「俺はモンスターから人を守るために、仮面ライダーになったんだ……!!」
演:須賀貴匡
概要
年齢23歳。モンスターから人を守るためにドラグレッダーと契約し、仮面ライダー龍騎に変身する青年。
モバイルニュース配信会社OREジャーナルの記者見習い。
物語開始前から相次いで発生していた連続行方不明事件の取材をしている最中に榊原耕一のアパートに訪れ、そこで偶然手に入れたカードデッキによって仮面ライダーの存在を知った。
変身後には胸の前で拳を握り、「っしゃあ!」と気合を入れるクセがある(『ネット版仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ』でも龍騎の変身プロセスには必須のセリフとして扱われている)。
人物
不器用だが正義感は人一倍強く、何事にも首を突っ込まずにはいられない生粋のお人好しで、周囲からは満場一致で「バカ」と評されるほどの熱血バカ。大久保大介いわく「祭りの取材に行ったらいつの間にか神輿を担いでいるタイプ」。記者としては半人前だが、探求心や行動力自体は職場の面々に評価されている。
第42話では北岡秀一が「城戸真司がバカだと思う人、手ぇ上げ」と呼びかけたときには北岡本人と秋山蓮は勿論、(「ひどい奴」云々と呼びかけられても「興味がない」と言って手を挙げなかった)浅倉威さえもいい笑顔で挙手している。それどころか、別の世界線では自分の影にすらバカと言われる始末である(それを端的に表すように、リュウガのバトルスタイルは合理性を突き詰めている)。まさに誰もが認めるバカである。
なお、北岡のこの下りは天田印刷から販売された「仮面ライダー龍騎トレーディングコレクション第4弾」(カードナンバーは162)にもバッチリ収録された他、2016年にひらかたパークで行われた仮面ライダーゴーストのヒーローショーでも(ゲージのSEまで)完全再現されたほど有名で人気の高いシーンである。
TVSPによれば少年時代の夢はサッカー選手。同作では高見沢逸郎や芝浦淳にあしらわれて一時的に人間不信に陥った際、少年時代に戻ればまた人を信じられるのではないかと考えた結果、OREジャーナルのオフィスでサッカーをするという奇行に走った。
上記の通り馬鹿ではあるが頭の回転自体は早く、契約モンスターの強さや本人の戦闘センスも相まって、高水準の実力ではある。人を襲うモンスターを優先的に退治してはドラグレッダーに食わせているため、成長が早いという見方もできる(ただし、ボルキャンサーを倒した際には彼がライダーを食らった姿を目の当たりにして、餌やりを渋っているシーンも見られた)。
・ディスパイダーの針を拳と蹴りで叩き落とす(この時点でナイト=蓮に「今のうちに潰しておいたほうが良さそうだな」と認識されていた)(第2話)
・ナイトとの初戦闘でドラグセイバーを頭上に弾き飛ばされ攻撃された経験から、ギガゼールが同じ攻撃を仕掛けた際は逆に切り返す(第3話)
・ブーメランを使って召喚した武器を弾くゼノバイターに対し、ドラグクローを囮にしてドラグセイバーを拾い上げて応戦(第11話)
・忍者のような動きで戦うゲルニュートに対し、ライアを踏み台にしてジャンプ。壁に張り付いたゲルニュートを落とす(第17話)
・ゾルダにいいように使われた意趣返しに借り受けたアドベントカードでマグナギガを召喚し、アビスハンマーの弾除けに使う(第26話)
