと耳を傾けようと努めているものの、それゆえの押しの弱さと自信の乏しさが相まって、自ら率先して人を引っ張ったり強制力をもって従わせることは不得意としている(原作1巻、121ページ、原作2巻、18ページ、原作3巻、15〜16ページ)。加えて、自身の隣で副部長として采配を振るうあすかの活躍があまりに鮮やかであることから、晴香はたびたび自身の至らなさとあすかの有能ぶりを比較して、その落差から不甲斐なさを感じてふさぎ込む様子も見せている。(原作1巻、131ページ、157〜159ページ、原作2巻、87ページ、89ページ、短編集1巻、53ページ)


しかしながら、晴香は覚悟を決めなければならないときにしっかりと腹をくくって前へ進もうとする勇気も併せ持っており、部全体が困難に直面した際には自ら進んで一歩前に踏み出し、沈み込む部員たちを力強く奮い立たせている。その危難に際して現れる彼女の芯の強さは、彼女との交わりの深い同級生の中世古香織をはじめとする多くの部員たちから「部長の資質」として認められるところとなっている。(原作3巻、79〜83ページ、第二楽章後編、293ページ、TVアニメ版1期7話)


その他編集

  • あすかによれば後藤卓也を上回るほどの音痴であるらしい(原作1巻、98ページ、TVアニメ版1期4話)。また、部内では雨女という評判も立っているほか(TVアニメ版1期9話)、加えて方向音痴の素質も持ち合わせている。(短編集2巻、64ページ)
  • 好きな食べ物はラーメン。部活を引退後、同級生と卒業旅行に出かけた際にも、家族用のお土産にラーメンを選んでいる。(短編集2巻、105ページ)

演奏技術編集

小笠原先輩


サックスパートおよび木管セクションの低声部を受け持つバリトンサックスの担当として、高校生活の3年間を通して真面目に練習に取り組んできた経歴の持ち主(原作1巻、74ページ、原作2巻、150ページ、215〜216ページ)。毎年の吹奏楽コンクールへの挑戦においても、1年生から2年生の当時にかけてはパート内の人数制限を理由にA編成部門のメンバーから外されたものの、2年生のころには実力者の後輩である傘木希美吉川優子たちから同情を寄せられていたほか、3年生のコンクールシーズンでは念願のA編成メンバー入りを果たし、サックスパートのみならずほかの低音楽器とも関わり合いながら練習に励んでいる。(原作2巻、87ページ)


もっとも、晴香の真の実力は普段の吹奏楽曲とは別のところで発揮されており、駅ビルコンサートにおけるステージ演奏の場では、これまで一度たりとも見せることのなかったファンキーでカッコいいソロをノリノリで披露してみせている。(原作3巻、118ページ、TVアニメ版2期7話)

また、彼女は先年度の定期演奏会においても『ディープ・パープル・メドレー』のバリトンサックスのソロを同様のテンションで披露しており、あすかをはじめとする上級生たちはポップス曲を演奏する際の彼女の豹変ぶりを当たり前のものとして認識している。(原作公式ガイドブック、67ページ、107~108ページ)


晴香の吹くバリトンサックスのモデルは、YAMAHA YBS-62Ⅱ(『「響け!ユーフォニアム」北宇治高校吹奏楽部 体験ブック』、8ページ)。個人所有のマイ楽器(私物)である。(原作2巻、90ページ)

彼女は高校を卒業してからも趣味としてサックスを続けていくことを心に決めており(原作公式ガイドブック、108ページ)、大学に進学してからも演奏の場を探すために他校のサークルを見て回るなどの行動を起こしている。(短編集2巻、63ページ)


経歴編集

三年生

高校1年生時~高校2年生時編集

晴香は部内にやる気のなさが蔓延(まんえん)していたころから真面目に活動していた部員のひとりであったものの、当時の顧問の方針によって吹奏楽コンクールへの出場は年功序列順がとられていたために、その努力と演奏技術が正当に評価されることはなかった。また、2年生のときには傘木希美をはじめとする1年生部員の一派がそのような部内の現状を目にして絶望しており、結果として彼女たちの大量退部を招く一因となっている。(原作2巻、150ページ)


高校3年生進級~吹奏楽コンクール京都大会編集

ひとつ上の代の先輩たちが引退し、晴香たちの代が部を牽引(けんいん)する番になると、晴香を含めた同期の大多数は田中あすかに部長に就いてもらうことを希望する。しかしながら、当のあすかがそれを拒否したために、人のよさにつけ込まれる形で晴香が部長の役職を受け持つことになる。(原作1巻、121ページ、原作3巻、16ページ)

