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手配書(ONEPIECE)

わんぴーすのてはいしょ

少年漫画『ONE PIECE』に登場するポスター。併記される懸賞金についても述べる。
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この記事は単行本・アニメ未収録の重大なネタバレ情報を含みます。

概要

ONE PIECE』の世界を治める世界政府によって危険と見做された人物を捜索・拿捕するための足掛かりとして発行されている手配書


作中世界において大々的に指名手配される犯罪者の大半は海賊であり、その海賊の拿捕は主に海軍の仕事なので、劇中に登場する手配書のほとんどは海軍によって発行されている(そのため海賊の手配書の右下にはほぼ必ず「MARINE」の表記がある)。しかし、指名手配されるのは海賊だけに限らず、山賊革命軍などの世間的に悪党と見做される人物、特にその中でも一定以上の実力や知名度を持つ人物については大抵懸賞金が掛けられている。


実際に海賊へ賞金が懸けられて手配書が全世界へ交付されるまでには、基本的に下記のプロセスを要する。

  1. 市民や海兵からの通報
  2. 海軍本部による早急な事実確認、並びに該当人物のデータ収集
  3. 海軍上層部の承認
  4. 手配書の交付

逆に言えば、このプロセスがどこかで滞れば、どんな大犯罪を犯そうと強大な実力を示そうと、賞金首になることはない。

特に「通報」の有無は大きく、通報者となり得る者が皆殺しにされたり、逆に感謝されるような事をして義理立てのため通報が控えられたりする事例も存在する。


一番上の見出しに大きく「WANTED」、その下に該当する人物の顔写真が特に大きく印刷されており、さらにその下に「DEAD OR ALIVE」(生死問わず)の一文と該当人物の名前、懸賞金額が併記されるデザインが一般的。ただし何らかの理由により一部変更される場合もある。

ちなみに、手配書に書かれる名前は「苗字or二つ名+本名」の形が基本であるようだが、ウソップは当初は「そげキング」名義、カティ・フラムは「フランキー」名義での手配であり、必ずしも本名での手配に限られるというわけではない様子。

また、レアケースとしてシャムブチの様に「ニャーバン・ブラザーズ」名義で複数人での手配扱いとなる場合も有る模様。


ごく一部のキャラクターには、「WANTED」ではなく「REWARD」という表記が見られる。現在、「懸賞金10億ベリー以上」「四皇の率いる海賊団の大幹部」「ただし四皇に数えられている本人ではない」人物にのみ見られるが、その詳細や真意、条件等については不明。

また、この「懸賞金が10億ベリーを超える」か否か、特に十数億レベルの賞金が懸けられるというのは特に重要な要素であるらしく、ルフィは懸賞金が15億ベリーに跳ね上がったことで四皇に並ぶ大海賊として認められるようになった。

ちなみに本来「WANTED」は「指名手配」を指し、「REWARD」は「報酬」などを指す言葉である。


手配書が発行されること、そして懸賞金額が設定されることは、海賊としてのネームバリューが上がって来た事の証明となるため、(主人公のモンキー・D・ルフィの様に)人物によっては自分が手配されることを好意的に受け止める場合も多い。中には自分の手配書を名刺代わりに持ち歩き、あえて自分の危険性を見せつけて横暴に振る舞ったり、自分の手配書を自分で偽造し、虚勢の懸賞金額で相手を威圧するという面倒な人物もいる。

一方でより高い実力を持つ海軍の将校や賞金稼ぎなどに狙われる危険性も高まるため、懸賞金額が高くなるほど強い危機感を覚える者や、懸賞金が上がるリスクを好ましくないと考え経緯や正体を隠す者もいる。


懸賞金の解除・恩赦・減額

基本的には手配書に有効期限は無く、完全なが確認されない限り、手配そのものが取り消されるケースは滅多に無い。現に、約100年前に賞金首となった巨人族ドリーブロギーは、手配書こそボロボロだが未だに効力が認められており、ブルックも約50年前に発行された生前の姿の手配書が有効となっていた。


ただし王下七武海に選定された海賊及びその部下・傘下・配下に関しては手配を一時的に取り消され、除名された・離脱した場合はその瞬間に手配が復活し拿捕の対象に戻る。

一方でベラミーは正式にドフラミンゴの配下となったドレスローザ編でも懸賞金がかけられている。その為、恐らくは《七武海に加盟した時点での配下》には恩赦があるが、《七武海加盟後に加わった配下》は解除されない可能性が高い。加盟後の配下まで無制限に解除して行っては懸賞金や手配書のシステムの意味が無くなってしまう為、仕方がないのだろう。

