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コン・テユ

概要

Wの世界に存在、暗躍する闇の巨大資本「財団X」の上級エージェントの一人である、白い詰襟の服を着た男。

ユートピア・ドーパントの変身者でもある。

財団Xのエージェントが皆そうであるように、彼も常に無表情で感情を表に出す事は殆どない。ただし、相手に予想外の反応をされると、アタッシュケース、ティーカップ、スプーンなど、手に持っている物を唐突に落とす癖がある(一種の感情表現なのかもしれない)。

大道克己とは深い因縁があり、彼に殺された事が原因でNEVERとなっている。NEVER化には感情が失われていくという副作用がある為、感情が見られなかったのはこの影響もあると考えられる。

投資先である秘密結社ミュージアムの頭目・園咲琉兵衛を裏切った彼の長女、園咲冴子をなぜか匿い無償で彼女を支援していた。その理由は加頭曰く「好きだから」らしいが、冴子は「こんなに感情のこもっていない告白は初めて」と、全く信用しなかった。

しかし、終盤にてそれが紛れのない本心であった事が判明する。

名前の由来はそのまんま「数」+「順番」。ネット版での主役回のサブタイが『さけべNよ!/災難は加頭と共に』であり、この回で使われたガイアウィスパーはN=『ナンバーメモリ』のものである。

終盤の動向

琉兵衛の死によってミュージアムは事実上壊滅状態になるが、加頭は愛する冴子をミュージアムのトップの椅子に座らせ、身柄を確保した地球の記憶の全てをダウンロードし、地球の巫女となっていた園咲若菜を使ってガイアインパクトを実現しようとする。

しかし、彼が目論んだガイアインパクトは琉兵衛の「人類を絶滅しない種にする為の、地球の記憶と繋げての強制進化」とは異なり「メモリ適正の低い人間を消滅させて、適正の高い自分達にとって有益な人間だけを生かす」という人類選別計画だった。しかも彼は若菜をデータとして財団が所有する人工衛星にインストールする事で、一気に地球規模でこの人類選別を行おうとしており、その成功と引き換えに既にガイアメモリから手を退こうとしていた財団Xの投資再開の約束を取り付ける。

まさに自分達にとって都合の良い人間だけで構成された「どこまでも独りよがりで身勝手な理想郷」こそが彼の目的だったのである(これには若菜も「父の計画をそんな風に歪めるなんて」と憤りを露わにしていた)。

そして昏睡状態だった若菜を覚醒させる為に、地球の記憶をダウンロードした際に制御プログラムとして組み込まれ、ガイアゲートを通じて一度若菜と繋がった為に彼女と精神がシンクロしていたフィリップ風都イレギュラーズや仲間達を次々と襲い、そのイメージを見せることで彼の精神を追い込み若菜を覚醒させた。

だが冴子はこれら全てを「園咲の家に対する侮辱」と捉え、「こんなやり方で若菜に勝っても決して父は自分を認めない」として叛旗を翻した。そしてやむなく彼は、愛する冴子を自らの手にかける事になった。

冴子を失い、それでも計画を進めようとする彼の前に左翔太郎が立ち塞がる。

フィリップを気遣うあまり変身ができない彼を嘲笑い、完全に自身の勝利を確信して慢心していたが、ユートピアの弱点を見抜いた翔太郎に生身の状態で翻弄されてしまい、メモリガジェットの活躍もあって最終的には若菜を奪回され、「ガイアインパクト」も阻止されてしまう。

ここにきて加頭は、遂に感情を爆発させ、ユートピアに変身して今まで上げた事のない絶叫と共に襲い掛かるが、サイクロンジョーカーエクストリームと翔太郎とフィリップの最後にかける強い想いには到底敵わず(あまりにも想いが強すぎて希望も吸収しきれず逆にオーバーヒートでダメージを負う)、最後は炎などを纏ったドロップキックを放つもWに押し切られ、その流れでダブルプリズムエクストリームで逆に大量のエネルギーを流し込まれて制御不能となり、敗れ去った。

元の姿に戻った加頭はWの決め台詞に対して唸るように呟き、ユートピアメモリを再度起動させる。

周りからどう見えようと、たとえその相手から拒絶されようと、彼は彼なりに本気で冴子を愛していたのだった。

「お前の罪を数えろだと?……人を愛する事が罪だとでも……!」

ユートピア!