期せずして部長に就任することになった晴香は、本質的に部員の統率に向いている性格ではないため、部内の方針などを決める際にはほかのパートリーダーたちの意見を聞き、その上で多数決をもって決めるという調整型のリーダーとして舵取りを行うことになる(TVアニメ版1期4話)。晴香自身も己の統率力の乏しさを自覚しており、実質的に部を動かしているあすかの采配の鮮やかさを目にして「あすかが全部やってくれればいいのに」というようなやるせない思いを何度も抱いている。(原作1巻、157~159ページ、原作3巻、80ページ、TVアニメ版1期7話)

しかしながら、晴香は副部長として寄り添ってくれるあすかや、常に晴香のそばで支えてくれる香織の助けなどもあって、実際に辞めることなく部長としての仕事を継続している。さらに、吹奏楽コンクールに向けて行われたオーディションによって生じた不和への対処(TVアニメ版1期10話)などを通して、次第に部長としての経験値を積み重ねてもいる。


吹奏楽コンクール関西大会編集

北宇治高校吹奏楽部が吹奏楽コンクール京都大会(府大会)において金賞を受賞し、より上の大会である関西大会(支部大会)への進出を決めたのと時を合わせて、かつての後輩であった希美が吹奏楽部への復帰を希望してたびたび部活を訪れるようになる。晴香はこの問題に積極的に介入する様子を見せず、副部長のあすかにすべての解決を委ねているが、その理由として、一連の騒動の張本人である希美があすかに対して直談判を繰り返していることに加えて、あすかに対する個人的なひがみや自身の頼りなさからくる自己嫌悪も顔をのぞかせている。(原作2巻、87~89ページ)


また、関西大会に先立って行われた夏合宿では、レクリエーションの一環として行われた花火大会の司会進行役を務めたり(TVアニメ版2期3話)、コンクールの本番前には部員たちの心をひとつにまとめるために「北宇治ファイトー!」の発声をかけるなど(原作2巻、289ページ、TVアニメ版2期5話)、活動の節目ごとに部長ならではの活躍ぶりも発揮するようになっている。


あすかの退部騒動~吹奏楽コンクール全国大会編集

吹奏楽コンクール関西大会において大阪府の強豪校を退けた北宇治高校吹奏楽部は、見事吹奏楽コンクール全国大会への出場権を獲得し、10月末の本番に向けてさらなる練習に邁進(まいしん)することになる。

そのなかで、副部長であるあすかが大学受験を理由に退部を迫られ、突如として部活に顔を出さなくなってしまう。部内における精神的支柱を担ってきた彼女の消失は、瞬く間に部内全体の士気を急速に下落させることになり、この事態を重く見た晴香は自身も動揺と不安を隠せないでいるなか、意気消沈する部を立て直すために部長として腹をくくることを決める。


沈み込んだ部内の雰囲気を察して合奏練習を途中で切り上げた顧問の滝昇が立ち去ったあと、晴香は彼と入れ代わるようにして指揮台に立つ。彼女は、あすかがいなくなって不安になる部員たちの内情と自分自身を含めた部員たち全員があすかを「特別」な存在だと思っていることを挙げつつ、いまのあすかは受験を理由に退部を迫られたひとりの女子生徒に過ぎないとして「あすかは、特別なんかじゃなかった」と改めざるを得なくなった認識を口にしている。そうして、晴香は今もなお苦境に立たされているあすかのために「今度は私たちがあすかを支える番だと思う」と畳みかけるように言葉を重ねながら部員たちに対して強い結束を求め、結果として停滞していた部内の士気を前進させることに成功している。(原作3巻、79~83ページ、TVアニメ版2期7話)


その後も、晴香は香織とともにあすかの復帰のための働きかけを行っているが、二人の懸命の努力にもかかわらず事態は好転せず、また、そのような現状を前にして晴香自身も「がっかり、かな……」と、あすかに対して抱いていた期待が薄らいでいることを口にしている(TVアニメ版2期10話)。しかしそんな折、あすかは自身の後輩である黄前久美子からの働きかけをきっかけに復帰の意志を固め、模擬試験の結果をもとに部活復帰の約束を取りつけて吹奏楽部への復帰を果たす。結果的に自身の力だけで復帰を果たしてしまったあすかに対して、晴香はこれまでのあすかに対する働きかけからくる私情よりも、彼女の復帰それ自体を喜んで歓迎している。(TVアニメ版2期10話)


