あらすじ
ある日、ビートライダーズの1つチーム鎧武のメンバーだった葛葉紘汰はとあるビルの屋上から遠く離れた街が謎の光に包まれるのを目撃。ただ事ではないと感じたことで単身調査に向かう。
同じころ、指輪の魔法使い・操真晴人はある人物の絶望から生まれた怪人“ファントム”を撃破し、被害者の心情世界・アンダーワールドから帰還するも被害者と同行していた筈の奈良瞬平の姿がない事に気づいた矢先、謎の使い魔に襲撃されてウィザードリングを殆ど奪われてしまう。そしてかつて倒したはずのフェニックスの襲撃を受けるが駆けつけた紘汰の加勢でなんとかその場を凌ぎきる。
その後、街で瞬平たちと合流するが話の食い違いとデジャヴを思わせる出来事で自分たちが過去の世界に迷い込んだことに気づくのだった。
同じ頃、風都の大学で行われる宇宙開発講義に参加する為に訪れていた如月弦太朗、歌星賢吾、城島ユウキの3人の仮面ライダー部員たちは風都タワーの見学中、遠く離れている筈の新・天ノ川学園高校が街中に突然出現するのを目撃する。
慌てて現場に向かうも空間を隔つ見えない壁に阻まれて進入できずに途方に暮れた所、フィリップが現れ、左翔太郎が既に学園内にいる事と街に怪人が現れた事を知らされ騒然となる。そこで内部の異変は翔太郎に任せ、弦太朗らは刑事の照井竜と共に怪人の対処に向かう事に…。
その頃、学園内に閉じ込められた翔太郎はライダー部の面々と、偶然レポート提出に学園へ訪れていた朔田流星と合流し、外への通信手段を模索するが、全滅した筈の“ホロスコープス”たち率いる超進化生命体“ゾディアーツ”に襲撃されていた。
各地で様々な怪事件が起きるその裏で、夢見町では最凶最悪の王が目覚めようとしていた…。
概要
ライダージェネレーションシリーズの発売後、バンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドー3DS用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
前作が昭和、ネオ、平成ライダーのほぼ全て(50人)が使用出来たのに対し、今作では『W』~『ウィザード』に登場した全ライダー(ただしエターナルなどのVシネや映画限定ライダーは除く)と販売当時に放映していた仮面ライダー鎧武の主人公、鎧武までの平成二期ライダーのみがプレイアブルキャラとして登場している。
また、自由に操作キャラが選べた前作とは違って本作ではW』〜『ウィザード』の章ごとに決められたプレイキャラでそれぞれの劇中のものがたちの世界を移動しながら突如として起きた怪異の原因を調べて謎を解明して行くというストーリー構成となっている。
なお、時系列的には晴人がグレムリンの事を把握している事やレギオンとの戦いが二度目であるようなことを仄めかすシーンがある事から、少なくともウィザートの31話から分岐した世界、映画『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』の後日談的位置にあると推測されるが、詳細は不明(MOVIE大戦MEGA MAXの後日談であることは確か。その為、一部では仮面ライダーOOOの完結編と見なしているファンもいる模様)。
ちなみに、今作はADVではあるが、RPGのようなエンカウント式の戦闘モード様式となっており、戦闘モードは『テイルズシリーズ』の携帯機向けタイトルなどを手掛けるセブンスコードが係っている関係からなのか、『テイルズシリーズ』と同様のものとなっている。
登場キャラ
仮面ライダー(プレイキャラ)
仮面ライダー鎧武兼(一応)本作の主人公……なのだがオマケ感が強く、あまり目立ってはいないのが実情。
彼が沢芽市の上空から遠く離れた街(面影堂がある鳥居坂付近)を目撃し、現場へと急行して過去の世界に迷い込んだことが事件の始まりとなった。
