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サモンライド!

かめんらいだーをつかうひつようせいがまったくない

バンダイナムコゲームスのプレイステーション3、WiiU用ゲームソフト。正式名称は『仮面ライダー サモンライド!』。
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概要編集

2014年12月4日に発売された、バンダイナムコゲームスによる平成ライダーを題材としたPS3・WiiU専用3Dアクションゲーム。当時最新作だった『仮面ライダードライブ』まで登場する。モーションやグラフィック、システムなどは「バトライド・ウォー」をモデルにしている。

最大の特徴はフィギュアと連動していることで、ゲームに付属する「ライドゲート」にライダーキックを放つ体勢の「ライドフィギュア」を置けばそのライダー召喚できる。


2014年クソゲーオブザイヤー大賞(据置機部門)を受賞してしまった←(ここ重要)

本作の総指揮はクライマックスヒーローズシリーズのプロデューサーも務めた事で悪名高いサタケイド氏。


あらすじ編集

敗れた怪人ライダーたちの残留思念が集う異世界「クリスタルワールド」。闇の怨念の集合体たる大怪人「ギガスタル」によりクリスタルワールドは蹂躙され、蘇った怪人たちにより住人達は疎開生活を余儀なくされていた。

異世界から飛ばされた仮面ライダーは、クリスタルワールドを解放すべく怪人たちに立ち向かっていく……。


登場人物編集

クリスタルワールドの住人編集

水の世界の女王。なんと御年1990歳だがその種族の中では若い部類らしい。仮面ライダー的には、あの種族あの種族等から見れば確かに若いかもしれない。

名前はトレーナーからと思われ、ライダーたちのスキルツリー育成を行う。

風の世界の妖精。お転婆なボクッ娘。司会進行役。

火の世界の霊鳥。ワシじゃなくてフクロウ。名前の通りアイテムを探す。


ちなみにステージはヒューキャニオン(風)、ゴボルレイク(水)、エンデルガス(火)、ヨールダーク(闇)、ギランガーデン(光)と大きく分けて5エリア存在する。


ラスボス編集

超巨大なラスボス。繰り出される攻撃は最大レベルのライダーさえも、一撃で瀕死に追いやる威力を持っている。

形態変化があるが、与えたダメージではなく時間経過で行われる。戦闘の舞台となるクリスタルの足場を破壊して、属性エネルギーを追加するというもの。

最終的には本作に登場する全ての属性の力を手に入れ、属性攻撃を繰り出してくる。


特徴(問題点)編集

  • 難易度調整が全くできていない。子供向けだがCEROの対象年齢は12歳以上対象である。(しかし字幕は何故かひらがな)
    • オプションで難易度を変える事等はできない。
    • 画面外から平気で攻撃を仕掛けてくる、ジャンプ台で飛んだ直後に全力で袋叩きにしてくる、などの圧倒的不利な条件。こちらのHPが簡単に削られていく。
    • そもそも敵の攻撃力が高すぎる。終盤のボスなど、レベルを限界まで上げても数発でライダーたちを倒すほど強い。
    • ザコキャラにも強いのが多い。戦闘員クラスのザコキャラの攻撃(特に遠距離攻撃)でHPを半分以上失うこともある。
    • カメラアングルも鳥瞰視点のイマイチなもので、操作性もお世辞にも良いとは言えない。ライダーゲーなのに台座が無いとジャンプできないというのはいかがなものか。勿論バイクなどのライダーマシンは一切登場しない。もはや「仮面ウォーカーサモンウォーク」である。
    • ライダーのHPが少なく、敵が強過ぎるにもかかわらず、回復アイテムは無いに等しい。残機制度は存在しないため、HPが0になった瞬間にそのライダーはステージで使用不可となる。

