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罪を憎んで人を憎まず

つみをにくんでひとをにくまず

孔子の教え。「人が犯した罪は憎むべきであるが、その罪を犯した人を憎んではいけない」という意味。
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概要

孔子の教え。
「人が犯した罪は憎むべきであるが、その罪を犯した人を憎んではいけない」、
「犯した罪は憎むべきだが、その人が罪を犯すまでには何か事情があったのだろうから、罪を犯した人そのものまで憎んではいけない」という意味。

他者への思いやりや配慮、思慮分別、寛容性の大切さを説いているともいえる。

罪に対する「罰」や「罪」そのものに対する問いというのは、古今東西問わず、古代から現代まで続く永遠のテーマでもある。
(ギリシャ神話(ギリシャ悲劇)の「オイディプス王」や「アンティゴネ」、アラビアンナイトの「シャフリヤール王」、荀子「性悪説」・孟子「性善説」、「竹取物語」など)

近年ではこうした要素を取り入れたドラマアニメ映画などが多く見られる。

現実の裁判においても情状酌量という考え方が存在し、法的責任・道義的責任・社会的責任などがある。
法的には無罪であっても、道義的に許されないこともあれば(「事後法」等)、その逆もある(不可抗力や偶然によるもの等)。
英語圏でも「Crim」(=法律的な罪(犯罪))と「Sin」(=道義・道徳・宗教的な罪)で区別されている。
(例:哀しき悪役)

補足

『孔叢子』刑論にある孔子の言葉「古之聴訟者、悪其意、不悪其人(昔の裁判所では訴訟を取り裁くとき、罪人の心情は憎んだが人そのものは憎まなかったの意味)」から。

  • 罪=「つみ」と読み、道徳、宗教、法律上で、やってはいけない悪い行い。

  • 憎む=「にくむ」と読み、いやだと思い嫌いになる。にくいと思い害を与えたくなる。「悪む」とも書く。
  • 犯す=「おかす」と読み、法律などのきまりをやぶる。
  • 事情=「じじょう」と読み、ある出来事などが、そのような結果となった理由や因果関係。

聖書(ヨハネ福音書8章)にも「罪を憎んでも人を憎まず」という言葉があり、孔子の「罪を憎んで人を憎まず」と同じ意味と解釈される。

関連タグ

類義語

清濁併せ呑む / 隣人を愛せよ / 情状酌量 / 哀しき悪役
寛容 / 共生 / 仲直り / 水に流す / 性善説

対義語

勧善懲悪 / 差別 / 偏見 / 不寛容 / ステレオタイプ / 性悪説

関連キャラクター

大巨神タイムボカンシリーズ第五弾ヤットデタマンに登場する自律制御型巨大ロボで、この教えを座右の銘として行動するが…?

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