KAMENRIDE DECADE
声:マーク・大喜多
カメンライドォ 概要!
門矢士/仮面ライダーディケイドが使用する変身ベルトであり、創造を担う秘石「トリックスター」が内蔵された次元転換解放機。
ディケイドへの変身に使用されるほか、変身後もアタックライド・他ライダーへのカメンライド・フォームライドなどの各種能力を使う際にも使用される。
左右のサイドハンドルを引くことで中央のバックルが90°回転し、ライドリーダーが露出する。そこにライダーカードを装填してサイドハンドルを戻すことで、2次元に封じられたライダーカードの力が秘石「トリックスター」によって3次元に解放される。
また、カメンライド時にはディケイドライバーが各ライダーのエネルギー源(アギトのオルタフォース、ファイズのフォトンブラッド、キバの魔皇力など)を生成しているとされる。
早い話が何でもアリのオーパーツ。
第1話で光夏海が瓦礫の中からライドブッカーとともに発見し、士に手渡した。
カメンライドォ モチーフ!
サイドハンドルには左右に合計6つの「シックスエレメント」という部位がある。
公式設定では「地・水・火・風・光・闇」の6元素を内包している(参考)との事だが、CSM開発ブログのフナセン氏の解説によればこの部位のモチーフはガンバライド筐体のボタンであるとの事(参考)。
よって赤・青・緑の3色で彩られているのもガンバライド由来であり、バックルの部分は初期の筐体中央に存在した変身ベルト型のボタンに当たるというわけである。
(※)ガンバライドにおいて、赤は力属性、青は速属性、緑は技属性を表す色でもあった。
カメンライドォ ジオウ!
仮面ライダージオウ第13話から登場するディケイドは新たなベルト「ネオディケイドライバー」を使用する。
詳細はネオディケイドライバーを参照。
アタックライドォ 玩具!
DX版
DX版は放映当時に販売されたもの(以下、初回版)と、2012年発売の「SUPER BEST 変身ベルト」版、2018年発売の「変身ベルト ver.20th」版の3度にわたり発売され、2024年では「SUPER BEST」版として発売された。
玩具のほうは流石に劇中に登場したカードや音声が全て収録されている訳では無く、○○ライドやライダー名と言った物のみが収録されている。
(例として「ATTACK RIDE ILLUSION」は「アタックライド ディケイド」の様になる)
ガンバライドでは006弾までのカードにはディケイドライバー用のバーコードがあり対応していた(流石にW以降の音声は収録されていないが)。
ライダーカードは劇中のデザインと違いガンバライドカード仕様の為、カード名が日本語表記で、ガンバライド関連の攻撃力等の記述がある。
初回版とSUPER BEST版以降の違いは以下の通り。
- カードの材質
初回版は劣化し易い紙製だったが、SUPER BEST版以降は耐久力の高いプラスチック製になった。
- 収録カード枚数
初回版はカメンライド10枚のみ付属で、歴代ライダーのファイナルフォームライドとディケイドのファイナルアタックライドのカード10枚はそれぞれ別玩具に付属していた。
SUPER BEST版以降にはこれら20枚が全て同梱しているが、2024年のSUPER BEST版では歴代ライダーのファイナルフォームライドは付属していない。
また、ver.20th版のカードは既にサービス終了済の為か裏面のガンバライド関連のロゴが消えている。表面の攻撃力等の記述は従来のまま。2024年版は劇中仕様のカードに変更された。
COMPLETE SELECTION MODIFICATION版
2014年9月ごろ、プレミアムバンダイにて「COMPLETE SELECTION MODIFICATION ディケイドライバー」の発売が決定。
こちらは通常の玩具版の音声に加え、劇中と同じく各種アタックライド、フォームライドの個別音声が収録されているほか(追加音声はマーク・大喜多氏による完全新録で、劇中音声とは異なる)、劇中BGMである「パラレルワールド(説教用BGM)」、「ディケイド(処刑用BGM)」が流れるスイッチも搭載している。
カードもライダー名がアルファベット表記、ガンバライド関連の書き込みが無い劇中仕様。
しかも、Wからドライブまでの平成二期ライダーのライダーカードが追加されオリジナルのカメンライド遊びが出来ると言うオマケ要素がある(当然だが発売当時未発表だったゴースト以降のカードは流石に無い)。但し電子音声は再現されていない。この機能は上述のネオディケイドライバーにてパワーアップの上引き継がれ、オマケ要素からまさかの正式設定昇格を果たす事になる。
また、これとは別に、カードバインダーと追加カードがセットの「COMPLETE SELECTION MODIFICATION RIDER CARD」の発売も発表。
尚、シンケンジャーの世界で使われたAR烈火大斬刀、ハイパーバトルDVDのてれびくん(音声自体は収録されている)、ネット版レッツゴー仮面ライダーで一発ギャグとして使われたFFRギャレン、カリス、シャドウ、GACKTのMVで使われたKRガクト等、ごく一部のカードは収録されていない。
後に発売されたCSMディエンドライバーにはディエンドのみ使用したライダーカードが付属しているが、こちらのカードもCSMディケイドライバーに一部を除いて対応している。
CSM Ver.2版
2021年11月、CSM30作品目を記念して発表。「白いディケイドライバー」の完全版を目指して旧CSMから様々な面がブラッシュアップされている。
現行のCSMのフォーマットに合わせて全体の形状がスーツプロップに合わせた物に変更。中央のワールドファインダーは赤くなり、シックスエレメントはドーム状になっている。
