概要
『仮面ライダーW』及び正統続編『風都探偵』に登場するサポートツール。
AIを搭載した、ガイアメモリを模したツール「ギジメモリ」を挿す事によって、カメラや携帯電話から対応する小動物型の小型メカ形態『ライブモード』に変形する。また、ギジメモリを経由せずに直接ガイアメモリを挿しても一応起動はする(後述)。
設計・開発はシュラウドが手がけており、鳴海荘吉と照井竜は彼女から直接受けとった。
左翔太郎とフィリップが使用するものは、荘吉の形見やその複製品、シュラウドが送ってきたパーツと設計図をもとにフィリップが組み立てたものである。
ガイアメモリをセットする事で、攻撃にメモリのエネルギーの属性を上乗せするマキシマムドライブを発動することもできるがライダーの物に比べ威力は低い(それでも組む合わせ次第で下記のスタッグフォン+ジョーカーメモリのように十分強い)。
一覧
スタッグフォン
トップ画中段右の二つ折り式携帯電話型ガジェット。クワガタムシ形態に変形するとその大顎を武器に執拗に敵に飛び掛かり、ドーパントすら怯ませるほどの威力を発揮する。
劇中では翔太郎、フィリップが所持。通常の携帯電話として使えるのはもちろん、特殊なコマンドを打ち込むとリボルギャリー及びスカルギャリーを呼び出すことが可能。
またメタルシャフトやトリガーマグナムにセットする事で、相手を挟み撃ちにするエネルギー射撃や、シャフトを刺叉のような形に変化させる特殊なマキシマムドライブを発動することが出来る。
劇中ではヒートメモリを挿入してマキシマムドライブを発動し、高熱をまとった攻撃を放った。
スパイダーショックと同じく、本編の十数年前に荘吉愛用のガジェットとして登場している。
「風都探偵」ではおそらくフィリップによって現代に合わせSNS機能が追加された他、パズル・ドーパントが作り出した『どんどん小さくなる処刑部屋』に閉じ込められダブルドライバーも封じられた翔太郎がジョーカーメモリを挿入してマキシマムドライブを発動。翔太郎の感情にシンクロしてジョーカーメモリの力が増幅された結果、本来のメモリガジェットで可能なマキシマム以上の力を発揮して暴走に近いレベルでスタッグを大暴れさせ、自身も負傷しつつも壁を破壊して脱出に成功した。さらにときめ用にフィリップがピンク色の3台目を製作。
メスのクワガタをイメージしており角が短いが、ドーパントとの戦闘機能は問題なく備わっており、非力なときめにとっては貴重な戦力となっている。
バットショット
トップ画中段左のデジタルカメラ型ガジェット。コウモリ形態に変形し、直接入り込めない敵地や高所などから写真・動画の撮影や記録を行える。データはスタッグフォンへの転送も可能。
ドーパントとの戦闘の際はフラッシュによる眼晦ましや体当たりで攻撃する。
メタルシャフトにセットすればWの身体にも超音波を通すことができ、またシャフトに取り付けた状態でバットショットに内蔵された超音波スピーカーを展開した状態になると、シャフトにバットショットから発する超音波(サイクロンメタルなら、シャフトを振り回す際に風の力も併せて増幅も)を帯びさせて振り回し、敵の超音波や音爆弾などの音波系攻撃をはじき返す盾のように扱うことも可能。
また、トリガーマグナムにセットすれば針の穴を通すような超高精度の狙撃を可能にする照準器にもなる。
劇中ではルナメモリを挿入してマキシマムドライブを発動し、姿が見えない敵をあぶりだす強烈なフラッシュを焚いた。
スパイダーショック
トップ画上段中央の腕時計型ガジェット。クモ形態に変形し、ドーパントでも容易には引きちぎれない糸を打ち出して敵の拘束や命綱に利用できる。
また、一円玉大の小型発信機をくっつけ、その位置反応をモニターする機能も持っている。メタルシャフトと合体してワイヤーを射出、トリガーマグナムと合体してネット弾を発射する。
本編の十数年前、鳴海荘吉が風都で探偵事務所を開いた頃から使われており、シュラウドが荘吉に提供したものと思われる。
風都探偵では「超人r」にて、あらゆる電波や高周波の類いを感知できる機能もあることがフィリップから明かされた。
フロッグポッド
トップ画上段右の小型スピーカー型ガジェット。カエル形態に変形し、フロッグギジメモリで録音した音声を再生する機能を持つ。あらかじめポッドにサンプリングしておけば、別人の声で再生することもでき、聞かせる相手の意表をつくことも可能。
メタルシャフトやトリガーマグナムとの合体機能はなく、前線に立つタイプではないので攻撃力はないに等しいが、設定上は音響砲を放つ事ができる。カエルを模しているだけあって水陸両用であり、音声再生機能とライブモードの機動力を併用することで、捜査や戦闘などにも意外な形で貢献している。
劇中ではシュラウドから送られてきたパーツと設計図を元にフィリップが製作した。
ハイパーバトルビデオでは起動した途端に太田真一郎ボイスで実況を開始。フィリップに今回用に改造されていたか、複製されたのだろうか…?
