概要
ハイルディンを船長とする新進気鋭の海賊団。旗艦は「ナグルファル」。
「巨兵海賊団」は、百年以上前に世界中で暴れていた伝説を残すエルバフの巨人族で構成された海賊団であり、「新巨兵海賊団」はその巨兵海賊団の復活を目論んでハイルディンを中心に結成された組織である。最終目的は全ての巨人族を束ねた上でハイルディンがその王となり、文字通り「新たな巨兵海賊団」として世界にその名を轟かせる事。ただし「成り代わり」を目論んでいるわけではなく、むしろ先輩である巨兵海賊団との関係は良好である。
現在の構成員は僅か5名だが、その全員が巨人の国・ウォーランド王国出身の若い巨人族であり、一人当たりのパワーは人間の比ではない。また、船長、船大工、航海士、コック、そして船医と、最低限の役職は一通り揃っている。
なお、「若い」とは言うがあくまで「巨人族の中では」「比較的」という話であり、最年少のメンバーでさえ既に60歳以上。尤も、巨人族の成長速度は人間の二分の一程度なので、外見は十分に若々しく、海賊としてもルーキーと言って差し支えない。
ハイルディンが物語に登場した時点ではバギーズデリバリーに所属する海賊傭兵の一員だった。その圧倒的なパワーによりSクラスとして認定され、組織の稼ぎ頭として活動していたが、ドレスローザにてハイルディンが巻き込まれた騒乱をきっかけに麦わらのルフィを大頭とする麦わら大船団に所属を移す事を決めて脱退。
しかしドフラミンゴの失脚直後という絶好の稼ぎ時にほぼ一方的に脱退を表明してしまった(その上理由がバギーにとっては因縁深い麦わらの一味への加担)ため、一応は連絡と辞表の提出を済ませたにもかかわらず同組織からは「脱走者」として追われる身となってしまった。
尤も、その後王下七武海制度の撤廃によりバギーズデリバリーという組織そのものが存亡の危機に立たされたため、この時点で彼らが新巨兵海賊団の面々に手を出す余裕はほぼ失われたと思われる。一応その後組織は形を変えて持ち直したが、それでも少なくとも現状のバギー個人には彼らを追える余裕は無い。
麦わら大船団においての通し番号は6番。
エッグヘッド編でて22年前、彼ららしき巨人達が滅ぼされた後のオハラから、オハラの学者達が燃やされないように遺していた空白の100年を記した資料をエルバフへと回収していたということが発覚したがアニメ版において彼らが回収していたことが確定となった。
エルバフ編にてようやく本編に登場。どうやら全員ウォーランドに帰郷している模様。しかし、メンバーの一人が早速とばかりに麦わらの一味に対してやらかしてしまう…
構成員
- ハイルディン(メイン画像中央)
船長。
全ての巨人族の王を夢見るルーキー海賊。一度受けた恩義は忘れず、命を懸けてでも報いるべく行動しようとする義理堅い性格。
武器は棍棒や鉞だが、ドレスローザでは殆ど己の拳のみで戦っていた。
- スタンセン(メイン画像一番左)
船大工。
ハイルディンとは幼馴染の関係で、実はハイルディンより早く物語に登場していた(シャボンディ諸島にて奴隷としてオークションにかけられるところだった巨人族)。シャーロット・リンリンの回想の中にも登場しており、地味に出番が多い。
武器はある意味船大工らしいハンマー。
- ロード(メイン画像左から二人目)
航海士。
長い前髪で右目が隠れている。クールそうな見た目に反し、実はかなりオタク気質の気色悪い変人。
武器は自身の身の丈ほどもあるサーベル。
- ゴールドバーグ(メイン画像一番右)
コック。
メンバーの中でもとりわけ恰幅の良い体型。
武器は右手に棘付きの金棒、左手に盾。盾には「顔」が付いており、舌を出している。
- ゲルズ(メイン画像右から二人目)
船医。
新巨兵海賊団の紅一点である美女。かつては同じ村で育ったリンリンとも仲が良かったが、彼女によって引き起こされた事態を機に疎遠となっている。
武器は片刃の斧。