なお、世界会議の議決により制度の撤廃が決定されてからはこのような特別措置は過去の話となった。


チンジャオは「海賊時代の“全盛期は”5億超え(後にプロフィールで30年前は5億4200万ベリーと判明)」とされているが、現在は花ノ国ギャングで、孫サイは花ノ国国王警護の任でマリージョアを訪れている事から、世界政府加盟国傘下且つ正式な手続きを行っているならば七武海傘下の場合と同じく恩赦が与えられることもある模様。


極めて稀な事例として、恩赦を受けた上で海軍に入隊するという異色の経歴を持つジャンゴは、海賊時代の懸賞金と指名手配が解除されている。七武海関連を除けば、作中で懸賞金と指名手配が解除されていることが明確なのはこのケースのみ。

ジャンゴはダンスコンテストで知り合ったフルボディとその部下たちがジャンゴの裁判に於いて異議申し立てをした事で(フルボディは大尉から三等兵まで9階級降格処分と引き換えに)無罪放免となり、その後はジャンゴの意思により自ら入隊を志望した…という経緯であり、普通の海賊なら海軍に入隊しようとしても門前払いどころか即逮捕されるのが普通である事を考えると、ある意味七武海就任よりも困難な事例と言える。


懸賞金が減額になるケースは作中で詳細がないため不明。


なお、ゼフは元海賊であることを知られながらも海上レストランを経営しており、(政府・海軍関係者が訪れることすらもあるのにも拘らず)特に過去の所業を咎められている様子はない。この事から、ゼフはすでに懸賞金を解除されている可能性もあるが、現時点で上記以外の方法を用いて懸賞金が解除される手段が有るのかは不明である。


可能性としては…

  • 公的には“赫足のゼフ”は死亡扱い(コックの“ゼフ”≠“赫足のゼフ” ゼフが率いたクック海賊団は嵐に巻き込まれて壊滅しており、クリークも彼の生存に驚いていた)。
  • 懇意になった客の政府・海軍関係者が恩赦のために手を回した。
  • 長年、明示的な海賊行為・犯罪行為を行っていない事や、加齢や負傷の影響でこれから再開する可能性も極力低いことから、政府や海軍からは黙認されている。

などが考えられる。


顔写真

顔写真は海軍の写真部などによって入手される場合が多いが、何らかの理由によって入手できなかった場合は人相書きなどで代用される例もある…が、人相の特徴はそれなりに捉えているとはいえ画力がだいぶ酷い。手配書としては一応機能しているようだが、実際は無関係な他人に賞金稼ぎが群がる事態も招いている。

写真の入手に成功するか、月日の経過などによって対象者の容姿が変化すると(後者の場合撮り直された上で)改めて発行される場合もある。

新規に発行された、もしくは更新された手配書はその都度ニュース・クーによって全世界にばら撒かれる。


アタっちゃんも元々海軍の写真部に所属していたが、カメラのキャップを57回も外し忘れた事で解雇させられている(詳細はリンク先参照)。

四皇を含む強豪相手や凶悪犯の隠し撮りでの撮影なので、気楽そうな名前に反して意外と実力を問われる過酷な部署の可能性も高い。

尤も、強豪海賊の多くは手配書が出ることを歓迎しているので、頼み込んだら写真撮影は許可される可能性も高く、実際に態々シャッターチャンスまで作ってくれる者も居る。


アーロンパーク陥落の宴の最中だったルフィの指名手配写真を撮ったのは海軍第16支部所属の大佐の部下。

手配写真に付き物な凄味が皆無で有る「笑顔のルフィ」から考えてココヤシ村住人に変装して撮影したようだが、アルバムに貼ってある朗らかな日常写真めいたモノになってしまっている。

記者と偽った海軍がウォーターセブンガレーラカンパニー社員プールで撮影したグラビア風のナミの写真は、これを撮影したのが海軍写真部のメンバーかは不明。


賞金首の引き渡し、生死について

なお、懸賞金額は「DEAD OR ALIVE」の表記があったとしても、基本的には《生け捕りにした場合》の金額である。これはほとんどの賞金首は見せしめとして公開処刑を実施する事を政府が望んでいるためで、完全に仕留めた状態で政府に突き出した場合は3割ほど減額された懸賞金が報酬として渡される。