そして、あすかを含めたフルメンバーで迎えることができた吹奏楽コンクール全国大会の当日、晴香は本番前のリハーサルにおいて「今日ばっかりは、決してネガティブなことは言わない」と清々しい宣言をしたものの(原作3巻、331ページ)、すべてが終わったあとの部長挨拶ではついに感極まってしまい、収拾がつかなくなったことから副部長のあすかが挨拶を引き継いでいる。(原作3巻、363ページ、TVアニメ版2期12話)


引退~卒業式編集

コンクールシーズンを終えた晴香は、次代の部長職に吉川優子を指名し、あすかや香織たちとともに吹奏楽部から引退する。その後は大学受験に向けた勉強と並行しつつ、新体制の部による定期演奏会の公演を手伝ったり、あすかや香織をはじめとする同級生全員で卒業旅行に出かけるなどの活動を見せている。(原作公式ガイドブック、41~56ページ、106~108ページ、短編集2巻『未来を見つめて』)

在校生主催による卒部会では、新部長である優子から記念品を受け取ったほか、3年生部員のひとりとして在校生に対する演奏を披露している。また、それに続く形で在校生による『三日月の舞』の演奏が披露された際には、これまでの思い出を振り返りながら涙を浮かべている。(TVアニメ版2期13話)


卒業後編集

晴香は北宇治高校の卒業式を終えると、4月までのモラトリアム(猶予)期間を活用する形で立華高校吹奏楽部との合同演奏会にあすかや香織とともに参加し、自身は香織とともに演奏者として携わっている。(原作公式ガイドブック、177~178ページ)

また、4月から始まった大学生活のなかでは、晴香の進学先の大学にオーケストラ(管弦楽)のサークルしかないことから、サックスが活躍できる吹奏楽系のサークルを探して斎藤葵が進学している大学を訪れている。結果として葵とばったり再会した晴香は、そのまま彼女と一緒に吹奏楽サークルの体験入部に参加している(短編集2巻『そして、そのとき』)。二人はそれ以降ふたたび親しい関係になっており、互いの大学こそ異なるもののそのまま一緒にサークル活動を続けているほか、北宇治高校吹奏楽部が吹奏楽コンクール京都府大会に出場した際にも、後輩たちを応援するために二人そろって足を運んでいる。(第二楽章後編、45~48ページ)


補足として、「誓いのフィナーレ」では京都府大会は割愛されており(校舎の関西大会出場の垂れ幕だけとなっていた)、関西大会であすか・香織と共に後輩の応援に駆けつけている。


主要キャラクターとの関係編集

田中あすか編集

あすはる


吹奏楽部の副部長と低音パートのリーダーを務めている同級生。3年生。

晴香はあすかのことを「あすか」と呼んでおり、対するあすかは「晴香」と呼んでいる。

あすかとは高校に進学してから知り合っており(原作3巻、80ページ)、突飛な言動を取りがちなあすかに呆れながらも頼れる仲間として3年間をともに過ごしてきている(短編集2巻、92ページ)。その一方で、部内における仕事をすべてそつなく、かつ完璧にこなしてみせるあすかに対して、晴香は少なからずコンプレックス(劣等感)を抱いており、ときとしてそれが爆発することもある。


吹奏楽コンクール全国大会の前に巻き起こったあすかの退部騒動の際には、これまで部内における支柱的な役割を担っていたことから「特別」な存在として見なしていたあすかについて、彼女が決して「特別」な存在ではなかったという事実に思い至り、そんな彼女を支えてやろうとする決意を新たにしている(原作3巻、152ページ、264ページ)。また、その一方で、晴香はあすかに「特別」な存在のままでいてほしかったという自身の願望を香織だけに明かしている。(TVアニメ版2期10話)


コンクールシーズンを終えて部活から引退したのち、晴香はあすかにコンプレックスを抱いていたかつての自分自身を悔いていることを久美子に明かしている(原作公式ガイドブック、55~56ページ)。また、卒業旅行の際にもあすかに向かって「あすかだってカリスマ性あるやん」と告げているものの、当のあすかは「それは晴香の贔屓(ひいき)目ってやつ」と晴香の額を指先で小突きながらいなしている。(短編集2巻、98ページ)


