姫「貴様~ぁ、邪魔するなと言っただろうっ!」
童子「お前、なんか変わったぞ~」
姫「いつまでも子供ではいられない、お前も早く成長しろ」
概要
第三十二之巻より登場。洋館の男女が、ヨロイツチグモやカシャなどの品種改良を施した強化魔化魍たちが相次いで鬼たちに倒された事を受け、新たな強化案として自分たちの髪の毛を媒体として生み出された新しいタイプの童子と姫。
和風の戦装束に身を包んだ姿をしている。
いわば本作における新幹部怪人といったポジションの存在で、あらゆるタイプの魔化魍たちを育てる能力を持ち、怪人態である怪童子や妖姫の姿にならずとも複数の鬼たち相手の戦闘で互角以上に戦えるなど、従来の童子と姫とは一線を画す性能を持っている。
その為、従来通りにクグツが生み出した童子と姫が甲斐甲斐しく魔化魍たちを育てる必要性が無くなった為なのか、生みの親の命を受け“人員整理”と称して全クグツたちを処分して回っていた。
また、今までの童子と姫と違って男女の声が逆転しておらず、外見通りの性別の声で話すという特徴を持つ。
主な戦力は腕より放つクグツたちよりも強力な邪気と、威吹鬼の烈風も通さない強度を誇る扇で、打撃用の武器として用いるほか、盾として身を守る際にも使用される。また、突風を起こして攻撃することも可能。
生まれた当初はそれ相応の精神であった為、非常に無邪気な子供っぽい性格で、鬼たちとの戦いにおいても遊び感覚の様な悪ふざけが目立っていたが、速攻で姫が、続いて童子が(半ば姫によって強制的に) 覚醒して成長しきった事で凶暴かつ好戦的な性格へと変貌。
鬼の血を求め、鬼を食うことを望むようになっていった。
が、覚醒間もなく魔化魍が自然に大量発生する現象『オロチ』が起き始め、これを危惧した洋館の男女に鬼たちのサポートを命じられるが、その頃には既に自我に目覚めていた2人は自分達の本能からこれを拒否。洋館の男女に反旗を翻すが、逆に軽くあしらわれ、彼らの元から逃げ出す事に…。
その為、自分たちの体を維持する為に必要不可欠な餌である“謎のイガイガ状の丸い物体(小説によれば、陰陽術で作られた自然界の不浄の気を固めた物であるらしい)”を与えられなくなり、やがて体を維持することにも限界が訪れ、最後は2人とも塵となって消滅した。