収録BGMも12曲に増加。「響鬼の世界」の音撃セッションはBGMボタンでは無くFAR響鬼のカードで発動する仕様となる他、FFR電王のカードでモモタロスも台詞を発する上に、モードによってモモタロスが変身したディケイドの台詞も収録されている(因みに、関氏の新録)。更には、劇中でカードを使用した際に言葉を発したキバットバットⅢ世やダブルドライバーの音声まで収録されている。
更に井上正大氏のセリフも勿論収録。井上氏は集中力を維持する為に何と3時間ぶっ通しで収録したと言う。
Ver.1では劇中との差異が目立ったシステムボイスも一新され、映像を観ながら(聴きながら)10テイク程ずつ収録し更にそれをTVの印象に近づく様に一音ずつ合成すると言う手の込んだ仕様となる。
加えて、従来は読み上げ後は変身以外全て共通の効果音だったが、今回はカードに合わせて個別の効果音が鳴り、サブライダーのカメンライドや各種フォームライドも全て短縮された変身音が収録されている。
ちなみにスカルを除いたW以降のライダーカードには例外なく対応していない。一方で、DXネオディエンドライバーに付属していた平成一期の2号ライダーのカードにはしっかり対応していることから、意図的なものであるようだ。
同時に、CSM化が望まれていたケータッチとライドブッカーも遂に登場となった。勿論、こちらもスーツプロップを基準にDXから造形を一新している他、ライドブッカーの方は剣撃、銃撃音のみならずカード取り出し音・裏返し音まで収録されている豪華仕様となっている。
ライダーカードについても、「ライダーカードセット EXTRA」として劇中未登場のカメンライドやフォームライド、昭和ライダーのファイナルアタックライドのカードが商品化される。
更に、権利上収録が難しいだろうと思われた烈火大斬刀がファン待望の収録となり、初めてアタックライドてれびくんのCSM仕様のカードも収録される。
但し、流石にゴセイカードはそのままの仕様では音声が鳴らないので音声が鳴る様にデザインを変更した上で収録出来ないかをスーパー戦隊の製作側に交渉したが、流石に難しかったようで収録は叶わなかった(とは言え、これに関しては権利的に複雑な要素がある事を理解出来るファンも多いので不満を言われる事はほぼ無い)。
これとCSMディエンドライバー付属のカードとver.20th版ディエンドライバー付属の一部カードを合わせる事により、昭和と平成1期のライダーは全てカード化されたことになる。(平成一期の2号ライダーはネオディエンドライバー収録のカードで代用も可能)また、1次発送直後の開発ブログでは「ファイナルアタックライドカード:ブランク9種類は制作の手違いで作れなかったため、商品化はまたの機会に…。銃の機会に…。」との記載がされている。これってつまり…?
アタックライドォ 不具合!
さて、上述のように大幅なバージョンアップを遂げたCSMディケイドライバーだが、遊ぶ上での問題点も存在する。それはバックルの開閉部分の内部パーツが脆く、破損によりバックルの開閉ができなくなる危険性があること。当然カードスキャンの仕様上バックルの開閉は何度もする事になるのだが、購入者の間で「まだ遊んで間もないのにバックルの開閉ができなくなった」「中でカラカラと音がする」などの声が上がるようになったのだ。有志の検証によると、どうやら内部パーツの構造が旧CSMやDX版と比べて脆く作られているらしく、そのために破損が相次いでいる…というのが実態のようである。また、「問い合わせをした上で破損品を返送して代替品を送ってもらったが再び同じ破損をした」という声も少なからず上がっており、そもそも初期不良や個体差の問題ではなく内部パーツの構造そのものに問題があった可能性が非常に高い。対策としては「旧CSM版やDX版に本体バックルのみを付け替えて遊ぶ(ベルト帯や塗装以外は共通しているため問題なく可能)」などが挙げられるが、それらを持っていない人にとって前者は旧版とはいえCSMなので高額、後者はCSMに比べれば安価だがどちらも中古の商品を見つけて買う必要性があるという難点がある。また、DX版に付け替えた場合、スキャン遊びはできても塗装やベルト帯はDX仕様の為、延長ベルトを別に用意しないと腰に巻けない上、CSMの醍醐味である「大人の為のなりきり玩具」というコンセプトから逸脱するものになってしまう。今後のCSMの品質改善に期待したいところである…。
アタックライドォ 余談!
- 変身ベルトに「○○ドライバー」と言う名称が使われたのは『仮面ライダーファイズ』のファイズドライバー以来6年ぶり。これ以降の作品は一部を除いて「ドライバー」の名称がつけられている。
- 剣のアンデッドや響鬼の魔化魍等の様に本来なら倒せない存在を倒している描写から各怪人の撃破に必要な属性もディケイドライバーで代替出来る可能性があり、実際にブレイドの世界では原典同様封印が必要なアンデッドを倒している(一方で同作品内にて共演したシンケンジャーやMOVIE大戦2010にて仮面ライダーファイズもアンデッドを撃破している為、単純に原典とリイマジ世界では設定が異なるだけである可能性もあるが、幹部怪人の扱いが変わっていても基本的には怪人を倒せる設定までは変わっていなかった事から、身も蓋も無い事を言ってしまうこれらのケースは単なる再生怪人だから倒せたとも言えるが、再生怪人の全てがオリジナルの設定と違うとは断言出来ない)。
ファイナルカメンライドォ レジェンド!
『仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド』では、レジェンドの世界にディケイドライバーを模した巨大な装置が登場している。ディケイドライバーそのものでは無いが、見た目はそっくり。