また、海賊を含む賞金首が他の賞金首を倒して生け捕りにしたり、完全に仕留めたとしても、賞金首であることや海賊行為自体が罪であるため、相手を政府に引き渡しても(当然だが)賞金を貰う事はできず、得るのは悪名のみであり、海軍も引き渡しに来た賞金首(海賊)を見逃すことなく逮捕する。


一方で中には賞金首である強豪海賊を捕らえて引き渡す事で王下七武海入りの交渉をする者や、自身の能力を使用して生きている海賊の心臓100個を摘出して海軍本部に届ける事で王下七武海入りの交渉する者(その摘出した心臓に強い刺激を与えれば元の持ち主は致命的なダメージを受ける為)もいる。


その他、(直接的に懸賞金が掛けられる訳ではないが)海賊の船を奪って海軍に持っていけば買取りもしてくれる模様。


懸賞金の評価基準

金額はその人物の危険度を示すものであり、基本的には高額であるほど危険な人物であると世間には見做され、戦闘面における実力も相応に高いと思われやすい(実際、高額の懸賞金が掛けられている海賊はその額に見合った驚異的な戦闘力を誇る実力者が多い)。


しかし、該当する賞金首に対して世界政府が考える「危険性」と「戦闘力」は必ずしも一致しない。

政府が早急に排除しなければならないと判断すれば、たとえ戦闘の経験さえほとんど無いような子供であろうとも数千万ベリーを超える高額の懸賞金が設定される場合もある。逆に懸賞金が低い(あるいは「0」である)海賊でも、超高額の賞金首にも劣らない実力を秘めている場合もあり、あくまで懸賞金が掛かっていない人物の戦闘力や危険性は「未知数」である。

また、イガラムはルフィの懸賞金額1億ベリーに対し「海軍本部将官クラスが動く」、ローはウソップの懸賞金額2億ベリーに対し「大将クラスがチェック済みだろう」と語っている。


91巻SBSによると、上司の懸賞金が高い場合や、四皇などの強大な組織を形成している場合は幹部級のメンバーも軒並み上昇するらしく「単に懸賞金額≒強さに正比例するわけではない」と断言されている。

事実、ペットと誤認されたにも拘らず賞金首になったチョッパーのように、本人が非戦闘員であっても懸賞金を懸けられる可能性は0ではない。

大海賊団や巨大組織ともなると、部下や傘下も含めたその「組織力」や、世界に対しての「影響力」「ブランド」なども懸賞金上昇の一因となっている。


また大海賊時代やロジャー、ロックス全盛期以前はそこまでの脅威と思われてなかった節もあった為か巨兵海賊団の二大船長はバスターコールをものともしない実力を持っていながらたったの1億ベリーである。


  • 0ベリー

懸賞金0。つまり全く賞金が懸けられていない状態。

たとえ海賊であったとしても、世界政府における法的な扱いは、法を護り慎ましやかに暮らしている一般市民と実質何も変わらない状態と言える。

無論、この状態でも海賊旗を掲げるなど海賊である立場の確固たる証拠があれば、その瞬間人権を失った犯罪者の立場となるが、営利目的で犯罪者を拘束する賞金稼ぎからは見向きもされないし、賞金首からは「名もねェ弱小海賊」と鼻で笑われることもしばしば。

しかし、この世に生まれた瞬間から賞金首なんて事は余程イレギュラーな事例でも無い限り有り得ない。

賞金首になってから海賊を始めた場合を除けば、たとえ四皇だろうと海賊王だろうとここから海賊人生の第一歩を踏み出すのである。

特に明らかに強そうな雰囲気を漂わせてるのに0ベリーだと予測できない地雷となりかねず、ゲッコー・モリアはこの話を「未知数」と評価していた。


  • 1ベリー以上~1000万ベリー以下

東の海における懸賞金の平均値は300万ベリーと言及されているので、この額の辺りが東の海の海賊のボリューム層だと思われる。

平均以下の賞金首は、作中でも全くと言っていいくらい描かれない正に至低の領域

麦わらの一味に入るまで賞金稼ぎをしていたゾロがあまり金を持ってなかったり、紙一重で弱すぎる賞金稼ぎコンビのヨサクとジョニーが小物狙いと揶揄されているところから、存在が示唆される程度である。

