概要
主人公・門矢士は訪れる世界の危機を救っているのにもかかわらず、その様子を物陰から見守る鳴滝が「おのれディケイド!この世界もお前によって破壊された!!!」と、理不尽に罵倒するさまが印象的だったため、「たとえ、悪いことが自業自得で起きたとしても、それを全部ディケイドのせいにする」というジョークが生まれた。
しかし、本項の「おのれディケイド」という台詞は非常に有名だが、実際はTVシリーズ本編では一回しか発しておらず、その際に「おのれディケイド!このバケガニで始末してくれる!」(第19話)と発した。
別の話では「ディケイド、この世界もお前によって破壊されてしまった」や「おのれ大ショッカー、このままでは奴らが世界を奪ってしまう。これもすべてディケイドのせいだ。」といった台詞があり、いつの間にかこれらが合体してしまったものと思われる。
つまり、有名なテンプレフレーズは、本編にはまったく存在せず、ファンの間において自然とネタとして定着したものである。
定着した理由は定かではないが、最も連呼していたのは当時ネット配信で展開していた『仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』であり、ここから視聴者に「いつも言っている台詞」みたいな印象を持たれたのではないかと思われる。
そのネットムービーでは、演出に使われる扇風機の風を近くでもろに受けながら何度も叫んでいた(本来、扇風機及びスタッフは画面に映らないよう撮影されるが、今回はメタなジョークとしてあえて映る位置で使われている)。
ちなみに「シンケンジャーの世界」に仮面ライダーを出現させるなど、宝物を狙って色々とやらかしているディエンドには何も言っていない。つまりお咎めなしである。
『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』では、ドラスが現れたことで自分(=ゾル大佐)が幹部になっていたスーパーショッカーが生み出したネオ生命体が解き放たれたことが知れた時にも「世界は再び混沌の時代を迎えた・・・。おのれディケイドー!」と叫んでいた。
誰がどう見ても明らかに自業自得であるにも拘わらず、この台詞を吐けた事に関して同作の監督である田崎竜太は「筋違いだけど、これを言わなければ鳴滝じゃない」という旨の発言をしている。
基本的には孔明の罠と同じだが、こちらは過ぎた事を嘆くように使われる。
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では、対スーパー戦隊バージョンとして『おのれマーベラス!』、コンセレディエンドライバー販売開始記念特別対談ではあまりのディエンドライバーのかっこよさに『おのれかっこいい・・・』が飛び出した。もはや使い方が違っている。
しまいには、『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では、「おのれディケイド!・・・ライダーってのは、なんて素晴らしいんだ!」と満面の笑顔で喜んだ(ちなみに、門矢は「鳴滝、俺もそう思う」と返している)。
財団Bのセンスも破壊されてしまった……
そして2017年、プレミアムバンダイ限定販売のDX平成十大レジェンドライダーガシャットセットの一つ「バーコードウォーリアディケイドガシャット」のレベル3変身音声として「おのれディケイド」が収録されることになった…
通りすがる、世界巡る、おのれディケイド!!
ちなみに曲調はタドルクエストと同様である。
そして
2016年12月19日に門矢士の中の人がブログで結婚を報告すると、140文字の世界では、この台詞がトレンド1位となるという混沌を迎えた。
さらに・・・
2018年7月26日、平成最後のライダーとなる『仮面ライダージオウ』のビジュアルが公開されたのだが、歴代ライダーたち全員が新ライダーを取り囲んで写りこむ中、新ライダーとほぼ同格の扱いを受けていたライダーが一人だけいた。
そう、ディケイドである。
さらに、よく見ると仮面ライダー龍騎や仮面ライダーアギトの変身ベルトがディケイドライバーになっていたが(こちらは後にドライバーが見えないよう修正が加えられている)、結局は無関係(流用によるミス?)だった。
上記の出来事により、『ジオウ』を差し置いて、あろうことか『ディケイド』の語が再び140文字の世界のトレンドの頂点に君臨してしまった。
おのれディケイドォォォォォ!!!
そして、ついに、EP13の予告で、門矢士/仮面ライダーディケイドが登場し、新形態も登場した。
案の定、140文字の世界のトレンドの頂点にまたしても『ディケイド』が鎮座した。しかも、ジオウはおろか、次回がゴースト編であるにもかかわらず、『ゴースト』の主役である天空寺タケルすら差し置いてトレンド上位になってしまった。
その後配信された番外編『ジオウ補完計画』で、士がしつこくマゼンタ警察をやったことで、ついに「おのれディケイド」が飛び出した。
EP21では「数千回に一回鏡が割れる瞬間にだけ繋がる、失われた鏡の中の世界がある」「そしてそこには鏡の中の真司=仮面ライダーリュウガがいる」とウールに教えていたことが判明しており、意図は不明だが、アナザーリュウガ誕生のきっかけとなってしまう。
そのため視聴者からは様式美的に「おのれディケイド!」と言われてしまった。
EP26ではウォズが2009年4月24日のバス事故について調べた当時の乗客名簿の運転手の欄には何故か門矢士の名前が記されていたため、視聴者の中では「門矢士=運転士=事故死」とか「士が事故を引き起こしたのではないか?」と疑われていたが、濡れ衣であったことが判明した。……が、それでも初登場のゲイツリバイブのインパクトを越えるには充分であり、やはり「おのれディケイド」と言われることになるのだった。
EP47では、士自身に加えて海東大樹も登場しただけでなく、ディケイドに久々に変身、海東が変貌してしまったアナザージオウⅡと(テーマ曲の「ディケイド」をBGMに)戦闘、さらにはジオウへのカメンライドも披露したうえ、ディケイド1話と似通った展開となった同話ラストで「この世界を破壊する」と言い放つなど、番組をほぼ完璧にジャックしたといっても過言ではないほどの活躍を見せたため、まさにおのれディケイドな事態となってしまった。
と、ここまでこのセリフが飛び交った中、肝心の発信元たる鳴滝はここまで全く登場していない(まあ出たら出たで話がややこしくなりそうであったが)。おのれディケイド!!
TVシリーズも完結してしまった以上、もはやスピンオフに一縷の望みを託すしかないが…
そしてついに
士の演者のYouTubeにて、鳴滝の演者が登場。禁断のコラボが実現してしまった。
『仮面ライダーガッチャード』では
33話にて、ディケイドや鳴滝本人、台詞そのものは登場していないがディケイドに酷似した姿のライダー・仮面ライダーレジェンドに対してハンドレッドの一人であるサイゲツの変身したダークキバが「おのれレジェンド…!」と呟いていた。
しかし今回では客演するダークライダーのメンツが豪華だったこと、ラケシスがヴァルバラドへ鉄鋼、レジェンド及び変身者の本編への登場など直前までよりインパクトのある情報感が満載で掻き消されてしまったことからあまり触れられていない。
また、第35話終盤ではサイゲツ/アークワンマルガム(厳密にはアークワン)がレジェンドとガッチャードに撃破される直前に「おのれレジェンドォォォォォーーーーッ!!」と叫んでいる。
翌週の第36話では回想シーンとはいえ、「おのれレジェンドォォォォォーーーーッ!!」が2回も使われるという珍事ともいえる部分も。
関連タグ
おまえのものはおれのもの:同じく1度しか発言されてないのに有名になり原作で度々発言したと一部では誤解された台詞。