風都探偵『tに気をつけろ』ではときめと翔太郎のやりとりを録音して茶化していたが、唐突に翔太郎の頭上にライブモードで現れていた。
誰も録音や変形させる描写が無かったので、ライブモードでも録音できるようアップデートされたのだろうか。
玩具版でも機能がある程度再現されており、フロッグギジメモリで最大3~4秒録音でき録音した音声を通常速度→少し高い早め→低く遅めに野太く と3段階で音声サンプリングごっこができる。
デンデンセンサー
トップ画下段左の特殊ゴーグル型ガジェット。カタツムリ形態に変形し、壁や天井にも吸い付いて移動できるほか、デンデンギジメモリに搭載された高性能センサーを使って事務所の見張り役を兼ねる。フロッグポッド同様メタルシャフトやトリガーマグナムとの合体機能はない。
ゴーグルとしては透明になっているものや、巧妙に隠されているもの、そのエネルギーの状態などを見通すことが出来る高性能視覚センサーとして機能する。
シュラウドが鳴海探偵事務所に送ってきた設計図とパーツを元にフィリップが製作した。
カタツムリは英語でスネイル(snail)だが、これは「のろま」という意味合いもあるため避けられたと思われる。
余談だが、ガイアメモリにもサケ(酒)メモリやツマ(妻)メモリなどが和名のメモリが存在している。
玩具版でもセンサー機能が再現されており、暗闇だと認識できる距離が伸びる。
ビートルフォン
トップ画上段左の二つ折り式携帯電話型ガジェット。照井竜にシュラウドから与えられたもので、スタッグフォン同様にカブトムシ形態に変形する。
照井の登場前から鳴海探偵事務所に幾度か出没しており、探偵事務所を偵察していたと思われる。
静止画や動画の撮影機能を搭載している他、あちらがリボルギャリーを呼ぶ要領でガンナーAの呼び出しも可能。ワンセグよろしくテレビ番組の受信・視聴も出来るようであり、劇場版では風都タワーをジャックしたNEVERの放送を受信したりもしていた。
『風都探偵』では「超人r」にて、W・ヒートトリガーがトリガーマグナムにセットし、ツノの先端にあるエネルギー収束装置を利用したマキシマムドライブ「トリガービートルブラスター」を発動した。
終盤の活躍
基本的にその高い能力で物語全編を通して戦闘に捜査と多方面で活躍したメモリガジェット達だったが、終盤ではさらに思いもよらない活躍をすることになる。
本作のラスボスであるユートピア・ドーパントは相手の生きる希望をエネルギーとして吸収する能力で、相手を無力化するばかりか無尽蔵に近いエネルギーを手に入れて、それで絶大な力を振るう強大なドーパントだったのだが、なんと純粋な機械であるゆえに生きる希望も心も最初から持っていないメモリガジェット達が彼にとって最も相性が悪い相手だったのである(死者蘇生兵士であるNEVERとも同じ理由から相性が悪い)。
このため最終決戦では相手が慢心して油断しきっていたのもあって、ほぼ一方的にユートピアを翻弄、捕縛して最終的には制御装置を破壊し、彼の計画である「ガイアインパクト」阻止と園咲若菜奪還に大きく貢献するという大金星をあげている(フロッグポッドが煽り要員でしか無かったのは黙っておこう)。
関連動画
関連タグ
仮面ライダーW 風都探偵
ギジメモリ ガイアメモリ
ロボット マスコットキャラ
ディスクアニマル ゼクター カンドロイド フードロイド プラモンスター シフトカー/シグナルバイク/バイラルコア ゴーストガジェット クローズドラゴン(グレートクローズドラゴン)/キルバスパイダー:歴代&後の作品の知能を持つサポートツール達。シフトカーからは武器に装填、合体して必殺技を放つようにできるものが増えている(ゼクターも同じ)。またクローズドラゴン(設定上はグレートクローズドラゴンやキルバスパイダーもできると思われる)は個別アイテムを装填してライダーよりは小規模だが技を放てる点が共通。