したがってフィギュアの数がそのまま残機の数になる。無課金でやるのであれば実質3機(定価税抜き8550円)である。

    • 一応回復ポイントのあるステージは存在するが数は非常に少なく、力尽きたライダーの復活はできない。しかもこの回復ポイントは敵キャラまで回復させてしまうタイプワイルドのスキル「マッドドクター」を使っても回復できるが焼け石に水程度。また、チップやスキルプレートの効果等でも回復できるが、効果を持つものや回復する量は多くない。
    • なお、いくら課金してもこれ以上楽になることは無い。勿論しなければ通常クリアそのものが困難なレベル。しかも通常クリアしても俺たちの戦いはこれからだ的な事を言われるだけであり、エンディングが実質ないに等しい
    • 通常クリア後にはこれまでより難易度の高いステージが解放される(ラスボスも強化復活する。この強化復活したラスボスを倒せば完全クリアとなる)。もはや無理ゲーの域である。
    • しかし、このゲームの難易度を凶悪なまでにしているのは、あまりにも膨大過ぎるラスボスの体力である。どのくらい多いかというと普通に戦っても10分~1時間以上もかかる普通のホモサピエンスであれば大概は年齢問わず誰にストップをかけられるまでもなく投げ出す程の気の遠くなるとてつもない苦行となる。それ以前に最終ボスまでたどり着く前に投げ出すだろうし、たどり着いても手持ちのライダーが全滅する可能性が高いが。
      • こちらのチャンスは相手の攻撃が終わった僅かな間だけで、常にヒットアンドアウェイが求められる。最高までレベルを上げてありったけの攻撃を加えて、ようやく1回のチャンスにつき体力の減り具合が目視できるレベル。
    • 攻略法は繰り出される即死クラスの攻撃パターンを覚えてかわし続け、こちらの一撃を叩きこむ作業をなるべく集中力を切らさず、根気よく長時間も続けなくてはならない。極めつけには体力や攻撃力が上がった強化個体が存在するらしい……。

  • 世界観がライダーに見合わない。
    • 女王様とか妖精とか、どう考えても30分ほど世界観を間違えているとしか思えないゲストキャラ達(しかし声優は豪華)。
    • そのゲストキャラ達はライダーそっちのけでヒントなどにならないおしゃべりをするばかりで、全く世界観に入り込めない。しかも大抵台詞のスピードと口の動きが合っていない上にストーリーが進むにつれて平和ボケし始める。ちなみにクソゲーオブザイヤーの過去の次点作にも似たようなゲームがあった。
    • そもそも「世界の危機に立ち向かう」という王道かつ壮大さを感じさせるストーリーの割にはまともに喋るキャラクターが片手で数えきれるほどしか出てこないため、スケールにイマイチ実感が伴わない。(こちらもクソゲーオブザイヤーの過去の大賞にも似たようなゲームがあった。)
    • そしてライダーたちは戦闘時の叫び声以外何もしゃべらない
    • ライダーの人選に関しても、まずボスの顔ぶれを見ただけでも解るように主人公の別形態や善良な仲間キャラが敵として登場したり、ザコキャラに至っては量産型ライダーでもないのに同一のライダーが一度に大量に襲ってくるなど元の作品を見たことがある人ほど違和感ところか憤慨するような場面が多い(早い話が、味方側のグラを何のためらいもなく使い回して敵の数を水増し・穴埋めした弊害がモロに出ている)。仮面ライダーが同族殺しが多い物語である事はファンの間では広く知られているが、それを意識したとはとても思えない雑さである。
    • フィギュアはフレイムスタイルなのに水属性の仮面ライダーウィザード。(これに関しては一応後の映像作品で公式が追いついた。)
    • 極め付けにはJでも無いのに巨大化する敵まで出てくる始末。その時不思議な事が起こった」とでも言うつもりだろうか。巨大フェニックスのような大袈裟な者を除いても、なぜか自機の1.5倍程のサイズがあるステージボスが数多く登場する。
    • 敵のモーションや種類、ステージのマップパターン等の変化が非常に少ない。
    • 上記のように、バトライドからの流用を除けば、原作再現は全くと言っていいほどなされていない。

