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概要

仮面ライダー龍騎』は、仮面ライダー史上初めてカードバトルの概念を導入した作品である。

登場する仮面ライダー達は、召喚機(バイザー)と総称される機械に特殊なカード『アドベントカード』を挿入(ベントイン)し、読み込ませる事で武器を出現させたり(アドベント)、特殊な能力を使ったりする。


一度の変身で同じカードを何回も使用する事は出来ない。但し、同種のカードを複数持っている場合や、カードを再使用出来る効果のカードを使った場合等の例外はある(また、ファイナルベント使用時に必要な武器を持ってない場合は自動召喚される)。


大半のカードに「○○ベント(VENT)」と名称が付けられている。


全てのライダーデッキに共通して入っているのは、ミラーモンスターと契約した証であるアドベント(ブランク体はコントラクト-契約-)と必殺技用のファイナルベントの2種類のみで、残りはライダー毎に異なる構成となっている。


詳細設定

種類

カードの種類は以下の3つに大別される。


デッキに含まれるアドベントカードの構成と性能は契約モンスターに左右される。モンスターによっては所持カードがストライクベント(設定上は複数所持)、ガードベント、アドベント、ファイナルベントのみで特殊カードは無く、カードスペックも最低級なんて事に。


材質や物理的特性

なんの物質か未だに不明だが、耐久度は紙と大して変わらないらしく、燃やすという手段も有効なもよう。

  • 第2話:城戸真司が「シール-封印-」のカードを普通に破り捨てている
  • 第16話:芝浦淳が他のライダーのカードを奪い取ってライターで燃やそうとする。
  • 第24話予告:秋山蓮が上と同様に奪ってライターで焼くシーンがある。

能力値

攻撃に使用するカードには「AP」、ガードベントには「GP」というポイントが存在し、20ポイントが1tの攻撃/耐久力とされている。

APはアタックポイント、GPはガードポイントの略で、APは攻撃する際に一撃で与えられる最大威力、GPは防具が耐え得る一撃の最大威力と推察される。

が、GP2000のシェルディフェンスがAP2000のストライクベントどころかAP6000のファイナルベントそのものには耐えていたのでこの限りではない様だ。


バリエーション

端子部(というよりバーコード?)は通常形態のものは黄金、サバイブが使用するものは赤色となっている。

「サバイブ-無限-」のカードについては、エンドカード演出で黄色のバーコードのものが映っており本来ならばミスプリントだったのだろうが解説サイトやグッズ展開でこの黄色版が選ばれている事もある。


また、放送前に発売されたテレビマガジン2002年2月号ではコントラクト-契約-のカードデザインが異なっていたり、龍騎のFVの威力が5000APとなっていたり、契約破棄用のカードが存在していたりと放送開始後の設定とは噛み合わない部分がある(参考)。


所有者以外が使ったとき

カードの左上にはそれぞれのライダーの契約の紋章(ライダーズクレスト)が刻まれており、その紋章のライダーしかそのカードの恩恵を受ける事は出来ない。仮に武器カードを他のライダーがベントインしても、本来の所有者にその武器が装備される。

実際に第26話では、龍騎ゾルダからシュートベントのカードを渡され、貸してくれたと思って嬉々としてベントインするも、ゾルダの方にギガキャノンが装備されて驚くというシーンがある。もちろんゾルダは確信犯

ギガキャノン


ただし、クレストが◯(丸く凹んだ中央を覆う様に小さな○が幾つか描かれたもの)マークになっているカード(サバイブ等)はベントインしたライダーに効果を発揮する。

後述のカードダスTCG版ではフリーマークとしてどの紋章(ライダー)からでも繋ぐ事が出来る様になっていた。


これに対し、パラレルワールドにあたる『仮面ライダーディケイド』の龍騎の世界では、辰巳シンジオーディンの紋章が付いたタイムベントのカードを問題無く使用出来ている。これについてはディケイドのみならず、そもそも厳重に使用描写が管理された作品はそうそうないため、深く考えてはいけないのかもしれない。


この他、複数の別種モンスターと追加契約している王蛇は紋章の設定にブレがある。王蛇と契約し直して以降のエビルダイバーとメタルゲラスのカードの紋章は王蛇の紋章に変わっており、DVDの映像特典でも王蛇の紋章に変更されたバージョンが確認出来る。しかし、回によってはライアやガイの紋章のままになっているパターンもあるので意図的なものか、ミスなのか判別し辛い。

