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演:栩原楽人


概要編集

1990年(平成2年)3月11日生まれの15歳で、東柴又中学校3年生(ピンバッジからおそらくA組)→城南高等学校1年生。

法事のため屋久島に向かう途中のフェリーでヒビキに出会う。屋久島で再会し、彼がに変身して魔化魍を倒すところを目撃したことから響鬼に興味を持ち以降猛士に関わるようになる。

この時にヒビキから貰ったコンパスを宝物として大事にしている(小説版『明日への指針』の由来もこれ)。


四之巻にて勢地郎を尾行した先で甘味処「たちばな」を知り、十二之巻では猛士の地下研究室に迷い込むなど様々な出来事を経て十八之巻にて「たちばな」を手伝ったことを切っ掛けに部活の合間を縫ってアルバイトとして働くようになった(水曜と土日が彼の当番である)。

ヒビキからは「少年」と呼ばれていたが、終盤に弟子入りして以降「明日夢」と名前で呼ばれるようになった(ただし、度々「少年」呼びに戻っている)。


持田ひとみとは友達以上恋人未満の関係。高校ではひとみや天美あきらと同じクラス。

イブキの弟子としての活動の影響で授業に参加できないことが多いあきらにノートを見せてあげたりしていたが、そのせいでひとみにはヤキモチを焼かせてしまった。

逆に、ひとみが桐矢京介に先輩のラブレターを渡す場面を見た際、彼女が自分で書いたものを渡したと勘違いし、ヤキモチを焼いた。本人から真相を知らされた際は大喜びしている。

他にも紀子(演:藤枝由似)や克典(演:鈴木祐真)といった同級生とは仲が良い他、塾にも友人がいるようだ。


京介の影響で鬼になることに興味を持ち始め、最初は彼と一緒にあきらに弟子入り。その後、あきらがヒビキに「2人を弟子にしてあげて欲しい」と頼んだこともあり、2人は無事ヒビキに弟子入りした。

その後、ひとみにパネルシアターのボランティアに誘われ、そこで出会った余命わずかな少女・直美(演:木下綾菜)を見て思い悩む。

最終的には鬼の道を諦め、医者の道を志すようになった(二十二之巻で茶道教室の講師を助けた体験も医者を志す理由の一因になった可能性もある)。

しかし、明日夢が鬼の道を諦めた事によって競合相手がいなくなってしまった京介には大変なショックを与えてしまい、彼が明日夢の夢を侮辱する発言をしてしまったことで絶交状態となってしまう。

加えてヒビキからも己の心の迷いを指摘され、1年間出会わない状態が続いた。


その後、土手を転げ落ちた少年を助けるために京介を呼び出して手助けをして貰ったはいいものの、人間関係の拗れが修復されないままであった。

折しもひとみがクグツの改造用素体としてサトリに攫われてしまい、この事件で負傷した京介を治療しただけでなく、ひとみの救出にも成功。

京介とも和解し、漸くヒビキにハッキリと鬼の道を諦めた事を伝えると彼に「出会った時から自慢の弟子だった」と認められ、一人の人間としての師弟関係を結ぶ事となる。


人物像編集

一人称は基本的に「僕」だが、母・郁子や同級生の前では「俺」を使うことが多い。

基本的にはどこにでもいる少年であるが、素直で努力家な一面から猛士の面々や浩生会スズキ病院(※)の医師達からは好印象を抱かれており、イブキからは当初ヒビキの弟子と勘違いされたりしていた。

その一方で将来の進路や生き別れた父親のことなど年相応によく悩み、よく立ち止まる。

この他にも二十一之巻では性的な事に興味のある一面や三十五之巻ではヒビキを唸らせる程のシチューを作ってみせたなど様々な側面を見せる。


また、作中では何かと不憫な目に遭っている。

  • 魔化魍に何度か襲われる
  • 響鬼に会いに行ったはいいが、山中で遭難しかける(八之巻)
    • 彷徨った末にイブキのベースキャンプを見つけたからいいものの、最悪イッタンモメンの餌食になっていた可能性もあり得た。
  • 万引き犯に因縁を付けられる(九之巻~)
    • 書店で遭遇した万引き犯の少女(演:斉藤友以乃)にカバンをぶつけられて負傷した挙句、共犯者の少年(演:川久保雄基)から因縁を付けられてしまう。
    • 十之巻ではおやっさんが止めに入った事で暴行未遂に終わるものの、不運にも二十八之巻で再会してしまった結果、今度は止めてくれる者もいなかった事もあって殴られてしまう羽目に。
  • 急性虫垂炎を発症し、入院生活を送る羽目になる(十三~十五之巻)
    • ちなみにこの事件が斬鬼師弟と出会ったきっかけである。
  • ブラスバンドが好きが高じて城南高校ではブラスバンド部に所属するも戦力外通告を突きつけられる(三十八之巻)
    • この件に関しては明日夢側にも落ち度があり、スネアドラムをやりたいという気持ちの余り、ホイッスルの練習に身が入っていなかったのである。
    • なお、彼のドラムの技量自体は決して低いものではない(二十六之巻)。
    • ちなみにブラスバンド部長役を務めたのはPureBoysの中山麻聖氏である。