だが、NEVERである彼の肉体はマキシマムドライブを受けた事で既に限界を迎えており、手から落ちたユートピアメモリが砕けると同時に、塵と化して消滅していった。

彼の死亡によって財団Xはガイアメモリと風都から完全に手を退く事を決定し、組織をまとめる人材も後ろ盾も失ったミュージアムは完全に崩壊した。

余談だが丁度台詞を切ったところでユートピアメモリを再度起動させたため、「人を愛することが罪だとでもゆ(言)うトピア」とネタにされたりしている(『這いよれ!ニャル子さんW』第6話など)。

Vシネマ「仮面ライダーW_RETURNS」では

AtoZ/運命のガイアメモリ」の前日譚にあたる「仮面ライダーエターナル」にも登場。

財団Xの出資先の一つであった「ビレッジ」による超能力兵士クオークスの研究を視察していた。

財団xで投資対象とされている技術を自分の体で検証するのも彼の役割であり、その為に彼自身もその技術でクオークスとなっている他(これで本編で見せた炎を操るなどの能力はユートピアの能力ではなく彼自身のクオークス能力だった事が判明する)、並行して全てのガイアメモリを支配するというエターナルメモリの実地試験も行なっており、自ら仮面ライダーエターナル レッドフレアに変身し、大道克己と羽原レイカを圧倒した。

しかし、エターナルメモリが驚異的な程の適合率を示した大道克己と惹かれあった事で、メモリが勝手に加頭を外して克己を新たな自身の使用者として選んでしまい、その為に変身が解除されて以降は変身ができなくなる。

その後は、本編同様に自身と適合率の高いユートピアメモリで変身するが、克己が変身した仮面ライダーエターナル ブルーフレアの圧倒的な力には敵わず(NEVERである彼には、希望のエネルギーを奪うというユートピアの最大の能力が通用しない相性の悪さも災いした)、最期はエターナルのマキシマムドライブ「エターナルレクイエム」でメモリの機能を停止され、生身の状態で蹴りを喰らい死亡した。

その後、財団Xの部下達に遺体を回収され、彼らの提案で財団に残っていた技術資料を基にNEVERとして蘇生する。

第12集の「迷路棟のh」にて、回想シーンの一つに登場した「わざとらしく物をよく落とす奴」。

この回想の具体的な時系列は『仮面ライダーW』第48話以前であること以外不明。

翔太郎の高校時代の親友であり、東風大学の助教授である本条隼人に、彼の頭脳と研究に目を付けた財団Xの使者として接触していた。

加頭は、東風大の研究棟「迷路棟」に隠されたヘルスタイン博士の研究施設を手に入れるため、隼人に研究施設への侵入計画の立案と実行を要求。

しかし隼人はメモリの使用だけは断固として拒否したため、ティーカップを落として「断るとは思わなかった」と無表情に驚くと、要求を計画立案のみに変更。実行に足るメモリとその使用者の絞り込みを依頼した。

その後(仮面ライダーが加頭を撃破したため)隼人の元に訪れなくなり、貸し出されたメモリと共に計画書も封印された。はずだったのだが……

尚、隼人に貸し出したメモリは「キー」、「エッジ」、「ダイヤモンド」、「スター」、「ハウス」、「タワー」、「アンブレラ」、「シザーズ」の計8本。

最新話のネタバレ注意!!

「xの残影」で再び登場。

ここで、万灯とは顔見知りであったことが判明した。

大道が起こしたヘリ爆破事件の翌日、万灯にエターナルメモリが強奪されたこと、エターナルメモリのマキシマムドライブの際に起こる危険な副作用を伝えた。

スポンサーの特権として手にいれたゴールドメモリ、ユートピアで変身した姿。

メモリの力で重力を操作する他、ネクロオーバー化したことにより身体能力が強化され、クオークス化して炎などの自然現象を操る能力を有している。

最大の能力は「相手の生きる希望をエネルギーとして吸収する」という能力でこれで相手を弱体化させつつ自身は無尽蔵にエネルギーを得る事ができ、本来なら消耗が激しいのが最大の欠点であるクオークス能力や他のユートピアの能力も自由に行使する事ができる。

このように一見すると隙が無く無敵なようにも見えるが、一方で実は弱点はかなり多い。

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