概要クエッ!
キョロちゃんとは、森永製菓の菓子・チョコボールのマスコットキャラクターである。鳥がモチーフであり、公式設定では「架空の鳥」とされている。
キャラクターデザインに同存化表現を取り入れ、横向きだが目が正面に2つ並んでいるのが特徴。
1967年の登場時はさほど人気が出なかった。1987年にキョロちゃん主演のコマーシャルが放送されてから、世間に広く認知されるようになる。
とんねるずの歌うCMソングも一世を風靡した。
アニメ化もされ、1999年7月1日から2001年3月29日までテレビ東京系列で放映された。全91話。
また、海外のゲーム「Castleian」のキャラ差し替えでゲームになったことがある(所謂クソゲーに類する)。
キョロちゃん(アニメ)
キョロちゃんというキャラクターを使いつつ、ギャグだけでなく寓話的な話やスラップスティックなコメディなど、バラエティに富んだ作品となった。
世相や社会を風刺したような、子供向け番組らしからないエピソードもある。もちろん、チョコボールもアニメに登場している。
声優の多くが『ちびまる子ちゃん』、『クレヨンしんちゃん』、『NARUTO』、『NARUTO疾風伝』でも共演している。
あらすじ
探検家でもあるマツゲール博士は、エンゼルアイランドの遺跡の探検中に、生まれたばかりの不思議な鳥を発見する。博士はこの鳥に「キョロ」と名付け、探検の相棒として一緒に世界各地を回ることにした。
それから3年後、博士はキョロちゃんのふるさとであるエンゼルアイランドに船で向かっていたときに、嵐に遭遇し船が難破してしまう。キョロちゃんはエンゼルアイランドにたどり着いたものの、マツゲール博士は行方不明になってしまった。エンゼルアイランドでパチクリたちと友達になったキョロちゃんは、博士の無事を祈りつつ、エンゼルアイランドでの生活を始める。
登場キャラクター
キョロちゃんの登場キャラクターはキョロちゃんを除き、商品キャラクターとしては存在せず、すべてアニメ独自のキャラクターである。
尚、放送期間中に出荷されたチョコボールのパッケージには一部のアニメオリジナルキャラ(パチクリ、クリン、ミッケン)がキョロちゃんと一緒に描かれていた。アニメ終了後は元のデザインに戻されている。
世界観をキョロちゃんに合わせているために、エンゼルアイランドの住人やゲスト登場キャラクターは一部例外を除いて、鳥をモチーフにしている。
また、キャラクター名は、目やその周辺に関する表現の物からきている(例: キョロちゃん→目をキョロキョロさせる動作から/ミッケン→「眉間」から)。
主人公 キョロちゃん
声:伊東みやこ
設定年齢は8歳で、別名「茶色きタマの勇者」。エンゼルアイランドの神殿の中にあったタマゴから生まれた男の子で、幼少期はマツゲール博士と一緒に世界を探検していた。その後数年を経てさまざまな困難の末、マツゲール博士と別れて、エンゼルアイランドに帰ってくる。
性格は明るく素直でピュアな心を持つが、天然ボケでもあり、本人に悪気はなくともその言動が周囲を混乱させることが多い。
主な特徴はくちばしで、木を切り倒してカヌーを作ったり、落ちてきた巨大な岩を真っ二つにしたり、強力なドリルを破壊することも可能。ダイヤモンドより硬い、硬度11の素材でできている。
優れた運動能力と戦闘能力を持つ。困った時は頭を使えと教わっていたが、掛け算はわからないなど頭は良くない模様。しかし、ある拍子で左脳がずれた時には超天才キョロちゃんに変わり、知能犯による事件を解決したり、科学論文を大学のメジリッジ博士に送ったりもする。
怪盗ギロッシュにあこがれており、ギロッシュを真似て、怪盗キョロッシュになることがある。普段はいい子だが、まれに「悪いキョロちゃん」に豹変して憎めない不良振りを見せることもあった。
キョロちゃんの友人
声:本田貴子
エンゼルアイランドに住む男の子で、キョロちゃんの最初の友達。
ちょっと生意気な感じのいたずらっ子。直感型の思考を持ち、行動力は高い。叔父のメグロと一緒に住んでおり、家事全般を取り仕切っている。
一人称は「おいら」だったが、後に「俺」に変化。空手好き。体の色は青。
声:上村貴子
パン屋の女の子。おしゃまでかわいらしく、女の子らしい一面を見せることもある反面、ちょっとわがままだったりヒステリックな面を見せることもある。姉のマスカーラが結婚しないことを気にかけている。
方向音痴で、配達の手伝いで失敗したりもする。
声:間宮くるみ
常に本(もしくは辞書)をタマゴのから状のズボンの中に入れて持ち歩き、趣味は読書とジグソーパズルという物知りな男の子。キョロちゃん達よりも1歳年下。
いつも礼儀正しく、敬語を使い、子供としては冷静。ピンチに陥ると冷静さを失い泣き出すのが弱点。
知識レベルは非常に高く、大人でさえも舌を巻く博識。しかし、超天才状態の時のキョロちゃんには遥かに及ばない。
よく赤ちゃんに間違えられるのが最大の悩みで、自分の容姿を恨んだこともある。体の色は黄色。
その他お友達
物語中盤ではいくつかの新キャラ登場。
クリンちゃんの存在を脅かすかわい子ちゃん、とある国から来た王子様など
名前は思い出せないが変なキャラクターもいた。(しかもCV:名塚佳織?)
ちなみに、このアニメは釘宮理恵の声が初めて公共の電波に乗った作品(デビュー作ではない)である(メンタマル星人役)。ツンデレの女王と呼ばれた彼女の下積み時代を見ることができる貴重な作品。
その他
キョロちゃんの育ての親である学者。作中に登場する唯一の人間。
エンゼルアイランド随一の資産家にしてその資本を取り仕切っているドン・ジロリの息子である御曹司。悪ガキであり、子分のコント、タクトと共に行動することが多い。キョロちゃんをはじめとする同世代の子供・・・というより主にパチクリを見下し馬鹿にしている。マスカーラに思いを寄せており、父の眼を盗んで秘かにパンを買いに来ている。
クリンの姉で、パン屋を経営している。怪盗ギロッシュに憧れている。
チロリの子分である2人組。小さいのがコント、ノッポがタクト。
チロリ同様、悪ガキではあるが、実際にはチロリに連れ添っているときのみ悪さをするため、そこまで悪くない。
ミッケンの父。ドンジロリが経営するおもちゃ工場の社員であり、子供たちのためにおもちゃを作る良心的な人物。ジロリの陰謀でリストラされかけるが、ギロッシュの活躍により事なきを得る。
ミッケンの祖母。いつものんびりしているが、エンゼルアイランドの古代文字を怒涛の如く解読したり、若き日に歌手として活躍したり、「呪いの赤いパンツ」事件で「キョロちゃんの踊りは怖いから呪いが効かない」と看破したりと、その経歴には計り知れないものがある才女。
エンゼルアイランドの警察官。名前の通り、グリグリメガネが特徴。
彼には裏の顔がある。
グリグリ警部の上司にあたる警察官。ギロッシュ逮捕を目論む。
チロリの父で資産家。金儲けのためなら詐欺まがいの不正も厭わない守銭奴だが、大抵はその悪行が竹箆返しとなって失敗する。
チロリの母で、ドンジロリの妻。
エンゼルアイランドいちのうわさ好きのおばさん。
パチクリのおじ。職業不詳だが、自称詩人。
エンゼルアイランドで都市伝説的に語られている謎の怪物。
悪の組織のボス。