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ハイドープ

はいどーぷ

ハイドープとは『仮面ライダーW』の続編『風都探偵』にて新たに登場した用語である。
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概要編集

ガイアメモリを長く使用し続けてきた結果、一種の超能力に目覚めたドーパントの総称を指す。裏風都はこの領域に至ったドーパントをスカウトしている。


現時点で詳細は不明だが、覚醒者が変身するハイドープはメモリの力を限界以上に引き出せるようになるだけでなく、新たな能力にも覚醒する。

ハイドープで得られる能力は千差万別であり、その中にはメモリの能力とは関連性の無い能力が追加される形のものも多い。たいていはメモリではなく使用者の持つ悪意や欲望、性質を反映しその使用者に適した能力としての最適化された能力が追加されている。

また、ハイドープとしての追加能力に伴い、ドーパントとしての姿が変化している者も存在する。


ドーパントは地球の記憶で作られた超人の為に、メモリを特定できれば地球の本棚などでその弱点や性質を探れるが、ハイドープの能力はあくまでも使用者自身の能力である為、初見で攻略法を見つけるのが難しく、苦戦を強いられる状況となっている。

加えて、メモリ能力ではないためにサイクロンジョーカーエクストリームの持つ能力無効化攻撃でもこの能力は基本的に封じることができず、究極のWをもってしても優位をとれず、最も相性の良いフォームや攻撃方法を考察することが重要となっている。


何より恐ろしいのが、これが変身していない人間の状態でも使用できる能力であるということ。

ハイドープの先駆けとされるある人物は、ドーパントに変身せずとも強力な念動力を発揮しただけでなく、メモリに邪念を注ぎ込んでメモリを手にした者を衝動に駆らせ、間接的に操る等の芸当を見せ、メモリブレイク直後にもある目的のために念力を発動している。

こうした能力の都合上、変身していない状態でも超能力犯罪ができ、メモリブレイクしても完全に無力化できないため、従来のドーパントに比べ桁違いに対処の難しい上位の存在と言える。


また、メモリを長年使用し、その力を限界以上に引き出しながら多くの脅威を打ち破ってきた仮面ライダーもまた、ハイドープないしそれに近い存在と裏風都からは見做されている。

この能力はあくまでメモリとの適合や長期使用による使用者側の覚醒であり、メモリ毒素とは関係が無いため、ダブルドライバーガイアドライバーを用いて変身していてもこの領域に至ることは可能である。


用語自体は第10話「最悪のm / 死を呼ぶ羽音」にて、メガネウラ・ドーパントの戦闘を観察していたオーロラ・ドーパントの口から判明した。

TV本編においてはこの単語は登場していないが、後述の通り、単語が登場していないだけでハイドープ能力の可能性が高い能力は登場している。

また、ハイドープの前段階と言うべき「過剰適合者」という段階はTV本編において登場している。


ハイドープに覚醒したドーパント一覧編集

個々のハイドープ特性については個別のページを参照


幹部及び準幹部

ドーパント得た能力
オーロラ・ドーパント不明
ブラキオサウルス・ドーパント思念波の行使、化石兵ボーンズの生成
スクリーム・ドーパント対象の生命反応をオーラとして知覚
リアクター・ドーパント変身後も身体に残る超高熱の制御
???裏風都由来のエネルギーを感知

それ以外

ドーパント得た能力
アルコール・ドーパントメモリや物体に自身の念を乗せ、他の使用者諸共操る
パズル・ドーパント対象の身体状態を把握できる
オウル・ドーパント他人のメモリ適性を"色"として見分ける
トラッシュ・ドーパントドーパント体の再生能力が変身前にも働く
クラブ・ドーパントドーパント体の再生能力が劇的に強化される
ラーフ・ドーパント他人の知識を脳から直接吸いあげる
ディープ・ドーパント変身者の体調が大幅に改善される
デス・ドーパント不明
クエスト・ドーパント不明(作中の描写から身体能力の強化?)