中世古香織編集

ベストフレンド


トランペットパートのリーダーを務めている同級生。3年生。

晴香は香織のことを「香織」と呼んでおり、対する香織は「晴香」と呼んでいる。

原作小説では両者の絡みの描写はほとんど見られないものの、TVアニメ版では晴香のよき相談相手として関わるシーンが何度か登場している。そのなかでは、晴香は部内の不和や葵の退部といった悩みごとを香織に助けてもらうのみならず、時には自らオーディション騒動の渦中にいる香織を元気づけようとするなど、高校3年間の苦楽をともに分かち合った仲間としての親しい交わりを見てとることができる。(TVアニメ版1期7話、1期9話、1期11話)


斎藤葵編集

晴香生誕


サックスパートでテナーサックスを担当している同級生。3年生。

晴香は葵のことを「」と呼んでおり、対する葵は「晴香」と呼んでいる。

北宇治高校吹奏楽部に入部して以来同じパートで活動していた間柄であることに加え、かつて部に退廃的な空気が蔓延していたころにやる気のある後輩たちの立場に気を揉んでいた者同士でもある。(原作1巻、154ページ)

後輩たちの大量退部を止められないまま3年生に進級したのち、晴香は葵がときおり見せる消極的な活動姿勢に不安を覚えていたものの(原作1巻、56ページ)、コンクールシーズンを前にして葵が退部の意志を表明すると、同じパートのメンバーとして自ら進んで引き留めのための説得に乗り出している。しかしながら、それでも過去の出来事に基づいた葵の意志を覆すことは敵わず、晴香は彼女の退部を力及ばず許してしまっている。(なお、TVシリーズ(1期7話)では、晴香が退部後の葵と再会し、彼女の思いを改めて受け止めるシーンが追加されている)


高校卒業時に二人は別々の大学に進学するものの、晴香の進学先の大学に吹奏楽サークルがなかったことから彼女は葵の進学先を訪れ、その折に二人は偶然の再会を果たしている。以降は、二人はふたたび親しい関係を持つようになり、サークル活動や後輩たちの応援に二人で向かうようになっている。


黄前久美子編集

低音パートでユーフォニアムを担当しているふたつ下の後輩。1年生。

晴香は久美子のことを「黄前さん」と呼んでおり、対する久美子は「小笠原部長」と呼んでいる。

所属するパートは互いに異なるものの、久美子があすかや葵と親しいことから、彼女たちつながりで関わる場面がたびたび登場している。特に、コンクールシーズン前に葵の退部を止められなかった際には、たまたまその場に居合わせたことで落ち込む晴香を元気づけようとした久美子が晴香のいいところを思いつく限りのところで挙げており、晴香はその励ましがあまりに部長としての理想像とかけ離れていることから「優しいしかないじゃない!」と久美子のことを強く責め立てている。

しかしながら、コンクールシーズンを通して同じ低音楽器仲間として練習に打ち込んだことや、あすかを介して互いに親しみを持ったこともあって、引退に伴う代替わりを迎えるころには晴香と久美子は胸中を明かすようなよい先輩後輩の関係を築いている。(原作公式ガイドブック、44ページ、55〜56ページ、107ページ、第二楽章後編、47〜48ページ)


吉川優子編集

トランペットパートに所属しているひとつ下の後輩。2年生。

晴香は優子のことを「吉川さん」と呼んでおり、対する優子は「小笠原部長」と呼んでいる。

もともと押しに弱い性格である晴香は、我の強い優子を制御することを苦手としており、吹奏楽コンクールに向けたオーディションの直後に彼女がオーディションの不当さを訴えた際には、その勢いに圧倒されて終始萎縮(いしゅく)している。(原作1巻、255ページ)

ただし、晴香はトランペットパートのリーダーである香織と仲がいいこともあり、優子が香織を熱心に慕っていることもまた認識しており、あすかの退部騒動の際の自身の演説に優子が人一倍強く応えた際には「アンタの場合、好きな先輩に対して私情を持ち込みすぎだけどね」と揶揄(やゆ)じみた言葉を返している。(なお、上述のセリフはTVシリーズ(2期7話)では晴香の代わりに中川夏紀が発言している)


また、代替わりに伴って新部長を任命する際には、晴香は当初、優子の持つ特質である「自らの信じる正義をまっすぐに貫きすぎる」がゆえの視野の狭さと意志の折れやすさを不安視して、彼女を部長職に据(す)えることにはあまり乗り気ではなかった(短編集2巻、96~97ページ)。しかしながら、最終的には人間関係の緩衝役として優秀な夏紀を副部長に置くことで納得をしている。