・仮面ライダーオーディンのタイムベントによる巻き戻しで記憶が薄れそうになった際、「金色の羽根はとにかく後ろをなぐれ!!」というメモをひたすら残す力技でオーディンの瞬間移動を攻略し、無限ループに一石を投じる(第28話)※オーディンからすれば殴ったうちには入らないとのことだが。
・ナイトサバイブとの戦いにてランダムに効果が発動するストレンジベントでトリックベントを引き当て、初使用ながらもすぐに順応する(第35話)
・蓮からナイトを受け継ぎ、仮面ライダーリュウガやオーディンといった強豪相手に最後まで生き残る(漫画版「13RIDERS」)
・APや合理性で勝るリュウガ相手に食らい付き、ドラゴンライダーキックの撃ち合いを制する(劇場版)
・自分と同等の力を持つアナザー龍騎相手に互角の戦いを演じ、ドラグセイバーを紙一重で回避する(RIDER_TIME_龍騎)
自身の鏡像が「俺たちがひとつになれば最強のライダーになる」と語っていたが、確かに真司の戦闘センスと鏡像の容赦のなさと合理性が合わされば最強の存在になり得るのかもしれない。
しかし、ライダー同士の殺し合いを良しとせず、ライダー同士での戦いがあれば、例え凶悪なライダー相手でも戦いを制止しようと試み、相手から攻撃されるようなことがなければ基本的に攻撃を仕掛けることはない(TVSPでは本編以上に戦うのを躊躇っていた)。
序盤で北岡に嵌められ、ゾルダ(の変身者と思い込んでいた由良吾郎)を殺害してしまったと思い込まされた際は罪の意識に苛まれ、捕食されることを覚悟でドラグレッダーへの餌やりさえ拒んだほど。
一方、須藤雅史や浅倉の悪業には怒りを見せており、戦って命を奪うことも本気で考えたため、正義感の強さは本物である。
ただ、救いようのない悪人に対しても非情になりきれず、信用するための条件として須藤に蓮と神崎優衣の情報を無断で渡して2人を危険な目に遭わせてしまったり、仮面ライダータイガのファイナルベントで消滅寸前に追い込まれ、放っておけば死ぬはずだった浅倉をわざわざ助けてしまい、結果としてさらに犠牲者を増やすことになってしまうなど、お人好しが仇になってしまうことも多い。
しかし、浅倉の件では警察に引き渡すなど筋はきっちり通しており、見方を変えれば、真司の人を選ばない良心こそが何よりも真司を仮面ライダーたらしめていると言える。殺害してしまったと思い込んでいた吾郎の無事を知った際は、自分を嵌めた北岡に怒りを向けるよりも先に吾郎の無事に安堵している。その愚直なまでの善性は、蓮はもちろん、真司同様にライダーバトルを終息させようとした手塚海之だけでなく、北岡や美穂のようなクセのあるライダーにも大きな影響を与えており、蓮は北岡に対して「こいつ(真司)は馬鹿だが、俺やお前よりマシな人間かもな」と言い放っている。
前述のTVSPにおける奇行も彼なりにまた人を信じられるように考えたもので、彼の人柄を端的に表した描写の一つとも見れる。
以上の理由から、人間が変身したライダーでは王蛇やガイのような極悪ライダーさえ殺害した例は今の一度もなく、倒したのは自分自身の鏡像であるリュウガのみである。
その性格が殺伐とした印象のある本作の清涼剤となっているのもまた事実であり、ライダーが自分の目的のために戦う宿命にあるなかで、迷い苦しみながらもただひたすらに人を守ると言う信念を貫き通した。
学歴は大卒で、大久保編集長の後輩にあたる。OREジャーナルには大久保のスカウトで入社した。
