概要
『仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド』に登場する悪の組織。レジェンドの世界を脅かす存在で、数多の世界を侵略している強大な力を持つ組織とされている。
かつてかのクォーツァーが所持していた兵士「カッシーン」軍団や巨大兵器「ダイマジーン」に加え、さらには異世界の仮面ライダーに変身するシステムまで保有している。
少なくともライダーシステムに関しては「ハンドレッドの脅威の技術力で仮面ライダーの変身能力をコピーしたもの」と明言されており、かの財団Xと同類の組織である。
ただし、彼らの持つアイテムは財団Xが作成したアイテムとは異なり「多少完成度の高い複製品」の域を出ない代物であり、オリジナルとの直接的な関係はないと思われる。
仮面ライダーの能力を借用している点はレジェンドと同じだが、その実態はリスペクトに欠けるライダー達の力の粗製品を単なる世界侵略の道具にしているにすぎず、力を写し取ったライダーを一人一人リスペクトし、その魅力をさらに輝かせながら借用しているレジェンドとの対比となっている(タソガレも一応「借りている」とは発言したが、実際にその意識があるかは不明)。
第32話では、レジェンド=カグヤが開発していた「謎の超兵器」を利用しての制圧を画策し、それを追って「ガッチャード」の世界へ侵攻してきた。
何かしらの改造を受けているのか、あるいは最初から人ならざる存在として生み出されたのかは不明だが、構成員の多くは撃破される等して命が尽きると肉体が塵のようになって消滅する。
構成員
上層部
『仮面ライダーガッチャード』第34話でその存在が判明した、ハンドレッドの支配者らしき存在。
男性2人(CV:中野泰佑、小谷津央典)と女性(CV:五十嵐麗)の三人が確認されているが、姿を見せることなく、三角錐の形状をしたモノリスを通じて四人衆に指示を出しており、その正体は謎に包まれている。
高圧的かつ冷酷無比で、利用価値がないと判断すれば容易に命を奪う。
幹部(ハンドレッド四人衆)
四人衆の一人で、仮面ライダーバールクスに変身する。当初は「ボス」として登場し素性が隠されていたが、本編の第33話で本名が判明した。
『ガッチャードVSレジェンド』では、ガッチャードとレジェンドに勝負を挑むも打ち負かされ、消滅した。
四人衆のリーダー。仮面ライダーダークキバ、仮面ライダーアークゼロ、仮面ライダーアークワンに変身する。
ダイマジーンによるガッチャードの世界の殲滅を企てるもレジェンドの妨害による失敗を皮切りに、度重なる失態に上層部のモノリスによって見切りをつけられ一度は消滅したが、ギギストの手により蘇生させられた上に四体のケミーを取り込まれてアークワンマルガムに変貌して駆けつけたガッチャード達を含めて一度は圧倒するが、互いの絆を確認しあったガッチャードとレジェンドの前に敗北した。
四人衆の一人。仮面ライダーエターナルに変身する。
エターナルに変身した際に、複製された借り物の力であり、自分は正規の変身者ではないことを明かした。
『運命』、『絶望』、『死神』など、自らが変身するWの世界のライダーにちなんだワードが口癖だが、どこか上部だけのファッション感が拭えない。
サイゲツと二人がかりで宝太郎を追い詰めるも、人々の声援で奮起したプラチナガッチャードにマキシマムドライブを破られ、撃破された。
四人衆の紅一点で、常に日本刀を腰に携えている。仮面ライダーグレアに変身する。
ハッキング能力を駆使し、スパナとりんねの同士討ちを狙うも失敗し敗北、最後は突如現れた仮面ライダーゼインに敗れ、消滅した。
なお、ゼインからは「アウトサイダーにしては弱すぎる。偽者でしたか。」と吐き捨てられた。
準幹部
第32話に登場する大隊長。大隊長カッシーンに変身する。
「謎の超兵器」を求め、宝太郎とクロトーに襲いかかるが、謎の存在によって異空間の迷宮に宝太郎やクロトー共々送り込まれてしまう。
兵器
ハンドレッドの戦闘員。本来は『ジオウ』の世界でクォーツァーに使役されるロボット兵。
『ジオウ』に登場したものに比べると、感情表現が豊かになっている。いずれも量産型機でハイエンド仕様のものはいないが、頭から一本の角が生え、両腕が仮面ライダーストリウスと同じ配色の指揮官機が存在する。
さらに上記通り、アルファが変身する「大隊長カッシーン」という個体も存在する(見た目は指揮官機と同じ)。
世界を制圧するための大型兵器として使用されている。
別世界の仮面ライダーに変身できる専用ツールだが、外観とシステムはオリジナルと同一。
劇中ではジクウドライバー+バールクスライドウォッチ(仮面ライダーバールクス)、キバットバットⅡ世(仮面ライダーダークキバ)、ロストドライバー+エターナルメモリ(仮面ライダーエターナル)、ヴィジョンドライバー(仮面ライダーグレア)、アークドライバーゼロ/アークドライバーワン+アークワンプログライズキー(仮面ライダーアークゼロ/仮面ライダーアークワン)が登場した。
