「俺、変身したいんだ。もっと強くて何でもできる自分に…!」
「ここからは俺のステージだ!」
演:佐野岳
変身する仮面ライダー
概要
1993年1月30日生まれ。20歳→21歳。両親は既に他界しており、姉の晶に育てられてきた。
かつてはダンスチーム「鎧武」のメンバーだったが、晶を安心させたいとの思いからチームを抜け、複数のアルバイトを掛け持ちする生活を送っていた。
お人好しで人を信じやすい性格(戒斗に「他人を信用しすぎている」と言われるレベル)で心優しく面倒見が良く、困っている人を見ればすぐ助けに行く。困っている相手がたとえ死者であってもそれは変わらず、それが切なる願いであるならば協力を惜しまない。
落ち込みやすい部分もあるが、戦いとなると強気な一面もみせる。一方で、他人を助けたいとは思っていても実際には自分の事で精一杯なことも多い自分に複雑な思いを抱いている部分があり、人間的な意味での「変身」に憧れを抱いている。敵対してきているチームでも共闘となればさほどわだかまりもなく割り切って付き合え、彼らを気遣える面もある。しかし、状況や周りに流されやすく、良くも悪くも一貫している駆紋戒斗とは対照的に目的や心情が変化しやすい。脚本の虚淵玄氏自身もやや問題のある人物として彼を描いてると言及している。
後述のように戦極ドライバーとロックシードを入手した直後は(紘汰の思っていたものとはかなり意味が異なるが)ついに「変身」できたことを喜び、自分の部屋で夢中で変身ポーズを考えていた。さらに喜びのあまり自分の部屋やアルバイト先で不用意に変身を行ったり、新しいロックシードを入手すると誰もいない場所で試しに使用してみるなど、ややお調子者の一面も。
演じる佐野氏は図々しい、人懐っこい、情熱と表現している。
湊耀子や凰蓮・ピエール・アルフォンゾなどには及ばないものの生身でもそれなりの戦闘力と高い身体能力を有しており、演じる佐野氏も運動能力が高いため、生身のアクションシーンなどもスタントなしで演じている。
活躍
チーム鎧武のリーダー角居裕也から「面白いものを入手したから見せたい」との連絡を受けて待ち合わせ場所に行ったが裕也はおらず、そこに開いていた入り口から異世界であるヘルヘイムの森に入り込んでしまう。
そこでビャッコインベスに襲われ、裕也が落とした戦極ドライバーと異世界内で入手したロックシードを使うことで仮面ライダー鎧武の変身者となる。
案外早く馴染んだ前々作や初回までに能力を極めて無双していた前作とは違い、変身直後には戸惑い、手探りとも言える状態で戦っていた。
変身能力を得てもすぐには何に使って良いか分からず、姉の前やバイト先でも不用意に変身してみたり試行錯誤が続いた。とりあえずチームに戻ってバイトも辞め、インベスゲームでの賞金稼ぎにのめり込んでは晶に叱られたりもしていた。
しかし、再び訪れたヘルヘイムの森で仮面ライダー斬月に襲撃を受けたことでライダーの力が「ルールに基づいたゲーム」ではなく、「本当の命がけの戦い」の為の力であったことに気づき、一時期はその事に怯えて変身することを躊躇ってしまうが、同じくアーマードライダーとなることを選んだ呉島光実の姿勢などに触れ再び立ち上がり、「チームに自分の力が必要な時には変身して戦う」というスタンスを取り、チームは光実に任せて再び仕事を探している。
凰蓮に対しては、明らかに勝てる相手を一方的にいたぶり、本業だけで満足しないで若者達にちょっかいを出す点に関しては不愉快に思っており、戦闘中に彼に説教をしたこともある。
ヘルヘイムから強力なインベスが沢芽市に現れていることを知り、自分たちで解決しようとし、光実とともに新たな「ゲーム」をアーマードライダーやシドに持ちかけて森の秘密を探ろうと試み、第11話ではユグドラシルの作業員に化けて森の中の同社の作業ブースに潜入するが、そこで同社の社員たちがアーマードライダーたちを「モルモット」呼ばわりし、インベスゲームも仕組まれたものであったことを知って憤慨するが、直後に大勢のインベスによる襲撃が発生し先刻の暴言も忘れて自身に助けを求める社員たち(※社員たちは紘汰が変装して彼等の話を盗み聞きしていたことを知らなかったのだが)に怒りと呆れを感じつつも戦い、彼らを助けている。帰還後、シドには「あんたらの思い通りにはならない」と怒りを露にした。