ちなみに弁護士である北岡も大卒の可能性が高いが、蓮は最終学歴が不明で職を転々としている無職で浅倉は中卒(高校中退)、北岡ほどではないが社会的な立場は蓮や浅倉よりも安定していると言える(確実とはいえないが、学力に関しては蓮と浅倉より高い可能性がある)。現時点で大学生なのは芝浦であり、神崎士郎と東條悟は大学院生なので事実上大卒である。
基本的にお調子者だが、探究心の強さから勉強自体はしっかりするタイプと思われる。
料理は割とできるほうで、居候先の花鶏で食事を作ることもある。とりわけ餃子は自他ともに認める腕前で、たまたま口にした吾郎はレシピを聞きに花鶏まで出向いた。
第34話では極度の犬嫌いであることが判明。柴犬とすれ違うだけでも優衣の後ろに隠れて全力で接触を避けていたため、相当ダメなようである。
バイクはホンダ・ズーマーに乗用。
初めて変身した際の「折れたぁ!?」はあまりにも有名。
本編以外の結末
劇場版「EPISODE FINAL」
幼少期に優衣と出会っており、彼女と仲良く遊んだが、明日も遊ぶという約束を雨が降っていたために破ってしまう。それが兄との別離で悲しみを抱えていた優衣をさらに追い詰めてしまい、現実世界に戻れなくなるほど優衣がミラーワールドに入り浸った結果、彼女の20歳における死とそれに抗うライダーバトルが引き起こされた。
終盤でそれを思い出し、自分がこの戦いと優衣の死を招いてしまったと罪悪感に駆られた真司は、鏡像の城戸真司から一体化してライダーバトルを勝ち抜くことで優衣を救えると持ちかけられて一体化。だが、最終的に優衣が他人の命を奪ってまで生きることを拒絶したため、リュウガから分離。リュウガを倒した後、蓮とともに現実世界に攻め込んだモンスターの大群に挑んでいった。
TVSP「13RIDERS」
コアミラーを壊してライダーバトルを終息させようとし、他のライダーたちに狙われる。
龍騎のカードデッキをオーディンに破壊された後は、瀕死の蓮からナイトのデッキを受け継ぎ戦い続けるか戦いを止めるかの選択をすることになる。
結末は仮面ライダーナイト(城戸真司)を参照。
小説版
講談社キャラクター文庫の『小説仮面ライダー龍騎』では本編サブライターの井上敏樹によるリメイクということで大きく設定が変更され、記者ではなく便利屋を営む青年になっている。
本作では山間部の田舎町に生まれ、幼少期に両親を事故で亡くし、花火師の祖母に育てられたという来歴を持つ。少年時代に町の一大産業であるリンゴ栽培がある理由で壊滅し、祖母が花火の事故で片目を失明したことから、人の役に立つために生きることを決意したという。
HERO SAGA版
本名は真二。
粗暴で問題児だった双子の兄・真一がいた。だが、真二は周囲から煙たがられていた真一との仲は良かった。中学時代、真一に恨みを持つ不良が真二を真一と間違えて襲うという事件が起き、真二を庇った真一はナイフで刺殺されてしまう。この際、両親が「死んだのが真二じゃなくてよかった」と呟いたのを聞いてしまい、心に深い傷を負った真二は乖離性同一性障害となり、兄のような振る舞いをするようになる。
そして治療のために改名され、真一との関わりを薄められた城戸真司として生きていくこととなった。
この経緯から、真司はリュウガの正体を未だ自身の心のうちに潜んでいる兄の姿だと考えている。
本編とは関係ないパラレル設定ではあるが、神崎はタイムベントで何度も時間を巻き戻していたことからあり得たかもしれない時間軸の一つという可能性もある。
そして本編では……
ネタバレ注意!!
