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概要

身長8.78m、体重6t。生育環境は平均気温9.8℃、平均湿度67%程度。

カタツムリのような頭部、ミノムシの蓑と牡蠣の貝殻を合わせたような体、大木の根のような脚を持つ。この脚を貝のように使って移動する。

樹木に擬態し、催眠性の花粉を散布して餌をおびき寄せ、相手を甲羅で挟み込みローラーのように轢き潰して食い殺すという食虫植物のような生態を持つ(おそらくはカタツムリの持つ歯舌が元ネタ)。

伝承においてぬりかべは足を払うと消えるというが、これは幼体は足が脆弱で足を攻撃されると逃げる習性があるためである。

目の前に突然壁が現れたという伝承は擬態を解いたからと考えれば納得がいき、見た目はどう見ても壁とは言い難いが、恐らくは殻を開いた姿を見た人間に壁のような妖怪と認識されたのであろう(8.78mもあれば、巨大な壁と誤認されるのも無理もあるまい)

また、行く手を塞ぐという伝承も第11話の描写から童子たちが人の行く手を塞いだ事例が混同している可能性も考えられる。

作中では11話・12話で栃木県下野に出現したほか、第43話でオロチにより自然発生した。

下野の個体

第11話〜第12話の個体。

童子と姫が捕らえた周辺の住民を放り込まれて成体へと成長した。

童子たちが倒された後も餌を取ろうと人里近くに出現したが、響鬼と対決。

顔を蹴飛ばされて怯み、根で応戦するもこれも音撃棒で破砕され、トドメに音撃打・猛火怒涛の型を受けて倒された。

第11話と第12話はヌリカベの武者童子と鎧姫に出番が割かれており、響鬼と直接対決するのも第12話である。

オロチの個体

オロチ現象により、謎の洋館近くに現れたが、洋館の男に倒された。

元ネタ

福岡県及び大分県に伝承が伝わる妖怪「ぬりかべ」がモデル。

水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』で有名だが、民俗学においては「壁の妖怪」ではなく「動物妖怪の巻起こす現象」とされている。

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ヌリカベ(魔化魍)
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