カメンライドォ 概要!
仮面ライダーディエンドが使用する銃型の変身デバイス。
海東大樹によって大ショッカーから盗み出された代物であり、映画『オールライダー対大ショッカー』ではジャーク将軍が「ええい、ディエンドライバーを盗んだコソ泥め!」と苦々しく吐き捨てている。
銃身側面の読み取り装置・ライドリーダーにライダーカードを挿入し、銃身下部にあるカード装填機構・フォアエンドをポンプアクションのようにスライドしてトリガーを引くことで2次元のカードに封じ込められたエネルギーを3次元へと解放し、ディエンドへの変身やライダーを召喚するカメンライド、様々な効果を発揮するアタックライドの発動を行う。
もちろんそのまま光弾を撃ち出す武器としても使用可能で変身デバイスという特性上変身前でも扱うことが出来る。公式WEBサイト『仮面ライダー図鑑』によれば最大有効射程距離は300m、「セラミックプレートと炭素繊維で出来たレベルⅣのボディアーマー」すら一発で貫通する威力を有するらしい。
「アタックライド」で使用できる「ディエンドブラスト」は追尾能力を持ち、「ファイナルアタックライド」は強力な光線(『バトライド・ウォー創生』公式HPによればレーザー)を撃ち出し敵を吹き飛ばす「ディメンションシュート」で怪人を三体纏めて消し飛ばした上でジャーク将軍を倒す程の威力を有する。
"シンケンジャーの世界"では敵勢力『外道衆』のアヤカシ・チノマナコに強奪され、怪人であるチノマナコが仮面ライダーに変身するという事態を招いてしまった。ドライバー自体も能力が変質し音声がぐぐもったものになった上ライダーズクレストも歪み、さらにライダー怪人を召喚する「カイジンライド」を使うようになってしまった。
小説版『レンズの中の箱庭』では「ディエンドガン」と誤表記されている。
アタックライドォ 玩具!
DX版
「カメンライドォ… ライドォ… ライドォ… ファイナルライドォ…」
ある意味ディエンドライバーを語る上では欠かせない要素で歴代仮面ライダー玩具屈指のポンコツ玩具として有名。
というのもバーコードを読み込む機能が内蔵されていないせいでカードの認識が不可能かつ共通音声しか鳴らない、最初のカメンライドでは変身時の「ディエンド」のコールが無い、その他の音声はそもそも劇中で一切使用されていない謎音声とどうしてこうなったと言わんばかりの仕様となっている(ディエンドの名前が決定される前に急ピッチで制作されたために音声収録が間に合わなかったという説も囁かれたが、公式はこの件に言及していないため詳細は不明)。
ライドとファイナルライドに関してはカードを読み取れないので共通部分だけ抜き出して収録したのだと思われるが、それならばカードが付属する王蛇とカイザの音声だけでも収録したり、ファイナルアタックライドの音声もそのまま収録する等他にもっとやりようはあった筈である。
フィギュア王でのインタビューによると、ディエンドライバーにカードの読み込み機能がないのは『かつてブレイラウザーとギャレンラウザーの両方にカードリーダー機能を搭載した結果、差別化が出来ずに商品としては中途半端な結果に終わってしまったことの反省』であり、カードリーダー機能を省く代わりに価格を下げたとのこと。
しかし、あくまで単なる武器であるギャレンラウザー(や更に前のドラグバイザー以外の召喚機)とは異なりディエンドライバーは変身アイテムであり、本来カードリーダー機能は一番省いてはいけない機能である。この認識の齟齬、ひいては考えの甘さが今回のような惨劇をもたらしたと言える。
フォローすると、当時品のディケイドライバーも玩具としてはかなり音声が削られた仕様となっており、カードの個別認識はディケイドライバーに内蔵された数少ない台詞を組み合わせて変身遊びができる仕様となっているため、ディエンドライバーの製造コスパを下げるという意味では皮肉にもある程度売り上げに貢献出来ていたとも考えることが出来る。
ディケイドライバーも内蔵スイッチがガンバライドのカードを読み込む箇所、カードの挿入を判定するスイッチ、ベルトの回転を判定するスイッチ、そしてスピーカーと赤色LED二つしか内蔵されていないことからかなり工夫されて基板の製造コスパが限界まで下げられた玩具であることは事実である。さらに言うと有名な台詞である「ディディディディケイド!」も同じ音声を四回連続で鳴らしているだけである。
もっとも、ディエンドライバーはそれらを考慮したとしても玩具としてのクオリティが低すぎてそれ以前の問題であることも事実だが。
仮面ライダー玩具で製造コスパよりも玩具の基板の性能が重視されるようになったのは『仮面ライダーオーズ』の玩具からであり、『仮面ライダーW』のガイアメモリも玩具自体のサイズが小さいため収録音声はかなり少なかった。Wとディケイドの玩具は同時期に開発されたものであるため、玩具の基板性能を上昇させることができなかった弊害が現れたともいえる。
