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左翔太郎

ひだりしょうたろう

「仮面ライダーW」の主人公の一人。
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「俺は依頼人のために戦う。命がけで…あんたの教えを守る。それを邪魔するのがあんた自身なら…それとも戦う。本物は…俺の胸の中で生きてるあんただけだ!」

「風都は俺の庭だ。安心して待ってな」

「お前が相棒だと思ってくれてるうちは、俺は折れねぇぞ!」

「どうやら切り札は・・・常に俺の所に来るようだぜ・・・変身!」

演:桐山漣(幼少期:嘉数一星、老化状態:名取幸政

概要

本作の主人公の一人。鳴海探偵事務所を営業する私立探偵
相棒のフィリップと一緒に仮面ライダーダブルに、単独で仮面ライダージョーカーに変身する。

正義感が強く心優しい性格。出身地である風都を愛しており、上記のように「俺の庭」と言う程街を知り尽くしているらしい。「街を泣かせる者」である犯罪者を許さず(ただし彼の方針は後述の通りあくまで「罪を憎んで人を憎まず」である)、「街の涙を止める」ために日々奔走している。
本棚にはレイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」をはじめとしたハードボイルド小説がズラリと並んでおり、古典的なハードボイルドスタイルの探偵に憧れている。しかしそれらしい振る舞いはしてみるものの、行動が空回りしたり、キザな決め台詞が聞き流されることがしばしば。だがその良くも悪くもハードボイルドになりきれない情にもろく熱血的な姿勢は、フィリップなどには親愛の情を持って「ハーフボイルド(半熟たまご)」とからかわれている。
その人格形成には師匠である鳴海荘吉が大きな影響を与えており、彼をおやっさんと慕い、時に荘吉の言葉を引用し発言することもある。

「地球の本棚」にアクセスできる相棒はもとより、フィリップの検索が行き詰まった時に思いがけぬキーワードを発したり、スリッパでのダウジングなど妙に器用なことができる亜樹子、精神干渉型のドーパントに耐性をもつ照井竜などと違って特殊な技能は一切持っていないが、その熱い正義感と信念故に状況を打開する鍵としての力を持ち、自他共に「切り札」と称される。

ちなみに関わった事件が終結した際には英文タイプライターで報告書を作って事件を振り返るのが彼の毎度のお決まりになっているが、その文面は英語ではなく日本語ローマ字打ちである
(もっとも日本語のローマ字手記という物は存在する。石川啄木など明治文豪の一部には容易に読まれないように当時の日本では普及してなかったローマ字で日記を書いていた。しかし現代に生きる翔太郎の場合周囲にいる人間はおそらく普通に読めるので明らかにカッコつけである)
……彼のハードボイルド志向のひとつではあるが、これもある意味ハーフボイルド呼ばわりされる原因の一端かもしれない。
ちなみに小説「Zを継ぐ者」でのフィリップの独白(地の文)によれば、これは生前の鳴海壮吉が多言語を織り交ぜた暗号としてガイアメモリに関する情報を記録していたのを見て、その意図と方法を誤解して真似たのが始まり。現在ではフィリップの推理と説明によってそれも理解しているが、翔太郎の私的な記録として続けているのである。なお、依頼人に提出する正式な報告書は鳴海亜樹子所長が通常のワープロで製作し提出しているとのこと。

また上述の荘吉からの薫陶の一環として、「探偵(および仮面ライダースカル)・鳴海荘吉」のトレードマークであった「帽子」というものには彼なりのこだわりを持っており、事務所の壁際のクロークには翔太郎が気に入って買った帽子がいくつもかかっている。お気に入りはご当地・風都の服飾ブランド「WIND SCALE」の帽子。
こうした帽子へのこだわりは荘吉の「帽子は『一人前の男』の証だ、半人前にはまだ早い」「帽子の似合う男になれ」というまだ見習いだった頃の教えから来ており、「Zを継ぐ者」事件冒頭で、翔太郎に代わって事件捜査に出向くと言い出したフィリップが帽子をかぶって事務所を出る際、重篤な風邪にも関わらずカンカンに怒って苦情をわめき散らしている。

また、探偵事務所のコーヒーメーカーは荘吉がいた時代からの「自挽きしたコーヒー豆で淹れる」ものを使い続けているが、事務所に寄り付くようになった照井竜が淹れるコーヒーが「荘吉の好んでいたのと同じ豆で、自分が淹れるコーヒーより美味い」ことが不服らしく、陰でこっそり美味しく淹れる練習をしているとのこと(「Zを継ぐ者」より)。

探偵業はオーソドックスに「足で調べるタイプ」で、地道な聞き込み調査を中心に行う。
洞察力はかなり鋭い方で、フィリップの情報と併せ犯人を見破ることも多かった。
また非常に身体能力が高く、腕っ節も強い。

本編以降の劇場作品等に翔太郎が登場する場合は当然フィリップも共に登場するが、『仮面ライダー大戦』のみフィリップは登場せず翔太郎のみが登場する(ただし直接登場しないだけで、最終決戦ではきちんとダブルに変身している)。

来歴

小さい頃にスパイダー・ドーパントと戦う荘吉を目にし、探偵業に憧れる。学生時代はヤンキーでよく刃野刑事とひと悶着起こしていたらしいが、最終学歴及びいつ探偵を始めたかは不明。というか作中の主要人物では亜樹子以外年齢すら明らかになっていない(ちなみに演じた桐山漣は当時24歳)。