キャラクターが定まっていなかったのか決めポーズはウィザード特別編や本編のようなアームズウェポンを使ったものではなく、歌舞伎の見栄のそれである。
メタ的に言うと仮面ライダーのゲームは放送開始前からの開発が基本で参考資料は企画書くらいしかなく、本編での扱いは劇場版での顔見せみたいな立場である(実際本作は鎧武の放送から二ヶ月経たずに発売されている)。
仮面ライダーウィザードの主人公にして、魔力を持つ人間の絶望から生み出される怪物“ファントム”と戦う希望の魔法使い。
とあるファントムに襲われた一般人のアンダーワールドでの戦いを終えて戻って来たが、何者かの陰謀により過去の鳥井坂に飛ばされてしまった。
仮面ライダーウィザードに登場するアーキタイプの魔法使い。
本作に登場する彼は“過去の世界”の攻介であるため、晴人の事を知らないがなんやかんやで彼らに協力する事になる。
天ノ川学園高校・宇宙仮面ライダー部の部員にして仮面ライダーフォーゼの主人公。
我望率いる超進化生命体“ゾディアーツ”の集団・ホロスコープス壊滅後に風都大学の宇宙開発の特別講義を受けるために風都に向かうが、天ノ川学園が空間ごと街に現れた事態とフィリップから新種の怪人が現れたことを知らされ、再び戦いへ赴くことになる。
仮面ライダーフォーゼに登場するもう一人の仮面ライダーで昴星学園の生徒で元“反ゾディアーツ同盟”のメンバー。
本作ではレポート提出のために新・天ノ川学園に訪れた際に異変に巻き込まれ、再び戦いの渦に巻き込まれる事になった。
約800年前に錬金術によって生み出された怪物・グリード達から人々を護るために戦った仮面ライダーオーズ>の主人公。
全ての戦いを終え、更にその後に起きた財団Xの陰謀を打ち砕いた後、“グリード”の1人にして彼の最愛の友であるアンクを蘇らせる為に海外で古代文明を調査していたが……
今回の物語の中核の担う人物でもあり、人によっては彼こそが本作の真の主人公と言う人も。
仮面ライダーオーズに登場するもう一人の仮面ライダーにして各地を流離う戦う医者。
本来は仮面ライダーバース・プロトタイプになって戦うのだが、後藤慎太郎が海外出張で不在だったため事件解決のための臨時雇用という形で鴻上ファウンデーションに雇われ登場する事となった。
仮面ライダーWの主人公。ミュージアムの脅威が去った後も続くドーパントの脅威から街を護る戦士・二人で一人の仮面ライダーWに変身するハーフボイルド。
異変が起きた天ノ川学園に向かうが、その直後に空間断裂で閉じ込められてしまい、一時的にロストドライバーを使って仮面ライダージョーカーに変身。学園に取り残された生徒たちを護るために戦う。
フィリップ/仮面ライダーW
仮面ライダーWのもう一人の主人公。風都を影で守る戦士・仮面ライダーWの片割れである少年。
異変が起きた天ノ川学園の調査のために翔太郎と別行動を取っていたが空間断裂で分断されてしまい、一時Wへの変身が不可能となってしまったため、同じく異変を察知した宇宙仮面ライダー部とそれぞれ行動を共にすることになる。
仮面ライダーWに登場するもう一人の仮面ライダー。風都警察署「超常犯罪捜査課」所属の警視。
風都で起きた異変の調査のために一時的に変身不可能になり、戦えないフィリップに代わり急遽弦太朗たちとコンビを組むことになった。
サブキャラ
仮面ライダーウィーザードより
“はんぐり〜”店長
仮面ライダーフォーゼ(宇宙仮面ライダー部員)より
仮面ライダーOOOより
仮面ライダーWより
敵怪人
※○は本作初参戦。
□は戦闘員。
△は初参戦となる中ボスクラスの怪人。
グール○□
ケットシー△○
レギオン△○
ワータイガー△○
本作オリジナル
※名称は仮称
ラスト電気ウナギカンドロイド(あるいはラストバッタカンドロイド)○
先代オーズ(タトバコンボ)
本作の黒幕。何者かの手により現代に復活した800年前の王。
その正体は…
本作のラスボス。
先代オーズ(タトバコンボ)が全ラストメダルを吸収して誕生したメダルの器暴走形態。