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概要編集

有川浩原作の小説。「新しい一日」と「オフィスと仕事」をテーマとしており、母の病気をきっかけに、自堕落なフリーター生活を送っていた主人公が成長していく様と、その家族の再生が描かれる。作者の有川いわく、依頼から原稿の納入まで2か月足らずで書き上げたという。

2010年に二宮和也主演でドラマ化もされた。

主題歌は、西野カナの『君って』と嵐の『果てない空』。


あらすじ編集

大学を卒業して就職したものの、会社に馴染めず3か月ほどで会社を辞めてしまった武誠治は、以後再就職も出来ずにだらだらとフリーター生活を送り、その事が原因で父との口論が絶えず、母はそんな誠治をかばい続けて来た。だが、ある日母がうつ病になってしまい、姉からもだらしのない現状や自身が気づかなかった母親の苦悩を容赦なく指摘され、このままではいけないとようやく考え始める。 当面の目標として、まず就職することと100万円を貯めることを決め、誠治は家族のために一念発起し、バイトに就職活動に母の看病にと奔走する。


登場人物編集

主人公。25歳のフリーター。それなりに名の知れた大学の出だが、就職先が自分に合わないとして親に相談なく3か月で仕事を辞めてしまい、以後申し訳程度にバイトと就職活動を続けていた。

母の病をきっかけに一念発起し、甘えていた自分を自覚して徐々に成長していく。


誠治の母。誠治がまだ幼いうちから近所からのいじめ(嫌がらせ)を受けており、それを家族に感じさせないようにしていた。しかし唯一の理解者であった長女が結婚して家を出たこともあり、ストレスに苛まれうつ病になってしまう。誠治に対しては甘すぎる面がある。


誠治の父。会社では「経理の鬼」と言われて一目置かれている。しかし、誠治の祖父(誠一の父)から「酒で身を滅ぼす」と言われるほど酒癖が悪く、引っ越し直後の町内の親睦会で酔っ払い、さらに余計な事を言ってしまった事が、近所からのいじめの一因となっている。

非常に頑固な性格で、寿美子の病気に関しても最初は「心が弱いから」と認めず、娘からの忠告も突っぱねてしまうが徐々に理解を示し、険悪な関係だった誠治の就職などの相談に乗るようになる。


関連タグ編集

有川浩 二宮和也


ドラゴン、家を買う。:家を買う繋がり。ただし、こちらはドラゴンが家探しをするという作品。


とんねるずのみなさんのおかげでした:企画の1つとして「〇〇、□□を買う」シリーズを行い、バナナマンタカアンドトシといった芸人たちが高額商品を買わされる羽目となった。しかも、タイトル発表に関しても今作のドラマOPをパロディしている。

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