概要
漫画『ONEPIECE』単行本のお便りコーナー「SBS」のとあるリクエスト、及びそこで登場した「何かあった未来」という概念から派生したタグ。
事の発端は第89巻における同コーナーにおいて、「エースがもし生きていたらどんな感じになるのか」「以前描かれたガープ(ルフィの祖父)の幼少期の姿がルフィにソックリな丸い目だったが、ルフィも将来目の形が変わるのか」という旨の質問をそれぞれ受け、作者の尾田栄一郎は実際にイラストで「もしもエースとルフィが40歳・60歳になったら」を描いて回答した。
このとき、上段の横一列が順当に歳を重ねて渋いオジサマに成長した姿が描かれた一方、その下段には「なにかあった未来」としてえらく落ちぶれた醜悪な(というかどっかで見たことある別人の)姿が描かれた。尾田先生曰く「人生何があるやらわかりませんので、2パターン描いときました。」ネタを挟まないと死んじゃう病なの??
先生自身、ワンピース連載前は何回も読切や連載会議をボツにされて「連載前は(編集部)全員敵だと思ってました」と語ったりと苦労しているため、『歴史のif』には思うところがあるのかもしれない。
この回答は読者間でも大きな反響を呼び、以降も同様の内容でサボ(90巻)、ゾロ(91巻)、ナミ(92巻)…とそれぞれの未来の姿が描かれた(ナミに関しては、「ナミとロビンだけは絶っっっっっっっ対に描かないでください」という読者からの懇願をフリだと思って描いてしまったらしい。ロビンも今後リクエストがあったら描くつもりらしいと発言しており、その後100巻で描かれた)。
Pixivにおいては、上段の成功した未来の姿のほうが人気が高く、「なにかあった未来」という添字に肖り「なにかなかった未来」というタグが誕生するに至った。
なお、元ネタである「何かあった未来」はONEPIECE関連のイラストが少ない。そりゃそうか。
他作品の場合
一方で他の作品の場合、本編そのものが「なにか」であり、なにかなかった未来こそがバッドエンドというパターンが少なくない。
主役が「なにか」あったことで成長・更生する場合や、世界を救う主役が戦いの中で段階を経て強くなる場合などである。
わかりやすい例を挙げるなら、同じ少年ジャンプの金字塔ドラゴンボールである。
サイヤ人も魔人ブウも出現は過去の戦いとは無関係に現れるため、それまでの死闘での積み重ねでZ戦士たちが強化されていなければなすすべもない。
なにかなかった関連イラスト
余談
- なにかなかった未来のナミとロビンは共に60になっても全く老けていない。前例が一応存在することから全くの不自然というわけでは無いが、当然殆どの老婆さんは普通に老けてる(そして二人もなにかあった未来の方では共にしっかり老けてる)ことを考えると、その老けるか否かの分岐路は一体何処にあるのか気になるところだ。或いはこれもまた何かの伏線か……?
関連タグ
何かあった未来:元ネタ、ただし殆どぼっち・ざ・ろっく!のタグと化してる。
大人化:正確に言えば最年少のルフィでも19歳なので「中年化」である。