  • 極悪で露骨な課金姿勢
    • このゲームを買った際についてくるフィギュアウィザード鎧武ドライブの3人のみで、フォーゼ以前のライダーはおもちゃ屋で買ってこなければ使えない。「その3人だけでクリアできないのか」と思うかもしれない(そもそも同梱品だけでクリアが可能にしておくべきだろうが)が、上記の通りやたらハードすぎるゲームバランスになっているせいでたった3人が全滅すればゲームオーバーと厳しい縛りプレイ状態になってしまう上にこのゲームのライダーは5属性あり、その属性のライダーでないと通れないの先にレアアイテムが落ちていたりする。
    • おまけに特定のライダーでないと通れない門もあり、特定のライダーでないライダーが近づくとスキップ不可の販促ムービーが流れる始末(数は少ないが、同梱のライダーで通れる門もある)。ゲーム内容も踏まえ、定価税抜き8550円のゲームであるのに、課金することが前提になっている、と言っても過言ではない。
    • さらに言えばフィギュアの出来も悪く、ファンアイテムとしても期待できない。具体的に言えば後ろ側に塗装がしていない、ポーズが間違っているなどamiiboの比ではない
    • フォームチェンジ等には「キョウカライドチップ」という玩具が必要であり、これも(同梱のタイプワイルド、カチドキアームズ、オールドラゴンを除いて)全て別売り。しかもライダーごとセットで発売されているわけではなく、全て泣き別れ仕様という鬼畜っぷり。(例を挙げるとカブトのハイパーフォームを使うにはフィギュアセット税込1728円とキョウカライドチップセット税込1620円を両方買う必要がある)一部のライダーはチップ自体が無く、フォームチェンジができない
    • そもそもただ金を払えばいいというわけでなくフィギュアやチップを買い集めなければならない事自体もネックであり、手間がかかるのはもちろんだが中にはガシャポン食玩などのランダム要素が関わる物イベントの限定品など特定の機会を逃すと著しく入手困難となってしまう物も存在している。フィギュアを全種類持っていないといくら経験値を稼いでもレベルが100にならないなど、フィギュアを全種類集める前提の仕様にもかかわらずである。フルコンプを目指すならば最低でも消費税込みの定価で21,252円かかる。実際は運要素もあるため普通はそれ以上にかかる
    • ちなみにレベルが100になるとプレートという装備アイテムの所持制限が解除され、攻略がものすごく楽になる。

  • 使い回し多数のステージ
    • ストーリーを進める際に進むステージの殆どがほぼ同じで変更点が「岩などの障害物でルートを無理矢理変更させている」「敵の配置を変えている」程度の変更点しかない。数万円課金しなければ攻略もままならないゲームに「あきらかに金も手間も使われている形跡がない」というのはかなり心象が悪いだろう。

    • なお、PVが第3弾まであるが、第2弾は第1弾のシーンの使いまわしが多い。PVまで使いまわしという豪胆ぶりとは…




  • バグ不具合が多い
    • ムービーやグラフィックは美麗だが、そのせいで乱戦になる度にフリーズが頻発する。
    • 各ライダーのレベル等のデータはゲーム機本体ではなくフィギュアの方に保存されるようになっており、その影響からかデータの破損や読み込み不良が起きやすい(例えばライダーのレベルが1に戻るなど)。もちろんフィギュア自体を紛失、破損などしようものなら一巻の終わりである
    • ステージに入るたびに35秒前後のロード時間が発生する
    • 長いロード時間はもちろんステージクリアしてもフェードアウトの時間のラグが長くクリアしてもすぐにリザルト画面には行けない

ラスボスを除く怪人の中では、唯一ゲストキャラと会話する。会話時にはゲストキャラ達より遥かにまともな内容を話す事から、"クリスタルワールドにとって迷惑な存在"="プレイヤーの味方"とも。


(※1)ナイトとギャレンは分身を生み出す能力を持つカードをどちらも所持している(トリックベント、ジェミニゼブラ)。また、レンゲルは設定上ギャレンのカード(ジェミニゼブラ)を使用して分身することが可能である。

(※2)小説『仮面ライダー555 正伝 ―異形の花々―』および加筆版の『小説 仮面ライダーファイズ』ではオルフェノクの排斥を唱える組織が仮面ライダーカイザの変身アイテムを量産しているという設定になっている。この設定がゲーム発売時までに映像作品に反映されたことは一度もないのだが。

(※3)ガタキリバコンボでは分身が可能であり、その分身体が別形態に変身することも可能である。このことから、ガタキリバコンボの分身体がブラカワニに変身したと強引に解釈することもできなくはない。


とまあ、このようなことから批判の的となってしまった。仮面ライダーを題材としたゲームとは思えない場面やプレイヤーに不親切な仕様が多く、KOTY総評の著者曰く


「"このゲームは子供向けだ、子供が楽しんでいるならいいじゃないか"という擁護もあるだろうが、このゲームは12歳以上対象で、中盤以降の難易度は全く子供向け(というか、難易度や課金システムを考慮すると中学生向けとも言えない)ではなく、子供が楽しむのはほぼ不可能。だがそれ以前に、今一度"このゲームを通して仮面ライダーを知る"ことの意味を考え直していただきたい」