ハンドレッドの技術力により製作された代物であり、登場した仮面ライダーはバールクスを除いていずれも変身時に適合条件が要るライダーばかりである。
あくまで複製品に過ぎないため、機能面でオリジナルと一部異なる(グレアのハッキング能力、エターナルの腕部模様の色、キバットⅡ世の自我の有無など)。
そのためか、ミメイと戦ったゼインからオリジナルより戦闘能力が低いことが明言されており、実際、ダークキバやエターナルもアイアンガッチャードやプラチナガッチャード/どころかファイヤーガッチャードに翻弄される場面が見られた。
一方、ミメイが変身したグレアはマジェードとヴァルバラドを相手に互角に渡り合い、タソガレが変身したエターナルはアイアンガッチャードとプラチナガッチャードを変身解除に追い込み、サイゲツが変身したダークキバはスーパーガッチャード クロスエックスレックスを圧倒したため、相応の戦闘力は有している。
なお、キャスト表記では「仮面ライダー○○(ハンドレッド)」のように、組織名を併記することで、ライダー名が原典とは区別していることを強調している。
通信衛星アークやゼアと同形状の通信衛星型爆弾。世界の終末までの時間を刻むタイマーが前面にあり、ハンドレッドの最終兵器である。
詳しくはサイゲツの記事を参照。
余談
組織名の由来は英語で「100」を意味する「hundred」。
どこまでカッシーン及びダイマジーンを率いていた原典の部隊たるクォーツァーを意識しているかは定かではないものの、(DAPUMPメンバーが演じた構成員を除く)幹部の名称に月齢が充てがわれていたようにハンドレッドの幹部も月齢や時間に関する言葉が名前の由来になっている。
クォーツァーとの関係性について脚本の内田氏はいずれ答えさせてもらいますとはぶらかしている。
- ゲンゲツ・・・弦月(弓張月)
- サイゲツ・・・歳月
- タソガレ・・・黄昏
- ミメイ・・・未明
なお、クォーツァーとの関係性は現状不明である。
再現したアイテムやドライバーでかつて主人公ライダーと敵対した仮面ライダーに変身したが、変身ポーズは本来の変身者と異なる。公式では「あくまでもコピーでしかない」という要素を強調するため、あえて意図的に異なるポーズにしていると公表している。
なお、現段階でハンドレッドメンバーが変身するライダーのうち、ダークキバ、エターナル、グレア、アークゼロ、アークワンがライドケミーカードとして商品化されているが、バールクスは『ジオウ』のダークライダー枠がオーマジオウとされているため、商品化されてない。
近年ダークライダーが客演する際は大体傀儡か変身後のみにオリジナルのキャストか吹き替え声優が声を当てる・あるいはオリジナルの変身者が変身するが原典とは別の変身者がいるというかなり稀有な例である(前例はある)。
故に原典の時点で変身者が複数いるダークキバや厳密には同系統の派生ライダーとはいえ変身者が変わったグレアはともかく、エターナルは(某ネットスラングの影響もあって)「エターナル≒克己」というイメージが定着してしまい、別人が変身すると発表された際は拒否反応からか賛否両論が起きてしまった(勿論きちんと原典にリスペクトを持つことが演者から宣誓され偽物であることが作中でも強調された為、評価はしっかり覆された)。
エターナルに関してはこのライダーに関するエピソードも関係している可能性はある。
上層部の女性の声を演じた五十嵐麗は、アークの声を担当した速水奨の妻で、夫婦での仮面ライダー出演を果たした(本作でも速水氏は音声流用とはいえアークドライバーとアークワンプログライズキーの声で変則的だが共演している)。
なお、特撮への出演は『幻星神ジャスティライザー』以来となる。
名前が仮面ライダードレッドと被っているが無関係(東映ではよくある事)…だが、この組織の性質上、もしかしたら後にドレッドライバーの模造品で(もしくはドレッドライバーそのものを奪って)ドレッドに変身する構成員が登場する可能性はないとも言い切れない。
また、バトラーから「ドゥームズクロックは嘗てカグヤの世界にも出現したが、何者かに破壊された」と語られているが、スピンオフから見ていた視聴者にとっては破壊した者が誰なのか、想像が容易いであろう。
Pixivでは様々なキャラクターが変身するコラボイラストが大半を占めている。(最近は様々なキャラクターが大隊長カッシーンとして登場するようになった)
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関連タグ
過去に登場した類似組織
クォーツァー:構成員の名前の法則性など共通点はあるものの、関係性は不明。