概要
元クック海賊団船長・ゼフがオーナーと料理長を務める海上レストラン。
東の海の片隅に浮かぶ船であり、魚に似たファンシーな外装が特徴。
かつてゼフが海で食糧難に陥った際に行き着いた「海の上にもレストランがあれば良いのに」という考えの下、クック海賊団壊滅後に今まで集めていた資金を全て投じて作られた店である。
首に当たる部分は小型戦闘艇「サバガシラ1号」として分離合体が可能であり、大砲も装備している(しかし、移動方法はなぜか足こぎ式)。
船底部には「ヒレ」という展開式のウッドデッキがあり、有事の際にはこのヒレを開いて店内に被害が及ぶのを防ぐ。
副料理長のサンジが麦わらの一味に入ってからはしばらく出番がなかったが、サンジがここ出身だということをウリに繁盛している様子。
第2部「新世界編」では本艦は改装に入り、海中デザート艦「シスターアンコー」と鉄板焼き艦「ナスガシラ2号」が併設されていることが確認された。なお、後者の船首部分はサンジの最初の手配書に使用された似顔絵ベースのデザインであり、「ナス(サンジ)のカシラ(顔)」という意味である。
ホールケーキアイランド編終了時には本艦の改装も終わり、規模が拡大。サンジがサニー号のキッチンで料理を作っている時と同じタイミングでゼフが店に訪れた海賊たちのために料理を作る様子が見られた。
PS1ソフト『とびだせ海賊団!』では、のれん分けしており支店「ら・バラティーエ」がオープンしている。
従業員
当初はゼフとサンジだけで経営していたが、やがて新しいシェフを募集するようになる。
ゼフの出した募集要項は「クソコック募集」という挑発的なものであり、それを見たチンピラ崩れのコックが多く勤めている。接客態度は悪いが腕は確かで、なおかつ場数慣れしているため善良な客を苦しめる海賊は簡単に叩きのめしてしまう。
ウェイターの方は入れてもその荒くれぶりにすぐ辞めてしまうらしく、基本的にサンジがウェイターの代わりを務めていた。
女性スタッフが一人もいないのはゼフの信念によるもの。
ねじり鉢巻きをした坊主頭の巨漢。体格がよく、腕はポパイのようにムキムキ。接客態度には大きく問題があるが、人情に篤く正義感が強い。
名前のモチーフは肉料理の「パティ」……ではなく「パティシエ」から。
サングラスをかけた男。パティの相棒であり、周囲からは「極道コンビ」と呼ばれている。
余談
アニメ『ONE PIECE』を放送しているフジテレビのビルには同名のレストランが2013年からオープンしたが2016年9月30日をもって閉店した。勿論本作にちなんだ店舗である。
名前の由来は、作者が高校時代にアルバイトをしていたステーキハウス「薔薇亭」。
当時の上司の証言によると、「勝手につまみ食いをする」「皿を何枚も割る」「前日から仕込んでいたスープを間違って捨ててしまう」などの大問題児であったという。ルフィがバラティエで起こした数々の問題行動は、作者自身の体験であったらしい。
実際に働いていた支店は閉店してしまったが、本店はまだ営業中。熊本城や市役所にもほど近いアクセスの良い場所にあり、聖地巡礼で訪れるファンも多い。