概要
特撮ヒーローが用いるアイテムの奇抜な音声(奇妙な仕様)に対する疑問を一言で解決する魔法の言葉。汎用性が非常に高く、鎧武放送終了後もユーザーがライダーシリーズを話題にする際にたびたび用いられる。
とは言え鎧武放送中に頻繁に使われていたことは間違いないため、本記事では鎧武内での用法を中心に解説する。
事の発端
アーマードライダーの変身者達は、戦極ドライバーにロックシードをセットし、ベルトの右側に設置されているカッティングブレードと呼ばれる小刀状のパーツでロックシードを開くことによってアーマードライダーへと変身する。
その際に、「花道・オンステージ!!」や「ナイト・オブ・スピアァー!」などの実に個性的な名乗り音が流れる。当然この名乗り音は一体なんなのだろうと気になっていた視聴者も多かった。
音声が特徴的な平成二期のベルトでも、オーズドライバー、ウィザードライバーといった黙ると死ぬベルトに近い個性的な音声であり、先輩にあたるそれらは、それぞれ、「人間(より正確には変身者)には歌に聞こえる」、「呪文の詠唱を符丁化、短縮したものを代行」というそれらしい説明もある。
そのため、どのような説明ができるかと考える視聴者もいた。
そして、第15話「ベルトを開発した男」にて衝撃的な事実が明かされた…。
第15話「ベルトを開発した男」より
戦極「私は戦極凌馬。君達が使った戦極ドライバーの設計者だ」
紘汰「え?じゃあ、『花道・オンステージ』ってのは…」
戒斗「『ナイト・オブ・スピアー』ってのは…」
戦極「私の趣味だ。いいだろう?」ニコッ♪
多くの視聴者が気になっていた戦極ドライバーの名乗り音の正体は、全て戦極の趣味である。
このような重要(?)な事実をこれ以上ないくらいに爽やかな笑顔で答え、更には、ゲネシスドライバーの後継ベルトのデザインを見せてはしゃぐ彼は、これまで戦極凌馬=冷徹な科学者というイメージを抱いていた視聴者達に、「自分の趣味で変身する際の名乗り音を決める」というそれまで抱いていたイメージを覆す子供のような一面を見せた。これに思わずギャップ萌えを感じた視聴者もいた…らしい。
一方で、そのような子供らしい一面が、彼の底知れなさや狂気を匂わせたととらえる視聴者もいた。
少なくとも、多くの視聴者に「戦極凌馬」というキャラクターを印象付けた台詞と言える。
また、この一件で鳴っている音声はそれまでのライダーの音声の機械的な読み上げ、何らかの理由がついた音声とは違い、正真正銘、彼の趣味だけのもので、意味がない音声であることが判明した。
恐らくどこかの腕のみの鳥怪人の言っていたようにいちいち気にしたらいけないのだろう。
というかそもそも、 戦極ドライバーとでかでかと自分の名字をドライバーに入れている点であれなのだが、誰も突っ込んでいない。
後の彼の台詞、「私の才能と研究こそが唯一価値のあるもの、この世界の真理なんだ!」を始めとして、自分の才能に自信を持っている、ナルシストのような一面があると思われる発言があり、そこから考えると、この音声は彼の自己顕示の表れなのかもしれない。
これも私の趣味だ。
戦極凌馬自身が変身する仮面ライダーデュークの基本形態であるレモンエナジーアームズの名乗り音は「ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイッ!」という戦極のイメージに合わない熱血風なものとなっている。新世代ライダーの使用するエナジーロックシードの中で名乗り音が入っているのもこのレモンエナジーロックシード(及び劇場版に登場するマツボックリエナジーロックシード)のみ。恐らくこれらも全て彼の趣味である。「どんな趣味しているんだ」とかは言ってはいけない。
そして戦極凌馬が主役を務める鎧武外伝第2弾の「デューク」編に登場の仮面ライダーデューク レモンアームズも、以上の例に漏れず彼の趣味が爆発しており……。
凌馬以外にも
後に劇中でDJサガラが造り出したカチドキロックシード、ロシュオが造り出した極ロックシードも使用する際にはこれらと似たような音声が流れるようになっている。
まぁ「人間の使うあのツール(ロックシード)はそういった音声がなるモノである」と前例に則っただけかも知れないが。
MOVIE大戦フルスロットルでは始まりの女である高司舞がやたら鎧武風に気合入った音声のドライブロックシードと編笠をかぶるシフトフルーツを生成している。
舞さん、これはあなたの趣味ですか?
そして……
次回作にあたる仮面ライダードライブにおいても、「ハンドルの付いた剣」「自動車のドア状の物体が付いた銃」などの珍妙なアイテムが登場。
これらのアイテムを開発した沢神りんなや、それらを「ハンドル剣」「ドア銃」と命名した主人公・泊進ノ介に対して「私の趣味だ」感を強く感じ、話題にするユーザーが多く出た。
その後はそこまで自己主張の強いベルトや武器自体はあまり出なかったものの、異様な存在感を放つ開発者自身が話題になったがゆえに、その開発物も「私の趣味だ」と言われる事例もあった。
それは元号が変わっても
時は流れ、令和ライダー3作目にあたる『仮面ライダーリバイス』。
ライダーシステムの開発者ジョージ・狩崎が第1話から登場するが、彼はなんと仮面ライダーシリーズの大ファンという常識破りのキャラクターであり、特に敬愛する平成ライダーの意匠やキーワードを変身音声に組み込むというプロフェッサー以上に自分の趣味に走りまくっている設定が公開されている…。
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カッコイイからだ:似たような理由
外部リンク
私の趣味だ(ニコニコ大百科):奇抜なセンスの他のライダーに関しても解説がある記事