因みにファイナルベントについては、ガイとライアの紋章のままである。カードそのもののイラスト(紋章)と併せてこの場合は「ライダーの紋章」というよりは「モンスターの紋章」なのかもしれないが、いずれにせよ憶測に過ぎない。

(参考動画)。


一覧

汎用

カード名称日本語名効果・詳細
ADVENTアドベント契約モンスターを召喚する。契約の証でもあり、破れたりすると契約が解除される(タイムベントによる巻き戻しも同様)。
SWORD VENTソードベント等、手持ちの斬撃武器を召喚する。
STRIKE VENTストライクベント腕にはめるタイプの武器(分類としては籠手にあたる)を召喚する。
SHOOT VENTシュートベント射撃武器を召喚したり、遠距離攻撃技を発動したりする。
GUARD VENTガードベント盾等の防具を召喚したり、契約モンスターに攻撃を防がせたりする。
TRICK VENTトリックベント分身を作り出す「シャドーイリュージョン」を発動。
COPY VENTコピーベント敵の姿や装備、能力をコピーする。
CONFINE VENTコンファインベント相手が発動したカードの能力を無効化する。
STEAL VENTスチールベント敵の持つアイテムを自分の手元にテレポートさせる。上2つを合わせたような効果。
RETURN VENTリターンベントコンファインベントで無効化されたカードを復活させる。
FINAL VENTファイナルベント必殺技を放つ。威力はモンスターの実力に比例。
STRANGE VENTストレンジベント状況に応じて様々なカードに変化する。
SURVIVEサバイブライダーを強化形態へと変身させる。劇中では「疾風」「無限」「烈火」の3枚が登場。
WHEEL VENTホイールベント契約モンスターをバイク形態に変形させる。
ACCELE VENTアクセルベント自分自身を加速させる。
SEALシール-封印-ミラーモンスターの接近や襲撃を阻む。所持しているだけでも有効(ライダーでなくとも有効)。ブランク体のライダーが所持していた場合、契約する時に消滅する。
CONTRACTコントラクトミラーモンスターと契約する。使用後は「ADVENT」のカードに変化。

オルタナティブオルタナティブ・ゼロが使うカードは擬似アドベントカードであり、デザインが大きく異なる。また、裏面には「ALCHEMY SYSTEM」の言葉が記されている。


専用・特殊

いずれかのライダー専用カードや、どう見ても汎用とは言い難い特別なカード。

明確に専用だと設定されていないが、他に使用者がいないため実質的に専用となっている場合も含める。

カード名称日本語名使用者効果・詳細
NASTY VENTナスティベントナイト契約モンスターが超音波を放ち相手を撹乱する。
BLUST VENTブラストベントナイトサバイブ契約モンスターが突風を起こして相手を吹き飛ばす。
SPIN VENTスピンベントインペラー螺旋状の武器を召喚する。
SWING VENTスイングベントライア振り回して攻撃するリーチの長い武器を召喚する。
HOLD VENTホールドベントベルデ相手を拘束する武器を召喚する。
CLEAR VENTクリアーベントベルデ透明化する。自分だけでなく、触れているものにも適用。
FREEZE VENTフリーズベントタイガ敵を凍結させて動きを止める。または召喚機から冷気を放つ。
UNITE VENTユナイトベント王蛇契約モンスターを合体させる。
TIME VENTタイムベント※特殊用途時間を巻き戻す。

その他

  • SELECTION1 / SELECTION2(セレクション)

テレビスペシャル『13RIDERS』の結末を投票するためのカード。絵柄はコントラクトとシールの流用で、放送当時の特殊OPで確認出来る。


DRAGON KNIGHT』に登場。複数のライダーと協力して必殺技を放つ。

絵柄がユナイトベントと似ており、同一の物と思われがち。比較すると磁石やNSの文字が消え、中央に輪が描かれている為、よく見れば別物だと分かる。


余談だが、『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』では一部のアドベントカードのカテゴライズが本編とは異なる呼称になっている。

日本語版英語版
ADVENTATTACK VENT
SHOOT VENT(ギガキャノン)LAUNCH VENT※
ACCELE VENTSPEED VENT

※後に日本版に準拠して、シュートベントに変更されている。


  • REFLEQUARTZ(リフレクオーツ)

映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』に登場。光の壁を形成し、光線を反射する。

元々はゴセイカードという別作品のカードで、龍騎はゴセイブラックから貸してもらい使用した。

バイザーから発せられた音声は「REFLEQUARTZ VENT(リフレクオーツベント)」だった。


余談だが、この時の読み込み音声は、原作で担当した小山剛志氏のもので違いない(スタッフロールに記載あり)。しかし十数年の時が経っている為か、当時と比べると声にやや違和感がある。


