概要
『仮面ライダー響鬼』に登場する、魔化魍を育てるために人を次々と魔化魍の餌にしていく謎の男女コンビ。
特徴として、男の姿をしている「童子」は甲高い女のような声で、女の姿をしている「姫」は野太い男のような声と男女あべこべのものとなっている(アフレコでも俳優陣が実際に逆に演じている)。
各魔化魍の生息地で必ず番(つがい)で活動しており、戦闘時にはその魔化魍に似た姿に変身する。変身後の姿を「怪童子」「妖姫」と呼ぶ。
戦闘時の姿については該当項目を参照のこと。
後半での魔化魍出現ラッシュに伴い、全ての魔化魍を育てることができる「スーパー童子」「スーパー姫」が出現した。彼らはそれぞれ外見通りの声をしているのが特徴。
出自
起源は全くの不明。
劇中ではクグツが杖に生物の体組織や培養液を満たしたカプセルをセットし、地面に打ち込む事で生み出すシーンが描かれた。
例えばカニの部位からであれば、バケガニの童子と姫が生み出されるといった具合である。
古くからその存在が確認でき、一部は魔化魍の伝承と組み合わさる事で妖怪伝承が成立していたという事例もあるようだ。これにより人型ほどでないと有り得ない一部の伝承を矛盾なく作中世界に成立させている。
名称 | 故事 |
---|---|
バケガニの童子と姫 | 蟹坊主が人間の姿を取るという伝承 |
イッタンモメンの童子と姫 | 一旦木綿が木綿の姿をしているという伝承 |
アミキリの童子と姫 | あみきりが蚊帳を切るという伝承 |
容姿
人間体は魔化魍のモチーフを思わせる服装に身を包んでいたり、その生物を思わせる髪型やペイントを顔に施しているが、変身後にモチーフが変わる場合(オトロシの童子と姫など)やコンビで魔化魍のモチーフを表現していると思しき例もある(ウブメの童子と姫など)。
とはいえ、魔化魍を構成するモチーフという点は逸脱していない。
また、同種の別個体を育成しているコンビの場合、服装の大まかなデザインはほぼ同じでありながら色や細部が異なるというケースが見られる(バケガニの童子と姫など)。
現代の童子と姫には洋館の男女の勢力が一枚噛んでいる為か、人間体の容姿は彼らに準じている。
性格
「魔化魍の育て役」という役割だからかいずれも人の親のように振る舞う。
明るいものから暗いものまでコンビ毎に多種多様。中には人間に対して気さくな態度を取るコンビもいるが、総じて人間の事は魔化魍の餌としか見なしていない。
基本的にコンビの性格は似通っている事が多いが、同じ魔化魍を育てているコンビであっても性格が異なる場合がある(例えば、オオナマズの童子はオオナマズに対して親密なのに対して姫の方は雑めの対応を取る)。
特性
変身前においても体の一部だけを変化させるなどのある程度の能力を行使可能。
例えばイッタンモメンの童子と姫ならば、足を伸ばして相手を締め付けたり、アミキリの童子と姫ならば伸ばした指で対象を貫く、ドロタボウの童子と姫ならば口から毒の泥を吐き出すといった具合といった具合。
また、彼らは魔化魍そのものではないため、物理攻撃は普通に通用する他、清めの音による攻撃も有効。
不死身である魔化魍とは異なり、死ぬと土塊になって消える。
一覧
名称 | モチーフ | 〇之巻 |
---|---|---|
ツチグモの童子と姫 | 蜘蛛 | 一・二 |
ヤマビコの童子と姫 | 猿 | 三・四・十三 |
バケガニの童子と姫 | 蟹 | 五・六・十五・十九・二十六 |
イッタンモメンの童子と姫 | エイ | 七・八 |
オオアリの童子と姫 | シロアリ | 九 |
オトロシの童子と姫 | 亀 | 十・十四 |
ヌリカベの童子と姫 | ミノムシ? | 十一・十二 |
ウブメの童子と姫 | 魚(姫)?、鳥(童子)? | 十三・二十一・二十二 |
ヤマアラシの童子と姫 | ヤマアラシ、バッファロー(姫)? | 十五・十六・二十一・二十二 |
オオナマズの童子と姫 | ナマズ | 十七 |
アミキリの童子と姫 | エビ | 二十 |
ドロタボウの童子と姫 | 米 | 二十三・二十四 |
バケネコの童子と姫(※) | 猫 | 二十六・二十七 |
ヨロイツチグモの童子と姫 | 蜘蛛 | 二十九 |
スーパー童子とスーパー姫 | 不明 | 三十二~四十七 |
オロチの童子と姫 | ライオン(童子)?、蛇(姫)? | 劇場版 |
(※)人間体のみ登場。
演じた俳優
童子
演:村田充
声:芦名星
姫
演:芦名星
声:村田充