一方で平均越え、特に500万ベリーを越える額の賞金首にもなると、人並外れた体格・怪力の持ち主や非凡な戦闘術の使い手などが混じるようになる。

こうなると武装市民程度では束になって立ち向かっても勝てるとは限らず、きちんと戦闘訓練を積んだ海兵でなければ対処が難しくなって来る。

とは言え、作中で基本的にモブがこの賞金帯で出てくると一蹴される雑魚なのは確かなのだが……。


  • 1000万ベリー以上~4000万ベリー台以下

基本的には平均300万ベリーの東の海では1000万を超えると名の知れた海賊として扱われる(バギークリークアーロンなどが該当)が、偉大なる航路において賞金額としては弱小部類のランクとして扱われる。

しかし、流石に3000万~4000万クラスになると偉大なる航路でも前半ならそこそこの海賊として扱われてくる。

ただし、あくまで四つの海の中のみで活動してるからこの額という例もあり、偉大なる航路で同額以上の海賊よりも凶悪だと思われる者も結構多い。

また、ここからでも普通に悪魔の実の能力者も混じってくるので決して油断できる存在ではなく、更にこのクラスでも七武海の幹部クラスなども混じってくる(ここに当てはまるのはバロックワークスのオフィサーエージェントやドンキホーテファミリー下位の幹部格等)。

賞金額が低いからといって決して侮ってはならないのである。

尤も、偉大なる航路中盤にもなると、基本的にモブがこの賞金帯で出て来た場合一蹴される雑魚(デマロ・ブラック等が該当)なのは確かなのだが……。


  • 5000万ベリー以上~9000万ベリー台以下

偉大なる航路でも凶悪な海賊として扱われるのがこのランク。

この賞金額ともなると、その海賊の異名や悪行などと共に他のモブ海賊にも名が知られているということも珍しくなくなってくる。

5000万ベリーを若くして超えると大型ルーキーとして扱われており、ビッグ・マムニコ・ロビンカイドウのように初手でこの額が付けられるのはそれだけ政府に危険視された異常事態である。

基本的に一人前の海賊の基準とも言える額であり、このクラスになると四皇の傘下や部下なども混じり始めてくる。

この賞金額にもまだネームドモブクラスの海賊は多く(2年後のシャボンディ諸島で出てきた海賊達がここに該当)、おそらくこの額までが海賊のボリューム層だと思われる。


  • 1億ベリー台

いわゆる億越えと作中では評される。

このランクからは一般の海賊からは滅多にお目にかかれない存在で一流の悪党の証でもあり、他の海賊からも一目置かれる存在ともなる。

また、この額以上となると新聞でもその悪行が報道されるのが普通らしく、海軍の大将クラスにも顔が知られる程に知名度が高くなる。

まさしく海賊としてそれまでの額とは格の違う扱いになる賞金帯であり、作中でも雑魚として扱われる海賊はほぼおらず、麦わらの一味相手にも簡単には倒されてくれないネームドキャラが増えてくる。

1億ベリー前後に若くして到達すると最悪の世代のように「超新星」として扱われるなど、まさしく一線を画す扱いとなる。

このあたりには有名なキャラではベラミーなどが該当。


  • 2億ベリー以上~5億ベリー台以下

2年後の最悪の世代称号を剥奪された元七武海、四皇幹部などの強豪海賊たちが名を連ねるランク。

ジンベエによると、「普通なら賞金額3億ベリーを超えてくると滅多な事では懸賞金は上がらなくなる」との事。逆にそれでも大幅に増額されたのであれば、その海賊は世界政府にとってとんでもない大事件を引き起こしたか、事件の根幹に関わった危険人物である事を暗に示して居たり、特定の組織に入って悪逆の限りを尽くしたかのどちらかになる。

王下七武海ではまだまだ懸賞金が上がる見込みがありながらこの段階で勧誘されて加盟した者が多い(モリアやドフラミンゴ等がここに該当)。

この賞金額ともなると、基本的な2種の覇気(武装色&見聞色)を会得しているのが当然である事も多く、カリブーのように四皇所属の主力戦闘員であるペコムズでも顔を覚えており「中々高い賞金額だ」と認識するくらいに無視できない存在となる。