エンドカード演出

各話の終わりに割れたガラスが再結集し、その回で活躍したカードが表示されるエンドカード演出がある(いわゆる『続く』演出)。

一方で、そもそも劇中に登場すらしていないカード(第44話のスチールベント(王蛇用)等)、カードに描かれたモンスターが活躍したがカードが未登場のパターン(第25話のアドベント(ジェノサイダー)等)、登場するだけで使用されなかった(第5話のアドベント(ボルキャンサー)等)等の例外もある。


尚、この演出は『バトライド・ウォー』シリーズやTVSP『13RIDERS』でも採用された他、類似演出はコレクションアイテム制を採用した以降のライダーシリーズでも採用された(該当作は『』、『W』〜『OOO』、『鎧武』〜『ゴースト』、『ビルド』〜『セイバー』)。


エピソードNo.今週のカード主なイベント
1アドベント(ドラグレッダーナイト、龍騎ブランク体初登場
2アドベント(ダークウイング龍騎がドラグレッダーと契約
3トリックベント
4ファイナルベント(シザースアタックシザース初登場(デッキのみ)
5アドベント(ボルキャンサー
6ファイナルベント(エンドオブワールドシザース退場、ゾルダ初登場
7シュートベント(ギガランチャー
8シュートベント(ギガランチャー
9シュートベント(ギガランチャー
10アドベント(マグナギガ
11シール
12ナスティベント(ソニックブレイカー)
13シュートベント(ギガキャノンライア初登場
14ファイナルベント(飛翔斬
15アドベント(メタルゲラスガイ初登場
16ソードベント(ウイングランサー
17コピーベント浅倉初登場
18ファイナルベント(ベノクラッシュ王蛇初変身
19アドベント(ベノスネーカーガイ退場
20ストライクベント(ドラグクロー
21コントラクト王蛇がメタルゲラスと契約
22アドベント(エビルダイバー
23サバイブ-疾風ライア退場、ナイトサバイブ初披露
24アドベント(ダークレイダー
25アドベント(ジェノサイダー王蛇がエビルダイバーと契約
26ガードベント(ギガアーマー
27アドベント(ゴルトフェニックスオーディン初登場
28タイムベント総集編
29ソードベント(ウイングランサー
30ファイナルベント(ドラゴンライダーキック
31ユナイトベント
32ソードベント(ベノサーベル
33ファイナルベント(クリスタルブレイクタイガ初登場
34サバイブ-烈火龍騎サバイブ初披露
35アドベント(デストワイルダー
36フリーズベント
37ファイナルベント(ドラゴンファイヤーストームオルタナティブ初登場
38ファイナルベント(エターナルカオスオルタナティブ退場
39アドベント(ギガゼールオルタナティブ・ゼロ初登場
40ファイナルベント(ドライブディバイダーインペラー初登場
41スピンベント(ガゼルスタッブ
42ストライクベント(デストクローオルタナティブ・ゼロ退場
43ファイナルベント(ドゥームズデイ
44スチールベントインペラー退場
45サバイブ-無限
46アドベント(ドラグランザータイガ退場
47シュートベント(メテオバレット
48ストレンジベント
49龍紋章の契約失効カード城戸真司死亡
50(最終話)なしライダーバトル終結
TVSPアドベントカード(裏面)

カードダス

放送当時、カードダスからリリースされたもので、丸大食品のソーセージやカレー、主題歌CD、児童誌、R&Mシリーズのおまけとしても封入されていた。

『変身ベルト Vバックル』や『龍召機甲ドラグバイザー』に対応しており、認識はカード上部の穴で行なっている。通常のカードダスではなくジャンボカードダスとして1シートにつき4枚のカードを台紙から剥がす形式(組み合わせは固定)。その為、箔押しカードは存在するが、ホイル(キラ)カードはBOX等でなければ手に入らなかった。

元々がTCGに影響を受けている為、TCGとして遊ぶ事も可能。初級バトルとして剣/羽/岩の三属性を用いたジャンケン遊びとより複雑な劇中のライダーさながらのカードの紋章とテキストを組み合わせた上級バトルが存在。

デザイン自体はAPやGPの表記などは劇中をベースとしつつも、カード名が日本語表記でテキストにはTCGらしい効果テキストやフレーバーテキストが記載されている。

このフレーバーテキストは同一のカードでも入手形態によって異なり、「ゾルダは敵の中央へと突き進む。」という、ダリナンダアンタイッタイ!?とこちらがツッコミたくなる物も存在する。

