概要
『仮面ライダー響鬼』に幾度となく登場する大型魔化魍。初登場は第7話。
イトマキエイとツバメを足したような姿をしており、目の位置もイトマキエイと同じ。
尻尾を含めなくても体長は7.87m(幼体は3.93m)、目方は4.2t(幼体は2.4t)もある。いくら土の塊みたいなもんだとはいえ空を飛ぶには重すぎないか。
その姿からわかる通り幼体は水中で育ち、完全に成長すると空をマッハ3の速度で飛び回り、人間を捕まえては尻尾で締め上げ、体液を吸い尽くしてしまう。そのスピードを生かしハヤブサのように急角度で降下して暴風を獲物に浴びせ、怯んだスキに尻尾でからめ捕る攻撃を得意とする。また、爪で童子を回収できるほどに脚の力も強い。
その習性のため、直接攻撃型よりも間接攻撃型による討滅が推奨されている。
飛行する魔化魍の代表格としてシリーズではかなりの頻度で登場している。
生育環境
幼体は水温11度に保たれた水中で活動する。
作中では奥久慈、高萩などで出現し、オロチ現象の際には館林や日高にも出現した。
奥久慈の個体
桧枝湖に生息。メイン画の個体はコイツ。
作中ではまだ幼体で水中からは出られなかった為、童子と姫が人間から搾り取った体液を餌に成長した。
仮面ライダー威吹鬼が妖姫を倒すと童子との戦いの最中に乱入し、童子を助けた。
再戦ではあきらによって水中に大量に放たれたニビイロヘビに噛まれて湖の外へ誘き出される。生きていた童子の援護を受けるが、音撃管 烈風の連射を受けた童子がやられてしまう。
最期は鬼石を体に撃ち込まれ、トドメの「音撃射・疾風一閃」を受けて爆散した。
威吹鬼のデビュー戦としては申し分ない強敵であった。
高萩の個体
赤い個体。以降はこのカラーリングが主流となる。
ダム近くに出現し、竜巻に乗って追跡してきた威吹鬼の音撃射を受けて爆散した。
オロチの個体
館林や日高に出現し、いずれも威吹鬼の音撃射で殲滅された。
劇場版の個体
戦国時代の日本に出現した黒い個体。
仮面ライダー凍鬼と仮面ライダー煌鬼が過去に退治しようと試みたが、煌鬼は逃げ出してしまった為、凍鬼には根に持たれていた。退治されたかは不明である。
多作品の出演
『仮面ライダーディケイド』
第1話にて世界の統合に際しオーロラカーテンから青い個体や赤い個体が大量に出現した。
数体は他のファンガイア、イマジン共々ディケイド響鬼の「鬼棒術・烈火弾」で纏めて爆殺される。
その他の個体も複数の魔化魍と共に出現し、ハイドラグーンと捕食合戦を繰り広げた。
『仮面ライダージオウ』
EP47、48にて世界の垣根が壊れたことにより響鬼ライドウォッチが壊れ、響鬼の歴史が開放された影響でミラーモンスターなどと共に大量に出現した。
元ネタ
言うまでもなく『ゲゲゲの鬼太郎』などに登場する鹿児島県の妖怪一反木綿がモデル。
ちなみにヌリカベという魔化魍も登場している。
余談
ちなみに、エイの一種にツバクロエイがいるが、このツバクロはツバメを意味する言葉である。
ここからの関連でツバメ+エイになったかどうかは不明だが…。
関連項目
イッタンモメン(カクレンジャー)、ウラワダチ、妖怪イッタンモメン:スーパー戦隊シリーズに登場する一反木綿繋がりの戦隊怪人達。