また、シャーロット・オーブンシャーロット・ダイフクの様に、現在の実力をあまり知られておらずこの辺で燻っている、なんて例も見られる。

この辺りになってくると研ぎ澄まされた自然系やそれに並ぶ強力な能力者、覇気を自在に操る達人等の海軍でも本部中将クラスと互角以上に渡り合う猛者が出現する。


なお、このランクには科学者ではあるものの、危険な実験を繰り返した上、厄介な自然系の能力を持ち、四皇のNo2幹部クラスすら翻弄できる程の基礎戦闘力とかなりの危険思想も兼ね備えている事から、現在ほぼ放逐状態のシーザー・クラウンも属している。


  • 6億ベリー以上~19億ベリー台以下

四皇や革命軍と言った組織でも最高幹部クラスに懸けられ、その名を聞くだけでも誰もが震えだすほどの大海賊と謡われるクラス。

作中でも賞金総額トップ20名台にランクインしてくる、まさに世界トップクラスの領域。

この額ともなると主人公であるルフィや七武海、海軍大将相手にも躊躇なく襲いかかり互角以上に渡り合う化け物がわらわらと出現する(ビッグ・マム海賊団スイート3将星クラス辺りシャーロット・ペロスペロー等が該当)。

また10億という大台の壁を超えると四皇のNo2やNo3といった超大物(シャーロット・カタクリ大看板の3人、マルコ等)も登場してくる。


  • 20億ベリー以上~50億ベリー台以下

現在判明している中では四皇本人かそれを下した存在四皇互角に渡り合う実力者しか到達しておらず、海賊たちにとっては至高の領域と言うべきクラス。

このランクになってくると、もはや数千万~数億の違いは誤差のレベルであり、三下の海賊はおろか名だたる大物海賊から見ても異次元、未知の領域のレベル。

このクラスになると彼らのちょっとした動向次第で世界が様々な形に揺れ動くという圧倒的な影響力を誇り、海軍や世界政府も彼らを最重要警戒対象の“要注意危険人物”として認識し、このクラスの者同士(特に四皇本人)が何らかの形で接触する事が(黒電伝虫による盗聴などで)判明しただけで即座に海軍本部元帥や世界政府最高権力者である五老星に報告が入り、海軍本部に厳戒態勢が敷かれ、世界政府や海軍はそれを阻止するため艦隊を差し向け、それでも接触が防げない場合は最厳戒態勢で構える程。

白ひげ海賊団亡き後の2年後でも四皇の中では新参である黒ひげ20億超えである事を鑑みるに、この20億の壁が四皇トップと一般海賊のボーダーラインなのだろう。


  • 50億ベリー以上~

ここまで来るともはや四皇の中ですら別格と言って良い、冗談抜きで世界最高峰のクラスにして究極の賞金額。

現在この領域に到達した事が判明しているのは「白ひげ」エドワード・ニューゲートと「海賊王」ゴール・D・ロジャーの2名だけであり、海賊史上この2人を超えた賞金額の海賊は誰一人として存在せず、本気を出せば世界を引っ掻き回し世界秩序を覆し得る猛者の中の猛者だけが到達した異次元の領域と言えるクラス。

同時に死後の影響力も凄まじく、ロジャーの場合は故郷のローグタウンでの公開処刑の際の言葉と共に大海賊時代を引き起こした事で無数の海賊を生み出し、白ひげの場合は海軍本部ほぼ壊滅的被害に追い込み新しい海軍本部を新世界側に移転する羽目になっている。


特殊な手配書・賞金首

作中で最初に手配書が描かれた人物で、過去に56人もの人命を奪い800万ベリーの懸賞金が掛けられた凶悪犯。ただし山賊だからか、作中の彼の手配書には「MARINE」の表記が無い。どのような人物(組織)が彼を手配していたのかは不明。


本作の主人公にして最悪の世代の一角に数えられる海賊。まだ無名だった頃に海軍支部大佐(本部大尉クラス)であるモーガンを始め、当時の東の海を拠点としていた大物を立て続けに撃破した罪状から、彼らを超える3000万ベリーの懸賞金を掛けられた。完全新規の手配で3000万ベリーもの金額を叩き出す例は、世界的にも珍しいケースとされている。また、写真が満面の笑顔だったり、別の人物(ウソップ)がしれっと映り込んでいたり、四皇入りした際にはとある伝説の神の姿になったりするなど、写真についても(ネタ的な意味で)異例。


