威風鬼「共喰い……!?」
弾鬼「こいつか……威吹鬼が言ってた奴は……!」
概要
『仮面ライダー響鬼』十三之巻「乱れる運命」、十四之巻「喰らう童子」に登場。
クグツから渡された“謎のイガイガ(邪気を陰陽術で封入したものらしい)”の力で毛呂山地方の沼で誕生したウブメの怪童子が武者童子に変身した直後に拒絶反応を起こした結果、力の制御を失い、変異して誕生した怪物。
その名の通り暴走形態ともいえる存在で、最早理性を失い、只々本能のままに魔化魍の血を求めて行動する。獣のような唸り声には全く知性を感じさせない。
主に同族である童子と姫や魔化魍たちの体液などを主食とし、共食いをする性質を持っているが、それ以外のものは受け付けなくなっているようで、人間の血や肉を食してもすぐに吐き出したり、襲い掛かろうとしても途中で興味を失うといった行動を見せていた。
なお、経緯は不明であるが、過去にも出現したことがあるらしく、その存在は『猛士』に収蔵された文献にも記されていた。
共食いをするという性質上、洋館の男女にとっても想定外のイレギュラー的存在であるようで、彼を失敗作と称して破棄するために、わざわざオトロシの童子と姫を差し向けている。
魔化魍を共食いする存在であるため音撃戦士にとってはありがたい存在(?)とも見て取れるが、その凶悪な性格から業務の支障にも繋がりかねないと判断されたのか討伐対象となり、激闘の末に最後は仮面ライダー威吹鬼と仮面ライダー響鬼のコンビネーションに惑わされた所へ響鬼の新技「音撃打・爆裂強打の型」を受け爆散した。
能力
背中に羽が備わっており飛行能力を持っているほか、武者童子形態の特性を持っているのか、体の強度が高い。威吹鬼に鬼石を撃ち込まれた上に『疾風一閃』を受けるものの、気合いだけで鬼石を体外に排出するなどの芸当をやってのけている。
ヌリカベの武者童子と鎧姫と違って時間制限もなく、戦闘能力も大幅にアップしており、自身の唾液を固めて武器に変質させる能力を持っており、これの二刀流で響鬼や威吹鬼を圧倒した。
なお、基本不死身である筈の魔化魍を喰らうという性質からか、はたまた同族同士ならばその法則が適用されないのか、魔化魍を清めの音を使わずに殺すことが可能である模様。
余談
『仮面ライダー響鬼』には幹部怪人と呼べる存在が皆無な為なのか、『バトライド・ウォー』や『バトライド・ウォー2』では、『響鬼』代表の怪人として抜擢されたらしく、唯一の飛行能力を持つボスキャラとしてプレイヤーに立ち塞がる傾向がある。
関連項目
童子と姫 ウブメの怪童子と妖姫 ウブメの武者童子 仮面ライダー響鬼