ユグドラシルから監視されていることを危惧する光実からはその後の変身を反対されるも、インベスに襲われる人々を見過ごしておけず変身するなど、徐々にその力を「人々を救うため」に使おうとした。しかし第13話で初瀬亮二のインベス化を目の当たりにし、第14話では諦めきれず彼を救おうとするが果たせず、ラットの負傷を招いてしまう。さらに目の前で初瀬が変化したヘキジャインベスは倒され、ユグドラシルに捕われてしまう。
その後も次々とユグドラシル幹部からその目的を明かされ、目的のために多くの人の犠牲を厭わない彼らの姿勢にさらなる怒りを募らせるも、第22話にて再びユグドラシルタワーに乗り込んだ際、自身が最初に倒したインベスが裕也であった事実を呉島貴虎から突きつけられ、友人を手にかけてしまったショックから暫くは落ち込んでいたものの、DJサガラに「希望の対価に犠牲を要求する世界をぶっ壊せ」と諭されたことで奮起、カチドキロックシードを受け取りユグドラシルタワーに突撃、黒影トルーパーたちや斬月・真と戦いタワーのスカラーシステムを破壊した。
サガラから特に口止めもされていたわけでもなく光実の正体も知らないため、普通に得た情報やカチドキロックシードの入手経路を彼に喋ってしまったことで、図らずも自身の気づかないところでユグドラシル社内に亀裂を入れる結果となった。
その後、オーバーロードインベスに接触を試みるが、相手側に意思疎通するつもりが無く失敗。
戦況や風評被害などもあり長らく無職のままで家庭の家計もそろそろ苦しくなり始めた矢先、阪東清治郎の好意で「ドルーパーズ」のアルバイトをさせてもらうことになった。
また第27話で貴虎と和解し彼が味方になったと喜ぶも、彼と光実が兄弟であることまでは特に知らされず、斬月・真が光実に入れかわったこともまだ気づいていなかったため戒斗から暗に忠告を受ける。
そして第29話にて沢芽市へと侵入し、力に溺れ殺戮を楽しむデェムシュの姿を垣間見たことで、彼らとの話し合いは不可能と悟り(もっとも相手が相手だったため、別の存在だったならば別の可能性が有ったかもしれない)、カチドキアームズに変身し、あと一歩の所まで追い詰めるが、デェムシュを生け捕りにしたい戦極凌馬の指示を受けたユグドラシルの妨害を受け瀕死の重傷を負ってしまった。
その場は戒斗に助けられ九死に一生を得るが、そんな彼の前にDJサガラが現れる。「何がオーバーロードインベスが希望だ!!」と彼に詰め寄るも、一蹴され、逆に言葉巧みにオーバーロードインベスと同じくらいの力を求めるように誘導され掛ける。
しかしその場にいた舞がそれを見抜き、止めに入るものの、既に運命の輪は後戻りできない位に進んでおり、サガラが何か腹に一物を抱えている事を悟りながらも、みんなを護りたい力を得んが為に、彼の誘いにあえて乗り、極ロックシードを入手し、そのオーバーロードに匹敵する力をもってして暴走するデェムシュを撃破した。
第33話で阪東清治郎の経営する「ドルーパーズ」で食事をとっているシーンで、「カレーの味が薄い」と言い、同時に食欲が沸かないと彼が作ってくれたカレーを残してしまう。
このシーンから味覚や身体に影響が見られることが判明し、似たような前例の存在もあって極アームズの力を手にした後遺症ではないかと視聴者からは囁かれた。
第40話ではレデュエと対峙した際にインベス化する自身のヴィジョンを見せられ苦悩するも、それでも「自身の信じる希望の為に」他人を救いたいという決意を固めてそれを振り払い術を脱する。この時、足下からヘルヘイムの植物の蔓を半ば無意識に展開させており肉体のオーバーロード化が進んでいる。
