概要
小説『仮面ライダーディケイド_レンズの中の箱庭』における鳴滝の正体にしてラスボス。作品内で度々語られた連続吸血鬼事件の犯人である赤黒い鬼を思わせる怪人。
力は非常に強く、人間では太刀打ち出来ないほどの力を持っていたが、海東大樹から与えられた9枚のカードの力でパワーアップ。
ライドブッカーの攻撃も寄せ付けない怪力を持ち、頭上に巨大な光の玉を作ってばらまき、周囲を焦土にしてしまう。
来歴
鳴滝は過去に自分の生まれた世界で拭いきれない悲しみを経験し、世界を捨てて理想を求める旅人だったのだが、旅を続けるうちに自分の世界を忘れてしまうほどに記憶が磨耗。人知を越えた怪物と成り果て、強大な力を得た代償に生命エネルギーを吸収し続けなければ生きていけない肉体へと成り果てた。
そんな中、偶然仮面ライダーという高純度エネルギーを持つ存在を知り、その高純度エネルギーをライダーカードとして扱えるディケイドとディエンドの力に着目。一方のディエンド/海東にライダーカードの収集を命じ、9人の仮面ライダーの力を自分の物にすることでエネルギーに困窮する事もなくなる上、全ての世界を破壊し、理想の一つの世界を創造出来る神の如くの力まで持てるという目標を果たそうとしていた。
一方で門矢士を『世界の破壊者』と呼んで憎悪するのは同じく『故郷を嫌悪する』旅人でありながら、数多の並行世界を救う士の所業は理想世界を作ろうとする自分の最大の障害となるからであった。
その力でディケイドを圧倒し変身解除にまで追い詰めたが、光夏海から託されたカードで変身したファイナルカメンライドディケイドに圧倒され、ライダーキックを受けて致命傷を負い、鳴滝の姿に戻ると夏海の腕の中で安堵の表情を浮かべながら消滅した。