家族関係編集

続柄名前備考
安達郁子水木薫タクシードライバー。夫とは離婚済
片岡不明東和建設の部長。現在は新しい妻子がおり、近所付き合いもいいのだとか
伯父本名不詳角谷栄次屋久島在住の親戚
伯母本名不詳麻ミナ屋久島在住の親戚
従姉千寿大西麻恵屋久島在住の親戚。ツチグモの童子と姫に襲われるも、響鬼に助け出される
父の後妻本名不詳不明父の再婚相手
後妻の娘本名不詳不明父の新しい家庭での娘。明日夢の義妹に当たる(実子だった場合は異母妹となる)

本編外の作品編集

劇場版 仮面ライダー響鬼7人の戦鬼編集

現代の安達明日夢の他に、戦国時代の明日夢が登場する。こちらでの明日夢は響鬼のサポーターを務めている。


詳細→明日夢


仮面ライダー響鬼 超(ハイパー)バトルDVD 明日夢 変身 キミも鬼になれる!!編集

ディスクアニマルのアドバイスを受けて響鬼装甲響鬼に変身し、バケネコ相手に苦戦する裁鬼を援護した。

彼の変身する装甲響鬼が放つ「鬼神覚声」は音撃モードで炎の刃を生成し、切り裂く独自のバージョンとなっている(※2)。


なお、装甲声刃は轟鬼や弾鬼でさえ扱いに難儀する代物であり、初見でこんなものを使いこなす明日夢は類稀な素質を秘めていることがうかがえる。

戦闘スタイルこそ我武者羅ながら、割り込んできたスーパー童子とスーパー姫が付け入る隙がなく、彼らが即座に撤退を選ぶほど。


なお、この時空(※3)においても明日夢は免許皆伝はしていないと思われるため、響鬼と全く同じ姿の「明日夢変身体」と呼ぶのが適切なようにも思えるが、装甲響鬼への変身口上がオリジナルそのままだったり、公式での名称も「仮面ライダー響鬼」のままなので(劇中設定的に沿っているかはともかく)、名称は「仮面ライダー響鬼」で正解という事でいいだろう。


余談編集

仮面ライダーディケイド』ではリ・イマジネーションライダーとして、アスムヒビキの後を継ぎ二代目響鬼になっているが、これは『響鬼』本編の没設定の流用。

オリジナルの明日夢本人が響鬼に変身したのは上述した通りだが、やはり本編時空では明日夢は一度も鬼になっていない。


演者の栩原楽人氏は後に『特捜戦隊デカレンジャー 10YEARS AFTER』でネオデカレッドを演じた。

その際の役名が「アサム・アシモフ」と明日夢を思わせる語感であったが、製作陣曰く役名は栩原氏の起用前に決定していた(つまりは偶然)とのこと。

(本来の由来は「アッサムティー」と「アイザック・アシモフ」であり、デカレンジャーの「お茶+ミステリー作家の名前」という命名法則を踏襲したもの)


下着は黒いボクサーブリーフを愛用しているが二十三之巻では青いトランクスを履いていた。

普段はボクサーブリーフを履いていて夏の時期のみ通気性の良いトランクスを履いているのだと思われる。


中学生日記』風に、彼を掘り下げても、肝心の玩具は売れないというジレンマから、一時は降板の危機に立たされていた。(特に後半の脚本担当だった井上敏樹氏は強い拒否反応を示していた。)

『響鬼』前半・後半の引き継ぎの迷走は、このようなことも原因の一つとされる。


脚注編集

(※1)終盤での明日夢のバイト先。

(※2)三十三之巻ではオリジナルの装甲響鬼が炎の刃を伸ばしているが、こちらは剣撃モードの状態でグリップ下のトリガーを押して発動しており、刃の大きさも異なる。

(※3)時系列はスーパー童子とスーパー姫の人格面の描写や装甲響鬼の存在から三十七之巻『甦る雷』以降から分岐した世界だと思われるが、「仮面ライダー」の名詞が普通に登場していたりディスクアニマルが喋ったりと根本から設定が異なる描写もある。


関連タグ編集

仮面ライダー響鬼

ヒビキ(仮面ライダー響鬼) 桐矢京介 アスム


外部リンク編集

安達明日夢 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

仮面ライダー響鬼[安達明日夢ver.] | 仮面ライダー図鑑 | 東映

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