過剰適合者・ハイドープ擬き・なり損ない

ドーパント変質した要素
インビジブル・ドーパント身体能力が向上していると思しき描写あり
ケツァルコアトルス・ドーパント想定通り使われていれば、他人が転用しても高い性能を引き出せた模様
メガネウラ・ドーパント右腕のヤゴを大量に増殖させ、雑兵として使役する
ハングリー・ドーパントメモリ自体が意思に目覚め、使用者を操って行動する
裏風都の雑兵ドーパント達人間としての理性を失い、獣のように狂暴化

ハイドープだった可能性がある者

設定そのものは「風都探偵」初出となるのだが、ハイドープかそれに近い存在と思われるドーパントは、TV本編や劇場版の頃から既に存在していた。

下記はそうした「使用者の願望に忠実な能力」「メモリのモチーフだけでは説明のつかない能力」を発現させていたドーパント。


ディーバに関しては特にそのような描写は確認できないが、「裏風都で生きる資格を与えられる」と発言していた。またユートピアについては、変身者がメモリとは別の能力開発を受けている事も大きい。


ドーパント得た能力
スパイダー・ドーパント最愛の人間に触れると爆殺させる子蜘蛛を植え付ける。メモリや変身者が消えても解除されない
バット・ドーパント超音波で機械を自由自在に操る
バイラス・ドーパント精神体だけでドーパントとして活動
ダミー・ドーパントメモリとは無関係の様々な超能力を行使
ウェザー・ドーパントウェザー含む様々なメモリの性能向上
バード・ドーパント変身前でも身体能力が向上
ホッパー・ドーパント変身前でも身体能力が向上
クレイドール・ドーパント変身前でも地球の本棚と同化可能に。また、非変身時でもクレイドールの光弾を使用している
テラー・ドーパント物理的な戦力・テラードラゴンを生み出す。また、非変身時でも周囲の相手を威圧し恐怖心を植え付ける
ユートピア・ドーパントメモリとは無関係の様々な超能力を行使
アイズ・ドーパント変身前でもドーパントの能力を一部使える
ディーバ・ドーパント不明
オーシャン・ドーパント変身前でも海上を歩行

ドーパント以外でハイドープの可能性がある者編集

本編時代から死にかけるたびに身体能力が異常に向上しており、重傷であるほどにあっさりと回復・戦線復帰して見せたり、最初は引きずっていたエンジンブレードを生身で振り回せるようになり、次第にギャグのような扱いまで受けている他、視聴者も含め自他共についたあだ名は「死なない男」

万灯雪侍はこの異常な身体能力を、アクセルメモリの力によって生物として加速度的に進化することで死地を脱するたびに進化している(=急速な回復・再生能力を身に付けている)のではと推察している。


スペックにおいてWを上回る強敵を度々撃破しており、究極を超えた奇跡に到達したり、Wよりスペックの劣る姿でWが苦戦した強敵を撃破している。

万灯はこれが翔太郎がジョーカーメモリの特性を極限以上まで引き出して感情によりスペックを超えているためと考え、自分達にも「切札」の力が必要と考えるに至っている。


翔太郎や照井とは違い、メモリによる特殊能力を見せていない。

しかし、Wとアクセルがハイドープないしそれに近い存在と見なされていることを考えると、彼もまたサイクロンメモリのハイドープである可能性がある。


適合率があまりにも高いため、ドライバー越しにエターナルメモリに触れたとたん、メモリ自ら本来の使用者を拒否して変身を解除してしまった。

その後、克己がエターナルメモリを使用した際は最強形態であるブルーフレアに到達している。


ライダーにもドーパントにも変身しておらず、使用メモリは不明(厳密には使っていたのかすら不明で、判明しているのはシュラウドマグナムに挿すボムメモリのみ)。

しかし、瞬間的に現れたり消えたりするなど、何らかの特殊能力を有していなければ説明できない描写が多い。

その正体は、過去に使用した何らかのメモリによるハイドープ能力だった可能性がある。


作劇上の位置付け編集

メタ的に身も蓋も無いことを言ってしまえば、「ガイアメモリの設定とモチーフに対し無理のある能力」による整合性の破綻を、ガイアメモリ由来とは別の能力として成立させるための後付けである。


本編後の後日談を展開するには「ラスボスを倒した後の主人公を苦戦させるほどの敵」が必要だが、従来の能力の範疇で次々とラスボスを超えた存在を出すというのは、設定上も難しい上に本編幹部の格を落としてしまうデメリットが存在する。

一方で、エクストリームの能力の都合上、テラーのような相性やエターナルのような超スペックでない限り、そもそもほとんどのドーパントはエクストリームに変身さえすればゴリ押し対処できてしまう。

そのため、単純なメモリ性能とは別の力であり、エクストリームでも単純対処できない能力というのは、苦戦させる設定としても扱いやすい。


こうした点から、新シリーズ展開での苦戦理由と、過去の不可解な点の説明を一挙にこなせる、非常に合理的な要素となっている。


関連タグ編集

仮面ライダーW 風都探偵 ドーパント

ガイアメモリ

ライダー怪人


ゾディアーツ:こちらも変身者の才能や能力で新たな力へ目覚めるライダー怪人繋がり。また、特殊なアイテムで人間が変身するなど共通点も多い。

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