閲覧は自己責任でお願いします。
仮面ライダージオウ
EP21~22リュウガ編にて、上司・大久保大介とともに登場。
『龍騎』本編では長髪だったが、本作では髪型が変わり、短髪になって大分すっきりとした印象へと変わっている(これに関しては年齢や時代の流れもあるかもしれない)。
これまでゲーム用のボイスや『平成ジェネレーションズFOREVER』などで龍騎の声を担当していたため意外に思われるかもしれないが、須賀貴匡氏が真司として映像作品に登場するのは龍騎の本編終了後では今回が初めてであり、実に16年ぶりである。
『龍騎』の物語自体神崎兄妹によってなかったことにされたため、真司の場合改変される歴史が存在しない。
ただ、職場であったOREジャーナルは既に閉鎖されており、以前働いていた熱い記者としてその存在が語られている。
活躍
- EP21『ミラーワールド2019』
アナザーリュウガに襲われないよう、原典における先代龍騎と同じ方法で自宅の鏡やガラスなどを目張りしていたが、ストーブをつけていたせいでうっかり一酸化炭素中毒で死にかけてしまい、ソウゴたちに病院まで運ばれた。
その後、本物が消えればアナザーリュウガも消えるという理由から白ウォズが変身した仮面ライダーウォズに命を狙われ、ゲイツの手引きで逃走。しかし、逃げた先で建物のガラスに映り込んだもう一人の自分と対面し……
- EP22『ジオウサイキョウー!2019』
その誰も映らない鏡を見つめながら、アナザーリュウガが元フォロワーたちを襲う理由が「フォロワーたちがもっと支持してくれていればOREジャーナルは潰れずに済んだ」という恨みからきているのではないかと推測。
そして、自らの負の側面を「受け入れなければ前に進めない」と鏡像の真司を受け入れる覚悟をソウゴに語った。
すべてが終わった後、かつてOREジャーナルの編集長だった大久保と釣り堀で再会。もう一度立ち上がることを促して互いを喚起し合い、その際にちょっとした悪ふざけで覗いた水面には、元通りの真司の姿が映っていた。
こうして、真司が鏡像の真司を受け入れることができたように、鏡像の真司もまた真司自身を受け入れることができたのだ。
RIDER TIME 龍騎
「体が覚えてる……俺は、前にも変身したことがある……!」
『仮面ライダージオウ』のスピンオフ『RIDER TIME 龍騎』にも登場。『ジオウ』準拠の世界観で、本作の主演を務める。
劇中では手塚(ライア)、木村(ベルデ)、石田(インペラー)の3人とチームを組んでおり、芝浦(ガイ)・石橋(シザース)・戸塚(タイガ)のチームと敵対している。
なお、ライダーバトル中は自分の名前以外の記憶を失っているが、眠っている間に見る夢にいつも謎の男が出てきており、真司はその男と現実世界で会うという目的を果たすために戦っている。敵襲と聞いて慌てて飛び起きた後、敵がいないと知って二度寝しようとするなど、脳天気さも相変わらず。
- EPISODE1『Advent Again』
その後に手塚と合流し、芝浦チームから共闘の申し出があったと言う手塚の話を信じ、話し合いの場を設けるため彼に自身のデッキを預ける。しかし、それは芝浦チームと裏で共謀していた手塚の罠であり、石田がエビルダイバーに喰い殺された後、自身もデッキを奪われて変身できないまま木村とともに窮地に立たされる。そこに突如乱入してきた仮面ライダー王蛇がタイガを殺害し、さらに王蛇に付き従っている仮面ライダーゾルダまで現れて混戦状態となるなか、自身は王蛇に殺されかけたところを別のライダーに救われる。
彼の窮地を救ったのは、かつて戦友だった蓮=仮面ライダーナイトだった。
- EPISODE2『Another Alternative』
ちなみにこのとき、『龍騎』本編のように蓮のことを秋山ロンと呼び間違えた他、EPISODE1で戸塚にされたときと同じように蓮からもビールを頭にぶっかけられている。