前述したルフィが率いる麦わらの一味狙撃手。実は上記のルフィの最初の手配書の写真に後頭部が写っており(メイン画像参照)、本人は「(ルフィの)手配書の3000万ベリーは俺の後頭部にかかってんじゃねェかって噂でもちきりだ」と堂々と嘯いていた。その後、エニエス・ロビー戦後に他の仲間とともに賞金首となるが、当時はそげキングとして登場していたため、そげキングとして3000万ベリーの懸賞金(奇しくもルフィの初頭の懸賞金額と同じ)が設定されており、ウソップとしての懸賞金はまだ懸けられていなかった(しかし、一番の特徴である鼻で彼を知る人の中には「そげキング=ウソップ」と察している)。そして、ドレスローザ編後に発行された手配書で正式にウソップとして2億ベリーの賞金首となり、異名も変更される。ちなみに、手配書の写真は血まみれで瀕死の状態の時のものになっている。なお、海軍はそげキングがウソップと同一人物と認識しているかは不明。


麦わらの一味のコック。初めて手配された際には7700万ベリーもの高額の懸賞金が設定された。しかし、海軍側のミスにより写真の入手に失敗、人相書きで代用して手配書が発行される。そしてこの人相書きが問題で、驚くほど似ていない。これによって当の本人はショックを受けるわ、関係者には爆笑されるわ、挙句の果てに本来は無関係だったはずの人物が大変な目に遭うわと、自他共に散々な事態に陥ってしまう。

それから2年後、ようやく海軍が写真の入手に成功し、手配書が更新されたが、同時に懸賞金額が異様に上がる、「DEAD OR ALIVE」の表記が「ONLY ALIVE」(生け捕りのみ)に変更されるなど、写真以外にも不可解な変更点が見られた。これが以後の物語を大きく動かす伏線の一つとなる。

その後、サンジの出自の秘密が明らかになり再度手配書は更新され、彼の本名である「ヴィンスモーク・サンジ」の名義で改めて手配され、同時に「ONLY ALIVE」も「DEAD OR ALIVE」の表記に戻った。

この時の懸賞金額は、ゾロを一千万上回って初見では満足そうにしていたが、名義にヴィンスモークが付いてしまい再び落ち込む。だが、ゾロに対してはワノ国で懸賞金を上回った事実で、何度もマウントを取っていた。

……のも束の間、ワノ国出港後はゾロは疎か、ジンベエにも上回られてしまい麦わら海賊団4番手となって再び落ち込む事態に……。

このように作中でも珍しく、懸賞金額以外の部分も度々書き換えられると人物となり、おそらく作中で最も手配書に関するネタが多いキャラクター。


麦わらの一味の船医。彼も立派な一味のクルーなのだが、海軍からはペットと見なされており、初頭の懸賞金額がなんとわずか50ベリーという子供の小遣い程度しか懸けられていなかった。作中では最低金額となっていたが、ワノ国編後に懸賞金額が1000ベリーに上がり、チョッパーに次いで低かったベポ(ミンク族)の500ベリーを抜いた(それでもかなり低いが…)。なお、現時点でペットの賞金首と明言されているのは彼のみ。

チョッパーもこの手配書を見た時はあまりの低さにサンジと同様にショックを受けており、納得いかない様子を見せている。だが、なんやかんやで手配書自体には気に入っており、自室に貼っている。ちなみに、手配書の写真はわたあめを美味しそうに食べようとしている愛嬌を前面に押し出している物(恐らくはフォクシーとのデービーバックファイト屋台で売られていたものを食べている所を、潜入していた海軍写真部に撮影されたものと思われる)になっている。


麦わらの一味の考古学者僅か8歳にしていきなり7900万ベリーの懸賞金が懸けられると、とんでもない扱いをされた人物。その理由は世界政府が解読を禁じている歴史の本文(ポーネグリフ)に関する知識を持っている(可能性が高いと見做された)ため(だが、世界政府はその事実を隠すために、表向きは「海軍の軍艦6隻を沈めた」罪状になっている)。世界の均衡を脅かす可能性があるならば、世界政府はたとえ幼い子供に対しても一切容赦しない。ただし、この手配に関しては政府側の都合も見え隠れしており、そのような意味でもイレギュラーなケースである。


麦わらの一味の船大工。超新星編ではごく普通の顔写真だったが、新世界編で撮り直された写真がまさかのフランキー将軍。フランキー将軍はフランキー本人を模した搭乗兵器であり、あくまでフランキー本人とは別の存在であるが、なまじ頭部が(2年前の)フランキーの面影が見て取れるデザインでもあるために、世間では完全に誤解されてしまっている模様。