サバイブボックス付属のサバイブのカードやファイナルベント(龍騎サバイブ)は劇中に近い仕様となっている。

先述の通り、カード上部には玩具読み込み用の穴が空いている為、公正を期すなら裏面が分からなくなる色付きのカードスリーブ必須。


バトルと関係無いカード独自の区分としては劇中に登場したカードを玩具化したベントカード、モンスターカード、ヒーローカード(登場人物のカード)、フォースカード(必殺技や召喚機のカード)、の4つが存在。


あの悪名高い(?)ギガテクターの初出もこのシリーズであり、敵の中央へと突き進むゾルダなる謎のフレーバーテキストもこのカードのものである。


TV放送終了後はTV EDITIONとして裏面を含めて劇中準拠のデザインのカードが販売された。

こちらは読み込み用の穴が無い為、通常のカードダスでホイルカードも存在。また、オルタナティブシリーズが使用していた疑似アドベントカードも含まれ、ギガテクターは歴史が修正された事で抹消された。


未使用カード

コレクションアイテムの性として、設定上存在するアドベントカードが劇中で全て使用されるとは限らない。

その内、特殊な事例として以下のものが確認できる(参考動画)。

  • 武器こそ使用されたが、ベントインの瞬間がない

スイングベント(王蛇用)、ストライクベント(リュウガ)、ソードベント(リュウガ)、ホールドベント(ベルデ)が該当する。

これらのベントイン音声と描写はプレイステーション版ゲーム、『DRAGON KNIGHT』等のメディアで確認可能であり、特にリュウガの保有カードは『RIDER TIME 龍騎』にて映像作品で初めて全種のベントイン描写がなされた。

特にブラックドラグバイザーでのベントイン音声(本編準拠)を全て聞くにはゲーム作品をプレイするほか無かった。


  • アドベントカードそのものは登場したが、後発作品で初めて使用

『DRAGON KNIGHT』にてエビルダイバー(ライア用)のアドベント、『ディケイド』にてボルキャンサーのアドベントが使用されたシーンが該当。


  • 劇中で未登場だったが、後年の映像作品で使用された

『RIDER TIME 龍騎』のガードベント(リュウガ)が、ゲームでのみ使用されたパターンとしてはストライクベント(ゾルダ)の例がある。


余談

  • バイザーへの読み込みしなくても、かざすだけで効果を発揮した場面もある。

  • 二次創作では、時々クウガ等のミラーライダー以外のライダーのデッキやカードも考案されている。

  • バトルスピリッツの『仮面ライダー 開戦!ライダーウォーズ』に収録されたファイナルベント(CB10-075)のパラレル版として同弾に収録された10人の仮面ライダーのファイナルベントの絵柄がそのまま使用されている。 

  • 駈斗戦士』は龍騎の設定を下敷きにしており、食玩には仮面ライダーと契約したモンスターの情報が記述されたカードが同封されている。また、サバイブカードのオマージュとして迅雷のサバイブと爆炎のサバイブというカードが登場している。

  • バラエティ番組の『SMAP×SMAP』内のミニコーナーに「仮面レンアイダー」というパロディコントがあり、アドベントカードによく似た小道具が用意されていた。
    • 人妻の要請を受けて沢井(仮面レンアイダー恋騎/演:木村拓哉)と北村(仮面レンアイダー愛斗/演:香取慎吾)が出動する際におやっさん(岡田真澄)から渡されるカードという設定。これをドラグバイザーおよびダークバイザーツバイに似せて作られた召喚機に読み込んで効果を発揮する。
    • カードデザインは本家に近いが、発動する効果は人妻の要望に沿ったシチュに関するものばかり。

関連項目

仮面ライダー龍騎 ミラーワールド カードライダーズ

仮面ライダーディケイド RIDER_TIME_龍騎


仮面ライダーが使うカード

ラウズカード(仮面ライダー剣の登場ライダー)

ゼロノスカード(仮面ライダーゼロノス)

ライダーカード(仮面ライダーディケイド仮面ライダーディエンド)

プロビデンスカード(仮面ライダーグレア仮面ライダーゲイザー)

ライドケミーカード(仮面ライダーガッチャード仮面ライダーレジェンド)


その他

ドルマゲス…第1形態の行動時にベントインの効果音が鳴る。


アドベントカードラウズカードライダーカード

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