その後は自分たちの過去を思い出すため、蓮とともに唯一過去の記憶が残っている浅倉のもとを訪れるが、当然浅倉からは再び戦いを挑まれてしまい、どこかの廃墟まで逃走することに。
その廃墟では再びサラと対面し、ルールを変更しライダーバトルの期限を1日早めるという彼女の言葉に怒りを露わにしたが、そんな彼女からライダーバトルを始めた理由を知ることとなる。
そこに息絶えた手塚を連れた木村が現れ、木村から龍騎のデッキを受け取った後、手塚から真司に向けられた遺言を伝えられることとなった。
しかし手塚の消滅後、手塚が倒れていた場所から裏真司がいきなり姿を現し、裏真司と一体化させられた真司は蓮と木村の前から逃走。逃げた先で完全に意識を裏真司に乗っ取られてしまい、手塚を探していた芝浦の前に現れた裏真司は「手塚は死んだ。代わりに俺が愛してやるよ」とリュウガに変身し、芝浦が変身したガイを一方的に追い詰めた末、ドラゴンライダーキックで彼を撃破し消滅に追いやった。
- EPISODE3『Alive A Life』
その後、戦う相手が見つからず苛立っていた浅倉の前に現れ、リュウガに変身して王蛇と交戦。そこに乱入して来たナイトが飛翔斬で王蛇を撃退した後、蓮の呼びかけも一蹴してナイトvsリュウガの戦闘が開始。カードをすべて使い切るほどの激しい戦いの末、ファイナルベント同士の対決でナイトに打ち勝ち、ナイトにとどめを刺そうとしたが、蓮の声に真司が反応したことでリュウガの動きが止まり、その隙を突いたナイトに変身解除に追い込まれる。
なお、変身解除とともにリュウガの憑依も解け、さらには過去の記憶を思い出した真司だが、自分ではなく蓮を生き残らせるため、敢えて生身のまま蓮と武器を交え、わざと彼に倒されようとする。しかし、そこに由良吾郎の攻撃を受けてもなおしぶとく生きていた浅倉が乱入。生身でベノサーベルを持った浅倉に刺されそうになるも、直前で蓮に庇われたことで再び命を救われることとなった。
浅倉と蓮が死亡したことにより、真司はライダーバトルの勝利者として現実世界に帰る権利を獲得。サラの残り少ない命を受け取って現実世界に帰還し、ジオウとゲイツを圧倒していた加納達也ことアナザー龍騎の前に現れ、龍騎に変身して戦闘を開始。
戦闘中、サラの声が聞こえて動きが止まったアナザー龍騎に対し変身を解いた真司は、自分がサラから残り少ない命を受け取ったこと、サラがもうこの世にいないこと、彼女から達也の暴走を止めるよう頼まれたこと、元の達也に戻って欲しいと彼女が望んでいたことを明かし、それらを聞かされたアナザー龍騎はその場に崩れ落ちる。そこに現れた謎の男が放った衝撃波で吹き飛ばされてしまい、倒れたところに駆けつけて来たソウゴとゲイツと対面(このとき、真司はゲイツの容姿を蓮と見間違えていた)。真司と出会ったことで龍騎とナイトのライドウォッチが誕生するのを見て、それに運命を感じ取った真司は力を貸して欲しいと2人に頼み、それを聞き入れたソウゴとゲイツは真司の代わりにアナザー龍騎と対決する。
その間に、真司はある目的を果たすためにとある病院を訪れる。その病院のとある病室では、看護師として患者と向き合っている蓮の恋人・小川恵里の姿があった。蓮は息絶える寸前、恵里が今も現実世界で幸せに生きているかどうかを真司に確かめて欲しいと頼んでいたのだ。
恵里が今でも蓮の形見の指輪をしているところを確認した真司は病院を後にし、街中で空を見上げながら、手に持っていたドラグレッダーとダークウイングのアドベントカードが風に乗って消えていくのを見届けた後、雑踏の中を歩き去って行った。
「なぁ蓮……俺たちまた、会えるよな…?」
「また、喧嘩しようぜ……思いっきり、下らない喧嘩をな 」
MOVIEバトルロワイヤル
龍騎20周年記念と「バトルロワイヤル」繋がりで龍騎の登場が確定、変身者も城戸本人であることが判明した。
この先ネタバレ
