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「エクス・トリィィーム…!」

スペック

身長428.0cm
体重800.0kg
特色/力強烈な超重力破壊弾、無限の飛翔能力、地球の記憶(無限アーカイブ)へのコンタクト

概要

クレイドール・ドーパントが、ジーン・ドーパントの能力で『ガイアプログレッサー』という有機装置を身体に埋め込み、エクストリーム化で強化・2段変身したドーパント

サイクロンジョーカーエクストリームクレイドール・ドーパントverとも言える形態。

禍々しい頭部と遮光器土偶の意匠が見られる胴体を持ち、足が無くなった為常に空中を移動して浮遊するようになる。

両肩のアーマーはクレイドール・ドーパントの腕を模した形になっている。

戦闘能力・設定

腕から放つ重力弾、肩から伸ばす触手、巨体を活かした押し潰し攻撃を得意とする。

重力弾は溜め撃ちすることも可能であり、着弾の余波だけで周囲を壊滅させることも可能。

その戦闘能力はサイクロンジョーカーエクストリームをも凌駕しており、特に重力弾の溜め撃ちは防御に特化したメモリの組み合わせで発動した『ビッカーファイナリュージョン』で無ければ受け止められないほど。

また、空中浮遊による飛行能力を得たほか、空間に穴を開けて移動する事も可能。

さらに仮面ライダー達と同じく必殺技でメモリブレイクすることができるようになった。

一度クレイドール・ドーパントに変身しないと2段変身できないようだが、エクストリーム化前の状態でも戦闘力が向上している。

また、この形態への変身能力を得た若菜は地球の記憶=無限アーカイブと接続できるようになり、『地球の本棚』に入って情報を閲覧したり、逆にフィリップが求める本を取りあげて検索妨害をしたり、その中でドーパント化してフィリップを直接攻撃することすらできるようにもなった(本棚とのシンクロ率や本棚内での影響力は若菜の方が上)。これによりフィリップは検索能力をほぼ封じられ、他のドーパントと交戦するための情報を得る事すら困難になってしまった。

クレイドール=土人形とは、地球という神に祈りを捧げるための器であり、園咲琉兵衛が目的とする「ガイアインパクト」には不可欠な存在だった。

琉兵衛が若菜にクレイドールメモリを与えていたのは、彼女こそがクレイドールとの適合率が最も高く、ガイアインパクトに必要な巫女に昇華できる器だと見做していたからであり、彼女に与えられた(曰く「再生能力だけが取り柄のおもちゃみたいな護身用の」)クレイドールメモリこそが最初から最強のガイアメモリだったのである。

劇中では仮面ライダーW仮面ライダーアクセルの両者を終始圧倒しており、直接対決で敗れる事は最後までなかった。

しかし、ガイアインパクトを実行した際にWの変身システムを利用されてフィリップの精神データ=メインプログラムを喪失してしまい、体内で循環中だったデータがエラーを起こして、もがき苦しむ事になってしまう。

更にその隙を付いたエクストリームメモリの突貫によってフィリップの肉体データの大半も奪い返された事がダメ押しとなり、リンクしていた「地球の泉(ガイアゲート)」もろとも園咲邸を巻き込んで大爆発してしまった。

その後は若菜の体は地球の記憶の完全なダウンロードに成功して「地球の巫女」となれていたものの意識不明の状態であり、意識を取り戻した後も力そのものは失われていた為に、二度と登場する機会はなかった。そもそもクレイドールメモリ自体がガイアゲートの暴走に巻き込まれた際にガイアドライバーごと破損・消滅してしまっていたようである。

しかし最終回では、回復した若菜は生身の人間の状態でクレイドールの力を一部使えるようになっていた。(風都探偵で示唆されたハイドープだと思われる)

ガイアプログレッサー

若菜がエクストリームの力を得るきっかけとなった有機情報制御機関試作体で、冴子のクーデター失敗後に正式にミュージアムの幹部に就いた若菜に対し、から贈られたもの。

エクストリームの力の源らしく、これを手にした若菜は「すべてを理解した」と呟いている。

緑色の光を放つ結晶体のような見た目で、これを見せられた若菜は「以前どこかで見たことがある」と発言していることから、幼い頃に家族で見た地球意思との接触ポイント「ガイアゲート」と同じ光を放っているものと思われる。

この装置を自力で取り込むことはできず、遺伝子を変化させる能力の持ち主が必要だった為、若菜はジーンメモリの所持者である川相に目をつけていた。

このガイアプログレッサーについて、本編では名言されることはなかったが、小説『Zを継ぐ者』において断片的ながらその出自が描かれている。

W・CJXズー・ドーパントらと交戦中、隙をついて割り込んできたゼロ・ドーパントから不意打ちを受け、身体中央の透明な部分「クリスタルサーバー」を傷付けられてしまう。

この時、フィリップは自分たちを傷つけたのがナイフ状の細胞採取器具である事を見抜いた。

(ナイフの先端にシリンダーのような容器が取り付けられており、ナイフ部分で傷付けたものを採取できる構造になっている模様)

クリスタルサーバーのサンプルを無事採取したゼロは「依頼主のサポートよりこちら(サンプル)が重要」としてすぐさま撤退を始めたが、追いかけてきたアクセルにメモリブレイクされる。

しかし、直後に現れた処刑人にゼロは始末されてしまい、組織の目的も聞き出せぬままサンプルも回収されてしまった。

クリスタルサーバーのサンプルの顛末および組織がこれを回収した目的については、小説中でも明言はされていない。

しかし上記の結末はエクストリームの真髄「地球の記憶と直結し、欲しい情報を一瞬のうちに引き出す」能力を発揮するための物質を組織が得たということに他ならず、この時に採取されたクリスタルサーバーのサンプルを用いてガイアプログレッサーが生み出された可能性を示唆している。

備考

土偶が終盤で登場するという展開は石ノ森作品で前例があり、特撮版「キカイダー01」と漫画版「人造人間キカイダー」に登場した「ジャイアントデビル」及び「アーマゲドン・ゴッド」がそれである(尤も、01に関しては中盤で登場したが)。

この姿になると以前の形態に比べて声が野太くなるが、担当声優は若菜を演じる飛鳥凛氏のまま。声を加工して低くしている。

実際のスーツも存在するが主にCGと合成によって再現されている。

とはいえ、撮影はワイヤーを使用して浮かせるなどタブー・ドーパントに匹敵するほどの手間のかかり方だったため、スタッフからはタブー共々愚痴られていた。中にはぎっくり腰になった者もいたようである。

スピンオフでは義理の兄が「太った」と小馬鹿にし、スタッフの撮影時の苦労話で煽りまくった(その後の結末はお察しください…)

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