傘木希美

かつてフルートパートに所属していたひとつ下の後輩。2年生。

晴香は希美のことを「希美ちゃん」と呼んでおり、対する希美は「小笠原さん」と呼んでいる。

晴香は活発な性格の持ち主である希美に対してしばしば持て余すような思いを抱いており、3年生のコンクールシーズンの最中に彼女が部への復帰のための働きかけを行なってきた際には、自身ではなくあすかを頼ろうとする彼女の行動を指して「まあ、うちが言っても聞いてくれるような子やないけどね」と肩をすくめるような思いを明かしている。(原作2巻、88ページ)

また、晴香はかつて希美をはじめとする1年生部員の一派が当時の部の方向性を見限って集団退部したことを強く引きずっており、それに関わる話を第三者に明かすことにためらいを覚えている。(原作2巻、88〜90ページ)


語録集編集

———みんな、少しだけ時間くれる?

あすかがいなくて、みんな不安になるのは当然だと思う。でも、このままあすかに頼ってたらだめだと思うの。あすかがいないだけで不安になって、演奏も駄目になって。でも、部活ってそうじゃない。

私は、自分よりあすかのほうが優秀だと思ってる。だから、あすかが部長をやればいいって、ずっと思ってた。私だけじゃない。みんなもあすかがなんでもできるから頼ってた。あすかは特別だからそれでいいんだって。


でも…… あすかは、特別なんかじゃなかった。

私たちが勝手にあの子を特別にしていた。副部長にパートリーダーにドラムメジャーとか、仕事を完璧にこなすのが当たり前で、あの子が弱みを見せないから平気なんだろうって思ってた。


今度は、私たちがあすかを支える番だと思う。あの子がいつ戻ってきてもいいように。

もちろん、去年のことがあるから、むかついている人もいると思う。あすか以外、頼りない先輩ばっかって感じてる子もいるかもしれない。


それでも、ついてきてほしい。

お願い…… します。

(原作3巻、79~81ページ、TVアニメ版2期7話)


北宇治高校吹奏楽部のパートリーダー一覧編集


サックスパートのメンバー一覧編集

アルトサックス

  • 岡本来夢(3年)
  • 橋弘江(3年) - 丸眼鏡。宮キリコや2年生の平尾澄子と仲良し。
  • 宮キリコ(3年) - 駅ビルコンサートではソプラノサックスを担当している。
  • 森田しのぶ(2年) - いつもテンパっている。感情表現が豊か。
  • 牧誓(1年)

テナーサックス

バリトンサックス

  • 小笠原晴香(3年)

関連イラスト編集

冬制服

小笠原晴香先輩晴香さん♬

【響け!ユーフォニアム】小笠原晴香生誕祭2018ユーフォまとめ


夏制服

練習⑧はるか部長生誕祭2019

おさげ部長おがせこ先輩


パレード衣装(サンライズフェスティバル)

小笠原晴香センシティブな作品

20190818小笠原部長


ジャージ姿

小笠原晴香


北宇治Tシャツ(駅ビルコンサート)

晴香SOLISTER響け!スケッチ#2


関連タグ編集

響け!ユーフォニアム

サックス

田中あすか - 低音パートでユーフォニアムを担当している同級生。同パートのリーダーと副部長を兼任している3年生。

中世古香織 - トランペットパートのリーダーを務めている同級生。晴香と親しい3年生。


岡本来夢 - アルトサックスを担当している同級生。同じサックスパートに所属している3年生。

牧誓 - アルトサックスを担当しているふたつ下の後輩。バリトンサックスに憧れている1年生。

斎藤葵 - テナーサックスを担当している同級生。同じサックスパートに所属している3年生。

瀧川ちかお - テナーサックスを担当しているふたつ下の後輩。男子部員の1年生。

滝昇 - 北宇治高校吹奏楽部の顧問。晴香とは対照的な強制型リーダー。


あすはる - 田中あすかとのカップリング(コンビ)タグ。

はるかおり - 中世古香織とのカップリング(コンビ)タグ。


風町陽歌 - 中の人が一緒で下の名前の読みが同じ「はるか」。しかも音楽関係つながりでもある。


二葉つくし - 同じく音楽を題材とした作品の登場人物。容貌が似ており、黒髪ツインテール、ユニットのリーダー、頑張り屋な性格などの共通点がある。


外部リンク編集

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