本作は詳細が語られず、映画を鑑賞した人の想像に委ねる描写が幾つかあり、真司の参戦もその1つ。
明らかになった情報から推察すると、何らかの理由で(もしかするとコラスの策謀で)ミラーワールドに捕らわれてしまい、蓮は真司を助けるためにデザイアロワイヤルに参加。
入れ替わるように現実世界では鏡像の真司が活動しており、真司本人は終盤に変身した姿で登場。
劇場版以来となるリュウガとの激闘に勝利し、ゲームクリアとともに『脱落』という形で退場する。
その後、エンドロールにて変身前の姿で登場。
街で偶然仮面ライダータイクーンの変身者である桜井景和を見かけ、真司から声をかける。
景和に「理想の世界」、すなわち戦いの果てに勝ち取る願いについて尋ねており、『ゲームで散った人々を背負って戦う』という共通点がある者同士の交流を見せた。
その後再会した蓮の「何時まで続くんだろな、俺たちの戦いも」という発言に対し、「俺が終わらせるまでだよ」と改めて戦いを終わらせるために戦う意志を告げ、2人が別の方向に向かって歩き出したシーンで出番は終了となった。
真司としての登場シーンは少なかったものの、龍騎として戦う姿やエンドロールにおける言動は紛れもなくあの頃の真司を思わせるようなものであったため、ファンからは一定の評価を得ている。
余談
- 変身時に「っしゃあ!」と気合を入れたり、闘魂Tシャツを着ていたり、アントニオ猪木の顔マネをすることがあるが、須賀氏が熱心な猪木ファンであることから生まれたアドリブ。真司のキャラにも合っているということでそのまま採用された逸話がある。
- 自営業やフリーター、住み込みで働いたりライダー活動が密接に関わる職業に就く(ライダーそのものが職業という例も)といった、割と社会中では特殊な立場の人物が多い平成ライダー主人公だが、真司は大変珍しいことにライダー活動と関係のない「通う職場」が存在し、そこでの活動もしっかり描写されている。職場の人にはギリギリまで正体を隠すなどあくまで"偶々力を手に入れた一般人"であることが本編では作品をつうじて割と強調されており、先述の第1話初変身時の行動やどこか幼さが残る性格も相まって、そのキャラ付けは仮面ライダーと言うよりどことなく後のプリキュアシリーズの主人公たちに近いという印象を受ける方もいるとか。
- 日頃から周囲に年齢の近い女性が比較的多いが、彼女らとは「友人」、「職場の先輩や同僚」として接しており、恋愛とは本編においてはほぼ無縁であった。ただし、北岡がデート中と知って羨む描写があるなど、その手の感情が無いわけではない。実際ライターが小林氏ではなく井上氏であった本編外に関してはこの限りではなかった。
- 平成仮面ライダーで主役を演じた俳優の方々はその後ライダーとの縁が薄くなり、ゲームなどでは別人が声を当てることになりがちだが、須賀氏は数少ない例外の1人であり「超クライマックスヒーローズ」、「バトライド・ウォー」などで龍騎の声を担当している。ジオウ本編登場直前に公開された「平成ジェネレーションズFOREVER」でも龍騎の声を担当した。
- 直前後の主人公と髪型が似ているからか特撮ファンの絵師からは「描き分けがめんどくさい」と言われている(人によっては彼も)。
- ドラマ『警部補 矢部謙三2』の第5話には悠木真という須賀氏が演じるキャラクターが登場するが、キャラ名は龍騎と城戸真司の捩りだったり、番組キャッチコピーを引用したり、変身ポーズを真似するなどのパロディを連発した。
- 映画『HE-LOW』でも須賀氏が出演しており、番組キャッチコピーをパロディしたり、Vバックルとカードデッキで変身しようとするなどのファンサービスが挟まれた(吉岡毅志氏もエスプレンダーを取り出してガイアに変身しようとしたが、アイテムにはすべてモザイクが入っていた他、変身しかけた所でさすがにまずいと見なされてゴゴレッドに止められた)。
関連タグ
仮面ライダー龍騎 龍騎
秋山蓮 神崎優衣
愛すべき馬鹿
折れたぁ!?