演:橋渡竜馬
変身する仮面ライダー
・仮面ライダーエターナル(ハンドレッド)
概要
『ハンドレッド』のメンバーの一人。黒いコートを羽織った端正な顔立ちの青年で幹部たちの中では若々しい容姿をしている。
先発隊を務めていたアルファの敗北を知り、レジェンドカメンライザーを求めてガッチャードの世界へと襲来。
丁寧な言葉遣いと常に笑みを浮かべているが慇懃無礼で言葉の端々に相手を見下しており、「これもまた運命……!」が口癖。他にも『運命』、『絶望』、『死神』など自らが変身するWの世界のライダーにちなんだワードが口癖。
エターナルに変身した際にハンドレッドのライダーは複製された借り物の力であり、自分は正規の変身者ではないことを明かした。
仮面ライダーエターナル・ブルーフレアに変身する能力を持ち、エターナルエッジを用いた白兵戦を得意とし、生身でも身軽な体術で相手を翻弄する。
ただし、タソガレ本人はエターナル本来の変身者ではない上にメモリなどのアイテムもハンドレッドの技術力で複製したコピーでしかない(そもそもブルーフレアの方がイレギュラーである)ため、変身時は一瞬だけレッドフレアになっていたのを強引にブルーフレアへ強化することで能力を再現している。それもあってか、多くの戦闘を積んだガッチャードに抑え込まれてしまう場面もあった。
仮面ライダーの力もただ単に借りただけでどこか高級ブランドの服と同じような扱いをしている。
活躍
超兵器の強奪とガッチャード世界の侵略を手っ取り早く済ませるべく、大量のカッシーンをオーロラカーテンで呼び出す中、異変を察知したキッチンいちのせ連合を襲撃。
宝太郎を迎え撃つべく自身もサイゲツと共に生身で彼を圧倒すると、再現したアイテムでエターナルに変身。
サイゲツの変身した仮面ライダーダークキバとのコンビネーションで翻弄するもファイヤーガッチャードによる高速移動から繰り出されるフォームチェンジによって互角に戦いを繰り広げることになり、最終的にはマキシマムドライブを発動したキックで変身解除に追い込むことに成功する。
しかし、人々からの声援を受けて奮起したプラチナガッチャードの攻撃を防ぎきれず、26連マキシマムドライブを発動。しかしそれに対抗して26体のケミーの力を借りて迎え撃たれたプラチナガッチャードの「プラチナシュート」との競り合いになり押し負けてしまい敗北。「これが私の運命…!」と自らが消える運命を自嘲し、消滅した。
余談
名前の由来は「黄昏」と思われる。
演じる橋渡氏は『仮面ライダーゼロワン』に栄田役で出演、『パラダイス・リゲインド』にはスネークオルフェノクのスーツアクターとして出演しており、その他にも『復活のコアメダル』、『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』、『シン・仮面ライダー』等、数多くの作品にスタントマンとして出演。
その為、本作のエターナルのスーツアクターも兼任する。
ちなみに原典のエターナルの変身者たる大道克己役の松岡充氏は、エターナルが『ガッチャード』への客演が発表された際に変身者が克己では無いことに対して賛否両論となっていた事について、克己口調でファンにエールを送った中で「湊陽祐Pから直々に説明があった」と明かされており、橋渡の起用は「最高のリスペクトを持って」の事だとも記している。
橋渡氏も「最高のリスペクトを持って演じる」と明言しており、劇中では克己を意識した台詞回しやアクションを取り入れながらタソガレというキャラクターを確立した演技を見せている。
演出面でも克己を意識した点は見られ、記事冒頭の台詞のように克己の代表的な台詞である「さぁ、地獄を楽しみな!」を捩ったものや、タソガレの変身したエターナルに赤いノイズを両腕に走らせることで「本来ならレッドフレア(=克己ほどのメモリの力を引き出せる素質を持つ適合者ではない)だが、ハンドレッドの高いコピー技術で無理矢理ブルーフレアに変身している」という演出をしている。
因みにレッドフレアの演出は熱いエターナル愛をもつ合成部スタッフのアイデアとの事。
尚、原典のエターナルの敗因は風都の住民の応援と共に吹いた風を受けた主人公達の奇跡の形態によるものだったが、こちらは人々の声援を背負った若き仮面ライダーに打ち負かされるという似通ったものとなっている。