しかし、ワノ国編ではこの手配書の写真のおかげで初対面であるはずの協力者の信頼を得たり、フランキー将軍を彼本人(本体)と思い込んでいたの隙を突くのに成功するなど、戦局に大きな影響を及ぼしていた。

ルフィの四皇入りに合わせて一味全員の懸賞金が増額された際に、フランキーの顔写真も再度更新されたが、今度はサウザンドサニー号の船首になってしまった。……自分の弟弟子の手配書の写真がロボットになっただけでも驚いていたのに、今度は自分が名前を付けた船の船首の写真になっている現状に、サニー号の名付け親のアイスバーグは、今頃何を思っているのだろうか……。なお、エッグヘッド編ではこの手配書の写真によりワノ国とは逆に協力者側に顔を把握されておらず、一般の研究者と誤解されかける一幕もあった。

もはや作者の趣味と言わざるを得ない……が、この記事の指摘を読むと、やや悪寒めいたモノも感じてしまう……。あるいは、この世に唯一のプルトンの設計図が焼失してしまった今、フランキーが(ほぼ唯1人)プルトンの製造ができる人物である故、「(先の事情も併せて)迂闊に顔を晒すと危険」と判断されて、わざと違う顔写真を使用している(せざるを得ない)可能性もあり得る。


かつてルンバー海賊団に所属していた頃に賞金首となり、近年麦わらの一味の加入が政府に伝わって、手配書が更新された。しかし、その更新された手配書が一流ミュージシャンのライブのポスターのようなやけに凝ったデザイン(……と言うよりも、ほとんどワールドツアーのポスターを流用・加工したもの)。いや、間違ってはいないのだが……。2年間の修行の中で世界的な人気を誇るアーティストになっていたので、海軍の中にも彼のファンが居たのだろうか……?


世界最強の海賊「四皇」の一角として恐れられる女海賊。前述のロビンよりも幼い6歳にして5000万ベリーもの高額の懸賞金が掛けられた。金額だけを見ればロビンの方が上だが、リンリンの方が更に幼くして、しかもとんでもない事態を実際に引き起こしてしまったが故に、早急な対処が必要と判断され、更に行く先々にも更なる被害を引き起こしたのも合わさり、幼少期の時点で10倍の5億ベリーを超える懸賞金を掛けられた。


前述のシャーロット・リンリンの実子の1人であり、ビッグ・マム海賊団の最高戦力「三将星」の一角。フランキー同様本人の顔と手配書の写真が全く一致しないレアケース。これは普段からクラッカーが自分の能力によって作り出した、ビスケットに身を隠して出撃するために、素顔が海軍側にほとんど割れていないため。なお、彼の手配書の名前には「シャーロット」の文字が書かれておらず、リンリンとの関係性も知られていない可能性もある。


こちらはなぜか不自然にDの一族である事を隠し、「ゴールド・ロジャー」と本名を一部改変して指名手配されているというレアケース。作中に出てきた「Dの一族」ならば黒ひげやルフィなどがいるが、彼らは全員Dも含めた本名のまま手配書に名前を書かれている(ただし、ルフィはカイドウを倒した後に五老星がロジャーと同じく「D」を消そうとしていたが、モルガンズの独断で「D」が付いたまま手配書が世界に出回り失敗)。

しかも、海賊王になった後ならまだしもこれはルーキー時代の時からのようで、何故ロジャーだけがDの一族である事を隠匿されていたのかは現状不明。


現在の高額懸賞金リスト一覧

■2022年9月、ワノ国編終幕時点、現在判明中の10億越え賞金首を抜粋

順位名前肩書き懸賞金額備考
第1位ゴールド・ロジャー海賊王55億6480万死亡(?)
第2位エドワード・ニューゲート旧四皇50億4600万マリンフォード頂上戦争にて死亡
第3位カイドウ旧四皇46億1110万生死不明
第4位シャーロット・リンリン旧四皇43億8800万生死不明
第5位シャンクス四皇40億4890万生存確定者内での最高金額
第6位マーシャル・D・ティーチ四皇、元王下七武海39億9600万
第7位ジュラキュール・ミホーク四皇幹部、元七武海35億9000万四皇2人を上回る金額
第8位バギー四皇、元七武海31億8900万
第9位モンキー・D・ルフィ四皇、最悪の世代30億
ユースタス・"キャプテン"キッド最悪の世代生死不明
トラファルガー・ロー最悪の世代、元七武海
第12位サー・クロコダイル四皇幹部、元王下七武海19億6500万
第13位ボア・ハンコック元王下七武海16億5900万
第14位キング四皇幹部13億9000万行方不明(おそらく捕縛されたと思われる)
第15位マルコ四皇幹部13億7400万
第16位クイーン四皇幹部13億2000万行方不明(おそらく捕縛されたと思われる)
第17位ロロノア・ゾロ四皇幹部、最悪の世代11億1100万
第18位ジンベエ四皇幹部、元王下七武海11億
第19位シャーロット・カタクリ四皇幹部10億5700万
第20位ヴィンスモーク・サンジ四皇幹部10億3200万
第21位ジャック四皇幹部10億行方不明(おそらく捕縛されたと思われる)