2010年代に入ると、スマートフォンなどの影響でバンダイの玩具ですら性能の極度な上昇が顕著に見られるようになり、『仮面ライダーOOO』のオースキャナー、『仮面ライダーウィザード』のウィザードライバーでは発光色豊かなLEDや、長く高音質なサウンドが収録できるようになる。仮面ライダー以外の玩具でも『海賊戦隊ゴーカイジャー』のモバイレーツ、『ハートキャッチプリキュア』のココロパフュームなどでももはや革命と呼べるレベルで玩具のスペックが急上昇したことが見て取れる。ガイアメモリ方式の玩具の変身ドライバー以外から音声を鳴らすやり方は『スイートプリキュア』のキュアモジューレでも兆候があったが、『仮面ライダー鎧武』のロックシードの収録音声のスペック向上に始まり、『仮面ライダーエグゼイド』のライダーガシャット、『仮面ライダージオウ』のライドウォッチで更なるスペックアップに成功している。変身ベルトの基板そのものの小型化も進んでいるため、ベルトから音声が鳴る玩具でもスペックは価格と並ぶほどのクオリティを維持できるようになった。ディエンドライバーのスペックは『仮面ライダー剣』の玩具と同じ時代のICチップを使用していた可能性もあり、それゆえに収録音声が増やせなかった可能性もある。
なりきり玩具であるにもかかわらずなりきり遊びが一切出来ないという有り様故ファンからの不満は当然ながら半端なものではなく、中にはDXディケイドライバーの基盤を移植する猛者もいた程。
COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)版
カード認識機能の実装によりついにディエンドの変身音が聞けるように。さらに映像作品で使用されたカードがほぼ全種収録(なんとチノマナコ関連のカードも付属)され、先に発売されたCSM版ディケイドライバーのカードにも昭和ライダー含め対応しているという、DX版で不満だった人も納得の出来となっている。バーコードの読み取り口も企業努力があったのか、玩具の形状を改変せずに取り付けることに成功している。
しかしカード化されたのはディエンドが劇中で召喚していたライダーにほぼ限っているためか、サブライダー勢でコンプリートされているのは555勢のみであり、未召喚だったがために収録されていないライダーも多い。
一方、「アタックライド インビジブル」などの音声はすべて新録となっており、「ディケイド」当時の音声を聞くことはできない(これは当時の作品は番組中からボイスを抜き録りできる収録方式ではなかったため、ボイスを新録してもらうしかなかったためである)。
また、ガンバライドのカードは挿入できるものの音声の対応は無く、後にDXネオディエンドライバーで新たに追加されたサブライダーカードにも当然ながら未対応。
なお、CSM版ディケイドライバーと同じく、Wからドライブまでのカードの認識が対応している。
DX版(Ver.20th)
ネオディエンドライバーからの逆輸入的にリニューアルされた。こちらもカード認識機能が実装され、平成1期の2号ライダーのカメンライドカードと各種アタックライドカードが劇中同様の英語表記仕様・破れにくいプラスティック素材で収録されている。
過去のCSMやDXネオディケイドライバー/ネオディエンドライバー等の平成1期ライダー(最強フォーム含む)や昭和ライダーのカードについても当時CSMに存在しなかったものも含め一通り対応しているが、あくまで10年前の「ディエンドライバー」であるという設定を反映してか、ご丁寧に平成2期ライダーのカードはごく一部を除いてエラーが出て読み込めない(なお、チノマナコ系も対応していないが、劇場版で登場したスカルとFFRダブルの認識は出来る)。
アタックライド系の音声はCSMおよびネオディエンドライバーと共通(すなわち「ジオウ」登場時の音声)となっており、やはり「ディケイド」当時の音声を聞くことはできない。
言わば両者の中間のような仕様である。
DX版(SUPER BEST版)
基本的にVer.20thの流用品の為、カードの認識は同商品と同じ。
CSMディケイドライバーVer.2ではCSMディエンドライバーに収録されたカードも読めるのだが、それらの読み上げも劇中準拠に修正されたものになっている。また発売後には「ブランクカードの解釈ミス」について公式ブログで言及があり、その際に「修正は銃の機会に」という発言があった。
ということは……
アタックライドォ 余談!
一部の例外を除けば、カメンライドで召喚されるライダーはコピーであり本人ではないらしい(『ライダージェネレーション2』内の描写を見る限り)。
カブトの世界でイクサやサイガを召喚した際は原典の変身者を連想させる様な台詞を喋ったり、響鬼の世界で電王を召喚しファイナルフォームライドでモモタロスの姿にした時やRXの世界に仮面ライダーブラック/コウタロウを呼んだ時には何から何までモモタロスやコウタロウそのままの言動だったため、性格までコピーしたと思われる。
なお、「カメンライド」の音声も劇中では一定しない事があり、変身時は従来の「カメンライドゥ…」というイントネーションだったのに対し、召喚シーンでは何故か「カメンラァイ!」というテンションの高い召喚音になった事があった(『鬼ヶ島の戦艦』より)。
仮面ライダージオウへの客演時に使用していたアップグレード版であるネオディエンドライバーやライダージェネレーション2に登場する敵キャラであるゴウラが使用する「改造ディエンドライバー」といった派生アイテムを含め、現時点で唯一の変身ベルト以外で「ドライバー」の名称を冠する変身アイテムとなっている。
ファイナルフォームライドォ カ カ カ 関連タグ!
マグナバイザー、ギャレンラウザー:カードと連動する銃型武器。ギャレンラウザーは2号ライダーが使用する。
ギャレンバックル、ゼロノスベルト:カードを装着して変身する2号ライダーの変身デバイス。
2号ライダー変身アイテム
イクサベルト → ディエンドライバー※ → アクセルドライバー
※変身ベルトではない
2号ライダー武器
イクサナックル/イクサカリバー → ディエンドライバー → エンジンブレード