概要
沢芽市で活動するダンスチームの1つ。ダンスのジャンルはジャズダンス。「チーム鎧武」とはライバル関係にある。長い間ダンスチームのランキングでトップを維持していた強豪チームだが、強引なやり方で他チームの場所を奪うことも厭わない等の強硬な姿勢が目立ち、他のチームにインベスゲームをけしかけたり(その際不正を使って勝利する)、弱小チームを買収して優秀なダンサーを引き込む事で力の統一を計るなどの行動が見られた。しかし物語が始まって以降はチーム鎧武の活躍や買収したチームに離反・脱退されたり、バロンがブラーボに敗退するなどを原因にランキングが4位まで下落した。
メンバーは全員赤と黒を基調にした揃いの衣装を纏っている。
本編全般を通じて名前が分かっているのは、戒斗とNo.2のザック、そしてペコの3人のみだが、他にも数人が所属している。ちなみに男性しかいないようだ。
第13話では戒斗を含めて13名が確認できる。
主な動向
本編
第18話でビートライダーズの名誉回復の為に行われた合同ダンスイベントには戒斗の意向もあって当初は不参加を決め込んでいたが、本心では参加を望んでいたザックやペコの為に戒斗がリーダーの座をザックに明け渡し脱退を表明した事で参加を決定。イベントの成功に尽力し、イベントが無事に成功した際は他のチームと一緒に笑顔で喜びを分かち合った。
なお合同イベント以降は他のチームとも仲良くなった様子であり、本編第46話や最終話では他のチームと合同でダンスを踊る姿を見せた。
夏の劇場版
夏の劇場版である『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』では改変された世界にてサッカーチームとして活躍しており、本編では脱退した戒斗がチームに参加している。
なお劇場版とリンクしている(前日譚?)とされ、本編の世界と改変された世界双方の出来事を描いた本編37話では、かつては栄華を誇っていたが現在は負けが続いているサッカーチームとして登場。最初は「チームシャルモン」に大差で敗北するなど低迷が続いていたが、本編の世界からやってきた戒斗の活躍や大物コーチ(実際のプロサッカー選手)による特訓によって再び強豪チームに成長していき、物語終盤では見事シャルモンに勝利しリベンジを果たした。
Vシネマ
本編のVシネマである『鎧武外伝』の「バロン」編にも登場。時系列は合同イベント後~戒斗がデェムシュと対峙する前。とあるフリーステージで踊っていたが、突如としていつもと別人(本当に別人で入れ替わっていた)の戒斗が乱入、彼の普段と違う様子に戸惑いながらもチーム皆でダンスを踊り切った。
ちなみにいつもと違う戒斗に違和感こそ感じていたが、ダンスに巻き込まれる形で参加したチーム鎧武の紘汰や舞を含め、誰も彼が偽物と見抜くことは出来なかった。
「バロン」編終盤では突如とある人物に襲撃されチームメンバー全員が重傷を負わされ、ザックが連れ去られてしまう。
この後ペコから事の次第を聞いた戒斗が「ここからは奴と俺の問題だ」と述べたりザックから仇討ちを懇願された際に即座に承諾した事から、彼がチームを脱退しユグドラシルやヘルヘイムに立ち向かうと決意した後も、彼がチームの事を大切に思っている様子が改めて見られた。
また、TV本編の1年後を舞台にした『鎧武外伝』第2弾の「ナックル」編では、チーム結成秘話が語られた。
仮面ライダージオウ
第11・12話で登場。オリジナルキャストは戒斗のみでザックとペコは未登場。
ダンスチームとして売れ始めた2013年にて、チームバロンを追い出された青年・アスラがタイムジャッカーの一員・スウォルツにアナザーウォッチを埋め込まれた事でアナザー鎧武となり、戒斗を始めとする邪魔者をヘルヘイムの森に転送して排除していった事でチームバロンのリーダーにのし上がった。
一方、ヘルヘイムの森に転送された戒斗は5年間も彷徨い続けており、後に同じように転送されてきた明光院ゲイツと対面する。
結成秘話(鎧武外伝2のネタバレ注意!)
事の始まりは、本編開始前に遡る。当時の沢芽市で一番人気のダンスチームがあった。チームメンバーは全部で6人。その中にはザックやペコ、ペコの実の姉でチームの紅一点であるアザミ、そして後に不良集団『ネオ・バロン』のリーダーとなるシュラもいた。
しかし変化は突然訪れた。いつもの様に踊っていた彼らのダンスに突如として1人の男が乱入した。ザックがその男のダンスの腕を見込んでチームに入らないかと持ちかけると、その男はチームを自分の物にすると言い出し、チームは誰の物でも無いとして反発するザック達にその主張を力で示して見せろと言い出した。その男こそ、駆紋戒斗であった。
そして戒斗との喧嘩の末にチームメンバー全員が倒れ、チームは戒斗がリーダーの現在の形へと移行する事になった。なお、この際戒斗に立ち向かったメンバーは『合格』とされチームへの残留が認められたが、他のメンバーが撃破された後に戒斗の隙を突いて背後から鉄パイプで殴りかかったシュラは『卑怯者』の烙印を押されてチームから追放された。チームの紅一点であるアザミも、本編でのチームバロンに女性がいない事や直接戒斗に立ち向かっていない事からチーム残留を認められなかった模様(本編ではカットされたが、メイキング映像内において戒斗がシュラを追放する際に発した「俺のチームに卑怯者はいらない」という台詞の後にアザミに向かって「女もだ」と言い放つシーンが収録されている)。
また、「チームバロン」と言う名前も戒斗が命名した事が判明した。その名前に込められた意味は、貴族の様に誇り高く生きるべし・己の弱さを自覚して這い上がり天下を取る、の2つ。
その理由は、バロン=男爵は貴族の爵位であるが、その地位は貴族としては最下層である為、そこから這い上がってみせる意図を込め、敢えてこの名前を選んだ(男爵は爵位の1つである「五爵」においては最下位の地位。ちなみに五爵の最高位は公爵=デューク)。
ちなみに余談ではあるが、前述の様にチームに入ったのは戒斗の方が後である為、外伝本編の回想シーンではペコが戒斗にタメ口で話しかけると言う光景が見られた。
そして、テレビ本編第18話にてペコが「自分は踊りたいから一番のチームに入った」と述べているが、この「チーム」は「チームバロン」では無く「アザミたちが所属していたチーム」の事だと思われる。
関連タグ
仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯! 鎧武外伝 ビートライダーズ