余談

未だに懸賞金額が発表されていないが、考察界隈で「上位ランキングには確実に食い込んでくる」とよく話題になるのは以下の3人。

シルバーズ・レイリー海賊王ロジャーの右腕で、黄猿との会話から前述のゼフと違い手配書が未だ有効であることが確定している
モンキー・D・ドラゴン"世界最悪の犯罪者"とまで呼ばれる革命軍のトップ。ロジャーが「海賊史上最高額」なので、彼より高い可能性も指摘されている
ロックス・D・ジーベック(故人)ロジャーや白ひげの時代より前に世界の覇権を握り、世界政府そのものに対しテロ組織の如く侵攻した事や、後の"四皇"3人や金獅子キャプテン・ジョンと言った大海賊を従えたカリスマ性などから考えて、(起こして来た事件の殆どは政府の情報操作によって揉み消されていたとはいえ)生前はかなりの金額が掛けられていたのではと予想されている

また映画に登場した金獅子のシキダグラス・バレット、ゲームのパトリック・レッドフィールドなども高額賞金首である可能性が高く気になるものは多い。


主に新旧四皇など、10億以上の懸賞金の多くに、そのキャラに関係する語呂合わせが含まれている。以下は特にわかりやすい例。

  • 55億6480万→ロジャー
  • 50億4600万→ひげ
  • 46億1110万→百獣のカイドウ
  • 43億8800万→ビッグ・マム(
  • 40億4890万→シャンク
  • 39億9600万→ひげ
  • 196500万→クロコダイル
  • 111100万→ゾロ(目)
  • 10億3200万→サンジ

メタ的に言えば作者の遊び心なのだが、ファンの間では「海軍・世界政府の金額を決める人たちの遊び心では?」と半ば冗談で言われていたりする。


初期のアニメ版アイキャッチは、主要キャラの一人の大量の手配書が風に流されて飛び散っていき、その中の一枚が画面手前にまで飛んできて貼り付くという演出で構成されていた。この時の手配書は原作のものとは異なるオリジナルのものであり、当時は懸賞金のかかっていなかったメンバーのものも、更にはビビのものもあった。

原作第1話以前を描いたアニメオリジナル「淡い記憶ルフィと赤髪の娘ウタ」ではこの演出が復活し、ルフィと出会う前のシャンクスの懸賞金10億4000万ベリーが(映画『ONE PIECE FILM RED』を除けば)ここで初めて公表された


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手配書 賞金首 指名手配


捕獲レベル:同じジャンプ漫画『トリコ』に登場する数字を用いたランク。

「食材としての捕獲の困難さ」を表したもので、「強さではない」という基準の共通点がある。


























原作1056話にして、ある組織によって海兵に懸賞金が付けられ、その手配書が出回る事態となっている事が判明。これにより海を中心に世界の平和を守る名目で活動しているはずの海軍が、明確な敵対者である海賊や犯罪者だけでなく、あろうことか守るべきはずの民衆からも狙われ、常に襲撃暗殺の恐怖に晒されるという前代未聞の事態となっているという。

この手配書は無論世界政府や海軍のものではないため、デザインも読者が見慣れたデザインとは異なり、顔写真が楕円形で、交差されたサーベルの絵が描かれている。明確な懸賞金額は記載されていないが、代わりに王冠のマークが書き記されており、これを手配のランクの指標(星1つ→1億、王冠1つ→10億)とし、ランクに応じて報酬である宝箱を渡すシステムとなっている。


詳細についてはまだ不明な点が多いが、海軍や世界政府にとって到底好ましいものとは言えない世界情勢が構築されつつある事は間違いない。

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