……というのが映像作品での話で、「Zを継ぐ者」によれば、鳴海壮吉に憧れてからすぐ弟子入りを志願し、粘り強い交渉の結果高校卒業を機に念願叶って弟子入りを認められたとの事。また、ヤンキー時代は「町の自警団」を気取っていたらしい。それでも年齢は不明。

容姿

ハネ毛の茶髪でソフト帽がトレードマーク。
このソフト帽は鳴海荘吉のトレードマークでもあり彼にとっては特別なもの。
TV版では黒のベストにスラックス姿でいることが多く、本編終了から数年後の「仮面ライダー大戦」では白スーツ姿だった(最後の方はいつもの衣装である)。

さあ!


もちろん誰の影響なのかは書く必要もあるまい。

特技

上述の紹介文中で「他のメンバーと比べ、特異な技能は一切ない」と語られてはいるが、それでも彼なりに長い探偵稼業を送ってきた中で、技能とはまた違う(彼独自の気性によるところも大きいが)他者の本質や心の深層の気性(動機段階の『何を考えているか』ではなくその動機の大本である『どんな思いの元に動いているか』と呼ぶべきか)を察知する「人間力」のセンスには大きく長けており、フィリップや亜樹子や照井ですら察することのできなかった事件関係者および犯人の『本心』にたどり着き、事件の本当の真相を解明して見せたことも少なくない。
荘吉に叩き込まれた探偵業の心得と、自身のあからさまに『この容疑者がクロだ』と思えてしまう事が発生した状況下でも、そこまでだけで当該人物についての洞察を思考停止したりしない『罪を憎んで人を憎まず』の気性が育んだこの翔太郎独自の人間観察センス(事務所の仲間から言わせれば『ハーフボイルドゆえの強み』)は、調査対象の情報を徹底的かつ冷静に収集・分析するフィリップの強みとあわせ、事務所の事件捜査の両輪となっている。

また、こうしたセンスおよび荘吉の薫陶の一つ『捜査の際は、調べる相手の気持ちになって捜査する』という心得は、亜樹子の事務所所長就任後に事務所の収入を大きく立て直した『ペット探し』でも遺憾なく発揮されており、その際はその動物の気持ちになりきって(猫の場合、探す猫の形態模写や声真似をしながら…)探すという、警察官に見られて職質されたこともある奇行で行っており(事務所の経営が潤っているということは、この手法でなんだかんだペットがちゃんと見つかっていると言うわけで…)、上述のようなハードボイルド趣味の(=人間相手のカッコイイ捜査がしたい)翔太郎としては不本意ながらも、『猫探しにかけては事務所の中でも一番上手い』と言われている(風都探偵より)。

知人こそ多いものの、フィリップや亜樹子、照井らの家族が劇中で重要人物として登場する中翔太郎の家族は全く登場していない。来歴の項と合わせ、謎が多いキャラクターである。

余談

ライダーの主人公としてはありそうでなかった私立探偵である。
(ライダー以外でなら快傑ズバット早川健がいる)

作品自体もそうだが、『探偵物語』で松田優作が演じた工藤俊作に対するオマージュが盛り込まれたキャラクターで、やたら突っかかってくる若手刑事との掛け合いなどは工藤ちゃんそのもの。コーヒーを吹き出すシーンまで再現したことがある。
Vシネマではとうとう完全に工藤ちゃんな色合いのスーツ姿を披露した。

また、事務所で彼が使っているデスクは『探偵物語』で実際に工藤の事務所に置かれていたものだという。


関連イラスト

ハードボイルド探偵
【イメレス】ぽっぽこ半熟



関連タグ

仮面ライダーW 仮面ライダーダブル 仮面ライダージョーカー
ハーフボイルド 鳴海探偵事務所

関連人物

鳴海荘吉…少年時代から憧れていた、探偵業の師匠。「おやっさん」と呼んで慕っていた。
フィリップ鳴海亜樹子ときめ…鳴海探偵事務所の仲間。ときめはTV本編終了後の新シリーズ漫画風都探偵から参入。
照井竜刃野幹夫真倉俊…風都警察署の「超常犯罪捜査課」の面々。ドーパントがらみの事件でたびたび協力している。
ウォッチャマンサンタちゃんクイーン&エリザベス…探偵事務所が懇意にしている街の協力者で、有力な情報源。通称「風都イレギュラーズ」。
園咲霧彦…敵同士であるものの、同じ風都を愛した者として心を通い合わせた男。
火野映司…仮面ライダーとしての後輩。劇場版「運命のガイアメモリ」「MOVIE大戦CORE」「MOVIE大戦MEGAMAX」の3作にわたって共闘しており、他シリーズのライダーの中では付き合いがそれなりに長い。「ライダーは助け合いでしょ」
如月弦太朗…仮面ライダーとしての後輩。MEGAMAXで共闘。お互い根がシンプルで熱血系であることや身近の親愛なる存在のために戦う(翔太郎は「街を泣かす奴は許せない」、弦太朗は「ダチを泣かす奴は許せない」)点で意気投合し、フィリップにも「似たもの同士」と評された。

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