概要
『仮面ライダーW』に登場するガイアメモリの1つで仮面ライダーWが最終フォームであるサイクロンジョーカーエクストリームに強化変身するために必要なキーアイテムである。
登場してから終盤に至るまでストーリーの重要な局面に関わるキーアイテムとして大きな役割を果たした。
ファングメモリと同様「ライブモード」を持つ自立行動型ガイアメモリであり、黒い鳥のような姿を持つ。そして必要に応じてWの元に自動的に飛んでくる。
通常のメモリとは異なり地球の記憶を内包しておらず、他のメモリを取り込み強化する上に地球の記憶と直接データリンクするという機能を持つ。
その機能を使って使用者を地球の記憶と直結させて膨大なエネルギーと知識を与えて強化するというエクストリーム化させる能力を持っているが、対象者がエクストリームのその力を完全に制御できる領域に達していなければ変身はできない。
もう1つ重要な特殊機能として、フィリップの肉体をデータ化して取り込むというものがある。
内部はガイアスペースと呼ばれる特殊な電子空間となっており、ここは地球の記憶と直結した空間で、ここでフィリップの体を保護してダメージを回復できる他、ここから現実世界を覗くこともできる。
シュラウドが内部に入り込んでいたこともあるが、どういう仕組みで入っていたのかは不明(何らかの手段で精神体となっていたか、あるいは既に精神体の類の存在であった可能性もある)。
またこの仕組みを応用してフィリップは緊急時の移動手段に利用することも可能である(第44話、『風都探偵』等)。
Wをエクストリームに強化変身させる時は、この能力を使ってメモリの中にサイクロンメモリとジョーカーメモリ、そして一度フィリップを回収することでフィリップとボディ担当の相棒を身も心も完全に融合させて変身させることができる(このためエクストリームへの強化変身は両者の力や精神状態が完全に調和して均衡を保った状態でなければ安定しない)。
この状態でダブルドライバーにセットし(これも自動的にセットされるが、この際ドライバーから黄緑と紫の光のガイドラインが放たれ、沿うように装填される。Wが直接装填することもある)、展開することでXのイニシャルが書かれた中央機構「エクスタイフーン」が露出、変身に必要なエネルギーを起こしてダブルをサイクロンジョーカーエクストリームに強化変身させる。
また、変身後の状態でメモリを閉じ再度展開させることでマキシマムドライブを発動できる。
劇場版では仮面ライダーエターナルの攻撃により空中にWが放り出された際、Wを応援する人々の声援を乗せた風をエクスタイフーンで取り込む。するとジョーカーメモリの特性でそれがブーストされた結果···
単体でもファングと同等以上の戦闘力を有しており、劇中ではウェザー・ドーパントの竜巻をはね返して牽制する、クレイドールエクストリームの隙を付いて事実上のトドメを刺す等の活躍も見せた。
最終決戦後にフィリップと共に消滅したが、後に地球の記憶の全てを取り込み、地球の巫女となっていた若菜が自身の身体を使って復元され、内部のガイアスペースで前述の特殊機能を使って約一年の時間をかけてフィリップの体を再構成して復活させた。
また上記の通り内部のガイアスペースは地球の記憶と直結した空間である為、フィリップはこの場所で地球の記憶と一体化した園咲家の家族達と再会して、かつての優しい家族に戻った彼らと和解し、彼らに風都を託されて送り出された。
正統続編『風都探偵』でも引き続き活躍していたが、記念すべき第100話で閉鎖空間に潜伏する敵に対処すべく新たな機能が追加される。
地元の町工場の協力も得て開発された専用の増幅装置に接続する事でエクストリームから取り込んだフィリップの存在データをスタッグフォンなど離れた場所の通信機器に転送し、そこから彼を"出力"させる事が可能となった。
ただし、当然送れるのはフィリップ一人で恐らく帰りは徒歩となる片道切符。中継機を担うエクストリームメモリ自身も戦いには参加できなくなる為、その場合は必然的にファングを使った孤軍奮闘となる。
T2エクストリームメモリ
「劇場版 仮面ライダーW AtoZ/運命のガイアメモリ」に登場。
他のT2ガイアメモリと同形状のUSBメモリ型で、前述の特殊機能も有していない。
詳細はT2エクストリームメモリを参照。
主な形態
ダブルドライバー
- 仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーエクストリーム
- 仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム
- 仮面ライダーダブル サイクロンアクセルエクストリーム(未変身)
余談
エナジー・ドーパントに翼を傷付けられるもその後自己修復したと思われる節がある等、エクストリーム自身もガイアメモリでありながら一種のデータ生命体のような存在と思われる。
···だが風都探偵では二階堂守の(リアクター・ドーパントのハイドープ能力による)目からビームを真正面から受けても耐えきってときめ達を保護しているため、並大抵の攻撃では傷付けられないことがうかがえる。そのために コイツを負傷させたエナジーの株が相対的に上がるという事態が発生している (小説も含めれば翼に噛みついて負傷させたズーメモリもいる)。
また、アルファベット表記は"EXTREME"ではなく"XTREME"に改字されており、公式媒体で登場したガイアメモリの中では唯一イニシャルがXのメモリである。
他にXから始まる英単語としては「XANADU(桃源郷)」「XYLOPHONE(木琴)」「XUANWU(玄武)」等がある。
なお、ライブモードが鳥型のためか一部のファンから『エクス鳥ームメモリ』と呼ばれることも。
電子音のような特徴的な鳴き声を発するが公式では、「ギィエー!」や「フォーン!」などと何とも言い難い文字起こしがされている。
関連タグ
サイクロンジョーカーエクストリーム サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム サイクロンアクセルエクストリーム