第41話では元の世界に戻された舞と入れ違う形でロシュオの元に辿り着き彼と対決するも、圧倒的な力の前に打ちのめされカチドキロックシードを破壊されてしまう。しかし直後に身勝手な理由で彼を殺害したレデュエに怒り自分の手でロックシードを復活させる能力(この時サガラと同じく一度多面体を経由させ作り直している)を発揮し、極アームズの力を以て倒した。
第43話では、ヨモツヘグリアームズを使い変身した光実と戦い、わざと光実の攻撃を受けることでヨモツヘグリロックシードをドライバーから引きはがし、変身を解除させた上でロックシードを破壊した。
光実のこれまでの行為を許すも、先述の攻撃を受けたことが致命傷となり、意識不明の重傷を負うこととなったが、一命は取りとめており、リカらにガレージに連れて来られて息を吹きかえした。
意識を失っている間に「始まりの女」と化した舞に精神の世界で遭遇し、戒斗の暴走を知って戦いに出るも不利な状況に陥り、ザックの忠告もあり一時撤退。
第45話では他の皆にも既に人間ではなくなったことを悟られ、既にヘルヘイムの森の実のみを美味しいと感じる味覚にまで変化してしまっていたことを晶に明かす。その際に「ごめんな姉ちゃん、俺…もう姉ちゃんの手料理、食べられないや…」と謝罪、悲しむ彼女に先に脱出するようにと促し、戒斗との最後の戦いに臨む。
「お前を倒し証明してみせる…只の力だけじゃない、本当の『強さ』を!!」
激闘の末、紘汰は戒斗に勝利した。死に際の戒斗にその強さを問われた際、「守りたいという思い、見捨てないという誓い、それが俺の全てだ」と涙ながらに答えた。
紘汰は戒斗を含む皆を守りたかった。だが、己が理想を果たすためにその戒斗を倒さねばならなかった非情な運命に涙していた。人でなくなるほどの力を得ても、彼は優しさを失わなかったのだ。
なぜ泣くと戒斗に問われ、「それが俺の弱さだとしても、俺は泣きながら進む」と答えた。
弱さを抱えながらも、それを受け入れて前に進もうとする姿勢こそが紘汰の言う本当の強さなのだ。
戒斗もまたそれを認め、「お前は…本当に『強い』」と称えて息を引き取った。
最後の勝利者となった紘汰は、帰還した舞から黄金の果実を手に入れ、「始まりの男」となる。その際、極アームズに似た鎧を身にまとい舞と同様に金髪のオッドアイという神秘的な姿に変化。
そして現れ、地球を作り変えることを迫るサガラに対し、それを拒否。その力を以てインベスやヘルヘイムの植物全てを未開の星へ送り込み、一から世界を創り上げるという全く予想外の選択を突き付けた。全ての元凶に一泡吹かせた後、困難でも確かな未来を確信し舞と共に宇宙へ旅立っていった。
最終回ではコウガネを倒すために一時的に地球に帰還。決着をつけた後は光実に「俺は元気だって伝えといてくれ」と姉への伝言を頼み消えた。
二人のわだかまりが、完全に氷解した瞬間だった…
「俺たちは…いつまでも仲間だぜ…」
人物像
『仮面ライダー鎧武』という作品に登場する主要人物は皆どこかしらに欠点を抱えていることが示唆されており、紘汰もまたその例外ではない。
紘汰の場合、「思慮や配慮が浅いところがあり、短絡的な行動が多い」という面が短所として描かれていた。
特に作品序盤で戦極ドライバーを手に入れた当初は、むやみやたらに変身する、人気を得たことで調子に乗ってアルバイトを辞める、など、その短所が強く描写された。
他人に対する配慮の無さに関しても同様。特に光実との関係においては、光実自身にも問題があったとは言え、見ようによっては「普段は光実に頼り切っておきながら、肝心な場面で彼の忠告を無視する」ような形になってしまい、結果的にそれが光実の暴走を招くことになってしまった。
他にも全体を通してみれば、特に仲間内や姉などに世話を焼かれる行動が目立ち、言ってみれば「身内に甘える」悪癖があった様でもある。(このあたりは、「身内に甘い」悪癖を持つ貴虎とは似た者同士であったと言える)。