「我々が幼い頃見た"仮面ライダー"とはお金ではなく信念のために戦い、ふとした事で心を痛める等身大の青年たちの物語であった筈だ」

「断じて本作のように"金で買われたライダーが、なんの躊躇もなく味方殺しに明け暮れる地獄変"ではなかったはずである」

「こんなゲームを遊ばせるくらいならライドゲートの上にフィギュアを並べてトントン相撲をやらせたほうがマシである、と声を大にして言いたい」


とまで言われてしまう有様であった。「仮面ライダーに限らず、特撮変身ヒーロー自体が玩具会社の手先である」というのも一面の真実ではあるが、だからといってそれが酷いゲームを世に出して良い理由にはならない。

また、大人の事情など、それは本来の受け手たる子供達には関係が無い。もっとも、「番組の公式ホームページのキャラクター紹介(それも外見と声優くらいで、説明文などは一切見ずに)しか見ていない人が作った」「キャラクターデザインが面倒だから仮面ライダーを使った」「もともと別のゲームとして制作したのが頓挫して、無理やり仮面ライダーをねじ込んだ」「仮面ライダーを購買意欲を煽る為の看板としか考えていない」「基礎ができないのに後先考えずアレンジを加える」といった事情しか考えらえれないが…



かくして、総評ではさあ、お前のクソゲーを数えろ!という言葉が送られた。


余談編集

エンドロールではホースオルフェノクの声優が、オリジナルキャストの泉政行とテロップされていたが、実際は『バトライドウォー』からの流用で別人(声優の小川慎太郎)である。声変わりで雰囲気が変わったのではないかという意見もあったが、解析の結果泉の声ではないと判明した。

全く無関係な人間の名前がクレジットされるとは考えづらく、「出演の意思はあったが、諸事情で収録音源が使えなくなった or 全てを録りきれなかった」のではないかという可能性が挙げられた。いずれにせよテロップミスなのだが。

泉は今作の発売後である2015年に死去したため、クレジット上は遺作だが出演していないという変な事態になってしまった。(本来の遺作は今作発売の1ヶ月前に公開された劇場映画『グレイトフルデッド』である)


また、フクロウ(ミヌーク)とラスボスは同じ声優になっている。


仮面ライダーエグゼイド』に登場する仮面ライダークロニクルとの関連性が指摘されている。理由としては「ガワだけ仮面ライダーを名乗っている」「製作側だけが得をするようなシステム」「何よりもクソゲー」なところ。


細かい話だが、オープニング映像のドライブが腰につけているシフトカーは色が違うだけで全部シフトスピード(本来はマックスフレアファンキースパイクミッドナイトシャドー)。

また時期的に仕方ない面もあるが、ドライブのモーションはキバの流用である。


データ内のファイルの置き方が他のライダーゲーと違う事やエイティングの開発実績リストに名前が無い事から本作も初代やクラヒWと同じように別の開発会社に丸投げしたのではないかという疑惑がある。


なお、サモンライド時の音声はディケイドライバーでお馴染みのマーク・大喜多氏。

ネオディケイドライバーが出るまで正規の手段で平成2期ライダーの読み上げが聞けるのはこの作品だけだった(一応CSM版ディケイドライバーに音声はある)。

OP『Break The World』は「仮面ライダークウガ!」でお馴染みの田中昌之氏が担当するなどこれらの点は豪華と言わざるを得ない。


余りの完成度の低さから人気もお察しレベルで、発売から10年近くが経過した時点で家電量販店新品が売れ残っていたという報告もある。


関連動画編集


なお、PVの第3弾はやけに出来が良く、プロゴルファー猿 Wiiの二の舞いになっている。



関連項目編集

仮面ライダー

多々買わなければ生き残れない

クソゲー

子供騙し:出来に関しては難易度を除けばこのレベルにすら達していないかもしれないが…

グラディエーターバーサス:こちらも極めてあくどい課金体制となっている。

スーパーマリオUSA:こちらは揶揄で言われるサモンライドとは異なり本当に別のゲームのキャラをマリオファミリーに差し替えたゲーム。勿論こっちはクソゲーではない。

キョロちゃんランド:こちらも別のゲームのキャラを別のキャラに差し替えたゲームだが、差し替えられたキャラと世界観が合わない点と高難易度な点はサモンライドと共通している。



外部リンク編集

仮面ライダー サモンライド! - Wikipedia

KOTYでの紹介

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