ライダーの力を「誰かを守る」ために使い始めるようになって以降も、「力」に対する悩みは持ち続けていたようで、阪東清治郎からは「力そのものに善悪はない」と諭され、終盤で湊からは「力を使いこなせないと意味がない」、「人々を守り終わった後のビジョンがない」とヒーローや力を手にした者ならば、いずれは向きあわなければならない問題点を指摘された。
だが、それらの性質は「お人好しな熱血漢であり、自らの信じる正しさに一直線になれる」という長所に言い換えることができ、貴虎を始め多くの人物が作中で彼の影響を受け、基本は「観客」としてのスタンスを貫く筈のサガラが目を掛けていたほど。
全ての人々の命を救いたいという志が同じながらも、その道を諦める選択をしてしまった貴虎と彼を大きく分けたのはこの「何度絶望に直面しようとも諦めずに道を模索し続けようとする希望の強さ」にある(尤も、一度は闇墜ちした光実に「タチの悪い病原菌」呼ばわりされたが)。
また、プロジェクトアークの真相を知ったことで怒りを露にして単身ユグドラシルに乗り込みそれまで歯が立たなかった斬月・真を相手に善戦する、人々から忌み嫌われる結果になるであろうことを承知の上でオーバーロードとなって全人類を救う決意をする、光実が死を覚悟した上で本気の殺意を向けていると知ってもすべてを許し命がけでやり直すように諭す、等他人のために本気で行動を起こせるという点は終始一貫しており、決してブレない本物の芯の強さを持っている。
上述の通り、戒斗との最終決戦に勝利した直後には「守りたいという思い、見捨てないという誓い、それが俺の全てだ」と語っており、サガラにすら予想できなかった結論を導き出したのは紘汰の愚直なまでのひた向きさあってのことだといえる。
遊び道具の延長でしかなかったアーマードライダーは苦難を乗り越え人々の英雄である仮面ライダーとなったのである。
第5話での「誰かを励まし、勇気を与える力、それが本当の強さだ!」という言葉が葛葉紘汰という漢の生き様を端的に表していると言えるだろう(『SGロックシード9 アーマードライダースペシャル』でも採用された語録である)。
本編以外の動向
仮面ライダーウィザード
本編開始に先駆けて、『仮面ライダーウィザード』の第52・53話に登場している。
52話では仮面ライダーの指輪によって開かれた異空間から助けを呼ぶ声を聞きつけ、躊躇いもせず異空間に飛び込み仮面ライダーの世界へと馳せ参じた。
この時点で所持しているロックシードはオレンジ、パイン、イチゴの3個が確認されており、鎧武TV本編の時系列に当てはめると第5-7話の間に起こった出来事と推測される。
口調も物語初期のものに近い(なお助けを呼ぶ声を聞いた場所が第24話冒頭でジンバーピーチを試していた場所と酷似していることから、この時に起こった出来事ではないかと推測する説もある(服装は一致しないが))。
この時は「取り込み中だった」と言ってすぐに帰っていった。
続く53話で再び登場。
この時「仮面ライダー」の名前を知らなかった事から、少なくとも仮面ライダー大戦より前の出来事である可能性が高い。
自ら「仮面ライダー鎧武」と名乗ったのはこれ以降の作品のみである(小説の時系列表には仮面ライダー大戦の記載が無く、同書では別の世界での出来事とされていたが、ドライブアームズ変身時の紘汰の反応からこれと似た出来事が起こったのだろう)。
一方、この時の鎧武はクウガ~ウィザードが歯が立たなかったアマダムを単独で追い詰めていたことから、始まりの男となった後の鎧武だったのではないか?と言う説もある。
この場合は「仮面ライダー」の呼称の件から見て最終回→ウィザード53話→MOVIE大戦フルスロットル、もしくは口調およびオレンジアームズであることから平成ジェネレーションズの前(フルスロットルでドライブのマネをして仮面ライダーと名乗ったことは失念していたと解釈される)とされる。
春休み合体スペシャル
トッキュウ1号ことライトとはヘルヘイムの森に迷い込み、果実を食べようとした所を無双セイバーで威嚇射撃した事から交流が始まり、小難しい事を考えるよりも先に体が動くという性格からか意気投合している。
鳴滝からパスを与えられ、烈車に乗車した際にはチケットくんに「あなたもバカですか?」と煽られており、自身もバカであることを認めている(烈車に乗車できているあたり、イマジネーションはあるらしい)。
なお、本作の出来事は『愛蔵版 仮面ライダー鎧武 超全集』(小学館)では鎧武の歴史に組み込まれているが(第23話の後の話のようである)、小説版での年表には組み込まれておらず、本作限りの設定となっているが、例外的に『3大特撮ヒーローフェスティバル』のライブステージではこの経験を踏まえ、2人が再会したという設定になっている(鎧武側の時系列は極アームズ登場後)。
仮面ライダー大戦
地下鉄新沢芽線内を舞と共に調査していた所、バダンに追われる葵柊少年に遭遇。
それを追って現れた本郷猛/仮面ライダー1号に「お前のようなヒヨッ子をライダーと認めるわけにはいかん!」と厳しい言葉を浴びせられる。
門矢士とドルーパーズで出会い、平成ライダー探しに協力。
柊をバダンの手から守りながら、晴人たちとも合流、考えの違いから対立することになった昭和ライダーたちとバトルを繰り広げることに…。
しかし、そのバトルはバダンの計画を打ち破るために本郷たちが仕組んだ作戦であることを村雨良に明かされると、レジェンドライダーロックシードを触媒に戦極ドライバーでクラックを開き、ヘルヘイムの森に潜伏していた歴代ライダーを一斉に召喚した。
当時の最強戦力であったカチドキアームズを以ってしても倒せなかった仮面ライダーフィフティーン鎧武アームズとの戦いでは1号から授かった昭和15ライダーロックシードで1号アームズへと変身し、撃破。
変身者の葵連とも和解する。
ラストバトルの平成ライダー勝利ENDでは身を投げ出してライダーキックから一輪の花を守った「優しさ」を評価され、本郷に認められた。
本作では「仮面ライダー」の名を聞いてピンと来ない様子を見せる一方(というより1号を知らなかったというのが正確か)、ドルーパーズで食事していた士に対して朧気ながら面識のある様子を見せていた(『ウィザード特別編』の出来事が影響しているかは定かではない)。
本編後
詳細は該当項目及び始まりの男で。
なお、小説版の描写によると超越者になったことで、助けを呼ぶ声を知覚できるようになっており、誰かを守るため、悲しみを止めるために度々地球に赴いている様子。
MOVIE大戦フルスロットル
メガヘクスの来襲によって再び地球へ。
小説仮面ライダー鎧武
狗道供界の暗躍によってまたまた地球へ。
仮面ライダー平成ジェネレーションズ
他のライダーが集結したところにベルトさんを連れて駆けつける。
平成ジェネレーションズFINAL
本作では監督の意向により、人間だったころのキャラをイメージした雰囲気となっている(演者の佐野岳氏は神様になった紘汰のイメージが強かったため、人間の紘汰のイメージを演じるのは苦労したとのこと)。
ファイナルステージ
魔蛇によって記憶と力を奪われてしまい、カビた鎧武の姿となるが、再び集結したアーマードライダーたちの協力を経て記憶が復活。魔蛇を打ち取った。
仮面ライダージオウ
EP10ラスト、及びEP11・EP12に登場。
始まりの男としての紘汰、フリーターとしての紘汰の2人が登場する。こちらではフリーターとしての紘汰の行動について記載。
ジオウでの活躍
- EP11『ジオウ・オン・パレード2018』
アナザー鎧武が誕生している影響で、冒頭に登場した始まりの男とは別に普通のフリーターとしての彼も存在しており、ドルーパーズで働いている様子が描かれている。
- EP12『オレ×オレのステージ2013』
そこに乱入してきたアナザー鎧武と戦うジオウを見て、自身が所持していた鎧武ライドウォッチとコダマスイカアームズを彼に譲渡した。
舞台「仮面ライダー斬月」
物語終盤、とある人物に憑依する形で登場する。
劇場版仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐 DVD&Blu-ray特典オリジナルストーリーブック「Who is Mero?」
紘汰本人は未登場だが、実はある存在に神殺しのターゲット候補として狙われかけていたことが判明した。
余談
上記の通り、アルバイトを複数掛け持ちしていたのだが、インベスゲームで賞金が出るようになると一気にやめてしまうが、その際晶に「誰かの役に立ってこその仕事であり、遊びで稼いだお金は家計にはいらない」と叱られたことで再びアルバイト探しに。
ただ、凰蓮に断られたり、面接に向かう中でインベス退治に手を焼かされたり、ユグドラシルの策略でビートライダーズの印象が悪化したせいでことごとく門前払いを食らってしまうなど、中々アルバイトが決まらなかったが、最終的にドルーパーズに雇ってもらうことができた。
(とはいえ、この間に問題が多々表明されてきた為、それどころの話じゃなくなってきたという点もあるが)。
そのため、最終的な職歴はアルバイト→無職→アルバイト→神である。
結果、3年後の仮面ライダーに倣えば葛葉紘汰神となる。
誰が言ったか、ドラマ「フリーター、家を買う。」に準えて、「フリーター、神になる。」と揶揄される。
ちなみに、名字の「葛葉」の由来は白狐(妖狐)で有名な葛の葉と思われる。
平成ジェネレーションズFINALではどうやらそんな自称“神”と共演する……かと思われていたが、2人が出会った時の化学反応による被害が製作陣に考慮された結果、本作にて両者が出会うことはなかった。
代わりといってはなんだが、(並行世界がエニグマの力で近づいているとはいえ)『エグゼイド』の世界の住人であるはずの彼が『ビルド』の世界に降り立つという恐ろしい能力を見せた(元々ヘルヘイム自体次元を超えた存在ではあり、小説版を読めば並行世界に行き来できるのはわかるのだが…)。
ちなみに、ジェネレーションズFINALで先輩とも共演することが出来た為、彼はこれまで平成二期の主人公たちとは何かしらの形で共演を果たしたことになっている。
ゲスト出演ということで最後に当たる仮面ライダージオウの主人公・常磐ソウゴとも共演した為、「主人公」として置くならば現時点でまだ共演を果たしていない平成二期主人公は仮面ライダーWのフィリップのみとなった(左翔太郎とは仮面ライダー大戦で共演しているので、実質的にはしたと言えなくもない)。
彼の誕生日1月30日は平成仮面ライダー第1作『仮面ライダークウガ』の放送開始日でもあったりする。
鎧武のモチーフであるオレンジの花言葉は「優しさ」、「寛大」、「純粋」となっている。
彼のように友の裏切りを許し、かつては敵だった男とも手を取り合い、目の前で傷付く誰かの為に戦い続けた男にこそ相応しい言葉だと言えるだろう。
『仮面ライダー鎧武』は北欧神話や旧約聖書など各神話体系が設定のベースとなっているが、日本には異界にから橘(ミカンの仲間である果実)を持ち帰り、神として信仰されるようになった田道間守の伝承があり、同じく異界からオレンジロックシードを持ち帰り、やがて神に至った紘汰はある意味で田道間守の伝承をなぞっていると言える。
ちなみに、演者の佐野氏が出演した『地獄先生ぬ〜べ〜』にて「おぉ神よ!私達は禁断の実を食べてしまったのです!」というセリフを発している。おそらく制作陣による中の人ネタ関連の遊び心だろう。
関連タグ
アーマードライダー 仮面ライダーガイム 仮面ライダー鎧武・闇 闇紘汰 始まりの男
ユグドラシル絶対に許さねぇ! お前はもう初瀬じゃねぇ! 聞こえるー! お前なんかただの金メッキだ!
アイム:『舞台仮面ライダー斬月-鎧武外伝-』の登場人物。紘汰を意識したキャラクター。
平成ライダー主人公